僕に彼女が出来るまで

僕に彼女が出来るまで

作者である佐藤ダイン本人が、さまざまな女性と知り合い、デートを重ねながら自身の恋愛を成就させようともがく姿を描いたドキュメンタリー作品。「ふんわりジャンプ」で2016年から2018年にかけて連載された。

正式名称
僕に彼女が出来るまで
ふりがな
ぼくにかのじょができるまで
作者
ジャンル
片思い
関連商品
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あらすじ

第1巻

漫画家の佐藤ダインは、次回作のアイデアを練っていた。そして、生まれて31年間、彼女がいなかった自分に彼女ができるまでの実録をドキュメンタリーとして描く事を思いつく。早速、出会いを求めて合コンへと参加したダインは、そこで知り合った烏山という男性から、女性を連れて二次会へ来ないかと誘われる。だが、二次会に臨んだダインを待っていたのは、その女性の目当てが烏山であるという厳しい現実だった。失意のまま帰宅したダインは、合コンで連絡先を交換した千郷という女性から遊びに行こうと誘われる。千郷からの誘いを受けたダインは、彼女を水族館へと連れていくが、恋愛の経験値が低い事から、千郷とのデートはなに一つ盛り上がる事なく終了してしまう。このままではいけないと思いながらも突破口が見えないダインのもとに、再び烏山から合コンの連絡が入る。

第2巻

再び烏山から合コンに誘われた佐藤ダインは、自身の経験値を上げるために参加を決意する。最初は合コンのノリにうまくなじめなかったダインだったが、正面に座った女性の大灰実と意気投合しデートまでこぎつける事に成功する。前回の千郷とのデートの教訓から、今回はうまくいったと思ったダインだったが、実の目的はマルチ商法でダイエット商品を売りたいだけだった。その後、オフ会で知り合った別の女性、酒井とデートをしたダインは、彼女に惹かれている自分に気づく。その後もデートを重ね、3回目のデートでダインは意を決して酒井に告白し、さらに自分が、彼女ができるまでのドキュメンタリーを題材として漫画を描いている事を打ち明ける。酒井はその場では返事はしなかったが、後日、ダインとは付き合えないという返事を送って来る。

第3巻

佐藤ダインは、漫画家仲間の沼田に誘われて合コンに参加する。そこでさしたる収穫がなかったダインは知人女性に相談して、自分の問題点を再確認する。それは自分本位過ぎて、相手の事をまったく考えていないというものだった。合コンで知り合った女性のがテニスが好きだという事を知ったダインは、自分もテニスを始める。だがそれが却って茜にとっては逆効果だったらしく、あえなくダインは振られてしまう。その後、知人の紹介で小森という女性と知り合ったダインは、これまでの自分の経験を総動員させた事で、これまでにない手応えを感じる。その後もさまざまな女性と知り合いながら、ダインは自分に彼女ができる日を模索し続けるのだった。

登場人物・キャラクター

佐藤 ダイン (さとう だいん)

漫画家の男性。次の作品のテーマとして、自分に彼女ができるまでの実録を描いてみようと決意する。彼女を見つけるために数々の合コンに参加し、その都度さまざまな女性と知り合う。しかし、生まれて31年間女性と付き合った事もなく、恋愛経験に乏しいために合コンで知り合った女性とデートをしても、交際に発展する事はない。友達が少ないと自覚していたが、合コンに参加する事で結果的に男女を問わず交友関係が広がっていく。実在の人物、佐藤ダインがモデル。

烏山 (からすやま)

佐藤ダインが合コンで知り合った男性。数多くの女友達がおり、女性とも遊び慣れている。彼女を作る目的で合コンに参加しているダインと異なり、合コンは新たな女友達を開拓する程度の気持ちで参加している。合コンを自らセッティングする事も多く、ダインにとっては恋愛マスターという意味でも人間的に尊敬できる人物。

沼田 (ぬまた)

佐藤ダインの漫画家仲間の男性。かつてダインがアシスタントをしていた事もある。合コンやコスプレイベントなどにダインや自分の友人を連れて行く事が多い。ダインに対しては辛辣な意見を言う事もあるが、一定の仲間意識はあるようで関係は良好。彼女がいる。

白石 (しらいし)

漫画家志望の男性。沼田のもとでアシスタントとして働いており、佐藤ダインの漫画の読者でもある。沼田やダインと行動を共にする事が多く、合コンなどのイベントには揃って参加している。ダインと同じく生まれてから現在まで彼女ができた事がなく、合コンなどのイベント参加の際にはダインと共に彼女を作ろうと臨んでいる。

千郷 (ちさと)

佐藤ダインが、合コンで知り合った女性。動物好きな優しい性格をしている。デートで水族館にダインと行くが、ダインの恋愛経験の少なさから十分に楽しむ事ができなかった。その後もダインとは定期的に連絡を取っていたが、実際に会う事はなかった。

大灰 実 (おおはい みのり)

佐藤ダインが、烏山主催の合コンで知り合った女性。塾の事務員として働いており、ダインとはその後デートをする関係となる。ダイエットが趣味と語っており、ダインとのデートでも食事に気を遣っていた。しかし、実際にはマルチ商法でダイエット商品をダインに販売する事が目的であり、その目的に気づいたダインは大灰実と連絡を取る事をやめた。

酒井 (さかい)

佐藤ダインが、オフ会で知り合った女性。ダインとは話や趣味が合い、ダインは初めて3回目のデートまでこぎつけた。ダインは彼女とデートを重ねるうちに彼女の魅力に惹かれ、告白をするが結果的にふられてしまう。ダインは自分が彼女を作るまでのドキュメンタリーを漫画に描いており、酒井の事も漫画に描いていいかを打ち明けたが、結果的にそれがよくなかったのではないかと分析した。

(あかね)

佐藤ダインが、沼田主催の合コンで知り合った女性。テニスが趣味で、漫画もテニス関係ものが好き。ダインは茜と趣味を合わせるために自分もテニスを始め、デートでもテニスに関する話題を取り入れるなど努力したが、それが逆効果となり、結果的に振られてしまう。ダインはテニスを始めた事が、相手に「重い」と判断されてしまったのではないかと分析した。

小森 (こもり)

佐藤ダインが知人の紹介で知り合った女性。漫画を描いているダインとは話が合い、これまでの恋愛経験の少なさも同じという共通点もあり、かなり親しくなる。その後も何度か会ってデートを重ねたが、ダインにとっては「彼女」というよりは「友人」に近い関係であり、互いに恋愛感情を持つには至っていない。

カモミール

佐藤ダインが脳内で作り出している自称宇宙生物。ダインとはつねに行動を共にしており、ダインが新たな女性と知り合うたびにダインにアドバイスをするなど、彼の恋愛をサポートしている。

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