刑事かれん -24時の都会-

刑事かれん -24時の都会-

男性顔負けの身体能力と推理力を持つ女性警官が、さまざまな事件に立ち向かっていく姿を描いたミステリーサスペンス。彼女が立ち向かっていく事件に関わる、被害者や加害者たちとの交流も見所の1つ。

正式名称
刑事かれん -24時の都会-
ふりがな
けいじかれん にじゅうよじのまち
作者
ジャンル
推理・ミステリー
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概要・あらすじ

スマートに事件を解決していく女性警官、冴木かれん。今回かれんが挑むのは、双子の人気アイドルの片割れである篠崎翼が殺された事件。血縁関係でのトラブルか、はたまたアイドルに心酔している人物の犯行なのか。事件の背後にある人間関係の複雑さに戸惑いながらも、彼女は事件の真相に迫っていく。

登場人物・キャラクター

冴木 かれん (さえき かれん)

数多の事件を解決してきた、敏腕女性警察官。大塚を連れていることが多く、ほとんどの事件捜査のきっかけは彼がもたらす情報によるところが大きい。さばさばした性格で、他人から好意を寄せられることに慣れていない。

大塚 (おおつか)

冴木かれんの部下の男性。かれんとともに行動することが多く、よく使い走りをさせられている。優しい性格で、無鉄砲な行動をするかれんのことを心配し、彼女には事件に対してあまり感情移入して欲しくないと思っているが、基本的にその願いは裏目に出ている。

小高 峰子 (こだか みねこ)

「TVプラス」の女性キャスター。冴木かれんが関わっている事件を追いかけ、彼女が事件を解決するたびに現れる。ミーハーで、かれんのカッコイイところに惹かれており、初対面の時はかれんのことを男性だと思っていた。

篠崎 翼 (しのざき つばさ)

アイドルユニット「ブロークン・ハーツ」のメンバーで、20歳の男性。ワイルドな風貌とすねた表情が魅力のアイドル。篠崎翔とは双子。翔とは仲の良い兄弟で何かと一緒に行動していたが、たまたま1人でいたところを殺害されてしまう。自殺と他殺の両面を視野に捜査が行われている。

篠崎 翔 (しのざき かける)

アイドルユニット「ブロークン・ハーツ」のメンバーで、20歳の男性。優しくいつもニコニコしているところが魅力のアイドル。篠崎翼とは双子。普段はいつも一緒にいるにも関わらず、翼が殺された当日のみ行動を別にしていた。翼の死を誰より悲しんでいる。

吉沢 明日美 (よしざわ あすみ)

篠崎翼の恋人という噂があった女性歌手。篠崎翔を殺そうとしていたところ、間違えて翼を殺してしまった犯人。その後、翔宛に爆発物を送りつけて殺そうと試みる。美しい見た目にそぐわず狡猾で、残忍な性格をしている。

木村 (きむら)

アイドルユニット「ブロークン・ハーツ」のマネージャーを務める男性。篠崎翼、篠崎翔とは異母兄弟。父親の愛人だった篠崎兄弟の母親が家に入ったことによって、木村は母親ともども家を追い出されてしまったという過去を持つ。

小田 悦子 (おだ えつこ)

資産家の未亡人。ホストの桜沢圭悟に入れあげていたが、遺体で発見された。圭悟が佐野と結婚するつもりであると思い込み、圭悟に怒りを露わにしていたところをホストクラブの従業員に目撃されている。

桜沢 圭悟 (さくらざわ けいご)

樋口が経営しているホストクラブで、ナンバーワンの地位にあるホスト。資産家である小田悦子をはじめとした金持ちの上客に好かれており、色々なものを貢がれている。そのため、彼の周囲では騒ぎが絶えない。

樋口 (ひぐち)

桜沢圭悟が所属しているホストクラブのオーナーの女性。人形集めが趣味。圭悟をナンバーワンの座につかせるために、経営者として手助けをしていた。圭悟の母親が作った借金を立て替えており、それを盾に圭悟を自分のホストクラブにつなぎ止めようとしている。

佐野 (さの)

「佐野紡績」の女社長。ホストの桜沢圭悟に入れあげており、小田悦子に目の敵にされていた。圭悟のことを一番に考えており、彼のためならなんでもすると豪語している。圭悟と結婚するという噂も立っているが、本人は否定している。

かおる

オカマバーに勤務している男性だが、最近は冴木かれんのことが気になりつつある。ホストの桜沢圭悟のことを気に入ってはいるが、他の女性たちと違って盲目的に入れあげているということはなく、少し客観的に彼のことを見ている。

岡本 陽一 (おかもと よういち)

ファッションメーカー「Zwei」の社長兼デザイナーの男性。岡本美津子の夫。デザイナーとは名ばかりで、女遊びが激しく、「Zwei」に所属しているモデルにはたいてい手をつけている。愛人たちから高額な慰謝料を請求されているせいで、会社は赤字になっている。

岡本 美津子 (おかもと みつこ)

岡本陽一の妻にしてビジネスパートナーで、ファッションメーカー「Zwei」を実質的に取り仕切っている存在。陽一の女遊びの標的になりそうなモデルたちに「けっして陽一の女遊びの相手にならないように!」と厳しく注意している。赤字になっている「Zwei」を立て直そうと必死。

中川 マリー (なかがわ まりー)

かつてファッションメーカー「Zwei」で専属モデルを務めた女性。薬物中毒で病院に収容されたが、そこで田代に捜査協力を依頼され、「Zwei」が行っている麻薬密売の情報をリークしたため口封じのために殺された。

田代 (たしろ)

中川マリーからファッションメーカー「Zwei」の麻薬密売について事情を聞き出していた男性刑事。階級は警部補。マリーに対して想いを寄せていたこともあり、マリーを殺したと疑っている岡本美津子に対して強い憎しみを抱いている。冴木かれんが提案した「Zwei」への潜入捜査には反対の意思を示す。

集団・組織

Zwei (つゔぁい)

岡本陽一が社長を務めているファッションメーカー。妻の岡本美津子がビジネスパートナーで実質的な社長である。この会社には麻薬密売事件との関わりが疑われており、この会社に属する誰が麻薬と繋がっているか、冴木かれんたちが調査することになった。

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