1・2・3と4・5・ロク

1・2・3と4・5・ロク

青空団地に引っ越してきた北白川一家が遭遇する、笑いあり涙ありのホームドラマ。第3回講談社児童まんが賞受賞(1962年)。

正式名称
1・2・3と4・5・ロク
ふりがな
いちにさんとしごろく
作者
ジャンル
家族
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概要・あらすじ

高度成長期、青空団地十七号四階に引っ越してきた北白川一家。腕白な男子生徒たちとのもめごとや、池や沼でカエルやザリガニを追いかけるのに夢中な担任の先生、刑事であるお父さんを付けねらうヤクザ者の報復やさまざまな事件、そして思いがけぬ母親との突然の別れなど、ユーモアとペーソスが詰まった北白川家の日常を描くホームドラマ。

登場人物・キャラクター

北白川 三枝 (きたしらかわ みえ)

次女。長島先生が担任を務める富士見小学校4年3組。男まさりの性格で、あわてん坊でおっちょこちょいのはねっかえり。相手が男子でも自分が正しいと思ったら正々堂々と戦うと宣言する正義感の強さを持っている。

北白川 四郎 (きたしらかわ しろう)

次男。富士見小学校の一年生。おねしょグセがあり、たびたびしでかしている。三枝と行動をともにすることが多く、4年3組の有志による軽井沢キャンプにも黙ってついてきてしまった。心根の優しい少年で、サービスのつもりでロクのごはんにうめぼしや紅しょうがやらっきょうやとうがらしを盛り、ロクの目を回させてしまうこともしばしば。

北白川 一枝 (きたしらかわ かずえ)

長女。おしとやかで運動はあまり得意ではない。ミレーが好き。お母さんが女学生時代に使っていた腕時計を譲り受けて大事に使っているが、しょっちゅう時間が遅れている。家事を手伝い、アルバイトをしている。高校卒業後はデパート勤め。長島先生との交際も順調。

北白川 二郎 (きたしらかわ じろう)

長男。読書家で、本棚に入りきらないほどの大量の本を持っている。野球は巨人ファン。将棋好きで、長島先生との対局を楽しみにしている。高校受験を控え、受験勉強に追われる中学生。その甲斐あって希望する都立高校に無事合格する。

北白川 いつ子 (きたしらかわ いつこ)

三女。愛称はいっちん。歯も生え始め、歩く練習もしだした。

ロク

北白川家で飼われていた老犬。浦和のおばさんの家に預けられたが、引っ越した一家を追ってやって来た。団地住まいの北白川家では飼えないため、長島先生の家であるお寺で飼ってもらうことになる。

お父さん (おとうさん)

本庁に転勤してきた勤続十年のベテラン刑事。刑事部長に昇進してなにかと忙しく、家を空けることも多い。子どものいる強盗犯に同情して一時的に身柄を解放し、そのせいで家宅捜査を受けた。阪神ファン。

北白川 月江 (きたしらかわ つきえ)

5人の子どもたちの面倒を見て北白川家を切り盛りする優しいお母さん。脳膜出血で突然倒れ国立大学病院で緊急手術が行われるが、帰らぬ人となってしまう。

浦和のおばさん (うらわのおばさん)

ロクを預かっていたが逃げられてしまった。月江の葬儀で北白川家に逗留し、意気消沈する一家を励ました。

長島 茂雄 (ながしま しげお)

三枝の担任でお寺の息子。生徒たちに「七ふしぎ」と題して怪談を聞かせるなど、勉強一辺倒ではない。ケンカが強く、黒沢組のお礼参りに絡まれた三枝の父の助太刀をしたことが縁で一枝と知り合う。生物学者を目指しており、自室の引き出しにヘビやヤモリを入れて飼っている。 後に湿地帯生物に関する論文を提出し、博士号を取る。

住職 (じゅうしょく)

長島先生のおじいさんで住職。お寺の裏につながれていたロクを捨て犬だと思い、ノロという名前をつけてかわいがっていた。衰弱したロクを心配して幼友達が開業している中島獣医科につれて行ってくれる。月江が亡くなってからは、お墓参りに訪れる北白川一家といっそう親交を深める。

朝丘先生 (あさおかせんせい)

長島先生の同僚の女性教師。賑やかな長島先生のクラスの下に教室があるためたびたび授業妨害の被害にあっており、校長に告げ口する。

石井さん (いしいさん)

青空団地の管理人の小柄なおじさん。息子の広行は三枝の同級生。奥さんはハナ子。電話がない北白川家への電話の取次ぎなどを行う。

石井 広行 (いしい ひろゆき)

あだ名はそらまめで、管理人の石井さんの息子。三枝のクラスメートで、クラス一の秀才。クラス委員を務めている。管理人の息子であることや勉強ができることを鼻にかけており、なにかと三枝を見下す態度をとる。

山田 徳 (やまだ とく)

愛称はトクちゃん。父親は泥棒や強盗の常習犯で、北白川家のお父さんの意向でしばらく引き取られている。地理や生きものに詳しく、グライダーの模型作りも得意。

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