Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁

Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁

法律や警察などが守ってくれない事案に対処する民間の調査員・流田縁が、持ち込まれてくる事件を解決しながら、やがて昔自分の恋人が死んだ事件の真相へと迫っていくミステリー漫画。タイトルの「Smoking Gun」とは、硝煙の上がった銃器のことで、発砲されたことがはっきりと分かることから、動かぬ証拠の意味を持つ。

正式名称
Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁
ふりがな
すもーきんぐ がん みんかんかそうけんちょうさいん ながれたえにし
漫画
原作
ジャンル
推理・ミステリー
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概要・あらすじ

法律や警察などが守ってくれない事件を調査する民間の千代田科学捜査研究所の職員・流田縁は、優秀な研究員でありながらも営業職を望む変わり者。ある日、彼は電車内での痴漢事件の解決をきっかけに、女子大生・石巻桜子と出会うことになる。その後、父が殺害された事件を流田に相談し、調査料代わりに千代田科捜研で働くことになった桜子は、流田と組んで数々の事件に当たっていくことに。

そんな中、千代田科捜研の所長・千代田真紀が殺害されてしまう。流田は、彼女の殺され方が、三年前に殺された自分の恋人・ 永友エミリと似ていることに気が付き、三年前の真相に再び肉薄していく。流田は、真紀の死により一度は解散した千代田科捜研の面子を再び集めると、全ての謎を解くために動き出すのだった。

登場人物・キャラクター

流田 縁 (ながれた えにし)

もじゃもじゃ頭に無精髭、眼鏡が特徴の千代田科捜研に勤める調査員。仕事は真面目だが、基本的には飄々としてキャバクラを好む女好きな性格。経費を使い過ぎるため、所長の千代田真紀から目を付けられている。調査員としては超一流であり、地道な捜査と長年の経験から「Smoking Gun(=動かぬ証拠)」を見つけだす。 本人は営業職を望んでいるが、そちらの腕は全く無い。元々は警視庁・科捜研のエースだったが、恋人の永友エミリが殺害され、更には容疑者としても疑われたことで退職。その後千代田科捜研で働きながら、エミリを殺害した犯人と、その間失われた自身の記憶・失われた12時間を探し続けている。 ドーナッツが好物であり、片手に持っていることが多い。

石巻 桜子 (いしのまき さくらこ)

電車内で痴漢に合い、その際に流田縁と会った女子大生。髪の毛をサイドテールにしている。亡き父の事件の調査を流田に依頼、調査料代わりに千代田科捜研で働くことになる。気が強いが、根は真面目で心優しい性格。

千代田 真紀 (ちよだ まき)

千代田科捜研の所長を務める若き女社長。姉御肌であり、気風の良い美人。かつては刑事だったが、警察に出来ない事件を調査するために、民間の企業を立ち上げる。しかし、経営は順調ではなく、特に経費を使い込む流田縁は悩みの種。娘のくるみは、失踪した親友の子ではあるが、実の子のように愛情を注いでいる。

千代田 くるみ (ちよだ くるみ)

千代田科捜研 ・所長の千代田真紀の娘。真紀の実子ではなく、彼女のことを呼び捨てにしているが、真紀のことは実の母親のように慕っている。幼いながらも流田縁を呼び捨てにするなどませたところがあり、しっかり者。真紀の死後、彼女の後をついで千代田科捜研の所長となる。

永友 エミリ (ながとも えみり)

流田縁の元恋人で、故人。育ちが良く、美人で頭も良かったため、科捜研の華として有名だった。また、敬虔なキリスト教徒でもある。先輩であった流田とは、いつしか男女の関係になりプロポーズをされるも、その直後に殺害されてしまう。

小宮山 祥子 (こみやま しょうこ)

千代田科捜研に務める女性。自他ともに厳しく固い性格の持ち主。画像解析のスペシャリストであり、信頼も厚い。千代田真紀の死に伴い、一時は千代田科捜研から離れるも、その後流田縁の説得に応じて復帰する。イラストレーターになるという夢を持っている。

田坂 繁 (たざか しげる)

千代田科捜研に務める初老の男性。DNA鑑定に詳しく、性格は非常に頑固。しかし、どこか抜けた所がある。千代田真紀の死に伴って一時は千代田科捜研から離れるも、その後流田縁の説得に応じて復帰する。

柴崎 孔明 (しばさき こうめい)

千代田科捜研と繋がりの深い若手弁護士。軽薄な性格であるが、弁護士としてはかなり優秀な男。

柏木 奈津 (かしわぎ なつ)

警視庁・捜査一課に所属する女性刑事。永友エミリとは同期であり、親友。彼女を殺した犯人は、現場に倒れていた流田縁ではないかと考えており、3年経った現在でも彼のことを疑っている。

千代田 圭一郎 (ちよだ けいいちろう)

千代田真紀の兄であり、普段はアメリカに住んでいる人物。掴みどころのない性格をしているが、時折考え事にふけることも多い。真紀の死後、くるみを引き取ろうとするが、拒否されてしまう。

楠神 多門 (くすがみ たもん)

永友エミリの大学の後輩であり、天才と称される学生。幼いころに母親から虐待を受け、その後施設で育つ。成人後、意中の相手と結婚するも離婚、心に深い傷を負ってしまい、その後教授から示された禁断の果実という研究にのめり込むことになる。

教授 (きょうじゅ)

ホームレスの初老男性。常に厭世的な言葉を吐きながら、流田縁が購入したドーナッツを奪い颯爽と去っていく。

田中 花子 (たなか はなこ)

永友エミリの友人。平凡な自分の名前を嫌っていたが、エミリによって褒められたことから彼女との友情を結ぶようになる。流田縁の失われた12時間について知っているような話をする。

その他キーワード

失われた12時間 (うしなわれたじゅうにじかん)

『Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁』に登場する用語。3年前、永友エミリが殺害された日に、流田縁が失ってしまった半日分の記憶を指す。流田は、この記憶が事件解明の鍵になると考えている。

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