BASARA

BASARA

20世紀末、地球は滅亡の危機を迎える。そして300年後に運命の子、タタラが誕生する。荒廃した日本を救い新しい国をつくるためタタラは戦う。第38回小学館漫画賞。

正式名称
BASARA
ふりがな
ばさら
作者
ジャンル
ファンタジー
 
恋愛
レーベル
コミック文庫(女性)(小学館)
巻数
既刊16巻
関連商品
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概要・あらすじ

20世紀末の日本は、文明も滅び王一族の暴君による圧制が続き人々は苦しんでいた。山陽地方の白虎の村では、運命の子供と予言された少年がこの圧制から救ってくれると信じられていた。しかし赤の王の軍により村は滅ぼされ、運命の子といわれたタタラは殺されてしまう。双子の妹であった更紗は兄の代わりとなって運命の子タタラとして生きていく事を決意する。

傷を癒すために訪れた温泉で更紗赤の王朱理という青年にであうが、お互いの素性を知らずに二人は惹かれあう。更紗は白虎、朱雀、青龍、玄武の4本の刀をそろえるために各地に旅をし人々と出会い、仲間を集め、新しい日本を作るために戦うのであった。

登場人物・キャラクター

更紗 (さらさ)

運命の子供としてこの世に誕生した15歳の少女。更紗が運命の子であることを知っているのはナギや母の千草など限られた人のみで、更紗自身も自分が運命の子であることは知らず、双子の兄のタタラが運命の子であると思っていた。しかし、白虎の村に赤の王・朱理が攻め込んできて、兄タタラが殺されてしまい、更紗は髪を切り、兄の変わりにタタラとして立ち上がる。 各地をまわり、いろいろな人と出会い仲間を増やし、白虎の刀を携えて日本に革命を起こそうとする。朱理とは傷を癒すために訪れた温泉で出会い、兄や父の敵である赤の王であるとは知らずに心惹かれていく。愛馬は夜刀。

朱理 (しゅり)

日本国王の末裔であり西日本を統治する王で赤の王と呼ばれる17歳。残虐な性格の持ち主で更紗の故郷を滅ぼす。愛馬は朱鷺。生まれたとき王家に災いをなす子だという予言をされ、父親である国王によって押された奴隷印が背中にある。部下の謀反から都を追われ逃げていたところ、芭蕉という流しの医者と、その弟子のユウナにかくまわれ沖縄に渡ることになる。 そこで、今までの全てが国王である父親から与えられたものの中でイキがっていたことに気がつき、昔の自分との決別に背中の奴隷印を更紗に焼いてもらった。更紗が実はタタラであることは知らず好きになった。

揚羽 (あげは)

砂漠の青い貴族と呼ばれる遊牧民「風の民」の生き残りで常に青い衣装を身に着けている。預言者に命をかけられるほどの女にいつか巡りあえるだろうと言われて探している。赤の王に襲われている幼い更紗を助けた際、左目を失っている。マダム・バタフライという旅芸人一座の帰蝶という踊り子の顔も持ち、交友関係がとても広い。 茶々、浅葱、雷蔵とも知り合い。幼い頃は四道の家の奴隷で、四道の父にひどいことをされ、背中に奴隷時代の焼印が残っている。そんな傷だらけの揚羽を、四道はペットのように哀れんで、一段上から手を差し伸べてきたが、揚羽は四道と対等でありたかった。しかしその想いは届かず四道は死んでしまう。 蜻蛉というふくろうを伝書鳩代わりに飼っている。

ハヤト

朱雀の刀の継承者。病気の母を救うため、四道の命令でタタラの名前を語って人を集めていたところタタラ(更紗)と出会う。その人集めは不穏分子を一網打尽にする罠で、ハヤトも命を落とすところであったが本物のタタラ(更紗)に救われ共に旅に出ることに。弓を得意とし、タタラ(更紗)の窮地を何度も救う。 自分を騙し母の死に目に立ち会うことをさせず、またタタラ(更紗)を殺そうとしていた四道を弓で射殺す。

浅葱 (あさぎ)

蒼の王の親衛隊、群青の隊長。蒼の王の右腕といわれ、かなりのキレ者。しかし本当は国王の息子で、自分が真の蒼の王であると言っている。揚羽とは知り合いで、もう一つの顔帰蝶も知っている。蒼の王を裏切りタタラを利用しようと、タタラ軍と共に行動することになる。剣の腕前はかなりのものだが、体力はない。 剣の腕前を見込んで、タタラ(更紗)からの要望でタタラ軍の兵に剣を教えたりしてタタラ軍になじんでいく。タタラ(更紗)と朱理がお互い素性がわかっていないが惹かれあっている事を知っているが、次第にタタラ(更紗)の事が気になりだす。

ナギ

更紗が育った白虎の村の預言者。司祭、医者でもある。盲目で長髪の女性のような風貌だが男性。未来予知の能力があり、更紗が生まれたとき「運命の子供」と予言する。外見はやわらかいが、四道を殺したタタラ(更紗)に復讐をしようとしにきた千手姫を、殺さず帰していいのかとタタラ(更紗)に厳しい問いかけをして成長を促す事もある。 師匠は沖縄に住む芭蕉。更紗が心から信頼して、支えとしている人。

角じい (かくじい)

右のこめかみから頬にかけて傷がある。下戸で酒を飲むとじんましんが出る。遊びの中で更紗に剣術を教えていた。網走刑務所からただ1人脱走を成功させた人物で、タタラ(更紗)達が刑務所に囚われた際にもその脱出ルートを使う事ができ逃げ出せた。一人で行動する更紗を心配して、後をこっそりつけて見守るなど、父親のような気持ちで更紗と接する。

千草 (ちぐさ)

タタラ、更紗の母親。左目に泣きボクロがある。赤の王に白虎の村が襲われたさいに捕虜として捕まりひどい仕打ちを受けていたが、錵山将軍に助けられ彼の家で暮らすことになる。錵山は夫と息子を殺した相手であったが、共に過ごす間に錵山に好意を持つ。錵山のもとから逃げるチャンスもあったが、それをせず錵山のタタラ軍討伐に同行し、傷ついた錵山の介錯をする。 その後はタタラ(更紗)の成長を思い再会しないまま東北へと行き、敵味方関係なく傷の手当てをする姿から「戦場のナイチンゲール」と呼ばれる。

茶々 (ちゃちゃ)

額に刺青を持つ海賊の女頭領。海賊の掟で女は頭領にはなれないと言われたが、彼女は男たちと同じ仕事をし、剣の腕をみがき強くなり、自分の力で周囲を納得させて頭領になった。大酒飲みで頼れる姉御。副頭領の座木とは幼なじみで恋人。タタラ(更紗)との死の踊りという細いマストの上での一騎打ちで敗北しタタラ(更紗)の仲間になる。 揚羽とは昔からのなじみ。

四道 (しどう)

赤の王の従兄で腹心の部下。九州の守りを任されていて、普段は温厚で優しいが、一度戦になると仏の山を築くところから「仏の四道」の異名を持つ。王宮で育てられることが許されなかった朱理を四道の父が元服まで預かったので、共に学び育った。タタラ(更紗)をおびき出して討ち取ろうとしたが、タタラの正体が更紗であることに気がつき、躊躇したその一瞬にハヤトに矢で射られて死亡した。 千手姫とは正式ではないが、二人だけの結婚式をあげて戦におもむいた。

千手姫 (せんじゅひめ)

四道の婚約者。見た目はおっとりしたお姫様な感じだが、四道の事になると一人雨の中出かけて、今すぐ結婚してくれと言う激しい一面も持っている。四道の死後は朱理の元に身を寄せていたが、朱理が都を追われた際に彼女の身にも危険が及び、その時救出した揚羽によってタタラ軍に行く事になる。 四道を殺したタタラ(更紗)を憎んでいたが、四道との間の子供を生み母となり次第にその気持ちに変化が生まれる。子供の名前は求道(もとみち)。

雷蔵 (らいぞう)

伯爵と呼ばれる蒼の王の側近で、鉄化面をかぶっている。しかし本当の姿は、反乱軍のリーダーで青龍の刀の継承者。黄金の髪に青い目をしていて、顔に傷ができるまでは蒼の王のお気に入りだった。蒼の王の開催する人間狩りレースの出場者や、殺されるはずの奴隷、王に逆らった死刑囚などを影で保護し、助けて革命軍を作っていた。 一水という蒼の王によって喉をつぶされた女性と結婚していて、彼女のお腹には子供がいる。

那智 (なち)

紀州・熊野出身の大神官の跡取り息子。巨大な鯨に一人で銛一本で挑んでいるところをタタラ(更紗)達と知り合い、奥地にある熊野の大神殿までの道案内をすることになる。道案内をしつつ、タタラ(更紗)達に土砂崩れで塞がった道を開通させたり、壊れた橋の材料の木を切り倒させたりと働かせる、ちゃっかりしたところがある商売人。 幼なじみの聖と共に「天狗党」という30人くらいの青年団を結成しており、副リーダーを務める。

(ひじり)

紀州・熊野出身。雑賀・根来衆の総元締め、いわゆる由緒正しいヤクザの息子。幼なじみの那智と共に「天狗党」という30人くらいの青年団を結成しており、リーダーを務める。居合いの達人。タタラ(更紗)の、国王を倒して新しい世の中を作るという想いに賛同して、共に戦う事を決める。

錵山 (かざん)

赤の王の軍の将軍。右目に縦3本の傷をもち、立派な髭をたくわえている。剣の腕前はかなりのもの。白虎の村を襲い、更紗の兄と父の命を奪った。その際捕虜として捕まり、ひどい仕打ちを受けていた更紗の母千草をかくまい、共に暮らす。次第に千草に心惹かれていき、彼女を赤の王に渡すことができなかった。 赤の王は、タタラの母親を利用してタタラをおびき出したとして彼を許そうとしたが、千草への想いに噓をつくことをせず、千草に介錯を頼んで自害する。

アニメ

LEGEND OF BASARA

21世紀初頭、地球規模の災害によって文明社会は崩壊した。その数百年後、戦乱の後に統一された日本国では、人々が王家の圧政に苦しんでいたが、山陰の白虎の村に生まれた少女更紗は、運命の子と予言された双子の兄... 関連ページ:LEGEND OF BASARA

書誌情報

BASARA 16巻 小学館〈コミック文庫(女性)〉

第1巻

(2002-02-15発行、 978-4091914316)

第2巻

(2002-02-15発行、 978-4091914323)

第3巻

(2002-03-15発行、 978-4091914330)

第4巻

(2002-03-15発行、 978-4091914347)

第5巻

(2002-04-16発行、 978-4091914354)

第6巻

(2002-04-16発行、 978-4091914361)

第7巻

(2002-05-16発行、 978-4091914378)

第8巻

(2002-05-16発行、 978-4091914385)

第9巻

(2002-06-15発行、 978-4091914392)

第10巻

(2002-06-15発行、 978-4091914408)

第11巻

(2002-07-16発行、 978-4091914415)

第12巻

(2002-07-16発行、 978-4091914422)

第13巻

(2002-08-10発行、 978-4091914439)

第14巻

(2002-08-10発行、 978-4091914446)

第15巻

(2002-09-14発行、 978-4091914453)

第16巻

(2002-09-14発行、 978-4091914460)

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