赤い花束

赤い花束

高橋留美子が一話完結の形式で描いたコメディ短編。腹踊りの恰好で霊体となって自らの葬儀を傍観するサラリーマン・吉本一の視点を通じ、家族間にあった長年のわだかまりが解消されていく様を描く。

正式名称
赤い花束
ふりがな
あかいはなたば
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

会社の宴会中、心筋梗塞で倒れて死亡した吉本一は、腹踊りの恰好そのままで霊体となって自らの葬儀を傍観する。自分が死んでも涙を見せない、妻・玉代と息子・正弘に衝撃を受け、自分は家族に愛されていなかったのかと自問する。

登場人物・キャラクター

吉本 一

課長職にあるサラリーマンだったが、課の宴会で腹踊りをしている最中に心筋梗塞で倒れて死亡した。その後、腹に顔を描いて頭にネクタイを巻いた死亡時そのままの姿で霊体となって、自分の葬儀を傍観する。生前、いつの頃からか会話がなくなり、寝室も別々になった妻・玉代と喫茶店のマスターの仲を疑っていた。

玉代

吉本の妻。夫の葬儀にも涙を流すことなく、淡々とした反応を見せる。息子・正弘が集団万引き事件で補導された頃から、吉本一と会話をしなくなり、マスターの店でバイトを始めた。

正広 (まさひろ)

高校1年生になる吉本の息子。父親の葬儀にも涙を流すことなく、冷淡な反応を見せる。小学6年生の時、集団万引き事件で補導されたことが原因で、両親が不仲になったのではないかと気に病んでいる。

マスター

玉代のバイト先である喫茶店の店主で、独身主義を貫く若作りな男性。

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