妖鬼妃伝

妖鬼妃伝

秋本つばさが親友山口達子の怪死の謎を解き明かすため、山口達子と共に彼女の死の直前に訪れた帝国堂デパートに潜入し、人形の秘密に迫るミステリーホラー。

正式名称
妖鬼妃伝
ふりがな
ようきひでん
作者
ジャンル
ホラー
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概要・あらすじ

秋本つばさと親友の山口達子は偶然訪れた地下鉄角宮駅にある帝国堂デパートで開催されていた日本人形展に立ち寄るが、忘れ物を取りに行った山口達子が行方不明になり、その後遺体で発見される。親友の怪死に疑問を抱いた秋本つばさは、閉店後の帝国堂デパートへ友人の久美と共に潜入し、そこで人形を巡る秘密に巻き込まれていく。

登場人物・キャラクター

秋本 つばさ (あきもと つばさ)

親友の山口達子と共に偶然訪れた地下鉄角宮駅の帝国堂デパートで開催されていた日本人形展に立ち寄った後に山口達子が行方不明になり、その後遺体で発見される。正義感の強い性格で、親友の怪死に疑問を抱き、閉店後の帝国堂デパートに友人の久美と共に潜入し調べるうちに、デパートと地下鉄の駅に潜む人形を巡る秘密を知ることとなる。 山口達子の死の謎を調べる過程で出会った盲目の青年・九曜久秀に、淡い恋心を抱く。

山口 達子 (やまぐち たつこ)

秋本つばさとは小学校時代からの幼馴染みで、親友である。母親への誕生日プレゼントを買うため、偶然入った地下鉄角宮駅の帝国堂デパートで日本人形展を鑑賞した後、忘れ物を取りに行ったまま行方不明になり、後に轢死体となって発見される。その死は行方不明になった地下鉄角宮駅の二つ先の地下鉄和可水駅において始発の電車に飛び込み、遺体は髪の毛が一房切り取られ、衣服は破れ裸足であるという謎の多いものであった。

九曜 久秀 (くよう ひさひで)

盲目の温厚な美青年で、強い霊能力を持っている。山口達子の謎の死を不審に思い、家庭教師兼お守り役の倉本と共に調査をしていたところ、秋本つばさと出会う。秋本つばさから深夜の帝国堂デパートでの顛末を聞かされ、協力を依頼される。千年前に魔神の力を身につけた女、妖鬼妃の誕生を予言した祈祷師の末裔で、妖鬼妃を滅ぼすため、先祖代々から行方を捜していた。

久美 (くみ)

秋本つばさと山口達子の友人。山口達子の謎の死の理由を解明するために閉店後の帝国堂デパートに秋本つばさと共に潜入し、調査を試み、デパートと地下鉄の駅に潜む人形を巡る秘密を知ることとなる。その後、交通事故に遭い、右足骨折の怪我を負う。

倉本 (くらもと)

盲目の青年・九曜久秀の家庭教師兼お守り役の男で、常に九曜久秀と行動を共にしている。山口達子の謎の死を不審に思った九曜久秀と共に調査をしていた秋本つばさと出会う。服装はいつも黒いスーツにサングラスで一見怖い印象を与えるが、九曜久秀に忠実で、秋本つばさに対する物腰も柔らかい。

河辺 (かわべ)

帝国堂デパートに勤務する男性主任だが、実は妖鬼妃の一門。山口達子の怪死に対する帝国堂デパートの関与を疑い、探っていた秋本つばさを不審に思い声を掛ける。山口達子の死に関係のある者しか知り得ない情報を口にしたことから、秋本つばさは帝国堂デパートへの疑念を確信する。

各務野 (かがみの)

帝国堂デパートに勤務する女性だが、実は妖鬼妃の一門。山口達子の怪死に対する帝国堂デパートの関与を疑い、探っていた秋本つばさに荷物運搬用のエレベーターで、山口達子が死の直前着ていたスカートの切れ端が入ったつづらを運んでいる姿を目撃される。妖鬼妃一門の姫である永遠子に仕えている。

永遠子 (とわこ)

『妖鬼妃伝』の舞台である帝国堂デパート社長の養女だが、実は妖鬼妃の一門の姫である美しい少女。病に倒れた現帝国堂デパート社長が亡くなった暁には、次期社長を継ぐことが決まっている。閉店後のデパートから出てきた人々に秋本つばさらがついていった地下鉄宮之内駅で、十二単姿で現れる。 妖鬼妃の言葉を伝え、その魂を乗り移らせる巫女のような役目を担っている。

妖鬼妃 (ようきひ)

千年前、狂気を理由に退位させられた天皇の落胤として生まれた魔神・阿黒王の妃。二歳のときに大病を患い全身麻痺になり、動くことも話すことも出来なかったが、念力やテレパシーの能力を駆使し、一門を増やした。人形の中に魂を移すことにより、千年の間生き続けている。盲目の青年・九曜久秀は千年前に魔神の力を身につけた女妖鬼妃の誕生を予言した祈祷師の末裔で先祖代々からの因縁がある。

場所

帝国堂デパート (ていこくどうでぱーと)

秋本つばさと親友山口達子が偶然訪れた地下鉄角宮駅にあるデパート。そこで開催されていた日本人形展を鑑賞した後、忘れ物を取りに行った山口達子はそのまま行方不明になり、後に謎の死を遂げた。親友の怪死に疑問を抱いた秋本つばさは、閉店後のデパートに友人の久美と共に潜入し調べるうちに、デパートと地下鉄の駅に潜む人形を巡る秘密を知ることとなる。

地下鉄角宮駅 (ちかてつつのみやえき)

秋本つばさと親友山口達子が偶然訪れた帝国堂デパートのある地下鉄巴線の駅。地下鉄巴線は、帝国堂デパートが所有している。帝国堂デパートで開催されていた日本人形展を鑑賞した後、忘れ物を取りに行った山口達子はそのまま行方不明になり、後に謎の死を遂げた。親友の怪死に疑問を抱いた秋本つばさは、閉店後のデパートに友人の久美と共に潜入し調べるうちに、デパートと地下鉄の駅に潜む人形を巡る秘密を知ることとなる。

地下鉄宮之内駅 (ちかてつみやのうちえき)

秋本つばさが、閉店後の帝国堂デパートから出てくる妖鬼妃一門のあとをつけて辿り着いた場所。地下鉄巴線は、帝国堂デパートが所有する線である。駅の外には平安時代のような寝殿造りの建物、庭園が広がっており、妖鬼妃一門の拠点となっている。帝国堂デパートで開催されていた日本人形展を鑑賞した後怪死した山口達子の死の真相を解明するために秋本つばさは、閉店後のデパートに友人の久美と共に潜入し調べていた。

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