夜明け後の静

夜明け後の静

明治時代、日本初の女学校に入学することになった武家の娘が、日常生活でさまざまな辱めを受けてしまうコメディ作品。「週刊ヤングジャンプ」2018年9号より連載開始。

正式名称
夜明け後の静
ふりがな
よあけあとのしず
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

明治時代、旗本の娘小此木静は、日本で初の女学校山手女学院に通うことになる。武家の娘として育てられたために人一倍プライドの高い静は、庶民の通う女学校の中でも一人誇り高く振る舞おうとするのだった。しかし、慣れない西洋の文化や、庶民たちの暮らしの中で、静はどこかズレた振る舞いをしてしまうことが多く、また武家の娘としてのプライドの高さゆえに、日常のさまざまな場面で辱めを受けることになってしまうのだった。

登場人物・キャラクター

小此木 静 (おこのぎ しず)

14歳の少女。旗本の娘として誇り高く育てられたため、非常にプライドが高く負けず嫌いな性格であり、人からおだてられるとすぐに気を良くしてしまう。武家の権威が没落したことを受け入れられず、維新後も武家の娘として振る舞おうとしている。ただし、父親から「武士道とは自分を犠牲にして他人を助けること」と教えられたため、平民のことを見下しているわけでもなく、同級生のことを進んで助けようとすることもある。 明治維新により、実家は家禄を断たれ、没落。屋敷は売り払われ、父親は人力車の車夫として働いている。そんななか、静は一人で没落した家を再興することを決意し、医者になることを目指して山手女学院に入学。女学院の寄宿舎に暮らすようになる。そのため、ふだんから気丈に振る舞っているが、西洋の文化や庶民の暮らしが常識になっている女学院での生活の中では、どこかズレてしまっている。 武家の娘としての礼儀作法を忠実に守ろうとするあまり、突飛な行動をとってしまうことも多く、またほんの些細なことでも過剰に恥辱を感じてしまう。肌を露出することを嫌い、また痩身蒼白が美人の条件とされている時代背景のために、胸が人並み外れて大きいことを気にしている。

(かや)

山手女学院に通う少女。父親はもともと小此木家につかえていた中間の茂作。明治維新後は茂作に算術の心得があったために会計役として出仕でき、不自由なく暮らしている。小此木家が没落したことを小此木静の口から聞き、改めて静に仕えようとする。静当人からは煙たがられているが、一人で張り詰めて生活している静のことを心配し、なにかと世話を焼こうとする。 しかし、静のことを思うあまりに、無茶な行動をしてしまうことも多い。

鴻池 さち子 (こうのいけ さちこ)

山手女学院に通う少女。貿易商を父親に持ち、裕福に暮らしている。欧州に渡航した経験があり、日本に帰国してからも西洋の文化に触れる機会も多く、ふだんから洋装をしている。西洋化が進められている時代背景もあって、日本古来の文化を見下すような発言をして、小此木静を怒らせることも多い。しかし、静のことが嫌いなわけではなく、仲良くしたいと思っており、静が思いつめて突飛な行動を取ることで慌ててしまうことも多い。

場所

山手女学院 (やまのてじょがくいん)

小此木静の通う女学校。明治時代になり、日本で初めて創設された女学校である。静以外の女学生は、全員が平民の出身。明治維新で西洋化政策が進められていることもあり、英語や西洋舞踏、西洋医学など、西洋の文化を学ぶことを目的とした授業も多い。

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