八百八だぬき

八百八だぬき

かつて化け狸退治を行った稲生武太夫の子孫稲生平太郎が、先祖から伝わる稲荷の槌と武勇をもって、広島で再び暴れだした刑部だぬきを退治するさまを描く冒険アクション漫画。物語のベースになっているのは講談『八百八狸』で、大元は『松山騒動八百八狸物語』、『稲生物怪録』など。

正式名称
八百八だぬき
ふりがな
はっぴゃくやだぬき
作者
ジャンル
アドベンチャー
 
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

広島の稲生和助の家に生まれた稲生平太郎は生まれつき力が強く、丈夫な子供だった。ある日、病に倒れた和助は平太郎に稲生家が武士であることを伝え、先祖伝来の槌を渡すと亡くなってしまう。天涯孤独の身となり、武者修行の旅に出た平太郎ひげ仙人に弟子入りし、本格的に武術を習い始める。

登場人物・キャラクター

稲生 平太郎 (いのう へいたろう)

広島出身の少年武士。生まれつき力が強く、体が丈夫な子供だった。祖父は化け狸退治をした稲生武太夫で、武太夫が稲荷大明神からもたらされた狸退治の魔法の力を持つ稲荷の槌を受け継いでいる。武術や勉強を教わったひげ仙人から、地面を揺らして相手をひっくり返すどんでんがえしの術、遠くにいる者を気絶させる遠当ての術を習得している。 腕の立つ豪傑として、広島藩の浅野家に自分を売り込み、見事召抱えられた。

稲生 和助 (いのう わすけ)

稲生平太郎の父親。平太郎を出産後すぐ亡くなった妻の分まで、男手ひとつで平太郎を育てた。平太郎がまだ子供のうちにふとした風邪で亡くなってしまう。死に際、平太郎に稲生家が武士の家系であることと、先祖伝来の稲荷の槌を託した。

ひげ仙人 (ひげせんにん)

稲生平太郎を弟子にした仙人。武術の他、勉強なども教えた。地面を揺らして相手をひっくり返すどんでんがえしの術、遠くにいる者を気絶させる遠当ての術という秘伝の術を平太郎に伝えた。

もくべえ

村の名主。娘が狸にとり憑かれてしまい、夜な夜な暴れだすので、狸を退治できる者を探していた。偶然村を通りかかった稲生平太郎に宿を提供し、腕を見込んで狸退治を依頼する。

刑部だぬき (ぎょうぶだぬき)

化け狸たちの総大将で、五百年の年を経た大狸。刑部仙人の家来でもあり、変化の他、多くの妖術を使う。稲生武太夫に追いやられた怨みをもち、子孫である稲生平太郎を狙っている。浅野の殿さまが平太郎を引き渡さなかったことから、広島藩の城下で部下の狸たちを暴れさせた。

浅野の殿さま (あさののとのさま)

広島藩浅野家の殿さま。豪傑として自分を売り込みに来た稲生平太郎を気に入り、家臣として屋敷を与える。平太郎の屋敷が狸たちによって化物屋敷と化した際は、物見遊山として姫と共に泊まりにきたことも。

コロッケとんぺい

稲生平太郎の家来。浅野の殿さまが平太郎に屋敷を与えた際、その面倒を見るようにとつけてくれた使用人。平太郎の供として刑部だぬき退治に赴く。

金毛九尾大王 (きんもうきゅうびだいおう)

稲生平太郎の元に現れた狐の頭領。稲生武太夫の世話になっていたが、武太夫が亡くなってからは狸の勢力が強くなったため、陸中の方へ逃れた。平太郎に稲荷の槌の来歴や、刑部だぬきの正体などを語った。

刑部仙人 (ぎょうぶせんにん)

木曽に住む仙人。今はもう亡くなっている。刑部だぬきに術を教えた。

稲生 武太夫 (いのう ぶだゆう)

稲生平太郎の祖父。稲荷大明神から狸退治の稲荷の槌を授けられ、悪さをする化け狸を退治した。稲荷の槌は稲生家に伝わり、孫の平太郎に受け継がれる。

オムレツたまごのすけ

浅野の殿さまの命により、豪傑を探していた稲生平太郎が召抱えた剣闘士。西洋と東洋の剣術ができる。

はなのあなふたつのすけ

浅野の殿さまの命により、豪傑を探していた稲生平太郎が召抱えた力持ちの大男。うなぎ屋をしていた。「はなのあなふたつのすけ」という名前は、平太郎がつけたもの。

大力いわのすけ (だいりきいわのすけ)

浅野の殿さまの命により、豪傑を探していた稲生平太郎が召抱えた力持ちの子供。本人は「大力ぼうや」と名乗ったが、平太郎が「大力いわのすけ」と名づける。

おでぶちゃん

浅野の殿さまの命により、豪傑を探していた稲生平太郎が、姫のおつきとして召抱えた力持ちの女性。米俵を軽く投げ飛ばせる力を持っている。

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