大蛇に嫁いだ娘

大蛇に嫁いだ娘

フシアシクモの代表作。昔々の日本の山奥が舞台で、人間の女性・ミヨは山の主・大蛇のもとに供物として嫁ぐことになる。大蛇に食われるのではないかと怯えるミヨに対し、大蛇はミヨと夫婦になれたことを心底喜んでいた。一人と一匹の異種族ゆえのすれ違いを描く、耽美でピュアな純愛異類婚姻譚。大蛇がどんなに愛情をアピールしても恐れるばかりだったミヨが、次第に大蛇の優しさに気づき、少しずつ大蛇を受け入れるようになっていく、あたたかでピュアな物語が展開される。もともとフシアシクモがpixivで公開していた作品で、pixivコミック「コミックマルシェ」で2021年2月より連載。2021年11月にKADOKAWAよりビームコミックスレーベルで単行本が発売。ダ・ヴィンチ×ニコニコ「次にくるマンガ大賞2022」のWebマンガ部門にノミネートされたほか、NTTソルマーレ「コミックシーモア」の「電子コミック大賞2023」で男性部門賞を受賞している。

正式名称
大蛇に嫁いだ娘
ふりがな
だいじゃにとついだむすめ
作者
ジャンル
モンスター・異生物
 
夫婦
レーベル
ビームコミックス(KADOKAWA)
巻数
既刊5巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

ミヨ

大蛇の妻となった人間の女性。年齢は18歳くらい。額の右側に傷跡があることから、村人たちから傷モノとして扱われ、供物として山の主である大蛇のもとへ嫁がされることになった。嫁いでからの日々の仕事は家事だけにとどまらず、大蛇の世話や本殿の掃除、薪割りなど多岐にわたる。嫁いだ当初は大蛇から逃げ出そうとするほどの恐怖心を抱いていたが、生活を共にするうちに大蛇の優しさを知り、大蛇を愛するようになる。山奥で知り合ったしゃべるたぬき・八兵衛と仲がよく、日頃の不満やストレス解消の相手になってもらっている。父親・清之助が殺人の濡れ衣を着せられ、村の子供たちから凄惨ないじめを受けていた。

大蛇 (だいじゃ)

ミヨの夫となった500年生きているといわれる巨大な蛇。人の言葉を話すことができ、外見によらず紳士的な性格をしている。山の主として動物たちからは崇められているが、村人たちからは恐れられている。山の主とはいえ、単純に長生きしただけだと自称しており、どれだけ人を愛しても、人に優しくしても、化け物と気味悪がられてしまうことに寂しさを覚えている。そのため、ミヨが自分に嫁いできてくれたことを心底喜び、ミヨが身の回りの世話をしてくれたり、ミヨといっしょに朝を迎えたりすることに大きな幸せを感じている。食事は罠にかかったウサギや狐などを丸のみにしている。脱皮時期や冬から春にかけては、洞窟の中で冬眠する。過去の因縁から僧侶を嫌っている。

書誌情報

大蛇に嫁いだ娘 5巻 KADOKAWA〈ビームコミックス〉

第1巻

(2021-11-12発行、 978-4047368446)

第2巻

(2022-04-12発行、 978-4047370043)

第3巻

(2022-10-12発行、 978-4047372443)

第4巻

(2023-05-12発行、 978-4047374379)

第5巻

(2024-01-12発行、 978-4047378186)

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