火の鳥 エジプト編

火の鳥 エジプト編

火の鳥の血を飲んだエジプトの王子と女奴隷ダイアが、古代エジプト、古代ギリシア、古代ローマを舞台に、人々の争いの中で愛を貫く。『リボンの騎士』終了後、ハリウッド的歴史スペクタクルを企図して連載された、エジプト編、ギリシア編、ローマ編の3部からなる、『少女クラブ版火の鳥第1部』。

正式名称
火の鳥 エジプト編
ふりがな
ひのとり えじぷとへん
作者
ジャンル
恋愛
 
古代史
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概要・あらすじ

退屈な天国を逃げ出し人間界へ降りた火の鳥。飲むと3千年の長寿が得られるというその血を求めて火の鳥を探す旅に出たエジプトの王子(即位する前のファラオ3世)。継母であるエジプト王妃はその隙に王を殺害してしまう。女奴隷ダイアの助けで火の鳥を味方につけた王子はダイアとともにエジプトに戻り、エジプト王妃を退けて即位し、ダイアを妃にする。

王位をあきらめないエジプト王妃は刺客を放ち王子に深手を負わせるが、火の鳥の血を飲んでいた王子は死ぬことなく、長く深い眠りに落ちる。やはり火の鳥の血を飲んだダイアは再生の時をともに待つべく、自らの胸に剣を突き立てファラオ3世の傍らに横たわるのだった。

登場人物・キャラクター

火の鳥 (ひのとり)

天国の時を報せる役目であったが退屈のあまり地上界へ逃げ出す。3千年の命を持ち、また、その血を飲んだものも3千年生きることができる。地上界で過ごした後、寿命をさとり、娘チロルを3匹の動物に託して炎に身を投じる。

ファラオ3世 (ふぁらおさんせい)

古代エジプトの王。父王の命を受け、火の鳥を探してエチオピアへ赴く。洪水から火の鳥の卵を救い、お礼に血を飲ませてもらう。継母であるエジプト王妃に殺された父の跡を継ぎファラオ3世となり、同時に奴隷であるダイアを妃としたことで波紋を呼ぶ。 継母の刺客によって致命傷を負うも、火の鳥の血のおかげで死ぬことなく、深い眠りのうちに再生の時を待つ。

ダイア

エジプトの王子(後にファラオ3世)に思いを寄せる女奴隷。エジプト王妃の腰元となっているが、元はエジプトに滅ぼされた小国の王女。唄えばナイル河のワニさえ聞き惚れる美声の持ち主。唄で火の鳥を呼び寄せる。王子とともに火の鳥の血を飲む。 エジプト王妃の刺客によって傷つき深い眠りに落ちた王子に殉じ、自らの胸に剣を突き立て、王子とともに再生の時までの眠りにつく。

エジプト王 (えじぷとおう)

エジプトの王。ファラオ3世の父。不老不死の火の鳥を捕らえ、その血を飲んで3千年の長寿をを得ようと、王子(後にファラオ3世)をエチオピアへ派遣するが、王位を狙うエジプト王妃によって、その手下である雌獅子ガロに襲われ、火の鳥の到着を待たずして死ぬ。

エジプト王妃 (えじぷとおうひ)

ファラオ3世の継母。冷酷な女。王位を狙い、王子の留守に王を亡き者にしようと雌獅子ガロに襲わせ、その罪をダイアになすりつける。王子が即位してファラオ3世となった後、刺客を放ち深手を負わせる。

ガロ

『火の鳥 エジプト編』に登場する雌獅子。エジプト王妃が飼っている。エジプト王妃の手先だが、ダイアの唄を聞き、心を動かされて以来、彼女にだけはひどいことをしない。

神様 (かみさま)

死んで天国へやって来た魂たちを別な生き物に生まれ変わらせる。転生のために下界へ向かう魂たちに紛れてが人間界へ逃げた火の鳥が、人間たちの争いの元になるのではと心配する。

場所

ナイル河 (ないるがわ)

『火の鳥 エジプト編』に登場する大河。エジプトを流れ、ワニが泳ぐ。年に一度洪水を起こす。不老不死の鳥火の鳥が隠れ住む浮島がある。

エジプト

『火の鳥 エジプト編』の舞台となる古代国家。この国を流れるナイル河の浮き島に、天国から逃げ出した火の鳥が隠れ住む。

天国 (てんごく)

『火の鳥 エジプト編』の舞台となる死者の魂が生まれ変わる空間。死んだものは、けものも人間もおなじ魂となって集まり、神様と天女によって生まれ変わりの案内をされる。火の鳥は、ここでときをしらせる大事な役目を負っていたが、退屈のあまり地上界へ逃げ出してしまう。

その他キーワード

ピラミッド

『火の鳥 エジプト編』に登場する建築物。エジプト王が埋葬される。ファラオ3世とダイアが、王位を狙うエジプト王妃によって閉じ込められそうになるが、火の鳥に救われる。

関連

火の鳥 (ひのとり)

火の鳥と呼ばれる超生命体が見守る古代から超未来にわたる人類の叙事詩。 関連ページ:火の鳥

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