ひだまりスケッチ

ひだまりスケッチ

美術科の高校生たちによるアパートでの共同生活を描いた4コマ漫画。

正式名称
ひだまりスケッチ
ふりがな
ひだまりすけっち
作者
ジャンル
日常
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

春からやまぶき高校の美術科に入学する予定の少女、ゆのは、高校の目の前にあるアパート、ひだまり荘で一人暮らしをする事となった。その入居日、ゆのはアパートを同じくする住人の宮子ヒロと顔を合わせる。二人とすぐになかよくなったゆのは、ここでの生活が楽しいものになる事を予感しつつ、新たな生活をスタートさせるのだった。(第1話)

ゆのはやまぶき高校の入学式当日を迎える。その日の早朝、同じくやまぶき高校の新入生となる宮子といっしょに準備を進める中、ゆのの自宅に同じアパートの住人である沙英がやって来る。しかし、沙英と挨拶を交わしているうちに、登校しなければならない時間が迫ってしまう。ゆのは入学式の日に遅刻などあってはならないと焦る。(第2話)

ゆのに沙英とヒロからの呼び出しの手紙が届く。その手紙に書かれていた時刻に合わせてヒロの自宅に行くと、ゆのは二人からの歓迎を受ける。これからゆのと宮子のひだまり荘歓迎会を開くというのだ。ゆの達は先輩達の気遣いに感謝しつつ、歓迎会に参加する。(第3話)

絵画の授業初日、ゆのは早起きして一番に教室にやって来る。しかし、絵画の授業は移動教室である事を知らず、結局遅刻ギリギリになってしまう。走って絵画の授業が行われる教室へと向かう中、ゆのは全身を布で隠し、ミノムシのような姿になって倒れている教師の吉野屋を見つける。吉野屋は布の下に見栄えするような華やかな衣装を着ており、今日はこれを着て、絵画の授業で絵のモデルを務めるのだと口にする。(第4話)

太陽がさんさんと降り注ぐある真夏日に、ゆのが宮子の家の戸を叩くと、屋根の上から宮子が現れる。宮子は健康的な小麦色の肌になるために、ひだまり荘の屋根の上にのぼって肌を焼いていたのだ。そして、ゆのの前に現れた宮子の肌は、小麦色にすっかり焼けていた。ゆのはそんな宮子の小麦色の肌に驚きつつも、ビキニを着て見栄えするスタイルのよさを羨ましがる。(第5話)

数学の授業で担当教師が風邪で休んでしまったために、その代わりとして美術教師の吉野屋がやって来る。すると吉野屋は抜き打ちでテストを行い、さらにはテストで下位だった5名の名前を校門前に張り出すと宣言する。ゆのはテストに臨み、時間が余ったために答案用紙に落書きを描き始める。(第6話)

担当教師である吉野屋の思いつきで、ゆの達は外でスケッチを行っていた。スケッチのモチーフを探して辺りを散策している中、ゆのは竹藪の中から二人の少女が出てくるのを見つける。その少女達は、ゆのを見つけると顔を真っ赤にして、この事は誰にも言わないでと、ゆのに懇願する。それを逢引の事だとゆのは勘違いするが、二人はそれを否定する。確認のために竹藪の中に入ったゆのは、そこでお地蔵さんを発見する。(第7話)

ゆののもとに、沙英から自宅に来てほしいというメールが届く。自宅に来る時は玄関からではなく、裏の窓から入って来てほしいとの事で、ゆのはそれを疑問に思いながらも、沙英の言うとおり裏の窓から沙英の自宅に入る。沙英はゆの達を歓迎しつつ、玄関から入ってはいけない理由を話す。沙英は学生でありながら小説家で、今は担当に居留守を使っているために、玄関から入られると居留守がバレてしまうのだと言う。ゆの達はそんな沙英から買い物を頼まれ、彼女の代わりに買い物に行く。(第8話)

後日、やまぶき高校で清掃行事が行われる事となった。その説明をする担任教師の吉野屋は、その日は好きな服装で来てもいい日なのだとみんなに告げる。そして清掃行事当日、吉野屋は清掃に適さない派手な服を着て来たために校長に叱られてしまい、違う服装に着替える事となる。しかし、そんな彼女が着替えた服は、派手なメイド服であった。しかも衣装を汚したくないからと、掃除をしようとしない吉野屋の振る舞いに、ゆのは呆れてしまう。(第9話)

ゆのは宮子とスーパーに買い物に行く事にした。二人は沙英とヒロに、何かいっしょに買う物はないかと尋ねるために彼女達の家に向かう。すると自宅で沙英はダンゴムシのような変な態勢になっていた。沙英は実技課題の締め切りを明日に控えて、現実逃避していたのだ。(第10話)

沙英とヒロは、神社でお祭りがあるから浴衣を着て行かないかと、ゆのと宮子を誘う。しかし、宮子は浴衣を持っていなかったため、ヒロは、押し入れにしまっていた幼い頃の浴衣を宮子に貸す。しかし、幼い頃の浴衣にしては綺麗なために、ヒロは沙英にその事を尋ねる。するとヒロは、その浴衣は2回しか着なかったのだと口にする。その浴衣を着た日は、あまりよくない事が起こったために、それ以降は着ていなかったのだ。そして、祖母からこの浴衣にはキツネ様が憑いているからと言われたため、こうして大事に取っていたという。そんな中、それを着た宮子は何やら不思議な力を発揮し始め、ヒロ達はキツネ様が憑いた浴衣の影響なのかと不思議がる。(第11話)

ゆの達は、大家さんからひだまり荘の表札製作を頼まれ、みんなでそれを作る事にした。その作業中、宮子の部屋の家賃だけがほかの部屋より安い、という事にみんなが気づき、さらには宮子の部屋の床下から大量の乾燥剤が発見された。なぜ宮子の部屋だけがほかの部屋と違うのか、その真偽を確かめるべく、みんなは大家さんの家に向かう。すると大家さんは宮子の住んでいる202号室だけは、自分でリフォームしたために、ほかの部屋より家賃が安いのだと口にする。さらにはこのまま家賃が安い方が、お金のない子が入居してくれるから、リフォームしないのだ、とその理由を明かす。(第12話)

ゆのと宮子は落とした宝くじを男性に届け、そのお礼として数枚の宝くじをもらう。そしてもし3億円が当たったらどうしようかと、みんなでその使い道について語り合う。宝くじの当選発表の日、沙英がその当選番号を読み上げていく。すると沙英が1等の番号を読み上げた際、ゆのがいっしょだと呟いた。それを1等の宝くじの当選だと思ったみんなは喜ぶが、ゆのはその番号が母親の誕生日といっしょだと口にする。(第13話) 

第2巻

ゆのら美術科は、授業で動物園でのクロッキーを行う事になった。ゆのと宮子は、先輩である沙英ヒロとも合流して、いっしょに動物園を回り始める。そんな中、沙英が一人だけ動物のクロッキーをしない事を疑問に思った宮子が、沙英になぜ描かないのかと尋ねる。実は沙英は中学の時、描いた動物の絵を美術教師から馬鹿にされた事でトラウマになっており、動物を描く事に苦手意識を持っていたのだ。しかし、沙英の描いた動物の絵を見た美術教師である吉野屋がその絵を褒め、沙英は動物の絵を描く事に少しだけ前向きになれるようになる。(第1話)

ゆのは大きなデパートにある画材屋に来ていた。一方、宮子はヒロ、沙英といっしょに栗ご飯を作っていた。そしてゆのの携帯には、あとで晩御飯をいっしょに食べようと、沙英から誘いのメールが届く。ゆのはお土産としてモンブランを買って行くが、晩御飯が栗ご飯だったため、栗がかぶってしまう。(第2話)

ゆの達は近所の銭湯にやって来ていた。そんな中、沙英は友人の前で裸になるのを恥ずかしがり、それがヒロにも伝わって、互いに気恥ずかしさを覚えてしまう。一方、宮子はすぐに裸になり、沙英達は彼女との差を痛感する。(第3話)

お正月、ゆの達は美術教師である吉野屋の家が近所にある事を知り、彼女の家に挨拶に行く事にした。吉野屋は挨拶に来たゆの達を歓迎したあと、いっしょに初詣に行こう、と彼女達を誘う。そこでみんなでおみくじを引くと、吉野屋は「凶」のおみくじを引いてしまう。(第4話)

雪が降り積もった景色を見て、宮子がはしゃぎ始める。学校の放課後、降り積もった雪で遊ぼうとした宮子だったが、その日は掃除当番であったために、はやる気持ちを抑えて掃除を始めた。そんな中、ゴミ捨てにやって来ると、ゴミ捨ての周りは綺麗に雪が降り積もっていた。それを見た宮子は我慢できずに雪遊びを始めてしまい、それを見たクラスメイト達も雪合戦を始める。(第5話)

ある日、宮子がゆのの家に行くと、自宅から出て来たゆのの顔が真っ赤だった。額を触ると酷い熱で、ゆのは学校を休む事になる。その日、午後まで寝ていたゆのが目を覚ますと、そこには看病してくれた宮子の姿があった。その次の日、熱が下がったゆのは宮子にお礼を言うのだった。(第6話)

ゆのは美術の授業で粘土を使った立体製作を行っていた。ゆのは普段使っているローファーを参考にして、それを粘土で作り始める。しかし、ゆのは授業の時間に課題の提出物が完成しそうにもない。さらには彼女を睡魔が襲い、ついには眠ってしまう。その後目を覚ましたゆのの課題は、宮子によって仕上げられていた。しかし、宮子が手伝ってくれた事を知らないゆのは、いつの間にか提出物が完成していた事を不思議がる。(第7話)

宮子は体育祭実行委員の仕事のために、お昼休みもその作業を行っていた。ゆのは普段いっしょにお昼ご飯を食べている宮子がいない事を知り、この機会に、立ち入り禁止になっている屋上でお昼ご飯を食べてみたいと思い立つ。そしてこっそりと学校の屋上に侵入し、ビニールシートを広げておにぎりを頬張り始める。(第8話)

やまぶき高校の体育祭の日。沙英は去年負けた雪辱を果たすために闘志を燃やしていた。沙英の所属する赤組は白組に負けていたが、最後の全員リレーで勝てば逆転の可能性がある。しかし、そんな大事なリレーでアンカーを務める事になったゆのは、そのプレッシャーから緊張してしまう。だが、みんなに勇気づけられて走った結果、ゆのは白組を抜いて見事ゴールする。(第9話)

ある日、ヒロは近所の子供からふかふかだと言われる。それを太っていると指摘されたのだと考え、ショックを受けてしまう。するとそれを聞いたゆのは、カラオケでダイエットをしてはどうかと、ヒロをカラオケに誘う。ヒロは歌いながらも、その最中に空気椅子をするなど、痩せるための努力をする。そんなカラオケの帰り道、ヒロはふかふかだと指摘した子供に再び出会う。するとその子供は、ヒロの事をふかふかピンクのお姉さんと叫ぶ。ふかふかとは髪の毛の事で、太っていると思ったのはヒロの勘違いだったのだ。それを知って一安心したヒロはその日、甘い物を食べ過ぎてしまう。(第10話)

ゆのはみんなといっしょに、近所にある市民プールにやって来ていた。しかし、ゆのは泳げないためにうきわを手放す事ができず、うきわに摑まりながらプールを楽しんでいた。そんな中、途中で眠ってしまったゆのを見た宮子は、眠っている彼女をプールに入れると、眠っているせいか、ゆのはプールに浮く事ができた。それに影響されたゆのは、泳げるようになりたいと思うようになる。(第11話)

夏休みの最終日、ゆのはその日を有意義に過ごす事に決めて、庭の草むしりをしていた。最後に庭の水まきをしようと考えたゆのは、ホースを探すために物置に入る。だが、物置の中には色々な物があり、ゆのはその中の物で遊び始めてしまう。(第12話)

ゆのは文化祭の個人展示に出す絵のテーマが決まらず、悩んでいた。そんな中、みんなが一生懸命に文化祭の準備を進めている姿を見て、それをテーマに絵を描き始める。しかし、提出日の朝まで寝ずに描いても絵は仕上がらず、中途半端な状態で提出する事になってしまう。ゆのは個人展示として飾られている自分の中途半端な絵を前にして、最後までやり遂げられなかった悔しさを感じる。(第13話、第14話) 

第3巻

ヒロが美術科3年の男子生徒からラブレターを受け取った。沙英はその事に大きなショックを受け、後輩のゆの達を前に騒ぎ立ててしまう。そして、沙英がヒロに返事をどうするのかと尋ねると、ヒロは断りの返事を相手に渡したと答える。ヒロは恋人を作るよりも、まだ友人達といっしょにいたいと考えており、沙英はその事を知ってほっと胸を撫でおろすのだった。(エピソード「沙英さん大慌ての巻」)

クリスマスの日、ひだまり荘でパーティーが催された。みんなで食事を食べたあとは、みんなそれぞれにアルバイトをして貯めたお金を使って、プレゼント交換会を実施する。そんな中、ゆのは宮子からのプレゼントとして、お手製の「肩たたき券」をもらう。宮子からのプレゼントはそれだけではなく、アルバイトのお金を使って、ひだまり荘の庭にある木を電飾で飾り立てていた。その綺麗な光景を前にして、ゆの達は感動する。(エピソード「聖なる夜でゴザルの巻」)

年末、ゆのはみんなといっしょに鍋をする事になった。買い出しに行ったあと、みんなで鍋の準備を始める。料理をする事に慣れていない宮子や沙英は作業に手間取るが、料理のうまいヒロやゆののがんばりによって鍋は無事完成する。鍋を平らげてお腹いっぱいになる中、ヒロがまだ締めが残っていると言って、鍋でお汁粉を作り始める。だが、ヒロ以外のみんなはその甘ったるい鍋を前にして呆然とする。(エピソード「皆でつつくと幸せの巻」)

本屋で偶然沙英と出会ったゆのは、いっしょに喫茶店に寄る事になった。そこでゆのは沙英から進路について相談を受ける。小説家として仕事をしている沙英は、それを活かして文芸の大学に行くか、美術科での勉強を続けるために美術系の大学に行くかで迷っていたのだ。それにより自分の進路についても考え始めたゆのは、家に帰って宮子に相談するのだった。(エピソード「悩めるメガネの巻」)

ゆのは担任教師である吉野屋に勧められて、宮子といっしょに神社でスケッチをしていた。そこでゆのが風景画を描いている最中、子供がその絵を覗き込み、ゆのに対して、その絵が気に入ったからくれないか、と言い出す。自分の絵が褒められた事を嬉しく思ったゆのは、その絵を子供にプレゼントする。その日の帰り道にその話を宮子にすると、その絵にはその子供の心に訴えかける魅力があったのだと宮子は口にした。それを聞いてなおさら嬉しくなったゆのは、自分の絵に少しだけ自信を持ち始めるのだった。(エピソード「ガタゴトお絵描き描きの巻」)

ヒロと沙英は調理実習の授業でシュークリームを作っていた。普段料理する事に慣れているヒロはみんなの分まで作業を担当し、それを見たクラスメイトは、これだけ料理のできる友人がいれば、沙英の料理がうまくならないのも当然だと呟いた。そんなヒロのがんばりによって美味しいシュークリームが完成し、おすそ分けとしてもらったゆのや宮子はシュークリームをほおばる。(エピソード「フワリとおいしいものの巻」)

突然、実家からゆのの両親がひだまり荘にやって来た。横浜に二人で遊びに来たついでにゆのの様子を見に来たとの事で、ゆのは両親に友人である宮子や先輩の沙英、ヒロを紹介する。その後、ゆのは両親との水入らずの時間を過ごす。そんな中、ゆのの父親は幼稚園の頃のゆのからもらった「肩たたき券」を使って、ゆのに肩たたきをお願いする。小さい頃は力が弱かったゆのも今では力が強くなったと、ゆのの父親は彼女の成長を実感するのだった。(エピソード「親御さんいらっしゃーいの巻」)

宮子が自宅に帰ると、そこには見知らぬ猫がいた。宮子が家を留守にしているあいだに、開けていた窓から侵入してしまったらしく、宮子はその猫の飼い主を探す事にした。しかし、飼い主はなかなか見つからず、宮子は猫を飼う事を検討し始める。そんなある日の事、宮子が朝目を覚ますと、猫はいなくなってしまった。この事態に涙する宮子だったが、猫は自由が一番なのだからこれでよかったと思い直す。(エピソード「おニャンコさまの巻」)

最近、沙英はヒロが休み時間や放課後に頻繁にいなくなる事を不思議に思っていた。そんな中、ゆのは体育館のステージの脇で、なぜか気絶しているヒロを見つける。ヒロがなぜあんなところで倒れていたのか、みんなが不思議がる。そしてヒロが眠っているあいだ、なぜ彼女が体育館脇で倒れていたのかを、みんなが調べ始める。(エピソード「やまぶきミステリーの巻」)

ある日、宮子がコンロの火で前髪を焦がしてしまう。それを見たゆのは、その前髪を整えるためにいっしょに美容院に行こうと、宮子を誘う。するとヒロお薦めの美容院でトリートメントをした宮子の髪が、元の髪とは全然違う綺麗なストレートの髪になっていた。(エピソード「チョキチョキツインズの巻」)

やまぶき高校の美術科では学内コンクールが開かれる事となった。そこで提出された課題は順位づけされると聞いてゆのは張りきるが、結果的に下から数えた方が早い順位となってしまう。それに落ち込んだゆのは、絵を描く事でなぜこんなにも辛い気持ちになるのかと考え始める。それをヒロに相談したゆのは、彼女の言葉で絵に対する自分の気持ちに気づく。そして、ゆのは再び絵と向き合うべく、新たな絵を描き始めるのだった。(エピソード「ゆのっちガンバの巻」)

ある日、沙英とヒロが喧嘩をしてしまう。沙英が眠っているあいだに携帯に掛かってきた担当編集からの電話を、ヒロが取ってしまった事が原因で、言い争いになっていたのだ。ヒロはよかれと思ってした事だったが、沙英からすれば仕事については他人に干渉されたくないと考えていた。しかし、それを知った宮子は沙英の方が悪いと口にする。その事を指摘された沙英は、自らの行いを反省してヒロに謝り、ヒロもまた軽率な行いをしてしまったと沙英に詫びるのだった。(エピソード「沙英さんとヒロさんがーの巻」)

ゆのと宮子がクラスメイトから古い自転車をもらってきて、その自転車はひだまり荘の共用物となった。だが、ゆのは久しぶりすぎて自転車に乗れなくなっていた。河川敷での練習を経て、改めて自転車に乗れるようになったゆのは、学校まで自転車で行く事になる。しかし、ひだまり荘とやまぶき高校の距離が近すぎるために、学校の駐輪場に行く分だけ無駄に時間が掛かってしまう事に気づくのだった。(エピソード「新たな武器を手に入れたの巻」)

沙英は前からあこがれていた中古のポラロイドカメラを購入する。そのカメラで沙英がみんなを撮り始めると、せっかくだからとみんなで綺麗に着飾ってみる事にした。そんな中、ポラロイドカメラのフィルム代が話題にのぼる。実はポラロイドカメラのフィルム代は通常のものよりも高く、それを耳にした宮子は、多量に写真を撮ってしまった事に対して、大きなショックを受けるのだった。(エピソード「仮装大賞の巻」) 

第4巻

ある日、ゆのは携帯電話をどこかへ失くしてしまう。そこで電話を掛けてみると、知らない少女が携帯電話に出る。彼女は有沢と名乗り、やまぶき高校の美術科に所属する3年生で、ゆのの携帯電話は美術室にあると教えてくれる。その事を伝えられたゆのは、美術室に向かう。ゆのが携帯電話を有沢から受け取った際に彼女と話し、話の流れからゆのは有沢の描く絵のモデルを務める事になった。(エピソード「ゆのっちが夜の学校で三年生に出会ったの巻」)

ゆのがひだまり荘の階段から滑り落ちそうになった宮子を助けた際、彼女の制服の上着のボタンが取れてしまう。そして、その日の授業を宮子が上着なしで過ごしていたところ、担任教師の吉野屋から美術準備室に呼ばれ、制服の上着を直してもらう事になった。また、宮子といっしょにいたゆのの制服も、ボタンが取れ掛かっていたためにいっしょに直してもらう。そんな吉野屋の作業を傍から見ていたゆのは、その仕事の丁寧さに驚く。(エピソード「制服ハプニングの巻」)

ゆのは週末に宮子といっしょに遊びに行く予定を立てていた。しかし、ゆのは英語の期末試験が追試となってしまったために、その予定を急遽取りやめにして、勉強する羽目になってしまう。その事に落ち込んでいたゆのだったが、ひだまり荘のみんなのサポートを受け、勉強をがんばる事ができた。その甲斐あって追試当日は満点を取る。(エピソード「ガリ勉ゆのっちの巻」)

ある日、ゆのは学校の靴箱に大きな靴が置いてある事に気づいた。それは美術科3年生の卒業制作展示物で、この頃になると3年生が制作した作品が、学校の至るところに置かれるようになっていた。そんな中、ゆのは3年生の先輩である有沢が卒業制作の展示作業の真っ最中だった。有沢はゆのを見つけて喜びのあまりに抱きつき、大学に受かった事を伝える。(エピソード「卒業おめでとーございます!の巻」)

春を迎え、ひだまり荘には二人の1年生が入居する事となった。ゆのは大家さんからそれを聞かされて、どんな子が来るのかワクワクしながら入居日を迎える。入居日当日に引っ越し屋のトラックがひだまり荘にやって来て、宮子はみんなで出迎えようと外に出る。しかし、トラックに乗っていたのは入居する予定の1年生ではなく、その両親だった。両親は引っ越し作業が終わったあと、ひだまり荘のみんなをご飯に誘うのだった。(エピソード「一年生いらっしゃーいの巻」)

新たにひだまり荘に入居する事になった1年生のなずな乃莉の二人はひだまり荘の先輩達に手紙で呼び出される。二人が呼び出されたゆのの自宅を訪ねると、そこでは1年生達の歓迎会が行われていた。そして、ひだまり荘は二人の新たな住人を加えて新生活がスタートする。(エピソード「転がる歓迎会の巻」)

始業式の日、2年生となったゆのは平面、立体、情報の授業のうち、どの授業を受けるかを選択する事となる。しかし、どの授業を受けるか迷っていたゆのは、先輩である沙英ヒロにその事を相談する。先輩達の意見を聞きつつ、自分のやりたい授業を考えた末、ゆのは平面の授業を選択する事に決めた。(エピソード「模様替えって楽しいよね~の巻」)

乃莉はカーテンを売っている店がないかと、ひだまり荘のみんなに尋ねる。するとなずなが近くにあるホームセンターを紹介し、みんなでそこに行ってみる事にする。乃莉はどのカーテンを買うかで迷っており、なずなに意見を求める。しかし、なずなは自分のセンスに自信が持てず、ほかのみんなに聞いた方がよいのではないかと口にする。だが、乃莉はなずなの意見が聞きたいと言い、なずなは勇気を出して自分の意見を述べる。その意見を参考に、乃莉はなずなの決めたカーテンを買うのだった。(エピソード「カーテンを買いにの巻」)

やまぶき高校で身体測定が行われていた。そんな中、ヒロは体重を気にするあまりに昨日から何も食べておらず、部屋で倒れてしまう。その後、なんとか身体測定を終えたヒロは、この先1年間はこれが公式記録になるため、少しくらい体重が増えても問題ないと、甘いお菓子を食べ過ぎてしまう。(エピソード「どきどき身体測定の巻」)

やまぶき高校の学生食堂で、中華フェアが行われていた。乃莉によるとカニチャーハンが絶品らしく、その乃莉の話を聞いたゆのと宮子は、次の日のお昼休みにカニチャーハンを食べる事に決める。しかし、ゆのはお昼休みまでに授業の課題を終える事ができず、お昼休みも課題をする事になってしまう。結局、ゆのと宮子は放課後に学生食堂に向かうが、すでにカニチャーハンは売り切れになっており、二人は落ち込んでしまう。そんな二人の様子を見たヒロは、彼女達のために絶品のカニカマチャーハンを作ってあげる。(エピソード「カニカニチャーハンの巻」)

宮子は、なずなが男子といっしょにいるところを目撃する。一方で沙英とヒロもまた、なずなが男子といっしょにいるところを目撃していた。みんなでその話をすると、どうやらいっしょにいたのは別々の男子であり、もしかしたらなずなは男子にモテるのではないかという説が浮上する。その真相を確かめるべく、みんなはなずなにその事を尋ねる。するとなずなは時々男子が手伝ってくれる事があると答え、その事をあまりよくは思っていないと口にした。なずなは、その事が原因で友人と喧嘩をする事になった苦い経験を語り始める。(エピソード「なずな殿研究会の巻」)

やまぶき高校に入学する事となった夏目は、母親に急な仕事が入ったために一人で入学式に向かっていた。一人である事に心細さを感じていた矢先、乗っていた電車がトラブルに見舞われ、走って学校に行く事になってしまう。さらに途中で道を間違え、やっとの思いで学校に着くと、自分の靴箱だと思った場所に別の生徒の靴が入っていた。夏目はそんなトラブル続きを嘆くが、同じく新入生であった沙英が夏目に声を掛けて、彼女を助けてくれる。そして夏目は沙英に対して特別な感情を抱き、彼女と友達になりたいと思うようになる。(エピソード「沙英さんのお友だち?の巻」) 

第5巻

ゆのは学校でのトイレ掃除の最中、誤って自宅の鍵をトイレに流してしまう。そこで代わりの鍵はないかと大家さんに相談すると、用意するのに数日掛かると言われてしまう。そんなゆのの事情を知ったひだまり荘のみんなは、順番にゆのを泊めてあげる事にする。そして5日後、ゆのは大家さんに代わりの鍵をもらい、ようやく自宅に帰る事ができた。(エピソード「ゆのっち流浪の民の巻」)

ゆの達は平面構成の授業の一環で、公園にあるものをモチーフとして絵を描く事になった。ゆのと宮子が公園でモチーフを捜し歩く中、クラスメイト達が池に向かって小石を投げているところに出くわす。池の中心にある岩に石をぶつける事ができれば、絵がうまくなるという噂があるらしく、ゆのと宮子もクラスメイトに倣って小石を投げてみる。(エピソード「次回はお麩を持って行くの巻」)

テレビのCMで流れていたクイズの答えが気になったゆの達は、その答えを乃莉のパソコンを借りて検索する事にした。その答えを調べ終わったあとも、ゆの達はパソコンを使って絵を描いて遊び始める。それを楽しんだあと、ゆの達は時々乃莉のパソコンを借してもらえないかとお願いし、乃莉もそれを快く承諾するのだった。(エピソード「ハイテク乃莉スケさんの巻」)

ゆのは実家に帰る事にした。ゆのの父親は突然の娘の帰省に喜びつつも、帰って来るならもっと早く言ってくれないかと小言を言う。それを聞いたゆのは、急に両親の顔が見たくなったのだと口にする。彼女のその言葉に、ゆのの父親は自分の都合も考えてほしいと言いつつも、嬉しさからにやける顔を抑えきれない。(エピソード「ゆのっち故郷に錦を飾るの巻」)

宮子が、沙英の部屋からにぎやかな声がすると言い始めた。それを聞いたゆの達は何事かと、沙英の部屋の様子を外からうかがう。そんなゆの達の様子は沙英の部屋から丸見えで、沙英はゆの達に修学旅行の話し合いをクラスメイト達としているのだと教える。そして、沙英達が修学旅行に向けた買い出しに行く際も、ゆの達はそれについて行く事にする。(エピソード「わくわく修学旅行の巻」)

沙英とヒロは、北海道での3泊4日の修学旅行に来ていた。その修学旅行を堪能した沙英達は、その最終日にこの旅行が終わってしまう事を惜しむ。また、これが終わればみんなと過ごす時間も残り少なくなり、しんみりとした空気になってしまう。そんな中、沙英とヒロは残りの高校生活をいっしょに楽しもう、と確かめ合うのだった。(エピソード「ドキドキ修学旅行の巻」)

沙英とヒロが修学旅行に行ってひだまり壮を留守にしているあいだ、ゆのはひだまり荘の最上級生になるのだからしっかりしなければ、と意気込んでいた。そんな中、ゆのは先輩らしく、後輩の乃莉となずなに何かしてあげられる事はないかと考え始める。そして、ゆのは近くの銭湯に乃莉達を誘う。(エピソード「一方その頃ひだまり荘の巻」)

ゆの達は担任教師の吉野屋に、自宅から美術書を運ぶのを手伝ってほしいと頼まれる。それを承諾したゆの達は吉野屋の自宅に行き、美術書の整理をしている途中で吉野屋の弟と出会う。そこでゆの達は美術書を弟の車で運んでもらい、弟から吉野屋の昔の話を聞く。(エピソード「お姉ちゃんだったのですねの巻」)

ゆのは平面の選択授業の一環で、ヌードクロッキーをする事になる。裸の女性を描くのは初めてで緊張するが、すぐに慣れてうまく絵を描く事ができた。さらにゆのは担当教師に描いた絵を評価され、お手本として張り出される事となった。その嬉しさのあまり指定のサインを思わず大きく書いてしまう。(エピソード「私もやってみたーい♪の巻」)

なずなはゲームセンターのUFOキャッチャーの羊のぬいぐるみがほしかったが、自分では取れそうになかった。そこで乃莉にお願いして、代わりに取ってもらう事にした。それを聞いたひだまり荘のみんなが見守る中、乃莉はUFOキャッチャーに挑戦するが、うまくいかない。しかし乃莉は店員からアドバイスを受け、ぬいぐるみを取る事に成功する。(エピソード「ラムールゲットだぜ!の巻」)

ある日、ゆの達はなずなの様子がおかしい事に気づき、彼女に何かあったのかと問う。一方、沙英はなずながホームシックに罹っているのではないかと言い出す。そこでゆの達は彼女をなんとか元気づけようとする。(エピソード「なずなさんシクシックの巻」)

ゆのと宮子の二人は、勉強の参考にするために沙英のノートを借りていた。沙英のノートは分かりやすくまとめられており、ゆの達は感心する。そして乃莉も沙英の自宅にやって来て、小論文の勉強を見てもらえないかと頼み込む。(エピソード「文学日和の巻」)

ゆの達は放課後に美術の勉強をしようと、美術室に向かう。するとそこには吉野屋が友人のために製作しているウェディングドレスが飾られていた。その綺麗さに感銘を受けたゆの達は、ひだまり荘のみんなと結婚の話題について話し合う。(エピソード「ゴッド・ゆのっちの巻」)

宮子は兄のお下がりの服を普段着としている事が多かった。それを知ったゆのは宮子に似合う服を買おうと、ひだまり荘のみんなを誘って服屋に向う。宮子はそこで色の気に入ったワンピースを試着して、それを買う事に決めた。普段とは印象の違う服を着た宮子を見たヒロは、これから宮子がオシャレに目覚めるのではないかと予感する。(エピソード「オシャレ大爆発の巻」)

学校が休みの日、天気がいい事からひだまり荘のみんなでカーテンを洗濯する事にした。しかし、物置にあるタライでは小さすぎるために、宮子の家にあったビニールプールをタライの代わりとしてカーテンを手洗いし始める。(エピソード「ザブザブザザーの巻」) 

第6巻

大家さんの奢りで、ひだまり荘のみんなは焼肉に行く事となった。しかもその店は焼肉だけでなく、寿司やケーキも食べられる店で、ゆの達は大いに満足する。(エピソード「にくにく食べ放題!の巻」)

ゆの達は試験休みを利用して美術館に来ていた。ゆのは担任教師の吉野屋から言われた事を思い出し、この美術館でしっかりと勉強して帰らなければと意気込んでいた。そして、美術館に展示されている作品を見て回るうちに、ゆのは創作欲を刺激される。(エピソード「外で中でアート!の巻」)

夏休みをだらだらと過ごしていたゆのは、宮子からこのままじゃ何もしないまま夏休みが終わっちゃうよ、と指摘されてしまう。それによりやる気を新たにしたゆのは、夏休みを怠惰に過ごさないための自分課題を決める事にした。しかし、ゆのは自分に合った課題がなかなか見つけられずに落ち込んでいた。そんな中、ゆのは道を歩く小学生を見ているうちに、毎日絵日記をつけるという課題を思いつく。(エピソード「夏休みダラケゆのっちの巻」)

ひだまり荘のみんなで遊園地に行く事になった。着いた途端、みんなのテンションは急上昇し、乗り物に乗っているあいだはもちろん、待ち時間のあいだも楽しく過ごし、最後まで遊園地を遊びつくした。その帰り道、受験生である沙英ヒロに、本当は勉強もせずに来るべきかどうか迷っていた事を明かすが、本当に来てよかったとヒロに伝える。(エピソード「やっほうデスティニーランド!の巻」)

ゆのと宮子は吉野屋の描く絵のキャンバス作りを手伝っていた。二人はそのお礼として昼飯をご馳走になり、ご飯を食べている最中に受験についての話になる。吉野屋は受験生も受け持っており、その授業の際には気を遣うと口にする。その後、吉野屋は絵を描くのに没頭し、二人は吉野屋の邪魔をしないように、その場をこっそりあとにするのだった。(エピソード「センセーたちのお手伝いの巻」)

ゆのはクラスメイトから、旅行のあいだ愛犬を預かってもらえないかとお願いされた。それを承諾した事で、クラスメイトの愛犬がひだまり荘にやって来た。ひだまり荘のみんなはその犬を甲斐甲斐しく世話をして、クラスメイトが愛犬を迎えに来る頃には犬も懐き、その別れを惜しむのだった。(エピソード「ポメ襲来!の巻」)

沙英、ヒロ、ゆのを残してひだまり荘のみんなが実家に帰省する中、沙英とヒロの友人達が受験勉強をするためにヒロの自宅にやって来る。そんな中、ゆのは彼女達の受験勉強を手伝う事にした。その時に受験生の大変さを目の当たりにしたゆのは、自分も来年には受験勉強をする事になるのだと憂鬱な気分になる。(エピソード「受験生の夏休みの巻」)

宮子は水泳大会を前にして、その練習のために市民プールに来ていた。一方、彼女といっしょに来たゆのは泳げないのを克服しようと、練習を始める。ゆのは宮子との練習で浮く事まではなんとかできたが、泳ぐ事はできなかった。さらに今度は水に浮いたまま、沈む事ができなくなってしまう。(エピソード「ゆのっち大進歩!の巻」)

ゆの達は映画館で好きな映画を見て、その感想を提出するという課題を出されていた。そこで映画を宮子といっしょに見てきたゆのは、ひだまり荘のみんなと映画の話題で盛り上がる。そしてゆのは自分だったらどんな映画を撮るか考え始める。(エピソード「ホッパマンおもしろかったよの巻」)

夏休みも残り1日となった。その最後の日を有意義に過ごしたいと考えたゆの達は、どこかへ出掛ける相談をしていた。しかし、次の日に台風が来てしまい、遊びに行く事ができなくなってしまう。その代わりにひだまり荘のみんなでトランプをして遊ぶ。結果的に夏休み最後の日も有意義に過ごす事ができたゆのは、自分課題であった絵日記を見て、夏休みの楽しい思い出を振り返るのだった。(エピソード「夏休み最後の来訪者の巻」)

2学期が始まった初日、やまぶき高校では避難訓練が実施されていた。教室から避難している中、吉野屋の指示により、みんなは口元にハンカチをあてる。しかし、宮子はハンカチを持っておらず、代わりにシャツをハンカチの代わりにしようとする。そんな宮子の恰好はなんだかハレンチで、ゆのは彼女の姿を見て顔を真っ赤にしてしまう。(エピソード「語呂あわせで逃げろ!の巻」)

やまぶき高校で水泳大会が行われる事となった。大会ではゆのは選手としてではなく、記録係として参加した。競技の結果、ゆの達のチームが見事勝利し、ゆのはその光景を記録係としてカメラに収めるのだった。(エピソード「ドキッ!水泳大会の巻」)

ゆのは文化祭のパンフレットで使われる表紙絵のコンペに参加する事となった。去年の文化祭の個人展示で、絵を完成させる事ができなかったという苦い思い出のあるゆのは、今年こそはと、自分の持てる力を出し切って絵を提出する。その結果、ゆのの描いた絵は教師達による高評価を得て、パンフレットの表紙絵として使われる事となった。そんなゆののがんばりをひだまり荘のみんなは祝福するのだった。(エピソード「やまぶき祭パンフコンペッペの巻」)

進路希望調査票を提出する事となったヒロは、それに何を書けばいいのかを悩んでいた。そんな中、ヒロは教職を取って美術の先生になり、ゆくゆくはやまぶき高校で教鞭を取りたいと考えていた。それを吉野屋に相談すると、吉野屋から教職を目指す事は素晴らしいと評されるが、その時には高校に沙英やみんなはいないけれど大丈夫か、と尋ねられてしまう。ヒロはみんなと離れたくないという思いから、先生になってやまぶき高校にずっといたいと思うようになっていたのだ。ヒロはそれを吉野屋から指摘された事で、もう一度進路を考え直す事にする。そんな中、沙英はヒロなら教職に向いていると応援される。それを聞いたヒロは沙英から勇気をもらい、改めて先生になる事を目標に決めるのだった。(エピソード「ヒロさんの巻」) 

第7巻

なずなの両親が、ひだまり荘に遊びに来る事となった。だがなずなは、料理の基本をマスターしたと、つい両親に見栄を張ってしまったために、両親から料理を作ってほしいと頼まれていた。本当は料理が苦手ななずなは、先輩であるゆのに助けを求め、料理を教えてもらう事にする。両親がやって来る日、なずなはちょっとしたトラブルに見舞われながらも、ゆのの教えどおりになんとか美味しい料理を両親に食べさせる事に成功する。(エピソード「鳥から鉄人!!の巻」)

ゆの達は手と自分の顔をモチーフにしてデッサンする授業課題を出された。そのため、ゆのは自分の顔を色々な角度から改めて観察し始める。そんな中、ゆのの描いた絵を見た宮子が、かわいいねとその絵を褒めると、宮子の方が美人でかわいいよと返す。そんな事はないと否定する宮子だったが、ゆのに褒められた嬉しさを抑えきれず、ついつい照れてしまうのだった。(エピソード「ゆのっち百面相の巻」)

乃莉は夜中、怖い夢を見て悲鳴を上げて起きてしまう。すると、その悲鳴を聞いた沙英が、乃莉を心配してメールをして、彼女をお茶に誘う。乃莉は彼女の好意に甘え、沙英の自宅を訪れる。二人はお茶を飲んでいるうちに怖い夢の事を忘れ、夜遅くなるまで語り合ってしまう。そして気がつけば乃莉は、沙英の自宅で眠ってしまう。(エピソード「丑三つ時の2人の巻」)

テレビを見ていた宮子は、各地の海水浴場でクラゲが発生している事を知る。そこで海に行くなら今しかないと、ひだまり荘のみんなを海水浴に誘う。みんなもクラゲがいないうちに海に行きたいと、宮子の誘いに乗る。その日、海を堪能したみんなは、また来ようとお互いに誓い合い、海をあとにするのだった。(エピソード「食材ゲットならずの巻」)

やまぶき高校では体育祭が行われていた。ひだまり荘のみんなは普通科であるなずなを除いて全員が赤組になる。そして全員がそれぞれの競技で活躍した結果、赤組と白組は、最後の全員リレーを残して同点で並ぶ。しかし、その直前にゆのは足に違和感を覚え、みんなに迷惑を掛けないようにと、リレーを棄権したいと申し出る。するとみんなは遅くてもいいから、ゆのにも走ってほしいとお願いする。みんなの熱意に押されてゆのはリレーに出場する事を決め、結果、赤組は白組に勝利するのだった。(エピソード「今年も勝ったるで!の巻」)

ゆのにやまぶき高校の卒業生である有沢からメールが届き、いっしょに喫茶店でご飯を食べる事にする。そこでゆのは美術大学に進学した有沢の近況を聞きつつ、彼女とさらになかよくなるのだった。(エピソード「ゆのっち おデェトの巻」)

ゆの達のクラスで文化祭に何をするかの話し合いが始まる。その話し合いの結果、クラスの出し物はお化け屋敷に決まり、準備が進んでいった。しかし、その準備の最中に宮子が指をケガしてしまう。そのまま文化祭当日まで指に巻いた包帯を取る事ができず、ゆのはそんな宮子をサポートする事にする。そのお陰で文化祭を楽しむ事ができた宮子は、フォークダンスをゆのと踊り、彼女にそのお礼を言うのだった。(エピソード「ゆのっちおめおめやまぶき祭の巻」「みんなでひゅ~ドロロの巻」)

大家さんがデパートのくじで当たった「人生体験ゲーム」をひだまり荘に持って来た。楽しそうに遊んでいるゆの達を見ていた大家さんは自分もやりたくなり、彼女達といっしょに「人生体験ゲーム」で遊ぶ事にした。そんな中、宮子の発案で「人生体験ゲーム」のイベント内容を変更する事にする。そして、そんなひだまり荘バージョンの「人生体験ゲーム」をみんなで遊び始めるのだった。(エピソード「人生体験ゲームの巻」)

雪が積もり、ゆのと宮子は試験前にもかかわらず、雪合戦をして遊ぼうとしていた。しかし、校長に二人の会話を聞かれて、きちんと勉強をするようにと注意を受ける。そこでゆのは校長をごまかすために「学べる雪合戦」があるのだと説明し、さらにそれをウソにしないために、実際に「学べる雪合戦」をやってみる事にした。(エピソード「学べる雪合戦の巻」)

突然、沙英の妹である智花が、ひだまり荘にやって来る事となった。智花はなぜ沙英が地元の大学を志望校にしているのかという、両親の思いを伝える。すると沙英はやまぶき高校に通っている事で金銭的に迷惑を掛けているのに、これ以上迷惑を掛ける訳にはいかないと思いを打ち明ける。しかし、両親は金銭など気にせずに沙英にやりたい事をやってもらいたいという考えを伝える。そんな家族の気持ちを知った沙英は、自分の進みたい大学に進学する事を決意する。(エピソード「今度は絶対一緒に遊ぶー!の巻」)

夏目は沙英からひだまり荘のクリスマスパーティーに誘われる。これまでずっと来たいと思っていたひだまり荘にようやく行ける事に、夏目は夢ではないかと疑ってしまうほどに喜んでいた。クリスマスイブ当日、夏目は人見知りであるにもかかわらず、すぐにひだまり荘のみんなとなかよくなり、楽しい夜を過ごすのだった。その日の帰り、夏目は沙英の書いた小説をずっと読んでいた事を彼女に打ち明けるのだった。(エピソード「クリスマスゲスト!!の巻」)

大晦日、なずなの自宅に来ていた乃莉、ゆの、宮子は沙英とヒロの受験が近づいている事について話し合う。沙英とヒロのがんばりが報われてほしいと思う一方で、彼女達との別れの日が近づいている事を思い、寂しくなってしまう。そんな中、新年を迎えた四人は初詣にやって来た。そこでみんなはそれぞれに、沙英とヒロの受験がうまくいくようにとお祈りするのだった。(エピソード「恐るべし年越しそば!の巻」)

1月7日になり、宮子は七草粥が食べたいと言い出した。それを聞いたゆのは七草粥を作る事にし、なずなや乃莉を加えた四人で七草粥の材料の買い出しに行く。みんなはゆのの料理上手を褒め称え、ゆのはそんなみんなの褒め言葉に対して、ついつい調子に乗って作り過ぎてしまうのだった。(エピソード「せりなずな、あと何だっけ?の巻」)

乃莉が推薦していた事により、なずなはやまぶき高校の案内用パンフレットの制服モデルに選ばれる事となった。当初はそれを恥ずかしがっていたなずなだったが、先輩達から記念になるからと言われて、その話を受ける事に決める。しかし、なずなは自分の容姿に自信が持てず、胸を少しだけ盛るなどの小細工に走る。そしてゆのに励まされたなずなは、この高校のいい雰囲気が伝わるようにと、写真を撮ってもらうのだった。(エピソード「なずな殿デルモデビューの巻」)

とうとうヒロと沙英の受験が始まった。複数の大学を受けるためにヒロは15日間、沙英は5日間のあいだ、受験期間が続く。沙英とヒロは何度となく心が折れそうになりながらも、その都度ひだまり荘のみんなに支えられて受験を乗り越える事ができた。そして、沙英とヒロは無事希望の大学に合格。ひだまり荘のみんなは彼女達のがんばりを祝福し、沙英とヒロはその喜びに浸るのだった。(エピソード「お受験スタートの巻」「お受験結果の巻」) 

第8巻

ひだまり荘のみんなは眠らずに朝まで遊ぶ事にした。そこで乃莉が持って来た一人用のゲームをみんなで交代しながら遊ぶ事にする。そして、ゲームも終盤に差し掛かり、夜明け前のテンションも手伝って、みんながゲームに感情移入して涙を流し始める。(エピソード「ゲーーーーーーーム!の巻」)

ヒロの発案によって、ひだまり荘のみんなで鍋パーティーをする事になった。その鍋の最中にゆの達はヒロと沙英から、試験勉強を見てあげようかと提案される。受験が終わったばかりで悪いと、ゆの達はその申し入れを断ろうとするが、ヒロと沙英は気を遣わなくていいとみんなに告げる。その好意に甘えたゆの達は、鍋を食べ終わったあとに試験勉強を始めるが、鍋を食べ過ぎてしまった事からすぐに眠くなってしまう。(エピソード「なべたべたこたべの巻」)

3年生による卒業制作が学校中に展示される時期がやって来た。さまざまな卒業制作が展示される中、ゆの達はその中に見覚えのある展示物を見つける。それは沙英とヒロによる卒業制作で、二人はひだまり荘で過ごした思い出の物を展示していたのだ。沙英とヒロがひだまり荘の時間を大切に思っていた事を知り、ゆの達はそれを嬉しく思うのだった。(エピソード「ひみつの卒業制作の巻」)

沙英とヒロの卒業式の日がやって来た。ゆの達は寂しく思いながらも、できる限りそれを表に出さないように振る舞っていた。しかし、3分間だけ本音を口にする時間を設け、沙英とヒロに卒業してほしくない思いをぶつける。そしてそのあとは二人の卒業を祝福し、笑顔で送り出すのだった。後輩達のそんな思いを受け取った二人は涙を流しながら、笑顔でやまぶき高校をあとにする。(エピソード「卒業式の巻」)

大学に通うにあたり、沙英とヒロは大学の近くでルームシェアをして暮らす事に決める。そして、その引っ越しを前にして、ひだまり荘で大掃除をする事になった。ゆの達は何かできる事はないかと、二人の大掃除を手伝うのだった。(エピソード「片づいたり片づかなかったりの巻」)

桜の季節がやって来た事で、ゆのはひだまり荘のみんなをお花見に誘う。そして、みんなで公園に行ってお花見をして楽しく過ごす中、急に乃莉なずなを連れてその場をあとにする。乃莉は自分達よりも1年長い付き合いの沙英、ヒロ、ゆの、宮子ら四人の時間を邪魔してはいけないように思い、気を遣ったのだ。先輩との別れを寂しく思ったゆのが涙を流す中、沙英とヒロがこれからもなかよしだと、ゆのを励ます。(エピソード「花よりいろいろの巻」)

沙英とヒロの引っ越しの日、ゆのは緊張からか一睡もできなかったものの元気よく二人を送り出す。そして、二人は新居での作業を前にして慌ただしくひだまり荘を去っていく。一方、宮子は二人がいなくなった部屋を覗きに行く。その部屋には当然何もなく、二人がいなくなった事を実感した宮子は一人、涙を流すのだった。(エピソード「お引越し当日の巻」)

ゆのは去年までヒロがやっていた役割を自分が果たすべく、ひだまり荘のみんなの制服をまとめて、クリーニング屋に出しに行く。そんなゆのの様子を見た宮子は、自分一人で頑張り過ぎないようにと彼女に告げる。宮子の気遣いを受け取ったゆのは、自分のペースで最上級生としてみんなを引っ張っていこうと決意するのだった。(エピソード「スッキリお洗濯の巻」)

ゆのと宮子は、画材を買うために駅前にまでやって来ていた。そこで二人はとある少女に出会い、「シュルク」というケーキ屋の場所を尋ねられる。お店の場所を知らなかった二人だが、ケーキを食べたかった事もあり、彼女に同行する事にした。そこで6本ものロールケーキを購入した少女は、ゆの達と共にひだまり荘に向かう。実は彼女は4月からひだまり荘に住む事になっていた茉里だったのだ。(エピソード「街で出会ったこの子は誰じゃの巻」)

茉里は入学式が終わったあと、ひだまり荘のみんなが開いてくれた歓迎会に出席した。そんな中、茉里はひだまり荘のみんなとすぐに打ち解けてなかよくなる。一方、ゆのは新たな仲間がひだまり荘に加わった事を嬉しく思うのだった(エピソード「乃莉っぺドンマイ!!の巻」)

ゆのは始業式の日を迎え、やまぶき高校の3年生となった。そんな中、ゆのは最上級生となった事を意識しつつ、受験が迫っているという事を実感する。(エピソード「3年生スタート!の巻」)

ゆのは進路調査票を提出する事で悩んでいた。その一方で、宮子もまた自分の進路について悩んでいた。宮子は自分の実家が裕福でないにもかかわらず、美術高校に通わせてもらっている事を贅沢に感じており、このままさらに大学に通っていいものかと悩んでいた。そんな中、宮子が実家に進路の事で電話すると、実家の家業が成功を収めた事で若干の金銭的余裕ができたと聞かされた。そして宮子の家族は、お金の事は気にせずに進路をしっかり考えるようにと宮子に伝える。それに感謝した宮子は、卒業後の進路について改めて考え始めるのだった。(エピソード「我が家のお家事情の巻」)

美術の宿題を出されたなずなは、その事について乃莉に相談していた。絵を描く事について自信がなかったなずなだったが、乃莉や茉里などからアドバイスをもらう事で少しずつその課題を進めていく。(エピソード「なずな殿のセンスがキラリの巻」)

ゆのといっしょに温泉の素が入ったお風呂に入った宮子は、温泉の気分に浸った事で次は卓球がしたいと言い出す。次の日、ゆのと宮子は、ひだまり荘のみんなを誘って近くのスポーツセンターに卓球をしに行く。そこで乃莉と茉里は1対1で勝負する事になり、負けた方は勝った方にマッサージをする事になる。しかし乃莉にマッサージができると聞いて、茉里はそっちの方に興味を示してしまう。(エピソード「温泉卓球の巻!」)

茉里は空き部屋であるはずの102号室から物音を聞き、それを不審に思ってゆのと宮子に相談した。三人でそれを確かめに行くと、その部屋にはなぜか沙英がいた。沙英はヒロとちょっとした事で言い争いをしてしまい、気まずくなって家を飛び出して、ひだまり荘にやって来たのだ。(エピソード「嬉しい来訪者の巻」) 

第9巻

ゆのは自分の未熟な実力で、美術大学の受験ができるのかと不安になっていた。そんな彼女の様子を見た宮子は、進路相談室に行こうとゆのを誘う。進路相談室には美術教師の益子がおり、ゆのは彼に相談する事で若干ながら悩みが解消され、進路について前向きに考えられるようになる。(エピソード「禁断の進路相談室の巻」)

美術大学の情報を調べていたゆのだったが、合格倍率を見ているうちにまたしても不安になってしまう。そんな中、ゆのは進路について相談するために実家に帰省する事となった。しかし、両親に美術大学に進学する事を反対されるかもと悩んだゆのは、両親を前にしてもなかなか言い出せずにいた。そんな中、ゆのの父親が幼い頃のゆのからもらった「なんでもします券」をゆのに渡し、それを使ってなんでも言ってみろとゆのを促す。それに勇気をもらったゆのは、美術大学に進みたいと話し、両親はそんなゆのの目標を応援するのだった。(エピソード「ゆのっちご両親に土下座の巻」)

ゆの達は修学旅行で関西に行く事となった。京都での自由行動や奈良での観光地巡り、大阪での食い倒れツアーなどを楽しみ、修学旅行を満喫する。その後、ひだまり荘に帰ったゆの達をひだまり荘の後輩達に加え、沙英ヒロが出迎える。ゆのと宮子はみんなが出迎えてくれた事を嬉しく思いながら、修学旅行の思い出話をするのだった。(エピソード「修学旅行・仕込み編」「修学旅行・時速300㎞編」「修学旅行どすえーの巻」「お宿の夜は無礼講の巻」「シカパラダイスの巻」「修学旅行でくいだおれまんねんの巻」)

学校が休みの日。雷が鳴り、強い雨が降る悪天候の中、ひだまり荘のみんなは部屋に集まり、なずなの持ってきた折り紙で遊んでいた。ゆのがその折り紙で鶴を折ると、その出来栄えをみんなが褒め称えた。するとゆのは褒められた嬉しさで調子に乗って、鶴ばかりを折り始めてしまう。(エピソード「あめあめおりおりの巻」)

ゆの達は週末、亜麻美術大学のオープンキャンパスに行く事にした。それを亜麻美術大学に進学したヒロに相談したところ、オープンキャンパスだけでなく普段の大学の雰囲気も知っておいた方がいいと言われ、オープンキャンパス前にその様子を見に行く事にした。亜麻美術大学ではヒロと沙英の友人である夏目と出会い、彼女に大学を案内してもらう事となった。(エピソード「あこがれのキャンパシーの巻」「いざゆけやキャンパシーの巻」)

ある日、宮子は「もちもち」という語源が一体何からきているのかが気になってしまう。そんな中、宮子はゆの達といっしょに、さまざまなオノマトペの語源を考えてみる事にする。(エピソード「いろいろモリモリペラペーラの巻」)

ある日、乃莉は絵を描く事に対してスランプに陥ってしまい、なずなやゆのに相談する。そんな中、茉里がやって来て、乃莉に自分がスランプを脱した時の経験を話す。それによって乃莉はやる気を新たにしてスランプを脱する事になる。のちにゆの達は茉里の言葉がウソであった事を知るが、茉里が乃莉を気遣って役に立つウソをついたのだと知り、その気遣いを褒めるのだった。(エピソード「乃莉スケさんを救うのは誰だ!!の巻」)

ゆのは夜中に変な夢を見て目が覚めてしまう。すると宮子がゆのの家にやって来て、二人で夜更かしをする事になった。さらに起きていた茉里もゆのの家にやって来て、みんなで夜を徹してしゃべり始める。(エピソード「イカの巻」)

受験生であるゆのは夏のあいだも勉強をして過ごしていた。そんな中、ゆののクラスメイトが、少しでいいから夏らしい事をしたいと言い出す。その結果、みんなで水着を買いに行く事になった。しかし、水着を買っても受験勉強中は海に行く機会がないため、ゆのと宮子は部屋の中で水着を着て、受験勉強をするのだった。(エピソード「目的もなく水着買っちゃうぞの巻」「その水着をさっそく着ちゃうぞの巻」) 

登場人物・キャラクター

ゆの

ひだまり荘の201号室に住み、やまぶき高校の美術科に通っている。素直で優しく、何事にも一生懸命ながんばり屋。天然なところがあるが、本人には自覚がない。かなり小柄な体格であり、身長が低いことにコンプレックスを抱いている。同級生であり、ひだまり荘の隣人でもある宮子とは大の仲良し。

宮子 (みやこ)

ひだまり荘の202号室に住んでいてゆのとはクラスメイト。明るく元気な性格で、ムードメーカーになることが多い。食べることが大好きな大食漢だが、実家が貧しく仕送りが少ないので、いつもお腹を空かせている。芸術的センスは抜群で、ダイナミックな発想で周囲を唖然とさせるような作風。

ヒロ

ひだまり荘の101号室に住んでいるゆのの先輩。おっとりした、面倒見のよい性格。特技は料理で、みんなで食事する際は自ら腕をふるうなどひだまり荘のお母さん的ポジション。ふっくらした体格にコンプレックスがあり、ダイエットを試みているが、大好きな甘いものに目がくらみ、うまくいかない。 沙英とは入学当初からの付き合いで、互いに良き理解者である。

沙英 (さえ)

ひだまり荘の102号室に住んでいる。長身にショートヘアが特徴の美少女。サバサバした性格で面倒見のよい姉御肌だが、恋愛の話題になると赤面するウブな面も。高校に通いながらプロの小説家として、「橘文(たちばな あや)」というペンネームで活動している。ヒロとは入学当初からの付き合いで、互いに良き理解者である。

吉野屋 (よしのや)

やまぶき高校の女性教師で、担当科目は美術。ゆのと宮子の担任で、自身もやまぶき高校卒業生。グラマーな美人という見た目に似合わず、子供っぽい性格で、コスプレをして教団に立つ、セクハラ発言を連発するなど、授業態度はかなりいい加減。校長や同僚教師に叱られることもしばしばだが、生徒に対しては真摯に向き合う姿勢もあり、周囲の評価は高い。

校長 (こうちょう)

やまぶき高校の校長。とても縦長の頭を持ち、わずかに残った巻き毛の白髪がトレードマーク。なぜかいつも全身が細かく震えている。落ち着いた物腰の老紳士で、生徒からの人気も高い。唯一吉野屋に対しては、乱行をとがめる意味でよく叱っているが、内心では信頼を寄せている。

大家さん (おおやさん)

ひだまり荘の大家。カラッとした性格の美人だが、とてもいい加減な性格。万年金欠気味で、大家としての本業以外に色々なバイトをして生計を立てているため、ひだまり荘にはあまり姿を見せない。それでも学生に金のことで不自由させたくないと、部屋の家賃を格安にするなど、優しいところもある。 好物はタバコとお酒。

なずな

ひだまり荘の203号室に住んでいるゆのの後輩。美術科の生徒が集まるひだまり荘唯一の普通科生。小柄で、ふわふわした雰囲気を漂わせている女の子らしい女の子。引っ込み思案で何事にも遠慮がちな性格だが、そこが庇護欲を掻き立てるようで、男子からよくモテつ。同級生であり、隣人の乃莉とは懇意にしており、しっかり者の乃莉からフォローされることが多い。

乃莉

ひだまり荘の202号室に住んでいるゆのの後輩。ひだまり荘103号室の住人。明るく快活な性格だが、思ったことをそのまま口に出してしまうため、人をぎょっとさせることも多い。一方で照れ屋な面もあり、人に褒められたりすると気恥ずかしさで赤面してしまう。ひだまり荘では唯一のパソコン所持者で、デジタル知識も豊富。 隣人のなずなとは懇意にしており、気弱で引っ込み思案ななずなをリードすることが多い。

夏目 (なつめ)

ヒロ沙英の同級生。自称沙英のライバルで、勉強でも運動でも、何かにつけて沙英に対抗意識を燃やす。かつて沙英に助けてもらったことがあり、それ以来なんとか仲良くなれないかとアプローチしてきたが、素直になれない性格が災いし、ついつい突っかかるようになってしまった。

有沢 (ありさわ)

やまぶき高校に通う女子で、ゆのの二つ上の先輩。黒髪のロングヘアをしている。冗談を口にするのが好きな明るい性格で、ゆのにはちょっとした冗談を言ってはからかう事が多い。ゆのが携帯電話を失くした際にそれを拾った事がきっかけで、彼女と知り合いになる。やまぶき高校を卒業して美術大学に進んだあとも、ゆのとは時おり遊びに出掛けるなど、いい関係を築いている。

智花 (ちか)

沙英の妹であるショートカットの髪型をした少女。沙英の進学先についての正直な気持ちを聞くためにひだまり荘を訪れた。やりたい事にまっすぐな姉に対して、やりたい事すら見つけられない自分にコンプレックスを抱いている一方で、そんな姉を尊敬して、その活動を応援している。

茉里 (まつり)

ヒロがひだまり荘を出て行ったあと、やまぶき高校の美術科に通うために空き家だった101号室に入居する事となった少女。銀髪で、セミロングの髪型をしていいる。側頭部に花の髪飾りを付けている。活発な性格でコミュニケーション能力が高く、ひだまり荘の先輩達相手にも物怖じする事なく話しかける。また、相手との距離を詰めるタイプで、人の髪などを弄るのが好き。 ちなみに宮子からは名前をもじって「フェス太」と呼ばれている。

益子 (ますこ)

やまぶき高校に勤めている男性教師で、担当は美術。短髪で眼鏡をかけた、優男風の見た目をしている。まじめな性格をしており、生徒からの相談などに対しても真摯な受け答えをする。同僚の吉野屋から不遇に扱われる事が多く、美術準備室におけるスペースのほとんどを吉野屋によって奪われてしまっている。

場所

やまぶき高校

『ひだまりスケッチ』の舞台である私立高校。普通科に加えて美術科がある珍しい学校であり、遠方地方からの入学者も多い。男女共学だが、美術科では女子が多数を占め、男子は女子の1/3程度。クラス替えはなく、入学から卒業までの3年間同じクラス。クラスは1学年6クラスで美術科がAとBの2クラス、普通科がA〜Dの4クラス。美術科と普通科とでは、制服のリボンが異なる。 ひだまり荘の住人は、なずなを除き全員が美術科の生徒である。

ひだまり荘

やまぶき高校の校門の門前にある2階建ての小さなアパートで、主人公ゆの達が暮らしている。おおらかな大家が管理しており、ペット禁止、ピアノ禁止、男子禁制(身内を除く)というわずかな寮則の他には特に束縛のない自由な生活空間である。美術科の変わり者が集まる場所と言われ、やまぶき高校の生徒の一部からは「やんちゃアパート」と呼ばれている。 なずなはひだまり荘で初めての普通科生徒である。六畳一間で、台所、風呂、トイレ、脱衣所兼洗面所、収納(押入れ)が完備されているが、大家の厚意により家賃は格安となっている部屋数は1F、2Fに各3部屋。

アニメ

ひだまりスケッチ×SP

親元を離れ、美術学校であるやまぶき高校の美術科に入学した女子高校生ゆのは、学校の真ん前にある小さなアパートひだまり荘で1人暮らしを始める。そして同じアパートに住み、同じ高校に通う変わり者の女子高校生5... 関連ページ:ひだまりスケッチ×SP

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