ももへの手紙

ももへの手紙

沖浦啓之が監督・原案・脚本・絵コンテまで手がけたオリジナル作品。監督自身の家系が広島県福山市にルーツをもつ事から瀬戸内が舞台に選ばれている。2011年から2013年にかけて、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門(優秀賞)、第16回ニューヨーク国際児童映画祭(長編大賞)、芸術選奨新人賞メディア芸術部門と受賞を重ねた。沖浦監督の長編アニメ作品としては2作目にあたる。

正式名称
ももへの手紙
ふりがな
ももへのてがみ
制作
Production I.G
公開日
監督
沖浦 啓之
ジャンル
和風ファンタジー
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概要

父を事故で亡くした少女・ももは、母と共に東京から瀬戸内の小さな島汐島へ引っ越す。不慣れな田舎暮らしに戸惑うと同時に、父が遺した書きかけの手紙に込められた真意が分からずわだかまりを抱えるもも

そんな矢先、陽気な妖怪トリオ・見回り組が目の前に現れ、彼女の日常は引っかき回されていく。

登場人物・キャラクター

宮浦 もも (みやうら もも)

東京で育った11歳の小学6年生女子。父カズオにひどい言葉をぶつけて間もなくその父を事故で亡くしてしまう。引っ越してきた汐島で妖怪に出会う。父親の件や都会と田舎のギャップから人見知りが深まっているが、いざという時の芯は強い。

陽太 (ようた)

12歳。汐島の少年で、地元の子たちにとってはリーダー的な存在。転入生のももに気を配る優しい少年。

宮浦 いく子 (みやうら いくこ)

ももの母親。39歳。東京で夫カズオを亡くし、娘をつれて瀬戸内の汐島へ引っ越してくる。喘息を患っており、島には少女時代に療養のため一年ほど住んだ事があった。気丈な性格だが心身ともに無理もしており、心のすれ違ったももと喧嘩をしてしまう。

幸市 (こういち)

汐島の郵便局員。38歳。ももの母・いく子の少女時代を知る幼なじみで、彼女に淡い好意を寄せている。あわて者なところもあるが人は良い。

宮浦 カズオ (みやうら かずお)

ももの父親で、故人。42歳没。海洋学者。家族を深く愛していたがそれをうまく伝えきれない不器用な人物だった。外せない仕事の都合でももを怒らせてしまう。調査船の事故で亡くなった後、彼が「ももへ」とだけ書いた手紙が見つかった。

カワ

ももの家に住み着く妖怪たちの1匹で、天からある使命を帯びてもものもとへやってきた。河童のようなひょろりとした身体つきで、チンピラ風のずる賢さはあるものの愛嬌もあって憎めないタイプ。

海美 (うみ)

5歳。陽太の妹で、人懐っこい幼女。ももにだけ見えて他人には見えないはずの妖怪たちが彼女にも見えるのだが、周りは信じてくれない。

イワ

ももの家に住み着く妖怪たちの1匹で、天からある使命を帯びてもものもとへやってきた。巨体と坊主頭にヒゲが特徴の、大入道めいた怖い容姿だが気は優しい。語尾に「ござる」をつける。

マメ

ももの家に住み着く妖怪たちの1匹で、天からある使命を帯びてもものもとへやってきた。小柄で、老け顔の童児のような容姿。まわりと言動のテンポが少しずれたマイペースな性格。語尾に「だなぁ」とつける。

場所

汐島 (しおじま)

瀬都内海の中部にある小さな島。ももの引越し先である港町を擁する。モデルは大崎下島。

クレジット

原案

作画監督

安藤雅司

音楽

窪田ミナ

アニメーション制作

Production I.G

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