銀のアンカー

銀のアンカー

草刈機の異名を持つ凄腕のヘッドハンターである主人公白川義彦が目的の算段を立てる傍らで、就職活動に行き詰る大学生田中雄一郎、北沢千夏らに助言を与え道筋を示す様子を描いた、就職活動が主題の漫画。

正式名称
銀のアンカー
ふりがな
ぎんのあんかー
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

アメリカで「草刈機」の異名を持つ凄腕のヘッドハンターである主人公白川義彦は、アメリカでの大仕事を終えて休暇を目的に日本へ帰国する。白川義彦は自身の宿泊するホテルで行われた高柳日佐子のセミナーに参加してその内容について論破したり、就職活動に困る田中雄一郎北沢千夏に助言をする等、利益にならない振舞いばかりするが、その裏で着実に目的の算段を立てていた。

登場人物・キャラクター

白川 義彦 (しらかわ よしひこ)

アメリカで「草刈機」の異名を持つ凄腕のヘッドハンター。オールバックと鋭い目付きが特徴。アメリカでの大仕事を終えて、休暇を目的に日本へ帰国してきた。自身の宿泊するホテルで行われた高柳日佐子のセミナーに参加してその内容について論破したり、就職活動に困る田中雄一郎や北沢千夏に助言をする等、利益にならない振舞いばかりするが、その裏で自身の目的の算段を立てている。 唯一、記者である北沢冬美にはその目的に関して探りを入れられている。

田中 雄一郎 (たなか ゆういちろう)

『銀のアンカー』の登場人物であり、主人公に相当する立ち位置でもある。四谷学院大学に通う大学生。国際コミュニケーション学部3年。新潟県長岡市出身。両側にハネた髪型が特徴。公務員を目指し就職活動していたが、大して行動もせずに挫折しており、何をしていいか分からず困り果てている。そんな折、高柳日佐子のセミナーを論破する主人公白川義彦に興味を持った同級生の北沢千夏と共に、就職活動の助言を貰うようになる。 白川義彦からは何の特徴も無いダメな学生と評価されているが、それと同時に人に警戒心を与えない誠実な人柄である所が長所であるとも言われている。

北沢 千夏 (きたざわ ちなつ)

『銀のアンカー』の登場人物であり、主人公に相当する立ち位置でもある。四谷学院大学に通う大学生。国際コミュニケーション学部3年。北海道出身。記者である姉の北沢冬美の影響もあり、マスコミや広告系の企業を志望しているが、それまで目標へ向けて具体的な対策を立ててこなかった為、困り果てている。そんな折、高柳日佐子のセミナーを論破する主人公白川義彦に興味を持ち、同級生の田中雄一郎と共に就職活動の助言を貰い、密かに憧れていた女子アナウンサーを目指すことを決意する。 白川義彦からは思い立ったらすぐ行動できる性格を評価されている。

北沢 冬実 (きたざわ ふゆみ)

メガトーキョーテレビの記者。北海道出身。北沢千夏の姉。勘が鋭く、計算高い性格をしている。休暇を目的に日本に帰国してきた主人公白川義彦に別の目的があると見ており、探りを入れている。その一環で、白川義彦から助言を受ける田中雄一郎の就職活動の様子を追い、番組にする事を決める。 人材派遣会社社長の高柳日佐子とは学生時代からの友人だが、心の底では嫌っており、仕事上の利益から仕方なく付き合っている。

松本 貴弘 (まつもと たかひろ)

蒲田経済大学に通う大学生。勉強熱心で論理的な意見を言える、真面目な性格。バイト先で躍起になって働く先輩を見て、働かされる人生は嫌だと感じており、一流企業入社を土台にした上での起業を見据えて就職活動をしている。またそれを実現し得る度胸も持つ。田中雄一郎とは小林健太郎が催した会社説明会で出会い、それ以降北沢千夏、川上翔太、原口康太郎、小西志穂子、玉井真奈美を伴い、就活勉強会を行うようになる。

高柳 日佐子 (たかやなぎ ひさこ)

高柳グループの会長高柳康三郎を父親に持ち、そのコネで人材派遣会社の社長を務めている。しかし、父親からは経営手腕を認められていなかったり、就職希望者セミナーを開くが、そこに参加していた主人公白川義彦に論破される等、散々な目にあっている。記者である北沢冬美とは学生時代からの友人だと思っているが、当人からは嫌われている。

高柳 康三郎 (たかやなぎ こうざぶろう)

高柳グループの会長。グループの経営状態に苦しんでおり、グループを再建できる後継者を探している。後継者候補として、息子と娘の高柳日佐子が居るが、後継者の器ではないと評価しており、主人公白川義彦に外部から人材の招聘を依頼した。だが招聘された堀上宏之の経歴を快く思っておらず、決断を渋る。

堀上 宏之 (ほりがみ ひろゆき)

主人公白川義彦が高柳グループの会長高柳康三郎にグループ再建を依頼され外部から招聘した、IT企業ネクストフィーバーの元社長。ネクストフィーバー事件で有罪判決を受けた過去を持つ。モデルは堀江貴文と村上世彰だと思われる。

佐藤 珠代 (さとう たまよ)

神田大学に通う大学生。女子アナウンサー志望。お団子髪で眼鏡を掛けている。高校生の頃に全国放送コンクールで銀賞を取った経歴を持つ。根性のある性格で、試験に受かるまで全ての局を受けるつもりでいる。アナウンサー試験会場で隣になった北沢千夏に色々な事を説明してくれる。

飯島 あかね (いいじま あかね)

京洋義塾大学に通う大学生。女子アナウンサー志望。ハネっ毛が特徴的。ミスキャンパスに選ばれる器量に加え、帰国子女であるなど学歴も申し分ない。芸能事務所での活動もしている為、神経も図太い。その経歴から彼女を採用したい会社は引く手数多で、飛び級に近い扱いで試験に合格することが出来る。アナウンサー試験会場で隣になった北沢千夏が緊張している様子を見て馬鹿にしている。

越山 寿男 (こしやま としお)

眼鏡を掛け、無精髭を生やした肥満体の男性。アロハシャツを着てアナウンサー試験会場の面接官をしており、その雰囲気は周囲から浮いている。その正体はヒット作品を輩出する凄腕のプロデューサーで、その観察眼は確かなものがある。北沢千夏、佐藤珠代、飯島あかねの自己PR面接を担当するが、突然関係ない質問を投げ掛け咄嗟の対応を見ている。

小山 健太郎 (こやま けんたろう)

田中雄一郎と松本貴弘が説明会に行った、人材のキャリアアップをしている会社・ヒューマンメイクの代表取締役社長。割れた顎と色黒の肌が特徴。非常に活動的な性格で、楽し気な社風を前面に出した説明会を行っているが、気合だけで全て乗り切るような根性論を提唱している節がある。

川上 翔太 (かわかみ しょうた)

教立大学に通う大学生。就職浪人。マスコミ、大手広告代理店志望。就活勉強会メンバーの1人で、田中雄一郎、北沢千夏、松本貴弘、原口康太郎、小西志穂子、玉井真奈美と力を合わせ就職を目指す。

原口 康太郎 (はらぐち こうたろう)

啓洋大学に通う大学生。短く刈り上げた髪が特徴。金融全般、銀行、保険、外資系志望。就活勉強会メンバーの1人で、田中雄一郎、北沢千夏、松本貴弘、川上翔太、小西志穂子、玉井真奈美と力を合わせ就職を目指す。

小西 志穂子 (こにし しほこ)

品川大学に通う大学生。長髪の黒髪が特徴。CA、ブライダル人材系志望。就活勉強会メンバーの1人で、田中雄一郎、北沢千夏、松本貴弘、川上翔太、原口康太郎、玉井真奈美と力を合わせ就職を目指す。

玉井 真奈美 (たまい まなみ)

聖法大学に通う大学生。眼鏡を掛けている。メーカー、商社志望。就活勉強会メンバーの1人で、田中雄一郎、北沢千夏、松本貴弘、川上翔太、原口康太郎、小西志穂子と力を合わせ就職を目指す。

江戸山 みはる (えどやま みはる)

栃木県宇都宮市にある私立大学、関東国際学院大学のキャリアサポートセンターに勤務する女性職員。新入生が減り経営に苦しんでいるキャリアサポートセンターの再建に尽力するが、就職に関しては全くの素人である為、助言を貰うべく主人公白川義彦の元を訪れる。モデルは芸人兼女優のエドはるみだと思われる。

平野 和樹 (ひらの かずき)

田中雄一郎と松本貴弘が説明会に行った、IT会社ジャンプアクセスの代表取締役社長。爽やかで人柄の良い雰囲気を感じさせるが、説明会に来た就職希望者の家に直接赴き、職場体験を勧めて他の会社を回れないようにするという狡猾な面を持つ。

海老沢 康男 (えびさわ やすお)

三田紀房の作品、『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』の主人公でもある。職業は転職代理人。眼鏡を掛けているのが特徴。白川義彦とは10年来の友人で、仕事の意見を交換し合っている。モデルは海老原嗣生であると思われる。

イベント・出来事

ネクストフィーバー事件 (ねくすとふぃーばーじけん)

『銀のアンカー』に登場する、IT企業ネクストフィーバーの元社長である堀上宏之が引き起こした事件。モバイルサービス事業で急成長した後、その資金による株取引で買収を繰り返し、1大グループを築き上げた堀上宏之だったが、インサイダー取引の存在が発覚し逮捕、起訴された。1審で罪を認め刑が確定し、懲役3年、執行猶予5年が下され、公判後は数々の民事裁判の賠償金として資産を全て供出した。

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