ヤンキーフィギュア

ヤンキーフィギュア

体が小さくなってしまった不良少女が、フィギュアのオタク少年に匿われ、共同生活を送るというコメディ漫画。2006年に「週刊少年チャンピオン」で4話まで短期連載され、翌年本格連載として再開された。

正式名称
ヤンキーフィギュア
ふりがな
やんきーふぃぎゅあ
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

最強ヤンキーと呼ばれる女子高生・桜井さくらは、ある日、オタク少年・山下筆児の目前で26センチの大きさになってしまう。小さくなっても驚異的な強さを誇るさくらだが、筆児以外の人間が触れると人形のように動けなくなるという弱点があった。仕方なくさくらを自宅に匿った筆児は、趣味の美少女フィギュア集めで揃えたミニチュアの服を着せ、秘密の共同生活を送る。

登場人物・キャラクター

桜井 さくら (さくらい さくら)

女子高生。ケンカ好きで近隣の不良グループから「血色の狼」と呼ばれ敵視されている。容姿は端麗で、赤みがかった長髪が特徴。一人称が「わし」、語尾が「~じゃ」など古風な口調で話す。猫のニャースケによって体を小さくされ、以後は26センチという大きさになってしまう。クラスメイト・山下筆児の部屋に匿われ、周囲の人々には筆児が所有する美少女フィギュアと認識されている。 以来、学校では行方不明とされる。小さくなった後も自由に行動でき、超人的な身体能力を発揮するが、筆児以外の人間に触れられると体が動かなくなる。乱暴で女々しいことを嫌い、しばしば筆児を叱咤するが、正義感は強く、筆児や弱者の危機には小さい体を顧みず奮闘する。ただし、ゴキブリとオバケは苦手。 母親の涼子とは死別し、父親の桜井健吾とは絶縁状態。誤解から父を嫌っており、実家には決して連絡を取ろうとしなかった。

山下 筆児 (やました ひつじ)

美少女フィギュアを愛好するオタクの男子高校生。小柄でメガネをかけており、勉強やスポーツは苦手。級友たちには軽蔑され、不良たちからはいじめを受けていた。クラスメイトの桜井さくらが猫のニャースケに小さくされるところを目撃し、以後、さくらを匿うことになる。美少女フィギュア用の衣服を多数所持しており、さくらに着せているが、その姿を見ては「萌え~」と口走り、軟弱さを嫌うさくらに殴られている。 また、アクシデントでさくらの裸身を見てしまう事が多く、その度にさくらから暴行を受ける。普段は弱気だが、さくらに危険が及んだ時は命がけの行動力を発揮する。また、さくらは筆児以外の人間に触れると動けなくなり、筆児が触れることでしか元に戻せないため、さくらを救うためとっさの機転を働かせることも多い。

ニャースケ

山下筆児の家の近所や、学校の周辺を徘徊する野良猫。漆黒の毛色とサファイアブルーの瞳が特徴で、筆児はしばしばミルクを与えていた。筆児が桜井さくらといるところに突然現れ、笑ったような顔をした途端、さくらの体が小さくなった。時おり筆児とさくらの前に現れるが、いつも捕えることはできず忽然と姿を消す。その正体は、過去にさくらの母・涼子に救われた子猫であったが、さくらを小さくした能力については不明のままである。

山下 彩 (やました あや)

山下筆児の母。病院の看護師をしており、筆児の美少女フィギュア趣味については嘆きつつも容認している。当面は筆児が小さくなった桜井さくらを匿っていることを知らず、さくらを見かけた時もフィギュアの一体と思っていた。後にさくらが人形ではないと知り驚くが、受け入れて共同生活に協力する。思い込みが激しく情にほだされ易いが、筆児とさくらの寝床や入浴を別にさせるなど常識的な配慮もある。 料理は上手いようで、さくらに気に入られている。なお、夫(筆児の父)は出張中で、作中には全く登場しない。

麻生 美星 (あそう みほ)

桜井さくらに憧れる、不良少女。さくらや山下筆児の一学年下で、初登場時は中学3年生だったが、翌年同じ夢高へ入学する。筆児からさくらのフィギュア(=さくら本人)を借りようとしたことがきっかけで知り合い、後に筆児に恋するようになる。ケンカ好きだが、ケンカの才能は全くない。

椿 高廣 (つばき たかひろ)

桜井さくら、山下筆児と同学年の男子高校生。ケンカっ早い不良で、さくらも自分を除けば学年最強かも知れない、と実力を認めている。筆児が「イケメン」と表現する整った容姿の持ち主だが、非常に頭が悪く思い込みが激しい。かつてさくらに挑んで敗れたが、以来彼女に惚れている。さくらのフィギュア(=さくら本人)を通じて筆児と仲良くなる。

天宮 優希 (あまみや ゆうき)

桜井さくら、山下筆児と同学年の、長髪の男子高校生。財閥の御曹子で頭脳明晰かつ容姿端麗で、校内の女生徒たちからは「セクシー王子」と呼ばれている。女性のおっぱいが大好きで、偶然目撃したさくらのフィギュア(=さくら本人)の胸を理想のおっぱいとして執着する。様々な手段を用いて筆児からさくらを奪おうとするが、失敗し続ける。 筆児から、同じ形のおっぱいを持ったさくら本人は行方不明だと聞かされ、さくらを探す旅に出た。

滝本 いずみ (たきもと いずみ)

桜井さくら、山下筆児のクラス担任の女教師。24歳独身。メガネを着用。生活指導が厳しく、小さくなる前のさくらとはしばしば衝突していた。さくら以外の生徒にも厳しく、筆児からはさくらのフィギュア(=さくら本人)を見咎めて没収する。しかし学校での態度は教師としての使命感によるもので、プライベートではフランクな性格。 自宅を訪ねた筆児には酒に酔ったまま応対し、酒乱ぶりと、さくらを心配する本音を見せた。

桜井 健吾 (さくらい けんご)

桜井さくらの父親で、格闘家兼プロレスラー。本名をそのままリングネームにしているが、「血色の熊」のキャッチフレーズを持つ。長髪と無精髭、そして「悪人面」と言われるほどの人相の悪さが特徴。行方不明になっていた娘・さくらを心配する様子も見せなかったが、そっくりなフィギュア(=さくら本人)を持つ山下筆児には不快感をあらわにする。 かつて、妻の誕生日を忘れて飲み歩き、それが妻の死を引き起こしたとしてさくらに憎まれていたが、誤解と判明する。さくらとの関係を修復できたかどうかは不明。

桜井 涼子 (さくらい りょうこ)

桜井さくらの母親で、さくらが小学5年生の時に事故死している。事故に遭ったのは、さくらと子猫(ニャースケ)をかばったためだったが、そのショックでさくらは事故前後の記憶を失っていた。

集団・組織

天宮部 (あまみやぶ)

天宮優希の校内ファンクラブが、人数の多さから昇格した部活動。おっぱいを愛する天宮のため、部員の女生徒たちは理想の胸を目指して腕立て伏せや乳製品の摂取などの活動に勤しんでいる。部長は天宮本人の名誉職と思われ、実質的なリーダーはメガネをかけた女子副部長・東野が務めている。

夢高 (ゆめこう)

桜井さくら、山下筆児が通う、男女共学の高校。周辺の病院などの名称から「夢ヶ池高校」が正式名称と思われるが、作中ではもっぱら「夢高」と呼ばれている。

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