美味しんぼ 日米コメ戦争

美味しんぼ 日米コメ戦争

雁屋哲・作、花咲アキラ・画の同名漫画が原作。シリーズ本編が終了した後、同じ放映局の「金曜ロードショー」枠にて2時間スペシャルの単話として放送された特別編2本のうちの1つ。このエピソードが、当時のシンエイ動画が作ったテレビアニメ『美味しんぼ』として最後の新作となった。

正式名称
美味しんぼ 日米コメ戦争
ふりがな
おいしんぼ にちべいこめせんそう
原作者
原作者
制作
シンエイ動画
監督
竹内 啓雄
放送期間
1993年10月14日 〜 1994年9月29日
放送局
日本テレビ
話数
1話
ジャンル
グルメ
 
料理バトル
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概要・あらすじ

究極のメニュー作りに励む新聞記者コンビ・山岡士郎と栗田ゆう子:は、新年会で米の輸入自由化について日本人男性とアメリカ人女性が激しく口論する場に立ち会ってしまう。両者とも政治的な立場や身内があったため事態は外交問題に発展。

山岡は米国の上院議員を相手に日本の米食文化と農薬にからむ安全性をかけて対面する羽目になる。そこへ、いつもは対立している美食家・海原雄山が半ば助け舟を出す形で関わってくる。

登場人物・キャラクター

山岡 士郎 (やまおか しろう)

新聞記者。東西新聞社の文化部所属。鋭い味覚と豊富な食の知識で究極のメニュー作りに取り組んでいる。美食家・海原雄山の息子。厳格な父が母親を苦しめ死に追いやったと考え、確執が続いている。 権威を誇る者を嫌う反骨精神の持ち主。究極対至高の勝負により、雄山とは公私ともに対立する関係となっている。

田畑 絹江 (たばた きぬえ)

新聞記者。東西新聞社の文化部所属。社内では花村とよくつるんでおり、さらに栗田を加えたトリオとして公私にわたり共に行動することが多い。栗田を後輩として可愛がる姐御肌で、山岡が栗田に対して無神経な言動をとると?り、しめあげる。 少女時代にはスケバンだった。

花村 典子 (はなむら のりこ)

新聞記者。東西新聞社の文化部所属。社内では田畑とよくつるんでおり、さらに栗田を加えたトリオとして公私にわたり共に行動することが多い。田畑と共に後輩の栗田の味方をしてしめあげてくることから山岡には恐れられている。

谷村 秀夫 (たにむら ひでお)

東西新聞社の文化部所属。役職は部長。公私とも堅実な人物で、あくの強い上司と部下が騒動を起こすのをいさめる板ばさみ的な役回りにある。社内における山岡と栗田の最大の理解者の1人。 時間のかかる究極のメニュー作りを落ち着いて見守っている。

小泉 鏡一 (こいずみ きょういち)

東西新聞社の役員。役職は取締役編集局長。エリート意識が強く、長年のヨーロッパ駐在経験の反動で日本の食文化を軽んじる傾向にあった。当初は究極のメニュー企画に反対していたが、山岡に勧められた日本酒の味に感銘を受けて考えを改め、以降は賛成の立場にまわる。

海原 雄山 (かいばら ゆうざん)

陶芸や書画の分野で名を馳せる日本美術家。国内有数の美食家でもあり、会員制の料亭美食倶楽部を主宰している。食や美に関して妥協を許さない厳格な性格。勘当した息子の山岡士郎とは究極と至高のメニュー対決もあって深く対立しているが、日本の米食文化全体が関わる出来事にあたり、山岡の助けになる行動をとる。

栗田 ゆう子 (くりた ゆうこ)

新聞記者。東西新聞社の文化部所属。優れた味覚を持ち、究極のメニュー作りに携わることで食文化への見識を深めている。溌剌とした性格で、いつもだらけているパートナーの山岡に発破をかける役。 メニュー作りへの挑戦や食に関するさまざまなトラブルを解決する山岡へ信頼と好意を抱いている。

ダン・フォスター

アメリカ合衆国の上院議員。対日問題では最も強硬派に属する人物。来日した妹がアメリカについての侮辱をともなう口論をふっかけられたことに怒り、日本との貿易交渉で厳しい態度を持ち込んでくる。交渉の場で日本を叩いて米の輸入自由化を押し通そうとしているところを、海原雄山や山岡から説得を受けることになる。

大原 大蔵 (おおはら たいぞう)

東西新聞社のトップ。役職は代表取締役社主。自社の創立100周年を記念する事業として究極のメニュー作りを思いついた張本人。時間も予算もかかるのは承知で、山岡たちに美食の追求を任せている。 元は美食倶楽部の会員だったが、脱退した。

富井 精一 (とみい せいいち)

東西新聞社の文化部所属。役職は副部長。上司にはこびへつらい部下には強気にあたる権威主義者だが、基本的には陽気で調子のいい性格であるため部内ではそれなりに親しまれている。食に関しては感性がやや鈍いのと酒に弱いことからしばしばトラブルを起こしては山岡に助けられている。

イベント・出来事

究極のメニュー (きゅうきょくのめにゅー)

『美味しんぼ 日米コメ戦争』に登場する企画。多彩な飲食材と料理を輸入している日本が後世に残すべき文化遺産として、全国から厳選した究極のメニューを作るプロジェクト。東西新聞社創立100周年を記念し、社主の特別命令を文化部が請けたもの。 部内で行われた味覚テストを経て、山岡士郎と栗田ゆう子が担当者になった。

至高のメニュー (しこうのめにゅー)

『美味しんぼ 日米コメ戦争』に登場する企画。東西新聞の究極のメニューに対抗して帝都新聞が打ち出したプロジェクト。海原雄山が取り仕切りを引き受けたことにより明確に山岡たちの究極のメニューとの対決姿勢があらわれ、同じテーマでどちらがより美味いメニューを出せるか審査を受ける料理勝負を行うことになる。

場所

東西新聞社 (とうざいしんぶんしゃ)

企業名。東京に本社がある全国紙の新聞社。社主じきじきの指示で、創立100周年記念の文化事業として究極のメニューのプロジェクトが立ち上がった。山岡と栗田は文化部に勤めている。発行部数で帝都新聞に抜かれたため、社主が帝都へ強い対抗意識を燃やしている。

美食倶楽部 (びしょくくらぶ)

『美味しんぼ 日米コメ戦争』に登場する飲食店。海原雄山が主催する料亭で、会員制。入会には社会的地位だけでなく、食に関するセンスや見識に優れていることが厳しく求められ、すでに会員になった者でも雄山の一存で即座に退会させられることがある。

帝都新聞社 (ていとしんぶんしゃ)

『美味しんぼ 日米コメ戦争』に登場する企業。東西新聞の競合紙で、部数や企画をつねに争っている。究極のメニューの後追いで至高のメニューの企画を立ち上げた。全国発行部数では東西新聞を抜いてトップ。

クレジット

原作

,

監督

脚本

作画監督

河南正昭

音楽

大谷和夫

アニメーション制作

シンエイ動画

原作

美味しんぼ (おいしんぼ)

怠け者だが、食に関して妥協を許さない新聞記者の山岡士郎が、食に関するトラブルを解決したり、父海原雄山との確執を解消していく中で、文化遺産に残るような究極のメニューを考えていく様を描いたグルメマンガ。第... 関連ページ:美味しんぼ

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