EATER

EATER

宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物に立ち向かう、人の心を持った霊体生物の「一族」の1人・紅丸と、霊能力者・清水青子の戦いを描いた、SFアクション。

正式名称
EATER
ふりがな
いーたー
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
アクション
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概要・あらすじ

宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の紅丸は、人の心を持ったまま成長した「なりそこない」だった。そのため、生母を殺した父の黒丸を殺し、その魂を喰らう。これにより、「一族」と敵対し追われる立場になる紅丸。偶然、紅丸黒丸の戦いを目撃し、巻き込まれた霊能者・清水青子は、紅丸を助け、共に「一族」と戦うことになる。

登場人物・キャラクター

紅丸 (べにまる)

宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の1人だが、地球人で霊能者だった母が、宇宙人の魂を紅丸から取り除いた結果、紅丸は人間の心を持ったまま成長した「なりそこない」と呼ばれる存在となる。生母を殺した霊体生物の「一族」である父・黒丸を殺すため、熾烈な戦いを繰り広げる紅丸。 人に対して親愛の情を持つ優しい性格で、自らが傷ついても人を守ろうとする強さがある。

清水 青子 (しみず あおこ)

有能な霊能力者である実母を目標として、1人で霊能者修行を続けている17歳の女子高生。宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物である紅丸と、その敵・黒丸の戦いを目撃し、巻き込まれてしまう。その縁で紅丸を助け、行動を共にするようになる。霊能力で、紅丸の魂が人としての優しさを持っていることを知り、なにかと力を貸す優しさを持っている。

黒丸 (くろまる)

宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の「一族」の1人で、紅丸の父親。紅丸の生母が、紅丸から宇宙人の魂を取り除いたことに激怒し、彼女を殺したため、紅丸に命を狙われている。

火途馬 (かずま)

『EATER』の登場人物で、宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の「一族」の1人。「一族」の一員だった黒丸を喰った紅丸を仲間にすべく接触するが拒否された上に、仲間を目の前で喰われたため、紅丸の命を執拗に狙う。紅丸との戦闘中に、清水青子の放つ思念に、「一族」を殺す力が秘められることに気付き、その事実を日本各地に潜伏している「一族」に報せた。 霊体生物の本能が顕著に現れており、残虐で冷酷非道な性格。どんな手を使ってでも生き延びようとする貪欲さがある。

ダニー・ボーン (だにーぼーん)

アメリカ軍海兵隊101師団・空挺部隊所属の兵士。紅丸と火途馬の戦闘に巻き込まれ、日本に不時着した米国陸軍のスペースシャトル・サンダウナーズ号の捜索・護衛任務のため、仲間と共に現地に入る。しかし仲間たちが火途馬に操られていることに気付き、山中に潜伏していた際、紅丸を探しに来た清水青子と遭遇し、行動を共にする。 仲間の仇を取ろうと果敢に行動する男気のある性格。

富永 (とみなが)

『EATER』の登場人物で、宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の「一族」の1人。紅丸と清水青子を殺すために、「一族」の研究施設・岩田総合病院で、500年前の戦士を復活させる実験を行っていた責任者。ひょうひょうとした性格で、「一族」の仲間にすら真実を明かさずにいるなど、どこか信用ならない面を持っている。

岩田 (いわた)

『EATER』の登場人物で、宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の「一族」の1人。紅丸と清水青子を殺すために、「一族」の研究施設・岩田総合病院で、500年前の戦士を復活させる実験を行っていた責任者・富永の部下。機械の扱いが得意で、生物の霊気を水蒸気と結合させ、雲状にして集める霊気収集機を作った。

信乃 (しの)

『EATER』の登場人物で、宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の「一族」の1人。500年前に起きた、「一族」の存亡がかかった戦で生き残った戦士。「一族」の研究者富永によって、500年の眠りから目覚めさせられ、紅丸と清水青子の命を狙う。

山本 (やまもと)

宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の1人だが、人の心を持ったまま変態したなりそこないのため、霊体生物の「一族」に属していない。「一族」と敵対するなりそこないの集団の一員で、強力な霊能力者である清水青子と、青子が信頼を寄せる紅丸を、陰から手助けする。

維坂 (いさか)

『EATER』の登場人物で、宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の「一族」の1人。紅丸と清水青子を殺すために、「一族」の研究施設・岩田総合病院で、500年前の戦士を復活させる実験を行っていた責任者・富永の部下。紅丸と清水青子を倒すため、自ら実験体に志願する。

一族 (いちぞく)

『EATER』に登場する、宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物群の呼称。実体を持たない彼らは、地球人の女性に精を植え付けてできた胎児に取り憑く。取り憑いた精は、母胎の精気を食べて成長し、遺伝情報を盗んで人の子として生まれる。大人になって身体が成長し変態が始まると、人の心を失い、宇宙人の凶悪な本能が目覚める。 そして獲物=地球人の姿を手に入れた「一族」は、人の群れの中に紛れ、事故を装って人の魂を補食する。魂が残っていれば、人に取り憑いて何度でも復活することができるが、長く霊体のままでい続けることはできない。また変身すると、身につけていた物と同化し、自在に操ることができるようになる。紅丸は、人の心を持ったまま成長したなりそこないのため、「一族」と敵対している。

導く者 (みちびくもの)

『EATER』に登場する伝説の人物で、宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の「一族」を滅ぼす力を持った存在。500年前、なんらかの要因で宇宙人の凶悪な本能に目覚めず、人の心を持ったまま変態した8体のなりそこないと共に現れ、「一族」の8割を滅ぼしたと伝えられている。その正体は人間なのか、それとも別のものなのか定かではない。

集団・組織

なりそこない

『EATER』に登場する、宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の一派。なんらかの要因で宇宙人の凶悪な本能に目覚めず、人の心を持ったまま変態したため、霊体生物の「一族」に属していない。肉体的には「一族」と同様の能力を持っているため、「一族」からは排除すべき存在として認知されており、「なりそこない」である紅丸も、「一族」から追われている。

鬼師 (おにし)

『EATER』に登場する集団。宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の「一族」の一派で、鬼を創造し、鬼を操る技能集団のこと。鬼とは、人の心を持ったまま変態した、紅丸のような霊体生物のなりそこないのことで、鬼師はなりそこないを人工的に造る技術を持っていた。「一族」の1人富永も、かつて鬼師集団に属していた生き残りである。

場所

富士見町 (ふじみちょう)

『EATER』の舞台で、紅丸を助けた、霊能力を持つ少女清水青子の家がある町。宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の「一族」が、紅丸と青子の命を奪うために攻撃をしかけたため、町ごと戦場と化してしまう。

岩田総合病院 (いわたそうごうびょういん)

とある地方都市の外れに建てられた病院で、医者と看護師の腕が良いと評判されている。そのため、他の医師が匙を投げた重症患者が日本中から集まってきている。しかしその実態は、宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の「一族」の研究施設だった。

その他キーワード

骨皮面 (こっひめん)

『EATER』に登場する、宇宙から来た、動植物の精気を喰らう霊体生物の「一族」に属さない、人の心を持ったまま成長した霊体生物・「なりそこない」だけが持つ、身体の部位の名称。顔面を覆う骨と皮でできたお面のような形状から、骨皮面と呼ばれている。人の心を失い、霊体生物としての本能に目覚めると、骨皮面が剥がれ落ちる。

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