島 耕作

島 耕作

島耕作シリーズ(漫画)の主人公。読みは「しま こうさく」。島 奈美とは親族関係にある。

登場作品
島耕作シリーズ(漫画)
正式名称
島 耕作
ふりがな
しま こうさく
関連商品
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キャラクター紹介

『島耕作シリーズ』の主人公。1947年9月9日生まれ。1970年に大手電器メーカー初芝電器産業に入社した団塊世代のエリート。派閥争いに巻き込まれて左遷されることも多いがそれを糧に変えるバイタリティーがある。常に良き上司、部下に恵まれ、無欲な本人とは裏腹に出世を果たし、社長にまで昇進する。

社内外を問わず多くの女性と関係を持つが、すべて受け身で、自分から積極的に行動することはない。64歳で大町久美子と再婚する。

漫画での島耕作

『課長島耕作』

『島耕作シリーズ』の第1作目。昭和45年(1970年)に大手電器メーカー初芝電器産業に入社した団塊世代のエリートサラリーマン。34歳で営業本部販売助成部宣伝課係長から課長に昇進。小心者で出世意欲に乏しいが、正義感が強く、派閥争いに組みしない。容姿に優れ、才能もあるため、既婚者だが社内外を問わず女性にもて、そうした女性たちの助力も彼の活躍に一役買っている。

島怜子は娘の島奈美を連れて家を出てしまい単身生活、やがて離婚。本社営業本部販売助成部宣伝課、ハツシバアメリカニューヨーク支社宣伝部、本社営業本部販売助成部宣伝課、電熱器事業部営業部宣伝助成課、本社営業本部販売助成部ショウルーム課、フィリピンハツシバマーケティングアドバイザー、本社営業本部販売助成部総合宣伝課を経て、本社総合宣伝部の部長となる。

『部長島耕作』

『島耕作シリーズ』の第2作目。元妻岩田怜子(島怜子)との間に一人娘島奈美をもうけている。無派閥なためにかえって各派閥から敵視され、子会社への出向など多くの苦難が襲いかかるが、それらを糧として成長していく。本社総合宣伝部から、初芝電産貿易サンライトレコードへ出向、その後本社に戻り市場調査室、福岡初芝販売センターを経て、平成14年2月28日の株主総会で取締役への就任が可決され、上海初芝電産へ赴任するまでの間、初芝電産九州支社で九州地区販売担当役員を務める。

『取締役島耕作』

『島耕作シリーズ』の第3作目。平成14年2月28日の株主総会で取締役への就任が可決され、上海地区担当役員となる。上海初芝電産へ赴任するまでの間、初芝電産九州支社で九州地区販売担当役員を務める。上海初芝電産では董事長(会長)、上海エリアの13事業所すべてに董事として名を連ねている。

上海では会員制のスポーツクラブがある28階建て大型高級マンション25階に居住する。中国の大手家電メーカー出発集団との事業提携を成功させるなどして、上海初芝電産の経常利益を大幅にアップさせたことを評価され常務取締役に選任され、中国全土を担当する中国担当常務を務めることとなる。

『常務島耕作』

『島耕作シリーズ』の第4作目。董事長(会長)を務めた上海初芝電産の好業績を評価されて常務取締役に就任、中国全土を担当する中国担当常務となる。東京では万亀健太郎から譲り受けた新宿の高級マンションで暮らしている。上海北京日本の3カ所を精力的に行き来する日々を送っていたが、出発集団がインド進出を目論んでいることを知り、初芝電器産業のインドへの工場進出を計画する。

インド滞在中に偶然にも爆弾テロリストの情報を入手し、日本政府からも注目されるようになる。勝木清春社長の引退に伴い専務取締役に選任される。

『専務島耕作』

『島耕作シリーズ』の第5作目。常務取締役から専務取締役へと昇進。中国インドさらにアメリカを担当し、世界において日本メーカーが劣勢に立たされていることを痛感する。ソムサン電子による五洋電機の敵対的M&Aの際にはグローバルな視点から初芝電器産業がホワイトナイトになることを提案し、社内のみならず国内外からも評価を受け、初芝五洋ホールディングスの初代社長に抜擢される。

『社長島耕作』

『島耕作シリーズ』の第6作目。初芝電器産業五洋電機の持ち株会社初芝五洋ホールディングス(後にTECOTに社名変更)の社長に就任。韓国メーカーソムサン電子をライバルに見据え、それまでライバル関係だった国内企業との連携を模索し、積極的に経済界の要人、政府関係者と交流する。

平成24年7月8日に大町久美子と64歳で再婚。2期連続の大幅赤字の責任をとって、2013年の株主総会で社長を退任、会長に就任する。

『会長島耕作』

『島耕作シリーズ』の第7作目。総合電機メーカーTECOTの会長を務める。入社から43年で会長の座まで上り詰めた。妻は島久美子。「マグロ体質」と言われるほど、60代後半に突入しても忙しく働き続ける仕事人間で、国内外を飛び回っている。飄々として摑みどころがない人物と評されることも多い。現在は社業30パーセント、財界活動70パーセントのスタンスで、日本経済の発展のため、財界活動に尽力している。

経済連」と「経済交友会」に入会するが、「経済連」が政治献金を餌に政治に関与する圧力団体に成り下がっていると感じて、のちに退会。個人加入である「経済交友会」の活動に専念する。かつて盛んだった女性関係は沈静化しており、妻とたまに食事に出かけるだけで、ほどよい夫婦関係を維持している。

『相談役 島耕作』

『島耕作シリーズ』の第8作目。年齢は72歳。団塊世代のスーパービジネスマンながら、かつての破天荒さは鳴りを潜め、穏やかな性格となっている。また、行きつけの立ち食いソバ屋が閉店したことを悔しがるなど、その立場に似合わない庶民的な一面を持つ。会長の座を辞したあとはテコットの役員たちに請われて相談役として残り、一歩離れた立場からテコットを支え続けている。2021年に開催されるオリンピックに備えてスポーツビジネスの可能性を見いだし、社内外を問わず精力的に活動している。給料は会長時代の100分の1となったが、報酬に対しては何の不満も抱いていない。ワーカーホリックならぬ、仕事に対してポジティブで充実した心理状態を意味する「ワークエンゲイジメント」を自認している。自らの体が万全であるうちは、自分のできる範囲で日本社会に貢献したいと考えている。

『社外取締役 島耕作』 

『島耕作シリーズ』の第9作目。年齢は74歳。後期高齢者に近づきつつあるものの、肉体的にも精神的にもまったく衰えておらず、あと5年は最前線で働きたいと考えている。2022年に相談役を退任してテコットからも身を引き、個人事務所「株式会社 島 耕作」を立ち上げる。そんな中、かつてテコットの同期だった平瀬健一からUEMATSU塗装工業の社外取締役に招かれ、この申し出を引き受けた。テコットや経済交友会での島耕作の活躍はUEMATSU塗装工業でも広く知られており、会長の植松権兵衛やその息子、植松圭介、婚外子の剣持松男からも一目置かれている。

ヤング編での島耕作

『ヤング島耕作』

1970年に大手電機メーカー・初芝電器産業に入社した。新入社員研修で家電製品を川へ廃棄する問題をめぐりショップ店員ともめた際には、偶然通りかかった吉原初太郎会長に、21世紀のゴミ問題について会長に私見を述べる。この一件が影響したかは定かではないが、島は研修後、希望部署である営業本部販売助成部に配属される。仕事に力を入れ過ぎるあまり失敗することもあるが、常に前向きで、誠実さを貫こうと心がけている。受付の阿部悦子に恋心を抱くが、大学時代の後輩だった岩田怜子と付き合うことになる。

『ヤング島耕作 主任編』

初芝電器産業で販売助成部の主任を務める青年。「愚直でもいい、出世しなくてもいい」という自分なりのスタンスを貫きながら、部下や上司、取引先等との数々の問題に直面する。その真摯さと無欲さから幸運に恵まれることが多く、特に女性関係では棚ぼた的なチャンスを引き寄せる。私生活では、つかず離れずの交際をしていた岩田怜子と結婚、一女をもうける。

『係長島耕作』

初芝電器産業販売助成部制作課の係長に30代半ばで昇進。中間管理職として上司と部下の人間関係に揉まれ、社内の派閥抗争を目の当たりにする。自分の信じた仕事の進め方で成功を収めるが、上層部の評価は低く、課長昇進の機会を見送られる。そんな折、広島営業所に左遷となった中沢喜一の「大きな視点から考えると派閥に属することはマイナス」という考えに大いに共感する。結婚生活ではマイホームを購入するが、忙しさにかまけ家族サービスをおろそかにしているうちに、家庭に微妙な空気が流れ始めてしまう。

『学生島耕作』

早稲田大学法学部に入学した男子大学生。サークルは「新ジャーナリズム研究会」と英語研究会の「ESS」に所属している。主義主張がなく、とりあえず誘われれば何でも参加してみる、好奇心旺盛な青年。恋愛においても、形に囚われることを嫌い、その時の自分の感情に素直に行動する。ファーストキスの相手である三沢淳子に誘われるがまま初体験を迎えるが、ダンスパーティーで知り合った最上陶子とも関係を深めていく。入学当時から学生寮「敬和学舎」で生活していたが、宿なしとなった東沢淳を住まわせるために、古いアパートへと引っ越すことになる。

スピンオフ作品での島耕作

『島耕作の優雅な1日』

大手企業の課長を務めるスマートな男性。いつもスーツ姿で清潔感のある風貌をしている。穏やかな性格で、映画や食事に対しても辛辣な意見を言うことはなく、多忙なスケジュールを縫って映画とグルメで満ち足りた1日を過ごすことを楽しんでいる。恋人の女性からは「島ちゃん」と呼ばれており、酒を飲んでいる弘兼憲史を置いてデートに行ってしまったこともある。のちに、部長に昇進する。弘兼憲史の漫画「島耕作」シリーズの主人公でもある。

『島耕作の事件簿』

初芝電器産業に勤めるサラリーマンの男性。早稲田大学出身で、新設部署総合宣伝課の課長。正義感が強く、周りの人材に恵まれる強運なビジネスマン。ハンサムで、女性から誘われることが多い。一夜を共にした女性宅で怪事件に巻き込まれ、殺人事件の犯人として警察に追われることに。部屋で目覚めた時に女性は死んでいたが、自分が犯行に及んだ記憶はない。すぐに警察には連絡せず、探偵の小暮久作を呼ぶという冷静さを持つ。

アニメ作品での島耕作

週刊シマコー

ハツシバ電機に勤めるサラリーマンだが、巨大怪獣になったり南極基地に置き去りにされたり海賊になったりと、回が変わる度に役割と肩書が変わっている。

その時、シマコーが動いた

時間と空間を越え、あらゆる時代に出現し、あらゆる事件に影響をもたらした存在となっている。どの時代でもスーツを着用しているのはサラリーマンの矜持である。

関連人物・キャラクター

島 怜子 (しま れいこ)

島耕作の妻。大学のサークルで知り合った島耕作と結婚し、一女島奈美をもうける。仕事への理解はあるが、勝気な性格。 出会いと結婚 島耕作と同じ早稲田大学の英語研究会「ESS」に1年生の時に入部。3年生だっ... 関連ページ:島 怜子

島 奈美 (しま なみ)

島耕作と島怜子の娘。両親の離婚に伴い、母親である島怜子に引き取られたが、「島」の姓を名乗っている。島耕作とはたまの休日に会っている。明朗な性格で成績も優秀、子供ならではの発想で島耕作にヒントを与えるこ... 関連ページ:島 奈美

片桐 久子 (かたぎり ひさこ)

新宿ゴールデン街にあるCHACOのママ。ロンドン在住時代に高名なワイン評論家ロバート・ベイカーと付き合っていた関係で、さまざまな高級ワインを手に入れることができる。中沢喜一と男女の仲。島耕作を追って福... 関連ページ:片桐 久子

郡山 利郎 (こおりやま としろう)

キャラクター紹介 初芝電器産業のアジア地区販売担当役員。56歳。韓国ソウルに滞在中に島耕作の訪問を受ける。故中沢喜一に心酔し、一匹狼的な立場で、同じような考えを持つ島耕作を気に入っていた。次期社長とし... 関連ページ:郡山 利郎

陳 民生 (ちん みんせい)

上海初芝電産で島耕作の部下として働く。家電営業部拡販部長。他社からの好待遇でのヘッドハンティングを断ったことを聞いた島耕作は、営業部門の統括責任者に抜擢、給料を倍増させた。

小栗 忠光 (おぐり ただみつ)

初芝電器産業取締役。郡山利郎の後を引き継ぎ、北京初芝産業董事長(会長)に就任。昼食は常に北京初芝産業本社や工場の社員食堂で従業員と一緒にとるなど、中国社会に溶け込むことに懸命で、中国語も語学学校に通っ... 関連ページ:小栗 忠光

涂 紫雷 (と しらい)

栄華飯店のオーナー。西安市内のレストランで働いていたころに、中国視察へ訪れていた現政調会長の三田村翔と出会い、気に入られて来日。三田村翔の事務所で働き、愛人でもあった。しかし三田村翔が大臣になるのを機に関係を終わらせ、慰謝料代わりに栄華飯店の開店資金の一部を受け取った。 不法入国した弟に無心されて困っていたところを島耕作に助けられる。島耕作のマンションに同居するようになるが男女の関係はない。弟の遺骨を西安の実家に届けると自殺を図るが謝萌縁が捨て身で助ける。一命を取り留め、三田村翔と復縁することになる。

ビパーシャー・ジンター

インドの映画女優。孫鋭と男全マキが開いたパーティで島耕作と知り合う。初芝電器産業の大型プラズマテレビに興味を持ち、商品を富裕層へアピールする戦略のヒントを島耕作に与える。 島耕作とビパーシャー・ジンタ... 関連ページ:ビパーシャー・ジンター

大町 久美子 (おおまち くみこ)

キャラクター紹介 初芝電器産業の創始者吉原初太郎の隠し子でTECOTの大株主。1967年8月8日生まれ。島耕作が課長時代から男女関係があり、互いに束縛されるのを嫌っていたが、子宮癌の発症を機に島耕作に... 関連ページ:大町 久美子

関連キーワード

初芝電器産業 (はつしばでんきさんぎょう)

『島耕作シリーズ』に登場する架空の企業。島耕作が勤めている日本最大手の電器メーカーで、カリスマ経営者吉原初太郎が町工場から育て上げた。初代社長吉原初太郎、第2代社長木野穣、第3代社長苫米地功、第4代社... 関連ページ:初芝電器産業

福岡初芝販売センター (ふくおかはつしばはんばいせんたー)

『エピソード2 部長島耕作』に登場する事業所。初芝電器産業が原則として各県に1つ配置し、全国50カ所ある販売センターの1つで、ここを拠点に量販店・小売店に商品を卸す。今野輝常が社長を務めていたときに島耕作が赴任。業績が低迷していたが、その後に島耕作が社長に就任すると、業績を急速に回復させて社長賞を獲得するまでになる。 島耕作の後任は常務だった多南護。

サンライトレコード

『島耕作シリーズ』に登場する企業。初芝電器産業が95%の株式を持つ子会社。赤字が続く同社の立て直しのために代表取締役専務として島耕作が赴任し、リストラが断行される。社長の金子崇ほか大多数の役員がリストラされた。 島耕作のアイデアによる、ベテラン演歌歌手八ッ橋新子の再生、新人歌手Nyaccoの成功によって3期連続で前期比、前年同期比を上回る業績回復を果たす。 しかし初芝電器産業の岡林栄一社長が島耕作を追い出す目的で岡林派だった販売推進部部長高野健介が社長に就任。

CHACO (ちゃこ)

『エピソード2 部長島耕作』に登場する店。新宿ゴールデン街の小さなカウンターバーで、島耕作中沢喜一の隠れ家的な場所。ロンドンから戻ってきた片桐久子が母の跡を継いでいる。島耕作がサンライトレコード出向時には、内部状況を監視していた星康夫高市千鶴と島耕作の連絡場所にもなった。

馬馬虎虎 (まーまーふーふー)

『エピソード3 取締役島耕作』に登場する組織。北京市人民政府の役人馬師坤と、日本の外務省と繋がりを持つ北京政経研究所代表の雨虎龍夫が、マフィアと組んで運営する大規模な売春組織。外国企業の要人を中心に、中国の役人、企業経営者、医者、弁護士などが会員で、孫鋭も参加させられている。 政府の役人と企業人の癒着の場所ともなっている。以前に摘発されたことがあるが、政府と取引をして、表向きの経営者だった周錦麗1人に責任を負わせて再開。しかし中国の未来を危惧した島耕作の工作によって壊滅する。

上海初芝電産 (しゃんはいはつしばでんさん)

『エピソード3 取締役島耕作』に登場する企業。初芝電器産業の上海にある合弁会社。島耕作が董事長(会長)を務めている。

初芝五洋ホールディングス (はつしばごようほーるでぃんぐす)

ソムサン電子からM&Aを仕掛けられた五洋電機のホワイトナイトとなった初芝電器産業がTOB(公開買い付け)を成立させ、初芝電器産業、五洋電機が統合したことで誕生した持ち株会社で、両社の株式を100%保有... 関連ページ:初芝五洋ホールディングス

登場作品

島耕作シリーズ (しまこうさくしりーず)

大手電機メーカー初芝電器産業に務める島耕作が課長から社長へと昇進して活躍する約30年間を描いた弘兼憲史の代表的シリーズ作品。初期はサラリーマンの悲哀、オフィスラブを中心にした物語だったが、出世するにつ... 関連ページ:島耕作シリーズ

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