いいひと。

いいひと。

就職のため上京した北野優二と、彼と遠距離恋愛をすることになった桜妙子を中心に、社会の中で変わっていく人間の成長を描いた作品。全編を通しての主人公は北野優二だが、あくまでし人に変化を促すきっかけとして描かれており、各エピソードごとに個別の主人公が割り当てられている、ことが特徴である。

正式名称
いいひと。
ふりがな
いいひと
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

北海道出身の北野優二は就職のため上京し、様々なトラブルに巻き込まれながらもスポーツ用具メーカーへの入社を果たす。就職後も北野優二は社会の中で悩むことになるが、彼のお人好しの性格は周囲の人たちの心を動かしていく。

登場人物・キャラクター

北野 優二 (きたの ゆうじ)

『いいひと。』の主人公。北海道出身の青年。学生時代は陸上部に所属しており、国内最大手のスポーツ用具メーカー・ライテックスのシューズを愛用していた。その縁もありライテックスに就職、働くために上京した。優しそうな細い目がトレードマークで人のいい性格。一見礼儀正しいように見えるが、人の話を聞いていないなど、失礼な行動をとることもしばしば。 またマイペースで、思っていることを上手く表現できないことも。学生時代、陸上部のマネージャーだった桜妙子と知り合い、交際を始めた。妙子は北海道に残っているため、遠距離恋愛の関係にある。

桜 妙子 (さくら たえこ)

『いいひと。』の登場人物。北野優二の2歳年下で、人柄の好さに惹かれて交際している。北野優二の良き理解者の1人。高校時代は優二も所属する陸上部のマネージャーをしていた。大学を卒業後も就職が決まらず、ファミリーレストランでアルバイトをしており、東京で働く優二とは遠距離恋愛の関係にある。 寂しがりやで、彼と電話すると大声で泣いてしまうことも。優二が東京で働くことを知ったときには、遠距離恋愛は辛いと思い、別れ話を持ちかけようとした。

城山 清七朗 (しろやま せいしちろう)

『いいひと。』の登場人物。北野優二が就職したスポーツ用具メーカー・ライテックスに務める会社員。役職は人事部長。仕事では厳しい人だが、娘と孫は性格が変わるほど溺愛している。上京してきたものの宿泊のあてがない優二を自宅に下宿させた。マイペースな優二によく悩まされ、その度に怒りを露わにする。

城山 みち子 (しろやま みちこ)

『いいひと。』の登場人物。城山清七朗の孫で、城山真理子の娘に当たる幼稚園児。愛称はみっちゃん。1歳の時に父親が過労死。北野優二に父親が居ないことを話した際に、優二から「パパになってあげる」と言われ、その後は実際にパパと呼ぶようになった。髪を頭のてっぺんでゴムで結いている。

城山 真理子 (しろやま まりこ)

『いいひと。』の登場人物。城山清七朗の娘で、城山みち子の母親。北野優二に過労死で亡くした夫鈴木一郎の面影を重ねて見ている。かつてはライテックスで営業事務として働いており、鈴木一郎とはその当時会社で知り合った。結婚と同時にライテックスを寿退社。

岩倉 健之介 (いわくら けんのすけ)

『いいひと。』の登場人物。北野優二が勤めるスポーツ用具メーカー・ライテックスの創業者。一代でライテックスを業界最大手に育て上げた。入社式の日には、優二から老人扱いされてしまい激怒する。実業家としての責任感が非常に強い。ワンマン志向が強く、高齢だが社長職から退くつもりはまったくない。

二階堂 千絵 (にかいどう ちえ)

『いいひと。』の登場人物。ライテックスに勤める女子社員。役職は人事部主任。入社してわずか数年で主任になるが、仕事にやりがいを感じられず、迷う日々を送っていた。北野優二のことを気にかけており、さまざまな場面で協力。東大文学部社会心理学科を主席で卒業したが、間抜けな面があり、会社の先輩からは「ドジッ子」と呼ばれている。

稲葉 健一 (いなば けんいち)

『いいひと。』の登場人物。ライテックスに北野優二と同期で入社し、東京本社第一営業部に配属されたエリート社員。周囲を気にしないマイペースな性格。時には優二の協力をするが、逆に優二の言動にイラつくことも少なくない。女好きで、会社の先輩である二階堂千絵を口説く場面も。

有森 あゆみ (ありもり あゆみ)

『いいひと。』の登場人物。北野優二がライテックス入社後に配属されたLCチームのリーダー。社会での男女差別を感じており、男性社員のことをあまりよく思っていない。しかしその性格が災いし、社内の男性社員はもちろん、LCチームのメンバーからも嫌われがち。しかし優二を出会ったことをきっかけに、性格が少しずつ変わっていく。 やがて使い捨てのバレエシューズを開発すると、バレエブランドLC事業部を設立させることとなった。

川崎 美紀子 (かわさき みきこ)

『いいひと。』の登場人物。北野優二が所属するライテックスLCチームの最年長。既婚者で、一人娘の母親でもある。子供のころバレエをしており、その時の経験を活かして使い捨てバレエシューズの開発に貢献した。社内にLC事業部が設立されると、企画課の主任として活躍する。

反町 (そりまち)

『いいひと。』の登場人物。ライテックスの副社長。ライテックスの前身である岩倉商店時代から業務に携わっており、社長・岩倉健之介の良き協力者。しかし、社長の座を虎視耽々と狙っている。社内の人事を総括しており、北野優二を異動させて自身の目標実現のために利用しようとした。

菊池 美文 (きくち みふみ)

『いいひと。』の登場人物。大学卒業後も就職が決まらず、本人も働く気持ちは薄い。派遣会社に登録したところ、ライテックスで派遣社員として働くことになり、LCチームに配属された。使い捨てバレエシューズの企画が成功すると、仕事が好きになり、正社員になれるよう努力し始める。

野島 はる子 (のじまはるこ)

『いいひと。』の登場人物。父親は有名なオリンピック体操選手で、コネでライテックスに入社した。入社直後は秘書課に配属されたが、その後まもなく北野優二の補佐役を任される。子供の頃は父親の影響もあり、体操の練習に励んでいた。オリンピックにも出場したが、当時足の怪我をしていたため結果を残せず、さらに選手生命も絶たれた。

集団・組織

ライテックス

『いいひと。』に登場する企業。北野優二や二階堂千絵らが勤める。岩倉健之介が岩倉商店として創業すると、一代のうちに国内最大手のスポーツ用具メーカーに育て上げた。岩倉健之介のワンマン経営体制。優二や有森あゆみが中心となり、使い捨てバレエシューズを開発、成功に導く。

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