怪物少女は初恋の夢を見るか?

怪物少女は初恋の夢を見るか?

世界的な頭脳の持ち主で、「怪物」と呼ばれる天才少女の御門台鏡子。彼女が、ある日突然、幼馴染の草薙奏助が通う高校に入学してきたことから起こるドタバタを描く。鏡子の頭脳を狙う、異世界人や宇宙人たちを相手にしながら、"普通"の高校生活を目指す、奏助と鏡子の青春学園コメディ。集英社「少年ジャンプ+」2019年33号より連載を開始。

正式名称
怪物少女は初恋の夢を見るか?
ふりがな
かいぶつしょうじょははつこいのゆめをみるか
作者
ジャンル
その他ギャグ・コメディ
 
青春
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概要・あらすじ

草薙奏助御門台鏡子は、同じ幼稚園に通う幼なじみ。なかよしの二人だったが、鏡子は怪物レベルの天才だったため、イギリスのケンブリッジに連れて行かれてしまう。次に奏助が見た彼女はテレビの中だった。彼女は7歳でミレニアム懸賞問題を解き明かし、8歳でフィールズ賞、10歳でノーベル賞を受賞。14歳になる頃には、鏡子の評価はインフレ化。「彼女は異世界転生者」「異次元の存在からも才能が狙われている」などの都市伝説まで流れるようになった。一方、奏助はごく"普通"に青春を謳歌し、高校一年生の春を迎える。入学式当日、奏助は鏡子に再会する。怪物と呼ばれる天才少女が、なぜか自分と同じ高校、同じクラスにいたのだ。鏡子の"普通"ではない天才レベルに、やがて彼女はクラスから浮き、誰も近づかなくなってしまった。目立ちたくない奏助も、彼女の存在を無視していたが、ある日見るに見かねて鏡子に話しかける。二人の関係は、幼稚園の時に戻ったようだった。そんな様子をクラスメートの池田芽依は、なぜか不満げに見ていた。翌日、窓から外を眺めていた奏助は、校庭の隅で、池田と数人の女子が鏡子を取り囲んでいるのを見かける。涙を流しながらその場を走り去った鏡子は、その日教室に戻ってこなかった。心配になった奏助は、放課後、鏡子を捜し回り、二人の出身幼稚園で彼女を見つける。「学校はくだらない」「幻想を抱いていた」と話し、ケンブリッジの研究所に戻るという鏡子。彼女は、自分たちと同じように青春を楽しみたいのだと感じた奏助は、学校の楽しさを熱弁。自分が最高の高校3年間にしてやると言い放ち、鏡子の説得に成功した。その帰り道、一人で自転車を漕いでいた奏助は、池田の襲撃に遭う。バールを車輪に投げ入れて奏助を転倒させた池田は、怪しげな呪文を唱え始めた。すると、空間にいくつもの裂け目ができ、そこから異形の怪物たちが現れた。怯える奏助に向かって、池田は「今後一切、鏡子に接触するな」と脅しをかける。しかしその直後、池田は悲鳴を上げて泣き叫び、倒れ込む。驚く奏助の背後に立っていたのは、超音波を発するガジェットを掲げた鏡子だった。池田はメイケダルス人という異世界人で、4万7293ヘルツの超音波が苦手なのだという。鏡子は池田に今後いっさい嫌がらせをやめるよう、約束させた。鏡子によると、自分の頭脳を頼ってくるのは地球人に限らないという。ものすごくたくさんの依頼が鏡子に寄せられているのだ。池田も、鏡子にとある依頼をしており、それを早く解決してほしいために、鏡子が学校に来ないように画策していたのだ。そんなわけで、池田の件はひとまずは解決したが、ほかにも宇宙人や異世界人が学校にまぎれ込んでいるに違いない。こうして奏助と鏡子の、最高の高校生活がド派手に始まるのであった。

登場人物・キャラクター

御門台 鏡子 (みかどだい きょうこ)

高校一年生の15歳の女子。サイドに三つ編みをアレンジしたロングヘアが特徴。幼稚園で草薙奏助と知り合う。怪物レベルの天才だったため、イギリスのケンブリッジ大学に招かれ、勉学と研究に勤しむ。8歳でフィールズ賞、10歳でノーベル賞を受賞し、全人類の期待を一手に担う。彼女への期待は、地球人にとどまらず、異世界人や宇宙人などにも広がり、そのためにおびただしい量の「依頼」が舞い込んでいる。そんな生活に疲れ、"普通"の学校生活にあこがれ、奏助と同じ高校に進むことを決意した。これまでの生活環境から"普通"がよくわからず奇行が目立つが、根は素直な性格。

草薙 奏助 (くさなぎ そうすけ)

高校一年生の15歳の男子。「怪物」といわれる天才少女、御門台鏡子とは幼稚園の時に知り合う。以来別々の道を歩み、ごく"普通"に青春を謳歌しながら育つが、高校で鏡子と再会。彼女の頭脳を頼りに、宇宙人や異世界人などが押しかけていることを知る。鏡子に"普通"の高校生活を送らせてあげたいという気持ちから、彼女への「依頼」は、まず自分を通すようにとみんなに呼びかける。

池田 芽依 (いけだ めい)

高校一年生の女子で、御門台鏡子のクラスメート。ポニーテールとくせ毛が特徴。実は、魔法と砂の異世界から来たメイケダルス人。天才少女の鏡子に、メイケダルスの古代文字で書かれた石碑の解読を依頼している。「依頼」の順番待ちが長いため、鏡子の登校を邪魔して「依頼」を消化させるように画策するが、正体がバレて失敗。しかし、池田の依頼が、不治の病に侵された弟のためだったことから、鏡子は優先的に石碑を解読。以来、鏡子の親友になる。

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