恋はつづくよどこまでも

恋はつづくよどこまでも

6年前に出会った医師天堂浬に憧れてナースになった佐倉七瀬は、浬と再会した日に長年の想いを告白するが、即玉砕。浬は七瀬の思い出とは正反対、横暴で超毒舌の通称「魔王」と呼ばれるドSドクターだったのだ。それでもめげすに恋や仕事に奮闘する七瀬を周囲は「勇者ちゃん」と呼び応援する。医療の現場を舞台に、出会いから10年間の恋模様を描く大人のツンデレラブコメディ。小学館「プチコミック」2016年4月号から2019年2月号まで連載。2020年1月期にTBSテレビでドラマ化され、「恋つづ(こいつづ)」の略称で親しまれた。

正式名称
恋はつづくよどこまでも
ふりがな
こいはつづくよどこまでも
作者
ジャンル
医者・看護師
 
ラブコメ
レーベル
フラワーコミックス α(小学館)
巻数
全7巻完結
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あらすじ

運命の王子様との再会(1巻1st Love~4th Love)

佐倉七瀬は高校生のときに急病のおばあさんを一緒に助けてくれた医師・天堂浬に一目惚れして、浬に会いたい一心で猛勉強をしてナースになった。そして浬が勤務する病院で働く夢が叶い、運命の再会を喜んでいたが、初日に告白して大玉砕。浬は、七瀬の記憶とは正反対。周囲から「魔王」と呼ばれるイヤなヤツだったのだ。初日にいきなり告白したことが病院中に広まり、「勇者」と呼ばれるようになった七瀬。一度は浬に幻滅したが、長年の想いを断ち切ることも出来ず、七瀬は浬が所属する呼吸器科に配属希望を出す。

打倒魔王に燃える日々(1巻5th Love~3巻11th Love)

ナースとして一人前になるため、天堂浬の下で鍛えてもらうことを決めた佐倉七瀬だが、やる気が空回りして失敗続き。病棟内で受けたセクハラを我慢していたり、自分に好意を寄せる患者を傷つけまいと気遣いし過ぎてしまったり。浬はプロフェッショナルに立ち振る舞えない七瀬を叱りつつも、七瀬の患者に対する真摯な姿勢に胸を打たれる。そして元患者による七瀬へのストーカー事件をきっかけに、2人はついに恋人同士に。

魔王が騎士にジョブチェンジ(5巻21st Love~4巻18th Love)

天堂浬と恋人関係になり、「これからウキウキの日々がはじまる」と思ったら、浬は以前と変わらぬクールな対応。そんなとき、研修にやってきた新人ナース酒井結華が浬をロックオン。佐倉七瀬が浬の恋人と知りながら、余裕の表情でアタックを続ける。そんな状況下でも浬はいたって冷静。少しも揺らぐことがなく、七瀬をフォローし酒井を遠ざけてくれる。そんな浬の優しさに一層気持ちが高まる七瀬だったが、浬が以前から留学を希望していたことを知ってしまう。

御曹司の専属ナースに大抜擢(4巻19th Love~5巻25th Love)

ある日、佐倉七瀬の前に循環器の難病を抱える御曹司上条周志が現れる。上条は、財力にものを言わせて七瀬を自分の専属ナースに指名する。さらに七瀬と浬が付き合っていることを知り、徹底的に2人の仲を邪魔しようとする。それでも浬のため、病院のためにがんばりたいと、七瀬は止める浬を振り切り上条の世話を続ける。

出会いから10年、初恋の最終形態(6巻26th Love~7巻Last Love)

呼吸器科に非常勤でやってきた女医・若林みおりは、天堂浬のかつての恋人若林みのりの双子の妹だった。浬は姉のことが忘れ去られているように感じた-みおりからの厳しい言葉を受け、再び留学することを考え、苦悩する。それでも佐倉七瀬の前向きな気持ちに背中を押され、留学を決意。2人は限られた時間のなか、恋人としての時間を満喫するはずだったが、天堂家の跡継ぎ問題が勃発したり、突然佐倉家に挨拶に行くことになってしまったりとバタバタしどうし。それでも時間は刻々と過ぎていき、ついに出発の日が来てしまう。

登場人物・キャラクター

佐倉 七瀬 (さくら ななせ)

成宮中央総合病院に勤務する新米ナース。猪突猛進な性格。家族構成は、父母兄。8月7日生まれ。身長164cm。通称「勇者」。17歳のある日、天堂浬との運命の出会いによって、彼を追いかけて医療の道へ進む。勤務初日に浬と再会し、告白するが大玉砕。しかも浬が七瀬の思い描いていた王子様とは正反対、横暴でドSなタイプだったことにショックを受ける。それでも長年の想いを断ち切ることが出来ず、浬が所属する呼吸器科に配属希望を出し、一人前のナースになれるよう浬に鍛えてもらうことに。患者から頼まれると業務とは関係のないことでも引き受けてしまうお人好しだが、誰に対しても真摯に向き合う姿勢が評価され、病棟では愛される存在。少々酒乱の気があることは、就職するまで自分でも知らなかった。就職とともに勤務先近くのマンションで1人暮らしをはじめたら、偶然隣りが浬の部屋だった。

天堂 浬 (てんどう かいり)

成宮中央総合病院の呼吸器科に勤務する医師。2月28日生まれ。身長181cm。甘党。容姿も仕事の腕もピカイチで周りの誰からも一目置かれる存在。患者に対しては誠実に向き合うが、冷徹なまでにストイックな完璧主義者。加えて無愛想で人当たりがキツいので、ナースからの評判は最悪。一部の仕事ができるナース以外は人間扱いしないことから、影で「魔王」と呼ばれている。常に冷静で物事を慎重に見ているので、佐倉七瀬が困ったときも何度となく助けに入っている。元恋人若林みのりの病の治療・研究をするために脳外科から呼吸器科に転科し、現在もその病の治療法を探すため留学を考えている。実家は地方で病院を経営している。天堂流子は実の姉。

天堂 流子 (てんどう りゅうこ)

天堂浬の姉。浬と佐倉七瀬が住むマンションの最上階に住み、同マンションの管理人をしている。天真爛漫で大の酒好き。七瀬を妹のように可愛がり、恋愛についても積極的にアドバイスをくれる。普段は浬の洗濯など、身の回りの世話もしている。実家の意向で見合いをさせられそうになったときは失踪騒ぎを起こしたが、のちに自分で決めた相手と結婚する。

来生 晃一 (きすぎ こういち)

成宮中央総合病院の呼吸器科に勤務する男性医師。天堂浬の大学の同期で浬とは犬猿の仲だが、優しく穏やかな性格で誰にでもフレンドリーなため、ナースたちから好かれている。通称「魔法使い」。浬へのあてつけ半分で佐倉七瀬にちょっかいをかけるが、本気ではなく面倒見が良いだけ。料理が得意で、七瀬に料理指導をしていたこともある。七瀬を通して出会った天堂流子とは、飲み友達の関係。

仁志 琉星 (にし りゅうせい)

佐倉七瀬の同期。成宮中央総合病院の小児科に勤務する男性ナース。研修中、子供に好かれている七瀬を見て、一緒に小児科に希望を出さないかと誘ったことがある。優秀な好青年だが、嫉妬深い一面もあり、密かに七瀬と天堂浬の関係に注目している。

若林 みのり (わかばやし みのり)

天堂浬がかつて付き合っていた女性。故人。浬や来生晃一と同じ医大に通う同級生だったが、大学1年のときに医学部から看護学部に転部している。日浦総合病院のナースとして働いていたところ、医師となった浬と同病院で再会。勤務を通して浬と惹かれ合い恋人関係になるが、ほどなくして呼吸器の病が発覚。治療の甲斐なく亡くなってしまう。経験から多くのことを学び、思慮深く優秀なナースとして評価されていた。若林みおりは、双子の妹。

若林 みおり (わかばやし みおり)

産休医師の代理として、週3回 成宮中央総合病院の呼吸器科に勤務することになった非常勤医師。若林みのりの双子の妹で、姉が愛した恋人が今どうしているのか興味を示し、天堂浬に接触を試みる。男性の好みは姉とは違い、マッチョなタイプが好き。

白浜 杏里 (しらはま あんり)

成宮中央総合病院の小児科に長期入院している女児。明るく積極的な性格だが、自身の病が難治性と知ったときは大きなショックを受け、自殺未遂をはかったことも。のちに、若林みのりと同じ難病を患っていることがわかり、治療拠点をアメリカに移す。

上条 周志 (かみじょう しゅうじ)

循環器の難病を患う上条財閥系グループの御曹司。25歳。病院から逃げている途中で佐倉七瀬と出会い、そのままカラオケやボーリングに連れ回したあげく、発作を起こして倒れてしまう。七瀬のことが気に入った上条は成宮中央総合病院に入院することに決め、七瀬を自分の専属ナースにする。七瀬に好意を抱き、天堂浬との仲を徹底的に邪魔するが、一向に振り向かない七瀬に業を煮やし乱暴な手段に出る。ワガママ放題の俺様キャラだが、病のせいで打ち込めることがないまま大人になってしまったこと、自分自身になにもないことに不安を抱えている。

根岸 (ねぎし)

成宮中央総合病院呼吸器科のベテランナース。女性。魔王と毛嫌いされる天堂浬に対し「ナースへの指示は完結で私としてはやりやすい」と言うなど、浬と上手く渡り合える貴重なタイプ。研修担当として佐倉七瀬の教育係を務め、仕事だけでなくプライベートなことに対する相談にものってくれる。

神田 晃一 (かんだ こういち)

健康診断で肺に大きな腫瘍が見つかり、成宮中央総合病院に入院している青年。見舞いの家族がなく、年齢も近いことから佐倉七瀬がなにかと世話を焼く。そんな七瀬に好意を持ち、退院したら付き合ってほしいと告白するが、気持ちを伝えた夜に容態が急変し亡くなってしまう。

酒井 結華 (さかい ゆいか)

佐倉七瀬より1年あとに成宮中央総合病院に入った新人ナース。女性。正確でテキパキ動ける優秀な新人として、院内でも噂になっていた。呼吸器科の研修で天堂浬に目をつけ、佐倉七瀬と付き合っていると知りながらもアタックする。七瀬に対しては、小馬鹿にしたり敢えて空気を読まない挑戦的な発言を繰り返す。

菅野 海砂 (かんの みさ)

成宮中央総合病院のナース。女性。佐倉七瀬の同期で、大学の同級生でもある。なにかと七瀬の世話を焼き、愚痴を聞いたりアドバイスをしてくれる。

書誌情報

恋はつづくよどこまでも 全7巻 小学館〈フラワーコミックス α〉

第1巻

(2016-09-09発行、 978-4091385598)

第2巻

(2017-02-10発行、 978-4091392275)

第3巻

(2017-07-10発行、 978-4091394347)

第4巻

(2017-12-08発行、 978-4091396730)

第5巻

(2018-05-10発行、 978-4098700653)

第6巻

(2018-10-10発行、 978-4098702404)

第7巻

(2019-03-08発行、 978-4098703715)

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