百合星人ナオコサン

百合星人ナオコサン

幼女に異常に執着し暴走の限りを尽くす宇宙人・ナオコサンと、ナオコサンの居候先の女子中学生・みすずを中心とした、各話6ページほどのSFショートギャグ漫画。実在の廃墟やシューティングゲームを基にした小ネタが非常に多いのが特徴。

正式名称
百合星人ナオコサン
ふりがな
ゆりせいじんなおこさん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
ギャグ・コメディ
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

何年ものあいだ家を留守にしていた戸隠みすずの姉・奈緒子が帰宅するはずだった日、みすずが自宅で目にしたのは奈緒子ではなく、百合星から来たという謎の宇宙人・ナオコサンだった。「百合星人」とは名ばかりで幼女やエロ本に過度に執着し、支離滅裂な言動や謎のメカで様々な珍騒動を起こすナオコサンに、みすずは振り回され続けることになる。

登場人物・キャラクター

ナオコサン

大きくて先が尖った耳を持つ女性で、百合星からやってきた宇宙人・百合星人である。「地球総百合化による地球征服」を標榜してはいるが、実際は幼女やエロ本になどばかり執着し、百合への関心を見せることは少ない。戸隠みすずの姉・奈緒子が数年ぶりに帰宅するはずだった日、なぜか奈緒子のかわりにみすずの家に来ており、以後みすずの家の屋上にガラクタを集めたバラックのようなものを作って住み着いている。 言動はかなり支離滅裂で、怪しげなメカをしばしば使っては様々な騒動を起こす。服装はジャージ姿である時が多いが、メイド服に似たコスチュームの時もある。みすず以外の人間の名前は基本的に覚えておらず、「メガネ」「弟君」などの適当な呼び方で呼ぶ。

戸隠 みすず (とがくし みすず)

茉莉野女子学園中等部に通う女子中学生。常識人であり、ナオコサンに振り回され続ける。基本的には物静かな少女だが、弟の涼太が、「『みすずのスカートを履いて遊んでいたらちんちんがおかしくなった』と訴えてきた」というような問題行為を起こした場合は容赦の無い折檻を加える。また、作中でただ一人、セリフが吹き出し内に書かれていないという特徴がある。 趣味は廃墟や鉄道廃線めぐり。

涼太 (りょうた)

みすずの弟である小学生。かわいらしい顔立ちをしているせいか、クラスの女子から、劇で女性役をやらされたり知らぬ間にリボンを頭に付けられていたりといった「いじめ」を受けている。彩ちゃんには好意を寄せられているが気づいていない。ナオコサンからは「弟君」と呼ばれている。

(ひいらぎ、ひいちゃん)

みすずの同級生で親友である女子中学生で、眼鏡と三つ編みが特徴。街で一番大きな家のお嬢様で、家にはメイドがいる。不思議なものが好きで、ナオコサンが宇宙人であることもあっさりと受け入れた。みすずに対する気持ちはいささか過剰で、みすずが家へ遊びに来ることになった時は、喜びのあまり専用ブログを立ち上げて日に20回更新したほど。 ナオコサンからは「メガネ」と呼ばれている。

黒ナオコサン

ナオコサンのコピーロボット。見た目はナオコサンとほとんど同じだが、常にうつろな表情と黒いキャミソールが特徴。大量にあるテレビで一日中テレビ東京や教育テレビ、UHFなどのテレビ番組を眺めており、いやらしいシーンがあったらそれをナオコサンの脳内にテレパシーで転送するのが仕事。 夢か現かわからないような状況での登場が多く、途中までみすずは自分の夢ではないかと存在を疑っていた。

みすずロボ

みすずと柊ちゃんの演劇の特訓用にナオコサンが作り上げたみすずのコピーロボット。常に体操着とブルマ姿。見た目はみすずとそっくりだが、胸の部分にファミコンに似たカセットの挿入口があり、ここにカセットを挿すことで古今東西の落語や演劇を演じることができる。基本的に怠惰な性格で、何かと理由をつけてはダラダラとしている。

アヤコサン

大きくて先が尖った耳を持つ、眼鏡をかけた女性で、ヤオイ星からやってきた宇宙人・ヤオイ星人である。地球総BL化による支配・征服を狙っている。ナオコサンのことをライバル視しつつ、しばしばツンデレめいた好意を示しているが、ナオコサンからはメカなどによってひどい目にあわされることが多い。 バイトで生活費を稼ぎつつ、BL本を通学路に散布して子どもたちに影響を与えることを目論むなどといった地道な活動を行っており、自らBL本を描く同人作家でもある。バイト中は「綾子さん」と呼ばれている。

彩ちゃん (あやちゃん)

涼太のクラスメイトである女子小学生。典型的なツンデレであり、涼太のことが好きだが、素直に表現することができない。みすずの家に勝手に侵入したあげく「偶然通りかかっただけ」と言い張るなど、行動がストーカーじみたところがある。

お母さん

みすずと涼太の母親で、名前は作中に出ない。父親が単身赴任中のため一人で家を取り仕切っている。いつも笑顔を絶やさない優しい母親だが、なぜかエロ本に極度のこだわりを持っている。

青木さん (あおきさん)

涼太のクラスメイトである女子小学生。彩ちゃんのことをよくからかっており、弱みを握って半ば無理やり唇を奪ったことまであるというサディスティックな性格をしている。奈緒子や黒ナオコサンと直接連絡を取ることがあり、みすずのことを「姫様」と陰で呼んでいるなど、みすずやナオコサンに関する謎をなにか知っている様子を見せる。

邪神ちゃん (じゃしんちゃん)

ナオコサンによる人工衛星からのレーザー照射の誤射によって目覚めた、海底の神殿に封印されていた太古の邪神。登場時は巨大なイカのような姿だったが、ナオコサン曰く「神だから雑誌の性格に合わせたビジュアルに変身できる」という理由で、日に焼けた肌の幼女の姿となった。池や銭湯など水があるところならどこにでも現れることができる特性を持つ。 後に同人ショップを経営することになり、自社ビルを建てられるほどに繁盛、アヤコサンの同人誌も委託で取り扱うこととなる。

アキコサン

ヤオイ星からやってきた宇宙人・ヤオイ星人で、アヤコサンの姉。割と妹思いであり、アヤコサンを心配して地球にやってきた。空間を直結できる神具である「天使の輪(ヤオイヘイロー)」を頭の上に浮かべ、背中からは羽が生えているなど、天使のような見た目をしている。ヤオイ星でも上位3ケタに入るエリートだが、涼太の姿を見ただけで盛大に鼻血を出したほどのショタコン。 同人作家でもあるが、極めて移り気な性格のため、サークルカットと同じ本を出したことがない。

奈緒子 (なおこ)

みすずの姉で、セーラー服を着た黒髪の女性。理由は不明だが長期にわたって家に帰ってきていない。まれに、青木さんやみすずと電話でコンタクトをとることがある。

テンプレ星人 (てんぷれせいじん)

「空から美少女が降ってくる」といったような、いわゆる「テンプレ」と呼ばれる展開をもって地球を征服するためにやってきた宇宙人で、百合星やヤオイ星を下に見ている。ナオコサンに勝負を挑むが、ナオコサンに振り回されているうちにうやむやとなった。

SHARE
EC
Amazon
logo