野守は見ずや

野守は見ずや

美人だが思慮の浅い坂口悦子と、欲しい物はなんでも買ってくれて、浮気のそぶりを見せても動じない優しい夫の坂口良介。そんな夫に喰い足らない妻だったが、夫にとって妻はどうでもいい存在であることが明らかになっていく。

正式名称
野守は見ずや
ふりがな
のもりはみずや
作者
ジャンル
不倫
 
恋愛
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

優しくて、欲しい物はなんでも買い与えてくれる夫・坂口良介に喰い足らなさを感じている若き専業主婦の坂口悦子。彼女は暇つぶしに通っている文化サークルで知り合った地味な太田小百合を家に招待して、自分の魅力を夫に再認識させようとしたり、新聞配達の若い男の子に気があるそぶりを見せて、夫の嫉妬心をあおろうとするがいずれも空振りに終わる。

登場人物・キャラクター

坂口 悦子 (さかぐち えつこ)

『見晴らしガ丘にて』の第十一話「野守は見ずや」の主人公のひとり。暇つぶしに文化サークルに通っている。優しくて、欲しい物はなんでも買い与えてくれる夫・坂口良介に喰い足らなさを感じており、新聞配達の若い男の子に気があるそぶりを見せて、夫の嫉妬心をあおろうとするが空振りに終わる。

坂口 良介 (さかぐち りょうすけ)

『見晴らしガ丘にて』の第十一話「野守は見ずや」の主人公のひとり。坂口悦子の夫。30歳。まじめな一流商社マン。いつも笑顔で捉え所がない。悦子にはなんでも買ってやる。

太田 小百合 (おおた さゆり)

坂口悦子が文化サークルで知り合った未婚で地味な女性。

新聞配達員 (しんぶんはいたつにん)

姓名不明。短パンで走り廻る元気な青年。坂口悦子が良介にヤキモチを焼かせるために誘惑する。

場所

見晴らしガ丘 (みはらしがおか)

東京都下の新興住宅地。旧地名は野川村。1960年代後半には農家が多かったが、作品に描かれる1985年前後には団地、マンション、分譲住宅が立ち並ぶ住宅地に変貌している。かつて存在した林や池もなくなっている。

SHARE
EC
Amazon
logo