星くんは恋を忘れてる

星くんは恋を忘れてる

初恋の相手を一途に思う少女の天沢そらと、その初恋の相手で記憶喪失になっている少年、霧谷星の恋愛模様を描いた作品。二人と、そらの幼なじみである広瀬風太を交えた複雑な三角関係が繰り広げられる。「なかよし」2019年2月号から連載の作品。

正式名称
星くんは恋を忘れてる
ふりがな
せいくんはこいをわすれてる
作者
ジャンル
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あらすじ

第1巻

食べることが大好きな天沢そらは、高校生になっても恋愛よりも食を優先し、幼なじみの広瀬風太を異性として意識するでもなく平凡な日々を送っていた。しかし、そらは小学5年生の時に星見ヶ丘で初めてのキスをした、恋人の霧谷星のことを忘れられずにいた。ある日の夜、流星群を観測するために再び星見ヶ丘を訪れたそらと友人は、学校の先輩カップルが熱烈なキスをしている場面を目撃する。そこで、そらは行方不明になっている星のことを思い出し、もう一度会いたいと流星群に願うのだった。その願いが通じたのか、間もなくしてそらの学校に転校生として星がやって来る。突然の再会に喜ぶそらだったが、一方の星はそらをまったく覚えていないだけでなく、奔放な恋愛を繰り返す軽薄な人物へと変わっていた。(第1話「5年前の初恋」。ほか、3エピソード収録)

登場人物・キャラクター

天沢 そら (あまさわ そら)

食べることが大好きな高校1年生の女子。明るく前向きな性格で、やや天然気味なところがある。一度決めたことは何がなんでもやり抜く猪突猛進タイプで、それ故に空回りすることも多い。幼なじみの広瀬風太とは、小さい頃と変わらない関係を続けており、異性としてはまったく意識していない。また風太から恋心を抱かれていることにも、気づいていない。小学5年生の時、祭りで痴漢に襲われそうになったところを霧谷星に助けられたことをきっかけに、生まれて初めての恋を感じる。そのまま交際をスタートさせ、星見ヶ丘でファーストキスを経験した。しかし、星が行き先も告げずに引っ越してしまったことを忘れられずにいる。のちに天沢そらが通う高等学校に星が転入してきたことにより、念願の再会を果たす。星が自分の記憶を失っていることにショックを受けつつも、二人の思い出を取り戻そうと奮闘する。

霧谷 星 (きりたに せい)

高校2年生の男子で、天沢そらより1歳年上。整った顔立ちのイケメンで、何もしなくても目立つ存在。複雑な家庭に生まれ育ち、幼少期から非常に荒れた環境で過ごしていた。小学5年生の時に行われた祭りの日、痴漢に襲われそうになっていたそらを助けたことがきっかけで恋人同士になる。そらと初めてのキスを星見ヶ丘で経験するが、後日行き先も告げずに転校してしまう。その後、すぐに過去の記憶をなくしており、そらのことはもちろん生まれ育った街のことも忘れている。海外で心優しい叔父と暮らしていたが、記憶喪失のことで迷惑をかけたくない気持ちから帰国を決意し、そらと同じ学校に転入した。海外で生活をしていたために流暢な英語をしゃべり、特定の彼女を作らずに自由奔放に暮らしていた。そのため、帰国してからも女遊びの癖が抜けずに、不特定多数の相手と付き合っている。再会した当初は、元恋人を自称して付きまとうそらを煩わしく感じていた。しかし相変わらず記憶は戻らないものの、一途に接してくるそらの言動に心を許し始める。

広瀬 風太 (ひろせ ふうた)

高校1年生の男子で、天沢そらの幼なじみ。そらからは「風ちゃん」と呼ばれている。喜怒哀楽を表情に出さないポーカーフェイスで、クールな雰囲気を漂わせている。耳や唇に複数のピアスを付け、制服はラフに気崩している。そらとは「性別を超えた友達」として親しくしているように装っているが、実はそらを異性として意識している。しかし、そらが初恋の相手である霧谷星のことを忘れられずにいることも理解しており、これまで行動に移すことはなかった。そらが星と再会してからも彼女の幸せを願い、何も言わずに見守るスタンスを保っているが、次第にそらへの恋心が抑えきれなくなっている。また、小学5年生の頃にそらを痴漢から救ってくれた星には感謝の気持ちを抱いている。

未里 (みり)

高校1年生の女子で、天沢そらの親友。広瀬風太とも親しくしている。緩いウエーブのかかったロングへアで、大人びた容姿をしている。そらいわく、何事もすべて恋愛に結び付ける「恋愛脳」の持ち主。SNSなどインターネットを使った情報収集能力にも長けている。霧谷星に対しては女遊びが激しいことから、好感を抱いていない。

場所

星見ヶ丘 (ほしみがおか)

天沢そらたちが住む街で有名な天体観測スポット。数年前まではほとんど知られていなかったが、近年は流星群を見るためににぎわうようになった。小学5年生の頃に交際を開始したそらと霧谷星が、初めてのキスをした思い出の場所でもある。

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