ハッピー・マニア

ハッピー・マニア

仕事より恋に生き、男と付き合っては別れてを繰り返している主人公。幸せとは恋か?結婚か?それとも…?自分勝手で強烈な個性の登場人物たちが繰り広げる破天荒な恋愛コメディ作品。

正式名称
ハッピー・マニア
ふりがな
はっぴー まにあ
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

重田加代子は恋多き女性。いつも問題のある男性と付き合っては別れ、親友の福永ヒロミにダメ出しをされている。一方高橋修一は、恋をしては暴走して傷ついている加代子を心配し、純粋に想い続けている。加代子は、そんな修一を鬱陶しく思いながらも、切り捨てることができない。仕事やお金がなくても、理想の彼氏を追い求めて全力で生きる加代子の破天荒な恋愛道が、パワフルに描かれる。

福永ヒロミ三浦すみれ川口貴子といった計算高く個性的な女性キャラクターたちの恋愛劇も絡み合い、終始テンションの高いエンターテイメント作品でありながら、リアルな駆け引きも魅力の恋愛コメディ作品。

登場人物・キャラクター

重田 加代子 (しげた かよこ)

「彼氏ほしい」が口癖で、行動力・妄想力ともに激しいパワフルな20代女性。服装やメイクは気分と相手によって変わる。自分の欲求に素直で、わがまま。常に胸をときめかせる恋に憧れ、問題のある男性ばかり好きになる。恋愛の経験値は多く、計算高いが、こうと決めると後先かまわず暴走し、失敗ばかり。仕事より恋に生き、職も点々としているため、住所不定になったりと貧乏暮らしに慣れている。

福永 ヒロミ (ふくなが ひろみ)

重田加代子の親友で、藤堂秀樹と出会うまでは共にルームシェアをしていた。恋に暴走する加代子へ鋭いツッコミを入れ、怒ったり諭したりしてくれる姐御肌。現実的で冷静。男性経験豊富で、スレた性格であることを自認している。お独りさまもサマになってしまう、ゴージャスな美人。化粧品関係の仕事でバリバリと働くデキる女性でもある。 服装・美容に気遣い、常にバッチリメイクだが、すっぴんになると薄い顔。

高橋 修一 (たかはし しゅういち)

重田加代子の当初のバイト先BOOKSタナカ の同僚で、気弱で優しい性格の東大生(後に中退)。一時アメリカ留学する。黒髪メガネで地味な風貌のおぼっちゃま。重田加代子に純粋に惚れ抜いており、振り回されながらも、わがままを叶えてやるために奔走する。加代子と婚約するものの、高橋家一族から反対され、更に加代子からも婚約を破棄されてしまい、自分を見つめ直す旅に出る。 旅先で養蜂場の手伝いをしていたときに、蜂にさされ記憶喪失に。

藤堂 秀樹 (とうどう ひでき)

福永ヒロミの運命の相手。東紅商事の人事担当。背が高くスーツの似合う大人の男性。既に結婚していて、別居していたことを福永ヒロミに黙っていたため、破局の危機に陥る。その後、挙式するものの、すぐに別居状態に。最終的にはヨリを戻して結婚する。常に無鉄砲な重田加代子を心配している。

三浦 すみれ (みうらすみれ)

高橋修一の同級生。目が大きく、童顔。清純派のかわいい女性を演じているが、実は腹黒く、男を手玉にとる魔性の女。高橋修一や岸和田悟郎を狙っていて重田加代子とバトルになりかけたこともある。

時枝 (ときえだ)

人気DJ。態度が大きく、落ち着いているが、実は19才。女性ファンも多く、モテる。アパートには常に女性が出入りしており、特定の彼女はつくらない主義。重田加代子も「不特定多数の女のひとり」だったが、それに耐えられなくなり大暴れして破局。

境 邦彦 (さかい くにひこ)

インチキ宗教の教祖の息子。重田加代子の高校の同級生。したまつ毛が異様に長い。車好きで愛車はシボレー。高校時代は野球部専属のパシリで気持ち悪い男子の代表だったが、ジムできたえて整形していたことが発覚。加代子を監禁しようとする。

岸和田 悟郎 (きしわだ ごろう)

陶芸界で注目されている期待の若手。角刈りで和服が似合う。まじめで硬派だが、師匠の娘に惚れており、密かに関係をもっている。デパートの陶芸展で重田加代子と出会う。

大河内 清次 (おおこうち きよつぐ)

東紅商事の営業マン。藤堂秀樹の同僚。美人の奥さんがいるが、浮気症。爽やかで優しいルックスで、甘い言葉をささやく。重田加代子とは派遣先で出会い、不倫を重ねることに。

祐介 (ゆうすけ)

重田加代子の元彼氏。付き合っていた当時、加代子とは違うサイズの指輪を贈り、浮気がバレた。軽く女性と付き合うイマドキの若者。女性からお金を借りることも多い。加代子がお金も家もないときにサラ金で再会し、自分の家に誘う。

田嶋 (たじま)

エンジェルボイス の有能社員。あごひげメガネのオシャレ男子で、社内・社外問わずにモテる女たらし。重田加代子、福永ヒロミ、中村マリコとそれぞれに遊びながら、冷静に切り抜ける図太さをもつ。

加藤 ため吉 (かとう ためきち)

自称作家。京都在住で大阪弁の甘えん坊。一見爽やかだが、プライドが高く精神的に弱いため、まともに働けず、借金取りの催促が耐えない。重田加代子と同じく、思い込みが激しく、暴走する性格。二人は大恋愛をして周囲におもしろがられるが、すぐに破局。

丸山 (まるやま)

ぽっちゃり体型で唇が厚く、福耳のサラリーマン。ニコニコと笑みを絶やさず、温厚な性格で仏のよう。実家は千葉県の大地主。福永ヒロミが偶然見せた写真から重田加代子を気に入る。

加山 ただし (かやま ただし)

重田加代子が傷心旅行で訪れた老舗旅館つつじ荘 の若旦那。黙っていれば硬派なイイ男。恋愛ベタで、付き合う前から自分勝手に悩みぬき、相手に引かれるパターンを繰り返している。重田加代子と一夜を共にした後、若女将にするとつつじ荘 の従業員に宣言。

川口 貴子 (かわぐち たかこ)

高橋修一が旅先で出会い、世話になっていた宿の娘。そばかすでおかっぱ。「女」として見られることがなく、恋愛を諦めていたが高橋修一に優しくされ、絶対にこの人と結婚すると心に決める。高橋修一が記憶を失っている間に、高橋の実家に転がり込み、妊娠していると噓までついて強引に結婚。しかし重田加代子の影に不安を抱いている。

中村 マリコ (なかむら まりこ)

エンジェルボイス の女社長。重田加代子と福永ヒロミとは、昔バンドのおっかけをしていたときに知り合った。ショートボブで口紅を塗っている。ハッキリした性格。部下の田嶋が好き。

まさえ

重田加代子の地元の同級生。元ヤンキー。水商売をしており加代子に自分の働いているクラブを紹介。実家に帰るまで、行き場のない加代子とルームシェアもする。店のマネージャーと不倫している。

エリ

まさえの働くクラブの同僚で、重田加代子を入れた三人で仲良しになる。背が高くスレンダーな中性的な美人。左目の下に泣きぼくろがある。水商売に慣れない加代子をさりげなく注意してくれるなど、頼れる存在。加代子を好きになり、告白する。

坂巻 (さかまき)

福永ヒロミに紹介してもらい重田加代子の二番目の職場となるデパートの化粧品店の主任。奥行き感のある過剰なほどの立体メイクが特徴。恋愛アドバイスも意味深で、謎の多い人物。

吉川 幸代 (よしかわ さちよ)

不幸オーラを発する、どんよりとした雰囲気の女性。重田加代子の昔のバイト仲間。夫の酒癖・女癖が悪く、暴力を受けていて加代子に助けを求めるが、結局ヨリを戻してしまう。

集団・組織

東紅商事 (とうべにしょうじ)

藤堂秀樹、大河内清次が勤めている商社。川口貴子と結婚した高橋修一もコネ入社をし、面接で藤堂秀樹と出会う。

エンジェルボイス

中村マリコの編集プロダクション会社。職のない重田加代子が押しかけ、加藤ため吉の原稿を取りに行くなど、お使いのような仕事をさせてもらう。

場所

BOOKSタナカ (ぶっくすたなか)

重田加代子、高橋修一が働いていた小さな本屋。加代子は一度辞めてから、店長を脅すような形で再び入り直すが、ある日突然閉店。

つつじ荘 (つつじそう)

箱根湯本にある温泉付きの老舗旅館。経営不振で、様々な試みを行うものの業績が伸び悩んでいる。若旦那の加山ただしの性格もあり、嫁を探しても来手がいない。

続編

後ハッピーマニア (ごーはっぴーまにあ)

安野モヨコの『ハッピーマニア』の続編。数々の恋愛の果てに高橋修一と結婚した高橋加代子は、気づけば中年となっていた。しかしある日、自分にぞっこんだと思っていた修一から離婚を切り出される。現実を受け入れら... 関連ページ:後ハッピーマニア

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