最強巨神ドデカイン

最強巨神ドデカイン

小学生の少年が、地球よりはるかに大きなロボットに乗り込み、悪の侵略者と戦いを繰り広げるロボットアクション作品。他のロボットアクション漫画にない特徴として、侵略者との戦いにおける地球への被害がコメディタッチに描かれている点が挙げられる。

正式名称
最強巨神ドデカイン
ふりがな
さいきょうきょしん どでかいん
作者
ジャンル
アクション
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概要・あらすじ

西暦199X年、人類は未曽有の危機に襲われていた。謎の侵略者「ゾゲリアン」が、地球に猛攻撃をかけてきたのである。その圧倒的戦力の前に地球防衛軍は壊滅、世界は地獄の業火に包まれていた。この時を予測していたDr.Gは、ゾゲリアンを討って、地球を防衛するとともに、故郷であるパラメリアを滅ぼされた復讐を遂げるため、巨大ロボット「ドデカイン」を開発。

自らパイロットとして乗り込もうとするも、負傷してしまう。Dr.Gを瓦礫の下から助け出した一本気タクマは、自らドデカインのパイロットに志願。ドデカインとゾゲリアンの戦いが、今ここに始まろうとしていた。

登場人物・キャラクター

一本気 タクマ (いっぽんぎ たくま)

小学5年生の少年。天野こよりとともにゾゲリアンから避難している最中にDr.Gを助け出したことがきっかけで、ドデカインのパイロットとしてゾゲリアンと戦うことになる。熱くなりやすく加減を知らない性格で、そのことをたびたびこよりに指摘されるが、そのことを鬱陶しく思っている。しかし内心ではこよりを憎からず思っているところがあり、彼女が危機に瀕した時は怒りをあらわにしている。

天野 こより (あまの こより)

小学5年生の少女で、一本気タクマのクラスメイト。平和主義の少女で、ゾゲリアンによって地球が傷つけられている現状を悲しんでいる。タクマとともに避難している最中にDr.Gを助け出したことで、ドデカインの存在を知り、希望を見出す。しかし、ゾゲリアンの怪獣に襲われてしまい、その足に踏みつぶされてしまう。タクマはこよりが死亡したと思い込み、ゾゲリアンに対して激怒するが、戦いが終わった後に、実際はひび割れた道路の隙間に逃げ込んで無事だったことが明かされた。

Dr.G

巨大ロボット「ドデカイン」を開発した老年の男性。かつてゾゲリアンによって滅ぼされた惑星「パラメリア」の人間で、ドデカインを開発した動機は、地球防衛だけではなく、故郷の復讐を果たすためでもある。当初は自らドデカインに乗り込み、ゾゲリアンと戦おうとした。しかし乗り込む前に負傷してしまい、止むなくドデカインのパイロットを一本気タクマに託した。

ヴェルダン総司令 (ゔぇるだんそうしれい)

ゾゲリアンの男性で、地球侵略部隊の総司令を務めている。地球防衛軍の大半を無力化させ、侵略に成功する一歩手前で、突如現れたドデカインに率いていた兵力の大半を瞬時に壊滅させられてしまう。業を煮やしたヴェルダン総司令は巨大要塞グラディ・ボアでドデカインに挑むが、あえなく一蹴された。

ジョン・スミス (じょんすみす)

アメリカ合衆国の大統領を務める男性。ゾゲリアンの侵略と、ドデカインが暴れたことで荒廃した地球の復興を指揮している。ドデカインが復興に従事した際には、色々と細かい注文を付けており、大雑把な一本気タクマと子供の喧嘩に近い口論を繰り広げた。

ひろ子 (ひろこ)

一本気タクマおよび天野こよりのクラスメイト。鼻が非常に大きくたらこ唇で、お世辞にも整っているとはいえない容貌をしている。ゾゲリアンに大打撃を与えたドデカインを称賛しており、ジョン・スミスが文句を言ってきた際にはアメリカをドデカインで叩き潰すべきと、過激な発言をしている。このため、ドデカインを平和利用すべきというこよりを快く思っていない。

一寸木 半 (いっすんぎ はん)

一本気タクマおよび天野こよりが所属するクラスの担任教師を務める20代の独身女性。髪の毛は金色に染めており、顔にペイントが施されている。さらにボンデージファッションに身を包むなど、小学校の教師にあるまじき姿をしている。漫画家の一本木蛮がモデルとなっている。

コヴェルダン

ヴェルダン総司令の息子。父親を尊敬しており、彼を討ち果たしたドデカインと、そのパイロットである一本気タクマに復讐するため、海外からの転校生「ダン・コヴェル」として、タクマのクラスに潜入する。実に2メートル以上もの身長を誇っており、どう見ても小学生には見えないが、「海外から来たから」ということで、クラスメイトはあっさり納得していた。 しかし、正体を現すと巨大ロボット「オオキイゾン」に乗り込み、ドデカインに戦いを挑む。

作者 (さくしゃ)

ゾゲリアンの中枢にいると思しき、仮面の男性。その正体は不明だが、オオキイゾンが倒された場合、次なる兵器である「モットオオキイゾン」、「サラニオオキイゾン」、「ムチャクチャオオキイゾン」などを送り込んでくることが示唆されている。本作『最強巨神ドデカイン』の作者である富士原昌幸がモデルとなっている。

集団・組織

ゾゲリアン

数々の星を侵略している異星人の集団。かつてパラメリアを滅ぼしており、その生き残りであるDr.Gからは「宇宙の悪魔」と呼ばれている。現在はヴェルダン総司令の指揮により、地球を侵略しようとしているが、ドデカインによって阻まれている。しかし、ゾゲリアン側はこの侵略の目的を宇宙の平和としており、地球を侵略した理由を、人類同士の争いが絶えないためと主張してている。

M・B隊 (もんすとばとらーたい)

ヴェルダン総司令によって率いられている、ゾゲリアンの部隊。主に怪獣によって構成されており、地球防衛軍の大半を葬り去っている。このまま地球制圧も目前と思われたが、突如現れたドデカインの攻撃によって瞬く間に劣勢に追い込まれ、総戦力の80%を失った。

場所

パラメリア

Dr.Gの故郷である惑星。Dr.Gいわく、緑に輝く美しく平和な星だったが、70年前のある日突然、ゾゲリアンの大部隊による侵略を受け、30億の住民とともに消滅してしまった。かろうじて脱出艇で逃げ出したDr.Gは、パラメリアの仇を討つために、60年の歳月をかけてドデカインを開発した。

その他キーワード

ドデカイン

ゾゲリアンの侵略に対抗すべく、Dr.Gによって開発された巨大ロボット。普段は亜空間に封印されているが、パイロットが「ドデカイン」と唱えることで宇宙に姿を現す。身長24000キロ、体重130垓6500京トンと地球よりはるかに大きく、無限の戦闘力を誇るとされている。パイロットである一本気タクマが加減を知らない性格であるため、ゾゲリアンを完膚なきまでに圧倒する一方で、地球にも甚大な被害を与えている。 しかし、ゾゲリアンを撃退した実績と、地球復興のために役立てられていることから、野次こそ飛ばされることはあるものの、目立った非難は受けていない。

巨大要塞グラディ・ボア (きょだいようさいぐらでぃぼあ)

ヴェルダン総司令が率いるゾゲリアンの母艦となっている、巨大な要塞。地球近辺に待機し、部下のM・B隊の地球制圧を見届けていたが、ドデカインによってM・B隊が壊滅したため、ヴェルダン自らが操縦し、ドデカインに挑んだ。巨大要塞とされているが、ドデカインとはサイズが違いすぎるため、手も足も出なかった。

オオキイゾン

ゾゲリアンによって開発されたスーパーロボット。「黒き魔神」の異名を持つ。身長98000キロ、体重1150垓7200京トンと、ドデカインをはるかに上回る巨体を誇るが、その戦闘力は謎に包まれている。パイロットは、ヴェルダン総司令の敵討ちを目論むコヴェルダンで、一本気タクマの操るドデカインと、地球を投げ合うドッジボールをするなどの、熾烈な争いを繰り広げた。

爆光消滅砲 (ばっこうしょうめつほう)

巨大要塞グラディ・ボアに搭載されている主砲。超巨大な粒子ビーム砲で、M・B隊を壊滅させたドデカインに向けて発射された。しかし、あまりに大きいドデカインに対してはまったく無力で、息を吹きかけられただけで粒子が霧散し、消滅した。

ドデカインビーム

ドデカインに搭載されている武装の1つ。地球を背に向けた巨大要塞グラディ・ボアを倒すべく、地球に被害が及ばないよう一番弱い武器を要求した一本気タクマに、ドデカインの電脳がドデカインビームを使うことを提案した。しかし、その威力は直径20000キロの惑星を一撃で破壊するというものだったため、タクマはこの武装の使用を断念した。

ドデカインバスター

ドデカインに搭載されている武装の1つ。パイロットである一本気タクマが両手を前に差し出すことで、ドデカインの掌から放たれる超高出力の電撃。巨大要塞グラディ・ボアにとどめを刺すために使用され、跡形もなく消滅させた。

オオキイゾン・スーパー・アース・ボンバー (おおきいぞんすーぱーあーすぼんばー)

オオキイゾンが使用する必殺技の1つ。オオキイゾンに内蔵されている次元プラズマエネルギーを地球に込め、それを投げつけるという必殺の投擲技。ドデカインはこの攻撃を受け止めたが、地球には大きな被害を及ぼすこととなった。

ドデカイン・ファイナル・アース・ショット (どでかいんふぁいなるあーすしょっと)

ドデカインが使用する必殺技の1つ。地球を投げつけて、相手にぶつけることでダメージを与える。オオキイゾン・スーパー・アース・ボンバーを受け止めたドデカインが、反撃のために繰り出した。オオキイゾンに大ダメージを与えたが、地球にはそれ以上の被害を及ぼした。

ちょー光速パンチ (ちょーこうそくぱんち)

ドデカインが使用する必殺技の1つ。右手を切り離し、技の名前の通り、光速を超えるスピードで射出する。オオキイゾンに向けて使用されたが、回避されたうえに、軌道上に存在した木星の一部を破壊してしまう。この際に一本気タクマは自分のしたことを棚に上げて、木星に被害を与えたとしてオオキイゾンを非難した。

オオキイゾンスパーク

オオキイゾンが使用する必殺技の1つ。ドデカインバスター同様、手を前に差し出すことで、オオキイゾンの掌から高出力の電撃を放つ。ドデカインの放ったドデカインバスターに対抗すべく発射した。大きさで勝るオオキイゾンスパークの方が有利であるように見られたが、逆に押し切られてしまい、この結果にはコヴェルダンも驚愕していた。

ドデカインクラッシュ

ドデカインが使用する必殺技の1つ。腰から「ドデカインソード」と呼ばれる、刀身を高出力のビームで形成された剣を取り出し、気合とともに振り下ろす大技。ドデカインバスターによってひるんだオオキイゾンに対して使用され、肩のパーツを破壊するほどの大ダメージを与えた。

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