サナギさん

サナギさん

身の回りで起きた出来事や、ちょっとした妄想を、サナギさんとフユちゃんをはじめとしたキャラクターたちが考えながらネタにしていく、4コマギャグマンガ。言葉遊びのボケとツッコミがベースになっており、話数を進めるにつれて人間関係が少しずつ育っていく。また、かなりの頻度で、4コマではなく一ページマンガの体裁をとっているパートがある。連載終了後、2013年から『おかえりなさいサナギさん』の名で連載が再開している。単行本ではマンガの内容を話題にしたミニコラムを掲載。1巻では短編マンガ「忍者会見」、2巻では「オーガスト姉弟」、5巻では「サナエと不思議な黒い猫」が収録されている。また5巻では「サナギさんSPECIALコラム」と題して、施川ユウキと編集担当との対談が掲載されている。

正式名称
サナギさん
ふりがな
さなぎさん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

様々な身の回りのことを空想するのが大好きなサナギさん。彼女は思いついたことを、親友のフユちゃんに話しかけている。相手を驚かせるのが得意なフユちゃんは、サナギさんの話題を意外な方向に膨らませて、サナギさんを驚かせている。他にも、哲学的に考えるハルナさん、ネガティブ思考なサダハルくん、彼に暴力で突っ込むタカシくんなど、言葉や出来事を様々な切り口で考えながら、友人同士でネタにしていく。

登場人物・キャラクター

望月 サナギ (もちづき さなぎ)

セミロングの髪型で、いつも笑顔の少女。色々なことを想像するのが好きで、思いついたことを親友のフユちゃんと話している。天然ボケで唐突な会話が多いが、周囲の人間がさらにボケ度が高いため、ツッコミに回る。明るく社交的で、作中のアクの強いキャラクター誰にでも話しかけることができる。フユちゃんのことが大好きで、彼女がまれに焦ったり照れていると、スキンシップをとる。 一方で一人でいても空想遊びにふけることができ、一人でボケとツッコミをこなす。楽しいことがあると「ゲラゲラ」と笑う。

倉田 マフユ (くらた まふゆ)

黒髪おかっぱの少女。あまり表情が変わらない。サナギさんの親友。空想家のサナギさんとの会話では、彼女を楽しませるためかなり尖ったネタで返し、サナギさんをいつも驚かせている。サナギさん以外とはあまりしゃべることがなく、サナギさんを通じて他の子と話すときはシャイな一面を見せる。 またサナギさんの純粋な発言に触れると、顔を赤くして照れる。時折、毒舌を吐くことがある。

モリカワさん

髪の毛をおさげにし、メガネをかけた、やさしい女の子。絵本作家を目指している。サナギさんたちの友達で、よく会話している。比較的常識人で、突飛な会話をする他のキャラクターに振り回されている。

仲村 マナミ (なかむら まなみ)

普段からアリをはじめ、いろいろな生物を踏んでいる少女。踏むことに徹底的にこだわっており、会話のはしばしで踏もうとする。残酷な行動が多いものの、悲しい出来事を非常に気にする性格で、すぐに泣く。「○○ね」が口癖。

ハルナさん

寡黙で、普段から一人で、自分の存在について考える少女。あらゆる物事を難しく考え、モノローグの中で哲学的な領域に達することが多々あるも、サナギさんと話しているとそれらがスッと消え去り、自然と自分の感情に素直になる。

高橋 孝 (たかはし たかし)

常にイライラして怒った顔をしている少年。絵では黒目がない。気が短く、周りの面倒な少年たちに対して、殴るなどの暴力で突っ込み続けている。特にサダハルくんといつも一緒におり、後ろ向きな彼の行動を見ては殴りつけている。その反面、友人を大事に想う部分もある。

黒田 サダハル (くろだ さだはる)

タカシくんの友人。常に物事をネガティブにとらえ、どんなにいいことがあっても悪く捉えるクセがある。彼が後ろ向きな言動をとる度に、タカシくんに殴られて突っ込まれる。

ハヤムラくん

サナギさんのクラスの少年。サナギさんに「ほのめかす」の意味を聞かれて答えた。顔が描かれておらず、シルエットで表現されている。

リサさん

普段から自分の在り方について悩み続けており、サナギさんにフォローされている。極端なたとえ話で出来事を説明する。基本ボケだが、まれにサナギさんやフユちゃんに、間違ったツッコミを入れる。しゃべり方がカタコトで、セリフの一部がカタカナになっている。

中村 ゴウスケ (なかむら ごうすけ)

ランキングをつけるのが趣味の少年。サナギさんたちの会話を盗み聞きしては、順位を決めて楽しんでいる。ランキングは脳内に現れる謎キャラによって決められる。

コバヤシ

いろいろな意味で「でっかい」少年。タカシくんやサナギさんらを、そのでっかさゆえに驚かせる。

吉沢さん (よしざわさん)

サナギさんより背が高い少女。霊感がある。いつも笑っており、サナギさんに霊の話をしながらゲラゲラと笑う。

イマミヤさん

髪の毛をおさげにした少女。遠くを見つめながら、目に入るものを詩で表現する。詩は普段一人で勝手に想像して楽しんでいるが、たまにサナギさんにも聞かせている。考えすぎて、学校にかばんを忘れて登校したこともある。

イソヤマ

色々な思いが「めばえる」少年。タカシくんやサダハルくんの言動を見て、心に様々なものが芽生えた。ただ、サナギさんへの恋心は芽生えなかった。

山田さん (やまださん)

髪の毛をお団子にし、いつもしかめつらをしている少女。サナギさんの隣のクラス。図解表現が得意で、サナギさんたちとの交流の際は、持っているスケッチブックに図で描いてあらゆることを伝える。無口。

ハヤマ

目が前髪で隠れており、常に一人で考えている少年。自分の中で想像の世界をふくらませるのが趣味で、「イメージの世界にいれば現実の自分は無垢でいられる」と語る。

ムトーさん

ポニーテールの少女。サナギさんをはじめとした人間観察が趣味。生々しい人間らしさに触れると嬉しくなってクスクス笑いをする。

ミヤケ君 (みやけくん)

タレ目の少年。隣のクラスのXさんが好き。Xさんの名前や正体は一切不明。

マナブ

絶対に学ぼうとしない少年。ただし感受性が強いため、身の回りの出来事に感動をすぐしてしまうが、意地でもそこから学ばないと抵抗し続けている。大声で叫ぶクセがある。

牛山さん (うしやまさん)

頭のうえのほうで一本髪を結んでいる少女。しかめっ面をして、この世の中のあらゆるものがくだらない、と言い張っている。ただし意外と感動屋で、周囲を見て泣いてしまうことがある。

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