仮面の忍者 赤影

仮面の忍者 赤影

戦国時代、木下 藤吉郎のもとで働く飛騨忍群の忍者赤影とその仲間の闘いを描く、忍術バトル漫画。第一部「金目教の巻」、第二部「うつぼ忍群の巻」、第三部「決戦うつぼ砦の巻」より構成される。

正式名称
仮面の忍者 赤影
ふりがな
かめんのにんじゃ あかかげ
作者
ジャンル
バトル
 
戦国
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概要・あらすじ

民衆に奇跡を見せ信仰を集める「金目教」という宗教を怪しいとにらんだ木下藤吉郎は、軍師竹中半兵衛が呼びよせた飛騨忍軍の忍者、赤影青影に調査を命じる。二人は、「金目教」の起こす奇跡が、忍術によるものと見抜き、術を操る忍者たちと対決するのだった。(第一部「金目教の巻」あらすじ)

登場人物・キャラクター

赤影 (あかかげ)

飛騨忍軍の忍者で、赤い布に目出しの穴が開いた仮面で顔を隠している青年。本名も年齢も不明。まげは結っておらず、仮面の布を長くマフラーのように垂らしている。顔を隠すことに特にこだわりはなく、武器がなくなったとき仮面をほどき、それを使って敵を絞め殺したこともある。若いが、忍術も剣も手練な上に観察力が鋭く、敵の忍術の弱点をすぐ見ぬいて攻撃する。 飛騨忍法「みだれ髪」「水花仙」などを使う。前者は、大量の非常に細く強靭な髪の毛を、徐々に相手の体に巻き付け、身動きがとれないようにするというもの。火薬と炎を用いる「飛騨火炎陣」という技も用いる。

青影 (あおかげ)

飛騨忍軍の忍者。まだ少年で、長い髪をポニーテールのように結っている。本名も年齢も不明。相手の影の中に隠れる隠形の術「影かくし」を使う。基本的に赤影のサポート役だが、その機転から何度も危機を脱した。

木下 藤吉郎 (きのした とうきちろう)

織田信長の家臣。軍師竹中半兵衛が飛騨から呼び寄せた忍者、赤影と青影に怪しい宗教である「金目教」の調査を命じた。第二部では羽柴筑前守秀吉と名乗り、長浜の城を守る。実在の人物である木下藤吉郎がモデル。

竹中 半兵衛 重治 (たけなか はんべえ しげはる)

木下藤吉郎の軍師。藤吉郎は、敵対する相手が伊賀と甲賀の忍者を使うので、「金目教」の調査に潜入させる忍者の人選で悩んだ。それに対し半兵衛は、飛騨忍軍の忍者赤影と青影を呼ぶことで対応する。実在の人物である竹中 半兵衛 重治がモデル。

幻妖斎 (げんようさい)

「金目教」の教祖を演じているが、実は忍者集団霞谷七人衆(かすみだにしちにんしゅう)を操る人物。山伏姿をしている。「金目教」の「奇跡」は、この忍者たちの忍術によるものだった。また、幻妖斎自身も集団催眠を用いて、民衆たちに巨大神像「金目様」が動いているように思わせていた。

悪童子 (あくどうじ)

忍者集団霞谷七人衆の一人。大凧に乗って空から巨岩を縄で吊るし、金目教を信じないものの家を破壊してきた。捕えられていた青影を、やはり大凧を使って助けに来た赤影と戦う。

朧 一貫 (おぼろ いっかん)

忍者集団霞谷七人衆の一人。周りの風景に溶けこむような変身術で、敵から身を隠して攻撃する。赤影の「飛騨忍法 みだれ髪」を受けてしまう。

ガマ法師 (がまほうし)

忍者集団霞谷七人衆の一人。大量のガマカエルを操る術を用いる。また、手塩にかけて育てたとても巨大なガマカエルも操って(名前は「ガマ」)、赤影を攻撃する。それ以外にも、水中での戦いが得意。赤影の罠で「ガマ」を失い、さらに水中で「飛騨忍法 みだれ髪」をかけられる。

土蜘蛛 (つちぐも)

忍者集団霞谷七人衆の一人。土中に隠れ、非常に長く伸びる太い針のような特殊な武器で攻撃する。青影の、火遁を受ける。

傀儡 甚内 (くぐつ じんない)

忍者集団霞谷七人衆の一人。青影そっくりに化けて赤影を騙そうとするが、青影のいつもの癖がなかったことで赤影は真贋に気がつく。しかしさらに傀儡忍法と称して、人形を使って大量の分身を生み出し、赤影を混乱させる。

鬼念坊 (きねんぼう)

忍者集団霞谷七人衆の一人。刀や手裏剣を跳ね返す術と、大量の火薬を用いた派手な火遁を使う、スキンヘッドで眉毛もない巨漢。刃が通らなかったのは、特異体質などではなく、服の下に鉄の鎧を着ていたため。しかし、鎧のため体が重くなるため、その弱点を赤影に見抜かれる。

夢堂 典膳 (むどう てんぜん)

忍者集団霞谷七人衆の一人。盲目の忍者だがその分嗅覚や聴覚に優れ、たいていの隠れ身の術は見破ってしまう。「おぼろ分身」という分身の術を使う。香の煙や鈴で、赤影に嗅覚も聴覚も封じられる。

六角 義治 (ろっかく よしはる)

織田信長と敵対する戦国大名。浅井氏・朝倉氏と連携して信長と戦う際、宗教によって死を恐れない軍勢を作り、信長を討とうとした。そのため「金目教」というまがい物の宗教を広めさせる。実在の戦国大名である六角義治がモデル。

集団・組織

うつぼ忍群 (うつぼにんぐん)

『仮面の忍者 赤影』に登場する集団。第二部「うつぼ忍群の巻」、第三部「決戦うつぼ砦の巻」に登場する。どう猛で残忍で、他の忍者集団から恐れられている忍者集団。隠れ里に住む。織田信長と敵対する大名から、木下藤吉郎の軍勢のかく乱と飛騨忍群の抹消の任務を受ける。うつぼ忍群首領のむささび道軒は、選りすぐった五人の忍者で、飛騨忍群が守りを固める藤吉郎の城である長浜城を襲う。 飛騨忍群の黒影(くろかげ)と紅影(べにかげ)がやられるが、赤影・青影・白影(しろかげ)の連携で、五人を殲滅する。これに怒ったむささび道軒は、大量の下忍を伴い、飛騨忍群の本拠地を急襲する。

飛騨忍群 (ひだにんぐん)

『仮面の忍者 赤影』に登場する集団。赤影・青影が属している。第二部「うつぼ忍群の巻」、第三部「決戦うつぼ砦の巻」に登場する。飛騨の山中にある隠れ里に住んでおり、頭領の竜斎(りゅうさい)に束ねられている。上記の二人以外では、白影・紅影・黒影・高山の右近(たかやまのうこん)といった忍者が属している。

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