HOTEL

HOTEL

一流ホテル、プラトン・ホテルのゼネラルマネージャーである東堂克生のもとに集まったスタッフたちの人間模様を描いた物語。ホテル経営の実態も知ることができる作品。原作を務める紺間宏は、漫画原作者である大石賢一の別名義。小学館「ビッグコミック」1984年9月25日号から1998年3月10日号まで連載。第33回「小学館漫画賞」を受賞している。

正式名称
HOTEL
ふりがな
ほてる
原作者
紺間 宏
作画
ジャンル
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

赤川一平は一流ホテル、プラトン・ホテルの新入社員。有能で頼りがいのあるゼネラルマネージャー東堂克生を始めとする先輩に導かれて、一平はホテルマンとして成長していく。

登場人物・キャラクター

赤川 一平 (あかがわ いっぺい)

『HOTEL』の主人公の一人。新入社員として登場し、各部署を実習で回った後、フロントに配属される。その後、リストラの際に営業部に転属される。東堂克生を尊敬し、失敗を繰り返しながら成長し、一流のホテルマンになりつつある。フロントの後輩、倉田裕美といい感じになってきている。

東堂 克生 (とうどう かつみ)

『HOTEL』の主人公の一人。36歳。ゼネラルマネージャー。プリンストン大学卒。ニューヨークのスタンレーホテルで働いているところをプラトン・ホテルに引き抜かれた。固い信念の下、ホテルマンとして全力を尽くす。東堂弘子は元妻。

佐伯 真理 (さえき まり)

経営業務も担当する敏腕オーナー秘書。東堂克生とはニューヨークのスタンレーホテルで同僚だった。この頃にはルネ・エメリッツに言い寄られて迷惑していたらしい。

松田 利春 (まつだ としはる)

38歳。アシスタントマネージャー。「プラトンの土下座男」の異名を持つベテランフロント。お調子者で勘違いや先走りも多いが、人柄のよさでカバーしている。必要とあれば「土下座」も辞さない。妻と息子二人がある。

東堂 弘子 (とうどう ひろこ)

東堂克生の妻だったが、ロンドンへ渡ったまま帰国しなかった。英文学研究者で、恩師の張李(チャンリー)教授と再婚の話が出ている。

山崎 忠邦 (やまざき ただくに)

サブマネージャー。レストラン出身のベテランホテルマンで、ヒルサイドホテル時代からの従業員。穏やかな人物で、東堂克生を寄り添うように支えている。定年を迎えて、役員として沖縄プラトンへ移る。

倉田 裕美 (くらた ひろみ)

京都プラトンの新入社員だったが、本店でのサービスを確認しようと乗り込んできて騒動を起こし、熱意を買われて東京で採用となった。明るく熱心なフロント。同期で宴会部の村井淳子とライバル関係にある。赤川一平とは、なんとなくいい感じになっている。

神保 (じんぼう)

契約医。大学病院勤務だったが、離婚を機に契約医となった。大学病院がポストを用意して誘っているが、契約医の道を続けることを考えている。

ルネ・メリッツ (るねめりっつ)

ホテル王マリア・メリッツの息子で、世界的ホテル・チェーン、メリッツ・インターナショナルの代表。ニューヨークのスタンレーホテルでは東堂克生と佐伯真理と同僚だった。プラトン・ホテルと東堂を敵対視して、かなりあくどいことも仕掛けてくる。

中島 吾一 (なかじま ごいち)

プラトン・ホテルの常連客。山崎忠邦の幼馴染みでがき大将だったらしい、天ぷら屋の店主を引退後、和食料理研究家になった。プラトンでハウスキーパーをしている福井静枝を慕って猛アタックの末に女将として迎える。その後も店の常連、クロードと連れ立ってプラトンに出入りしている。

本山 弘康 (もとやま ひろやす)

ホテル評論家。恰幅のいい鬚を蓄えた男。東堂克生の高校時代の友人だが、いつも2位に甘んじていたことを苦々しく思っている。プロとして、ホテルのランキングは公正に判断を下した。

村井 淳子 (むらい じゅんこ)

宴会部に配属された新入社員。同期の倉田裕美を意識しており、一時は仲も悪かった。その後はライバル関係ながら普通の友人となっている。レディースルーム設立の際に、営業部に配転。その後赤川一平の上司となる。

場所

ホテル・プラトン (ほてるぷらとん)

東京の高級ホテル。京都、沖縄、札幌など14店舗で営業。前身はヒルサイドホテルで、20年前にプラトン・ホテルとなった。全国ホテルランキングで2位を記録している。シンボルは光の塔。

クレジット

原作

紺間 宏

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