ゆるゆり

ゆるゆり

七森中に通う赤座あかり達四人の女子中学生による「ごらく部」と、それを取り巻く様々な人々が繰り広げる、ゆるくて、そしてちょっぴり百合テイストな日常を描く。

正式名称
ゆるゆり
ふりがな
ゆるゆり
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
百合
レーベル
百合姫コミックス(一迅社)
巻数
既刊22巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

中学校に入学する事となった少女の赤座あかりは、一つ年上の友人である歳納京子船見結衣のいる部活動、ごらく部に入部する。ごらく部の活動内容は、廃部になった茶道部の部室を使い、好きな事をして遊ぶ事だと聞かされたあかりは、彼女達といっしょに部室でのんびりと過ごし始める。(第1話「永遠はあるらしいよ…ならば奇跡は!?」)

結衣と京子はいっしょに学校に行くために、あかりの家を訪れた。しかし、あかりは中学校に上がったのを忘れ、私服で家を出て来てしまう。あかりが着替えるのをまで待つあいだ、二人はヒマを持て余し、家の中を探索し始める。そんな中、あかりの姉の部屋に興味を示した京子は、「立入禁止」と書かれているにもかかわらず勝手に入ってしまう。そして京子はそこで、たくさんの「妹モノ」の同人誌が散乱している光景を目の当たりにする。(第2話「家の散歩をしないかね」)

ごらく部の部室でヒマを持て余していた京子は、何か刺激的な事が起きないかと考えていた。そんな中、部室に入部を希望する吉川ちなつが現れる。ちなつはなんと京子の大好きな漫画「魔女っ娘ミラクるん」の主人公そっくりで、京子は一目でちなつを気に入る。しかし、ちなつはすでに廃部した茶道部に、そうと知らずに入部しようとしていただけで、ごらく部にはまったく興味はなかった。だが京子はちなつを強引に勧誘し、ちなつは断り切れずにごらく部に入部する事になる。(第3話「シゲキ的なまいにち」、第4話「ミラクるん が なかまに なった!」)

杉浦綾乃は学力テストで学年2番だった事に不満を持っていた。そして綾乃は、学力テストで1番の京子に対して勝負を挑む。綾乃はその勝負に勝った場合は、ごらく部に部室から立ち退いてもらう代わりに、綾乃が負けた際には、友人の池田千歳といっしょにごらく部に入部する事を条件として持ち掛ける。(第5話「決戦!! 罰金バッキンガム宮殿」)

突然、京子はあかりの陰が薄い事を指摘する。すると、それを否定するために、あかりは結衣に話をふってみるが、結衣もまた、あかりの陰が薄い事を否定し切れない。そこでみんなは、あかりがどうすれば目立つ存在になれるかと考え始める。(第6話「TVアニメ化など飾りですよ」)

生徒会役員の綾乃は、同じく生徒会役員である千歳を連れて外に出掛ける。綾乃はそのあいだ、任されていた書類整理を、後輩である生徒会役員の大室櫻子古谷向日葵に任せる。腐れ縁で互いに敵対意識を持っている櫻子と向日葵は、競い合うように書類整理を開始。しかし、大量の書類を前に作業が終わらない事を察した二人は、友人のあかりとちなつに助っ人を頼む。(第7話「長期連載への布石」)

ごらく部のみんなは、一人暮らしを始めた結衣の家に遊びに行く事にした。ホームシックにかかっていた結衣は、みんなが来てくれた事を喜び、一行は結衣のアルバムを見たり、思い出話をしながら結衣の家でくつろいで過ごすのだった。(第8話「想い出がいっぱいいっぱい」)

京子は忘れ物をした罰として、ごらく部の部室で宿題をしていた。そんな中、あかりの髪がどう結っているのかが気になり始めた京子は、宿題に集中できなくなってしまう。時間ばかりが過ぎていく中、京子は宿題の事を忘れて遊び呆けてしまう。(第9話「宿題は、忘れた頃にやってくる」)

突然、結衣の家に京子が遊びにやって来た。京子はご飯を食べに来たと語り、結衣はそれならみんなも呼ぼうと提案する。これに応じて、京子はあかりとちなつに電話し、結衣への相談なしに結衣の家に泊まる予定で来るように伝える。(第10話「The 家庭訪問2009.SUMMER」)

向日葵が作ったクッキーをクラスメイトに配っている最中、櫻子はその様子を物欲しげに眺めていた。だが、素直になれない櫻子は、向日葵のクッキーをいらないと言ってしまう。放課後、櫻子といっしょに帰っていた向日葵は、櫻子に綺麗にラッピングしたクッキーを渡す。それを受け取る櫻子だったが、喜びながらもついそれを茶化して向日葵を怒らせてしまう。(第11話「夢が詰まってる」)

風邪で学校を休んだ綾乃の家に、京子や結衣、千歳が学校のプリントを届けにやった来た。京子らがお見舞いに来てくれた事を嬉しく思いながらも、素直になれない綾乃はそれを口に出せない。そんな中、早く元気になってねと優しく声を掛ける京子に対し、綾乃はぶっきらぼうに感謝を述べる。千歳はそんな二人のやり取りに萌え、激しく鼻血を噴き出してしまう。(第12話「The 家庭訪問2009.SUMMER~second season~」)

体育の時間、京子と結衣のクラスが体育館でバドミントンをしていると、その同じ時間にあかりとちなつも、バレーボールの授業で体育館にやって来ていた。そこで体育の授業を受けつつその合間の時間、みんなで雑談を始める。(Bonus track.1「しりとりLOVEゲーム」)

ごらく部の部室に集まっていた京子達は『ゆるゆり』のコミックス第1巻が発売されるにあたって、何か面白い事をしようと話し合っていた。そんな中、ちなつがみんなのサービスカットを載せてはどうかと提案する。しかし、具体的にサービスカットがどんなものかがわからない。すると京子は、あかりが髪をほどいた姿を描けばいいのではないかと言い出す。そんな京子の提案に、あかりは顔を真っ赤にする。(Bonus track.2「サービスサービス!!」)

結衣の家に泊まりに来ていた京子は、結衣が遊んでいるRPGのレベル上げを横で見ていた。京子はレベルも十分上がったのだから、次のボスと戦ったらどうかと言う。しかし、結衣はRPGではレベルを極限まで上げて、ボスに余裕で勝つのが楽しいのだと、レベル上げを続ける。(第8.5話「振り返ればヤツが…いた。」) 

第2巻

七夕、ごらく部の面々はたくさんの願い事が書かれた短冊を目にして、自分達も何か願いを書く事にした。すると歳納京子は、吉川ちなつとキスしたいと書こうとする。そんな中、ちなつが船見結衣とキスしたいと短冊に書いているのを目にした京子は、当初の願い事をやめてほかの願い事を書く事にする。(第13話「星に切実な願いを」)

学力テストで京子と勝負する約束を交わしていた杉浦綾乃は、テストを前にして、京子に宣戦布告するために、ごらく部の部室に向かっていた。しかし京子は爆睡しており、綾乃は直接宣戦布告する事ができなかった。それでも綾乃は京子に勝つため、必死に勉強をしていた。そして、テストの結果発表の日、綾乃はついに念願の学年1位の成績を収める。だが、京子は綾乃との勝負をすっかり忘れており、勝負がまともに成立していなかった事に怒った綾乃は、京子を厳しく叱責する。(第14話「決戦!! ファイファイビーチ」)

暑い部室の中で、ごらく部の面々は、京子の提案によりみんなで怖い話をし始めた。しかし、みんなの話はどこかおかしな方向へと進んでしまい、怖がる者は一人もいなかった。その後、部室をあとにしたごらく部の面々は、外で赤座あかりと出会う。あかりは今まで部室でいっしょにいたはずだと疑問に感じた京子達だったが、あかりによれば今日は部室には行っていないという。それでは、部室にいっしょにいたあかりは一体何者だったのか。一同は急に恐怖に震えるのだった。(第15話「yryrホラー・ショー」)

海にやって来た生徒会の面々は、そこでごらく部の京子達と出会う。せっかくだからいっしょに遊ぼうという京子の誘いを受け、綾乃達も共に海水浴を楽しむのだった。みんなでそろってスイカを食べる中、綾乃は今日海に来てよかったと心から思うのだった。(第16話「家に帰るまでが海水浴!!」)

ある日、京子はあかりの不思議な夢を見る。京子は『ゆるゆり』の主人公は自分なのだから、それは現実では有り得ないと断ずるが、それを聞いたあかりは、自分こそが主人公ではないのかと言い出す。あかりは『ゆるゆり』第1話での自分の登場シーンを挙げ、自分が主人公っぽい事を主張する。それを聞いた京子達は納得するものの、結衣はあかりのキャラクター性が主人公らしくないと指摘する。そこでみんなは、どうすればあかりが主人公っぽくなるか考えてみる事にする。(第17話「シャイなアイツは目立ちたgirl」)

ごらく部の面々は部室に集まっていたが、エアコンがない事から暑さに参ってしまっていた。そんな中、ちなつが結衣の家で涼もうと提案。結衣はそれを受け入れ、ついでだからと昼ご飯も作るという。喜ぶちなつは、結衣の得意料理を希望する。(第18話「アツがナツいのは君が眩しいから」)

綾乃と池田千歳は、京子と結衣を花火に誘った。京子が来てくれる事を綾乃が喜ぶ一方、綾乃と京子のカップリングに萌えている千歳もまた、それを喜んでいた。京子と綾乃が花火を楽しむ姿を見て喜ぶ千歳は、二人のさらなる仲の進展を望み、綾乃に告白しないのかと尋ねる。素直になれない綾乃はそれを否定するが、そんな中、京子が綾乃を誤って押し倒してしまう。(第19話「大出血!! 花火大会(小規模)」)

大室櫻子古谷向日葵の自宅に行き、彼女といっしょに夏休みの宿題をしていた。すぐに宿題の答えを知りたがる櫻子を向日葵が諫め、櫻子はそんな向日葵をケチだと罵り、向日葵もまた櫻子に軽口を返す。二人は言い争いながらも、宿題を進めていくのだった。(第20話「夏休みの宿題が終わっても、人生の宿題はまだ残っている、というお話。」)

夏休みがもうすぐ終わろうとしている中、結衣との仲を少しでも進展させたいちなつは、彼女に電話を掛ける。しかし電話に出たのは京子で、彼女は結衣の家で彼女といっしょにゲームをしているのだと言う。京子はちなつもいっしょにどうかと誘うが、京子に嫉妬したちなつはその誘いを断る。そしてちなつは、結衣の本当の気持ちを聞こうと、彼女をよく知るあかりを自宅に呼び出す。(第21話「恋をしようよっ♪」)

結衣の家に集まっていたごらく部の面々は京子が作った「話題ボックス」を使って遊んでいた。それぞれ「話題ボックス」から一枚ずつ紙を引いて書かれていた話題を話すというルールで、早速あかりが引いてみるとそこには「ザマス口調」と書かれていた。それによりあかりは一日中、ザマスを語尾に付けて話す事になってしまう。(第22話「一年で一番短い一日」)

ある日、京子が自分と結衣とのラブストーリーを描いた紙芝居を作って来る。それを見たちなつは京子に対抗意識を燃やし、自作の紙芝居を作って持って来た。しかし、ちなつの紙芝居は独特の絵のセンスで描かれており、みんなはそれに内心恐怖しながらも、その紙芝居を見る事になるのだった。(Bonus track.3「溶け合う心、そして」)

京子が『ゆるゆり』のコミックス第1巻についていたハガキで実施した人気投票の結果を持って来た。ちなつは結衣といっしょに人気上位にランクインされているものだと思っていたが、なんとちなつは最下位になってしまう。その結果に落ち込むちなつをみんなが励まそうとする。(Bonus track.4「ちなつ始まったな」) 

第3巻

夏休みが終わり、大室櫻子は8月のままだった教室のカレンダーを9月にしようとする。しかし、捲(めく)ったカレンダーは9月と10月がなく、いきなり11月になってしまう。すると池田千歳は、大人の事情で秋をすっ飛ばす事になったのだと説明をする。そして、秋に予定されていた生徒会選挙がなくなってしまう。(第23話「方式が決定しました」)

テレビでインフルエンザが流行している事を知ったごらく部の面々は、その対策について考えていた。大事なのは睡眠だという結論に達するが、そこで、歳納京子だけは睡眠が足りていないのではないかという話になる。(第24話「予防できない病気…それは恋の病」)

互いに愛称で呼び合う事にあこがれていた赤座あかりは、ごらく部のみんなに愛称を付ける事にした。京子はキョッピー、船見結衣はユッピーだとあかりに言われた京子と結衣は、自分達で「キョッピー&ユッピー」だと名乗り、お笑いコンビみたいだと言ってさっそく漫才を始める。(第25話「あだなをつけよう」)

クリスマス当日、京子の提案により、ごらく部と生徒会の面々でカップルごっこをする事になった。それぞれ抽選でカップルを決定した結果、結衣と杉浦綾乃はペアを組む事になる。しかし、カップルになっても何をしていいかがわからない。一方、京子は吉川ちなつとペアを組む事になり、二人でゲームセンターに行く事にする。当初ちなつは結衣とペアがよかったと思っていたが、京子がちなつのほしがっていたぬいぐるみをUFOキャッチャーでゲットした事を機に、ちなつは京子とのカップルごっこにも前向きになる。(第26話「クリスマス中止、を中止!!」)

お正月、訪れたお客様に新年の挨拶していたあかりのもとに、みんなからの年賀状が届く。それを喜ぶあかりだったが、ちなつからの年賀状には彼女独特のタッチで絵が描かれており、それを見たあかりは恐怖により固まってしまう。(第27話「そしてふりだしへ…」)

綾乃と千歳が生徒会室のドアの前に来ると、中から櫻子と古谷向日葵の何やら怪しげな雰囲気漂う会話が漏れ聞こえてくる。それを訝しんだ綾乃が勢いよくドアを開けると、中にいたヘビが綾乃の脚に巻き付いてきた。櫻子と向日葵は生徒会に侵入したヘビを退治しようとしていたのだ。(第28話「ヘイ、イエロースネーク…来ちゃダメ!!」)

京子が、結衣の家に行っていいかと結衣に尋ねると、結衣は明日は親戚の子である船見まりの面倒を見ないといけないからと、それを断る。ただし、まりの面倒をいっしょに見てくれるのであれば来てもいいという事で、ごらく部のみんなでまりの面倒を見る事にする。するとまりはちなつを見て、本物の「ミラクるん」が来たと驚く。それに気をよくしたちなつは、まりのために本物のミラクるんとして振る舞う事にする。(第29話「そんな設定は初期不良です」)

アルバムを眺めていたごらく部のみんなは、当時の事を思い出していた。幼いあかり達が公園で遊んでいると、知らない子がやって来ていちゃもんをつけて来る。あかり達は覚えていないが、実はその子は幼い頃のちなつであった。しかし、あかりが考えを巡らせる中でその子がちなつであった事を思い出し、今と全然変わっていないと一人思うのだった。(第30話「こどもの時間にあいこでしょ!!」)

ある日、京子の様子が普段とは違い、お淑やかでまじめな性格になっていた。その違和感に気づいたあかりは、京子の後頭部にたんこぶがあるのを発見する。そして、あかり達はどうすれば京子がもとの性格に戻るのかと話し合う。そんな中、普段よりもいい性格になっているのであれば、そのままでもいいのではないかという意見が出る。しかし、結衣はどんなに我儘であっても、それが京子なのだからもとに戻ってほしいと願い、京子に詰め寄る。(第31話「たまにはマンガみたいな」)

エイプリールの日、綾乃と千歳は散らかった資料室の掃除をしていた。そんな中、千歳はウソをついてみるからそれを見破って、と綾乃に話し掛ける。そして、千歳はしゃべり始めるが、その話の内容は荒唐無稽でにわかには信じがたいようなものばかりだった。その後、資料室の掃除が終わり、千歳はウソの答え合わせを始めた。(第32話「バカの日ってひどい言い草」)

突然、京子は今からジェスチャーをするからなんの事か当ててみろ、とごらく部のみんなに言い放つ。しかし、京子のジェスチャーはわかりづらく、みんなは正解を言い当てる事ができない。(Bonus track.5「当ててみな♪」)

ごらく部のみんなは京子の持って来た着ぐるみパジャマを着始める。犬や猫、パンダなどかわいらしい動物の着ぐるみパジャマをみんなが着る中、京子だけはなぜかトマトをモチーフにしたパジャマを着ており、結衣はなんでそれを選んだのかと京子にツッコむ。(Bonus track.6「着てみました」) 

第4巻

大室櫻子は給食のメニューに、ちくわの磯部揚げが出た事を喜んでいた。しかし、櫻子は給食に使う割り箸を忘れて来ていた。それを見ていた、櫻子のクラスメイトである赤座あかりが、多めに持っていた自分の割り箸を彼女に渡す。(第33話「給食!!」)

掃除の時間、外の掃除を担当していた櫻子と古谷向日葵は、どちらが多く枯れ葉を集めたかで競争を始める。しかし、どちらも同じくらいの量を集めた事から、結果をクラスメイト達の判断に委ねる。そのクラスメイトの判定により敗北してしまった櫻子だったが、次はゴミ捨て場にどっちが先に着くかの勝負を持ち掛け、向日葵も櫻子に負けじとゴミ捨て場に急ぐ。(第34話「掃除!!」)

歳納京子船見結衣といっしょに図書館に来ていた。そこで京子は池田千歳の姿を見つけ、声を掛ける。しかし、千歳は気づいていないのか、その声にまったく反応しなかった。無視されたのかと思った京子は、千歳が自分に気づくまで悪戯を繰り返し、その悪戯により千歳は怒ってしまう。普段温厚な千歳が怒ってしまった事に京子はショックを受けるが、実は京子が千歳だと思っていた少女は千歳ではなく、その双子の妹である池田千鶴だった。(第35話「千歳!!」)

理科担当の教師である西垣奈々は生徒会室に訪れて、生徒会長の松本りせとの雑談に興じていた。はたから見ればそれは奈々しかしゃべっていないように見えるが、奈々にはりせの声が聞こえているらしい。そんな中、杉浦綾乃が書類でわからないところをりせに尋ねるが、綾乃にはりせが無言でいるようにしか見えない。しかし、実はしゃべっているらしく、奈々はりせの言っている事を語り出し、それに綾乃は驚くのだった。(第36話「西垣奈々はアきらめない!!」)

千歳の双子の妹である千鶴は、周囲からはクールな人物だと思われていた。しかし、千歳に言わせれば千鶴は普通に優しい妹であるらしく、千歳は家での千鶴の甘えたがりな様子をみんなに話す。すると千鶴は家での様子を話さないでほしいと顔を真っ赤にする。(第37話「説明しよう!!」)

綾乃は千歳といっしょにごらく部の部室を訪れていた。そこで千歳は京子から洋酒入りのチョコレートをもらう。するとそれを食べた千歳は酔って暴走、誰彼構わずキスを迫るようになってしまう。手がつけられなくなった千歳を止めるにはアルコールを抜くしかないと結衣が言い出し、それを聞いた綾乃が千歳の前で京子の頬にキスをする。それを見て興奮した千歳は大量の鼻血を噴き出し、ごらく部の部室は鼻血で真っ赤に染まってしまう。(第38話「酒と涙と女と女」)

ごらく部のみんなで油粘土を使って遊んでいた。あかりがかわいいウサギを作ると、京子はそれに触発されたようにキリンを作り始める。しかし、京子の作ったキリンは首が長すぎて頭が地面に落ちてしまう。続いて京子は妙に生々しいあかりの生首を作り、あかりを怖がらせてしまう。(第39話「こねこね ねこねこ」)

京子達は修学旅行で京都にやって来ていた。京都の観光地をみんなで巡ったあと、ホテルに帰ってからは寝室でまくら投げを開始し、京子と綾乃は一騎打ちをする事になった。しかし、千歳には二人の様子がイチャイチャしているように見えてしまい、鼻血を再び噴き出してしまう。(第40話「修学旅行2010.秋」、第41話「お楽しみはこれからっ!?」)

櫻子は修学旅行に行っている綾乃達に感化されて、自分も旅行に行きたいと言い出す。向日葵はそれに付き合わされる事になり、二人で歩いて遠出する事になる。遠出した先で疲れた二人が共にベンチで休んでいると、櫻子は向日葵の肩にもたれ掛かって眠ってしまう。そんな櫻子の様子を見た向日葵は、子供の頃から何も成長していないという思いにふける。(第42話「旅は道連れ…?」)

吉川ちなつはあかりに結衣への恋の相談をしていた。自分には結衣を振り向かせるだけの魅力がないのかとちなつが落ち込んでいると、あかりがちなつは十分魅力的だと励ます。するとちなつは元気を取り戻し、励ましてくれたお礼として今日はあかりのお願いをなんでも聞いてあげると言い出す。しかし、あかりはちなつにお願いしたい事が特に思いつかず、困ってしまう。(第43話「私ってテクニシャン?」) 

第5巻

赤座あかりはクラスメイト達を自宅に招いて、期末テスト対策の勉強会をしていたが、大室櫻子は一人だけ、勉強せずにだらけていた。一方、あかり達が勉強していると聞いた船見結衣は、その差し入れとしてパンを作っていた。そして、それを歳納京子に持たせるが、京子は運ぶ途中でパンをつまみ食いして全部食べてしまう。みんながそれを残念がる中、櫻子は一人だけつまみ食いしてしまった京子に共感するのだった。(第44話「勉強会という名の、何か。」)

京子は魔女っ娘ミラクるんの同人誌の締め切りが迫っている事から、ごらく部の部室で黙々と作業していた。結衣やあかりがその作業を手伝う中、吉川ちなつもまた京子の作業を手伝おうとする。しかし、ちなつは自分の絵がへただという自覚がなく、京子はそんな彼女にどうやって手伝いを止めさせようかと思案する。(第45話「大絶賛作画中!!」)

櫻子は古谷向日葵に課題を手伝ってもらおうとする。しかし、向日葵はちなつにマフラーの編み方を教える約束を交わしており、ちなつのマフラーが仕上がるまでは手伝う事ができないと、櫻子に断りを入れる。すると櫻子は向日葵が自分に構ってくれない事で機嫌が悪くなってしまう。(第46話「さみしくないモン!!」)

ごらく部の面々は温泉旅館に泊まりに来ていた。みんなで部屋の中でまったりとしていると、京子がこれでは部室にいる時と変わらないと言い出し、みんなを卓球に連れ出す。そして、卓球で汗を流したあとはみんなで温泉に入る事となる。(第47話「暴力温泉卓球」、第48話「湯けむり悩殺事件」)

花粉が飛び交う季節になる中、杉浦綾乃は花粉症に苦しめられていた。授業中もくしゃみと鼻水が止まらない中、綾乃はティッシュを切らしてしまう。使用済みのティッシュを使わなければならないのかと綾乃が悩んでいると、京子は持っていたティッシュを綾乃に貸してあげる。(第49話「女殺花粉地獄」)

向日葵の家に遊びに行った櫻子だったが、向日葵は家を留守にしていた。櫻子は彼女の名前を呼び、反応がないのをいい事に彼女の事を「妖怪おっぱい魔人」と叫び続ける。それでも反応がなかった事で向日葵の留守を確信するが、奥から向日葵の妹である古谷楓が出て来る。楓は櫻子が胸のない事を気にしていると知り、そんな櫻子のために胸が大きくなるようにと牛乳を持って来る。(第50話「おっぱいが、ちっぱい。」)

理科教師の西垣奈々と、彼女と仲のいい生徒である松本りせが、いっしょに生徒会室に顔を出すと、生徒会のみんなから壊れた時計を直せないかと頼まれる。奈々は慣れた手つきでその時計を瞬時に直してみせるが、器用過ぎて要らない機能まで付け足してしまう。(第51話「とある科学の配線用差込接続器」)

ごらく部の部室でトマトジュースを飲んでいた結衣は、その最中に京子にちょっかいを出されてトマトジュースを噴き出してしまう。するとそのタイミングでちなつがやって来て、結衣が吐血したと勘違いしてしまう。ちなつは結衣の身体を心配するが、結衣はなんでもないからとそれを誤魔化そうとする。しかし、ちなつは結衣が気を遣って身体が悪い事をしゃべらないのだと、ますます勘違いを深めていく。(Bonus track.7「トゥメイトゥ!?」)

向日葵は教室に忘れ物をした櫻子の帰りを学校の廊下で待っていた。そんな中、向日葵は結衣の姿を見掛け、呼び止める。結衣もまた、京子の事を待っているとの事で、お互い相手が来るあいだに雑談に興じる。(Bonus track.8「違いの分かる女」) 

第6巻

突然、歳納京子が『ゆるゆり』がアニメ化する事実をみんなに伝える。それを聞いたごらく部のみんなは驚き、本当にアニメ化するのかと騒ぎ出す。一方、生徒会でも同じようにアニメ化する事実が伝わっていた。そんな中、杉浦綾乃はアニメ化するという事実に緊張を隠し切れず、動揺が顔に現われてしまう。(Special1「おや、どこからかお金の匂いが…」)

ごらく部の面々が帰ろうとすると、突然の土砂降りに襲われてしまう。そこで雨が止むまで部室にて雨宿りをする事にして、そのあいだに京子が作ったすごろくを使ってみんなで遊び始めた。早速、結衣がサイコロをふって出た目を進むと、進んだすごろくのマスにはおかしなイベントが書かれていた。(Special2「梅雨前線カモーン♪なわけないし」)

綾乃の提案により、生徒会の面々は生徒会室の掃除をする事にした。そんな中、生徒会室から文化祭で使った衣装が出て来る。それを見た大室櫻子は衣装を着たがり、その中の一つであるメイド服を着る事にした。しかし、頭に付けるカチューシャがなかった事から、代わりとしてその辺にあった適当な物をかぶる。(Special3「掃除洗濯火事親父。」)

船見結衣吉川ちなつからマフラーをもらったお礼として、彼女を遊びに誘う。するとちなつはそれをデートの誘いだと勘違いし、これを一生のチャンスだと考えて気合を入れてやって来る。そんな中、二人はホラー映画に行く事になった。その目的はホラー映画の怖いシーンを口実にして、結衣に抱きつくという思惑があっての事だったが、ちなつは自分がホラー嫌いな事を忘れていた。映画が始まった途端、ちなつはホラー映画の怖さから結衣に抱きつく事を忘れてしまう。(Special4「もうゆるいゆりなんて言わせないっ!!」)

ごらく部の面々は結衣の自宅に集まって、ホットケーキを作っていた。しかし、結衣の自宅にハンドミキサーがなかった事から生地を混ぜるのが大変で、それをみんなで交代して混ぜる事にする。(Special5「ホットケーキはほっとけない!!」)

京子は今度描く漫画のネタを考えていた。しかし、京子は結衣の自宅に来てゲームばかりしていて、漫画のネタを考えているようには見えない。そして、京子は外に出て散歩している内に漫画のネタを考えるからと、結衣を公園に連れ出す。そうして公園で遊んでいる内に京子はすっかり漫画のネタの事を忘れてしまう。(Special6「部屋とラスボスと、私。」)

櫻子が自宅でだらだらしていると、大室撫子大室花子が櫻子に夕飯の買い出しをお願いする。撫子と花子の二人は櫻子のいるリビングで勉強がしたくて、櫻子を外に行ってほしかったのだ。しかし、それを察した櫻子は外に行きたくないと駄々をこね始めてしまう。(Special7「姉妹それぞれの事情」)

池田千鶴は、綾乃と池田千歳の二人を頻繁に妄想のネタにしていた。そんな千鶴は千歳が出掛けているあいだに彼女の部屋を掃除するが、二人の事を考えて妄想を膨らませて、掃除が一向に進まない。このままでは掃除が終わらないと考えた千鶴は、京子の事を考えてイライラする方法を思いつく。(Special8「池田姉妹の情事」)

美術の授業中、古谷向日葵は櫻子と、赤座あかりはちなつとペアを組んでお互いの似顔絵を描く事になった。そんな中、櫻子は向日葵の胸を変な風に描いてしまい、それに対抗した向日葵は櫻子の胸を実物よりもかなり大きく描く。それにより二人は言い争いを始めてしまうが、二人の絵を見た先生はいい絵だとそれを褒める。一方、あかりの似顔絵を描いたちなつの絵は、独特の感性で描いたため、似顔絵とは言い難いものになっていく。(Special9「芸術は暴発だっ!!」)

ちなつは姉からパウンドケーキをもらって、ごらく部のみんなと食べようと部室に持って来ていた。しかし、その辺に置いておくと京子一人に食べられてしまうと思ったちなつは、それを押し入れに隠そうとする。その最中、やって来た京子に驚いたちなつは、思わず押し入れの中に隠れてしまう。そして、出るタイミングをすっかりなくしたちなつは、どうやってみんなの前に出て行けばいいのかと考えを巡らせる。(第52話「暗闇でドッキリ!」) 

第7巻

歳納京子ごらく部の入り口に、本物そっくりのヘビの玩具を仕掛ける悪戯をする。やって来た船見結衣は驚き、それを見た京子はその反応に満足する。その後、京子は結衣といっしょに次に来るであろう赤座あかり吉川ちなつの反応が、どんなものであるかを予想する。(intermission.1「天使の悪戯」)

真夏日、その猛暑に耐えかねた京子は、初めてのクーラーを使う事にした。しかし、リモコンに電池が入っていなかった事から、クーラーを使用する事ができなかった。仕方なく京子はリモコンの電池を買いに行く。その途中、京子はついでにごらく部それぞれの自宅に寄っていく事にした。(intermission.2「冷風求めて三千里」)

ちなつはあかりの家に泊まって、いっしょにホラーDVDを見ていた。しかし、ホラーが苦手なちなつは、布団に入ってから先程観た映像を思い出して、眠れなくなってしまった。ちょっとした物音やあかりの寝言ですら怖くなってしまう中、ちなつは結衣の事を考えて恐怖を紛らわせようとする。(intermission.3「怖いものは怖いんだモン!! …ですよねー。」)

京子、結衣、池田千歳杉浦綾乃の四人でカラオケにやって来た。そんな中、カラオケに慣れていない綾乃は歌う事に恥ずかしさを覚えており、なかなか歌い出せずにいた。そんな綾乃の心中を察した千歳は、いっしょに歌わないかと綾乃を誘う。それにより歌う事ができた綾乃はその後、京子とデュエットをしてカラオケを楽しむ。(intermission.4「うたうよ!? ミラクるん♪」)

ある日、古谷向日葵は体重が増えてしまった事にショックを受ける。そこでダイエットをする決意を固めるが、食事を減らす無理なダイエットをしたせいでやつれてしまい、それを妹の古谷楓が心配する。そんな中、楓からその事を聞いた大室櫻子は、ダイエットなんて必要ないと言って、無理矢理に向日葵を食事に誘う。(intermission.5「ダイエット!!」)

みんなでプールに向かおうとする中、あかりが一人だけ電車に乗り遅れてしまう。仕方なくあかりはプールに行くために、次の電車を待つ事にする。(intermission.6「私、乗り遅れてる!?」)

結衣は夏風邪を引いてしまい、自宅で一人休んでいた。その日の夕方まで寝ていると、京子が結衣のお見舞いにやって来る。彼女は一人で心細いだろうと、買って来たうどんを作って結衣といっしょに食べる。そんな京子の気遣いに結衣は感謝するのだった。(intermission.7「夏風邪ひいちゃったし」)

あかりはコンビニの帰り、外の草むしりをしている千歳に出会う。そこであかりは千歳に買って来たアイスを渡し、いっしょに休憩を取る事にした。一方その日、ちなつは綾乃といっしょに服を買いに出掛けていた。(intermission.8「偶然の一日、ハプニングな毎日。」) 

第8巻

船見結衣歳納京子吉川ちなつの三人がごらく部の部室でだらけていると、赤座あかりがやって来て今回の『ゆるゆり』は『コミックREX』の出張版である事をみんなに伝える。しかし、あかりがしゃべろうとするとタイミングで邪魔が入ってしまう。(Bonus track.9「REXに出張してきたよ♪」)

ごらく部のみんなで京子の作った「シチュエーションBOX」を使って遊んでみる事にした。ちなつが箱の中からお題を引くと、そこには「左隣の人になりきる」と書かれていた。そこで今日1日は左隣の人になりきって過ごす事になるが、京子があかりになりきろうとすると、その真似はどこかズレており、あかりはそんな京子に苦言を呈す。(第53話「いわゆるプロダクト・プレースメントというやつです。」)

大室撫子は、家に遊びに来ていた古谷向日葵大室櫻子のやり取りを聞いていた。二人が普段どおりの言い争いを始める最中、撫子は彼女達の昔のやり取りを思い出す。二人は幼い頃、遊びで婚約届をいっしょに書いた事があり、その仲睦まじい様子を幼い撫子はそばで見ていたのだ。それだけ仲のよかった二人が、今では喧嘩ばかりしている事に時の流れを感じる撫子だったが、その後、撫子は二人が喧嘩しつつもお互いを思い合っている事を知る。そして、撫子は二人の関係は昔と今も何も変わっていないと考えるのだった。(第54話「もう、してた。」)

ごらく部のみんなは船見まりといっしょに、降り積もった雪で遊んでいた。そこでまりがかまくら作りを提案するが、途中でまりが寒がり始めてしまう。風邪を引いては大変だと、まりとごらく部のみんなはかまくら作りを中断して家の中に入る。そんな中、京子が一人その場から離れて、内緒でかまくらを作っていた。そして、完成したかまくらをまりに見せ、まりは喜びをあらわにするのだった。(第55話「いざかまくら!」)

ごらく部のみんなで王様ゲームをしていた。そんな中、ちなつは王様になって結衣に結婚してくださいと命令する事を思いつくが、なかなか王様のくじを引く事ができない。するとちなつは王様になるために策謀を巡らせる。(第56話「女王様ゲーム!!」)

京子、結衣、池田千歳杉浦綾乃の四人でパジャマパーティーをする事になった。そこでお風呂は誰が最初に入るかという話になるが、結衣が二人で入る事を恥ずかしいからと嫌がる。そんな結衣を説得すべく京子と千歳が綾乃に話を振るが、綾乃もまた二人で入るのは恥ずかしいと考えていた。しかし、綾乃は京子の口車に乗せられて思わず二人で入る事を問題ないと言ってしまう。(第57話「ぱじゃまPARTY-14歳編-」)

あかり、ちなつ、向日葵、櫻子の四人でパジャマパーティーをしていた。そこでお菓子を食べていたあかりは洗面所に入る。すると櫻子が戻って来たあかりを驚かせたいとみんなに提案して、彼女に悪戯を仕掛ける。(第58話「ぱじゃまPARTY-13歳編-」)

ごらく部のみんなはそれぞれがジェスチャーで相手に意思を伝えようとするが、そのジェスチャーをする側の思惑とは違う方向にみんなが勘違いする。そして勘違いが連鎖して行った結果、ちなつはあかりが読者モデルのオーディションを受けるものだと勘違いしてしまう。(第59話「異心出ん心」)

ある日、結衣は陸上部に勧誘されて、それをどう断ればいいのかと悩んでいた。結衣はそれをごらく部のみんなに相談するが、結衣が陸上部に入りたいものだと勘違いした京子が、それに嫉妬して不機嫌になってしまう。しかし京子は結衣の意思を尊重しようとするが、やはり結衣が陸上部に入るのは嫌だと考え直し、結衣にその思いを告げる。(第60話「わたしたちのごらく部」)

綾乃が千歳の家に泊まりに来た。二人で布団に入ると、千歳は綾乃に幼い頃の話をし始める。そして、中学からの親友である千歳と綾乃は、いっしょにいられる事をお互いに喜び合う。(第61話「うちの幸せ。」) 

第9巻

吉川ちなつ船見結衣と付き合えた際のシミュレーションをするために、赤座あかりとデートの練習をしていた。しかし、ちなつは結衣に幻想を抱き過ぎるあまり、あかりに無茶なお願いを続けていた。そんな中、ちなつは今度はあかりの好きな雑貨屋巡りに行こうと提案する。ちなつのための予行演習なのに大丈夫なのかとあかりが尋ねると、ちなつはあかりとの時間も大切なのだからと言う。(intermission.9「初恋シミュレーション」)

ある日、あかりは結衣にごらく部ができた経緯について尋ね、結衣はそれを話し始める。結衣が中学1年生の頃、歳納京子といっしょに落ちている鍵を拾った。結衣はそれを職員室に届けようと提案するが、京子は自分でどこの鍵か探すのだと謎の使命感に燃え始め、その結果、その鍵が茶道部の部室の鍵である事を突き止める。そして、京子は茶道部の部室を無断使用して、ごらく部ができるのだった。(intermission.10「眠気をぶっとばせ♪」)

あかりが姉からデジタルカメラを借りて、ごらく部の部室に持って来る。すると京子がそれを使ってごらく部の活動の記録を残そうと提案し、みんなで写真を撮る事にする。(intermission.11「シャッターチャンス」)

杉浦綾乃は母親が友達からもらって来たという服を着てみる。最初はこんなかわいい服は似合わないと言って嫌がっていたものの、いざ着てみると意外と気に入り、そのまま服を着て出掛ける。そんな中、綾乃は京子と偶然出会い、その服が京子の物であった事を知らされる。それにより綾乃はその服がより一層気に入るのだった。(intermission.12「杉浦綾乃、華麗に登場!」)

家でだらだらと過ごしていた大室櫻子は、古谷向日葵から先輩の綾乃を見習って、もっとシャキっとしたらどうかと言われる。すると櫻子は綾乃の一挙手一投足をすべて真似する事にする。そんな中、櫻子は綾乃がやるはずだった京子へのプリントの催促も自分がやると言い出し、ごらく部の部室に向かう。(intermission.13「歳納京子ーー!! 先輩。」)

体育の授業中、櫻子とあかりは徒競走が終わってヒマを持て余していた。そこで徒競走の順番を待っているちなつと向日葵もいっしょにおしゃべりを始める。櫻子が地面に「櫻子占い」と称したおみくじを書いて、みんなを占う。しかし、櫻子の書いた「凶」の字は間違っており、それをちなつに指摘されてしまう。(intermission.14「感じが欠けなくて独楽っちゃう」)

あかりが犬を飼ってみたいと言い出す。それを聞いた京子が、ごらく部で大型犬を飼ってみてはどうだろうと提案し、さらに部室内にダンボール製の犬小屋を作ってしまう。すると、ごらく部を訪れた櫻子がその犬小屋を気に入り、その中に入って犬の真似を始める。(intermission.15「わぁいあかりわんわんだ~」)

生徒会の面々が生徒会室で作業をしている中、櫻子は途中で眠ってしまう。すると、櫻子は普段無口な松本りせが普通にしゃべっていたり、あかりの胸が大きく成長していたりと、現実にはありえない事ばかりを夢で見る事になる。(intermission.16「夢見る少女でいられるよ」) 

第10巻

吉川ちなつは、みんなよりも先にごらく部の部室にやって来て、みんなに麦茶を用意していた。するとちなつは麦茶をひっくり返し、スカートの裾を濡らしてしまう。そんな中、部室にやって来た船見結衣は、ちなつの濡れたスカートを見て、お漏らししたと勘違いしてしまう。(第62話「違うんです!」)

結衣が自宅の蜘蛛に怯え、赤座あかりを電話で呼び出す。しかし、あかりも蜘蛛が苦手だった。そこで次にちなつを呼んでみるが、ちなつもまた蜘蛛が苦手だった。続いて結衣は歳納京子を呼び出す。やって来た京子は慣れた手つきで蜘蛛を退治してみせるのだった。(第63話「くもをつかむ…ことができなかった、という話。」)

杉浦綾乃は、クラスメイトの京子を起こそうとして誤って転んでしまい、その拍子に彼女が頭に付けているリボンを破損させてしまう。すぐにもとに戻そうとするが、そのタイミングで結衣がやって来てしまい、綾乃はリボンをそのまま持って帰ってしまう。綾乃は京子のリボンを持って来た罪悪感から落ち込んでしまい、その深刻そうな様子を見た池田千歳がその理由を尋ねる。(第64話「綾乃のポニテ 京子のリボン」)

京子はあかりの怒り方には迫力がないと言い始めた。そして、京子はあかりに対して試しに本気で怒ってみてほしいとお願いする。そこであかりはお願いされたとおりに京子に怒ってみせるが、なぜか京子は落ち込んでしまう。そして京子はあかりから好かれたいという思いを伝え、彼女の世話を焼き始める。(第65話「すき? きらい?」)

ある日、ちなつは淹れたお茶を結衣から褒められ、明日もまた同じお茶を淹れてほしいとお願いされる。それに喜んだちなつは気合を入れるが、次の日ちなつは風邪を引いてしまう。しかし、ちなつは結衣に頼まれたお茶を淹れるのだと言って、家族が止めるのも聞かずに学校に行ってしまう。(第66話「ガールズパワー全開すぎ!!」)

綾乃と結衣は更衣室で制服に着替えていた。しかし、二人きりでは何を話していいかわからず、気まずい空気が流れてしまう。そんな中、お互いにその空気を一転させるべくギャグを言って場を和まそうとする。(第67話「七森中のいちばん長い日」)

ごらく部のみんなでアイススケートを楽しんでいた。そんな中、結衣が颯爽と滑る姿を、京子とちなつがその恰好よさを褒める。また、あかりがみんなの予想を裏切って颯爽とした滑りを見せ、みんなを驚かせる。その後ちなつは結衣に、京子はあかりにそれぞれ滑り方を教わりながらスケートを楽しむ。(第68話「みんなですべろう!」)

京子達は家庭科の授業で肉じゃがを作る事になった。料理中は京子がボケてみせて、それを結衣がツッコミを入れながら料理を進めていく。そして、あとは煮込むだけという段階になる中、京子がそれを待つあいだに、腕相撲をして時間を潰そうと言い出す。(第69話「京子ちゃんの女子力」)

古谷向日葵は、大室櫻子がいつになったらまじめに勉強をしてくれるのかと心配するあまり、憂鬱そうな表情を浮かべていた。それを見た櫻子は向日葵が何かに悩んでいると考え、励まそうと、トランプでもしないかと提案する。しかし、トランプ中も、櫻子が勉強を拒むのには何か理由でもあるのでないかと、向日葵は考え始めてしまう。(第70話「これも愛の力なの?」)

冬の日、ごらく部の面々は部室に設置した炬燵に入ってだらだらと過ごしていた。そんな中、京子がたまにはまじめにごらく部の活動をしないかと言い出し、紙粘土で遊ぼうと提案する。そこで京子は結衣を模した女神像を作成するが、誤って女神像を落として壊してしまう。(Bonus track.10「Comic REXにまた出張してきたよ♪」) 

第11巻

ごらく部の部室で、船見結衣の様子がおかしい。実はその日、ごらく部のみんなでツッコミ役とボケ役を予め決めて、ボケ役となった結衣は慣れないながらも一生懸命にボケていたのだ。その日の終わり、結衣は慣れないボケ役をした恥ずかしさから、テーブルに突っ伏してしまうのだった。(第71話「結衣にゃんの攻撃力」)

友人達とカフェで待ち合わせをしていた赤座あかりは、となりの女性が大人っぽくコーヒーを飲む姿にあこがれて、自分も大人っぽくコーヒーを飲みたいと考えていた。その事を大室櫻子に話すと、櫻子はお手本を見せてあげるとコーヒーを飲み始める。しかし、櫻子はお手本になるようなコーヒーをの飲み方ができず、途中であきらめてしまう。その後、やって来た古谷向日葵が大人っぽくお茶を飲んでいるのを見た櫻子は、それに嫉妬してしまうのだった。(第72話「ちゅ~がくせいの大人力!?」)

ごらく部のみんなで結衣の家に集まって鍋をしている中、嵐によって停電になってしまう。そんな中、あかりは暗闇の中でトイレに行くが、その途中で壁にぶつかり、頭をケガしてしまう。(第73話「地震、雷、鍋、あかり。」)

歳納京子が派手な化粧をして、ごらく部の部室に現れる。京子は女子力を高めるために化粧をしたのだが、吉川ちなつからは、外見ばかり繕っても女子力は身につかないと指摘されてしまう。そこで京子はちなつに教わって、女子力のなんたるかを勉強する事になる。(第74話「女子力アップアップ!」)

ある日、池田千歳はあかりから、いつもどんな妄想をして鼻血を出しているのかと尋ねられる。それを説明しようとした千歳だったが、改めて言葉にしようとすると、自分がかなり過激な妄想をしていた事に気づかされ、急にそれを口にするのが恥ずかしくなってしまう。しかし、あかりは自分が子供っぽいから千歳が話してくれないのだと勘違いしてしまう。(第75話「オトナノカイダン」)

櫻子は、妹の大室花子がほしがっている着ぐるみパジャマを、UFOキャッチャーで取るために、それが得意な京子から教えを請う事にした。すると京子は簡単に取れそうな位置まで景品を移動させたうえで、花子に景品を取らせようとする。花子は京子の教えどおりにUFOキャッチャーを操作して、見事景品を取る事に成功。花子が喜ぶ姿を見て、京子も嬉しくなるのであった。(第76話「ゲーセンに行こう!」)

向日葵は櫻子が帰ったあとに、先輩である杉浦綾乃と千歳に相談を持ち掛ける。実は明日逆上がりのテストがあり、それが苦手な向日葵は綾乃と千歳から教えを請う事にしたのだ。しかし、綾乃と千歳もスポーツがあまり得意ではないため、スポーツが得意な結衣に向日葵の指導をお願いする。(第77話「終わり良ければ…!?」)

ちなつは週末に一人で結衣の家に泊まりに行く事になった。二人きりになれる事もあって、ちなつは結衣との心の距離を縮めるために意気込むが、その気合が逆に空回りしてしまう。そんな中、ちなつは結衣の布団でいっしょに寝る事となり、寝ている結衣にキスを迫ろうとする。(第78話「お泊まり、二人きり。」)

『ゆるゆり』のアニメ2期が放映される事となり、ごらく部では『ゆるゆり』の今後の方向性が話し合われていた。ちなつから何かアイディアがあるのかと問われた京子は、現実的なアイディアだと言って、ハリウッドでの実写映画化を提案し始める。すると、突然ごらく部のみんなでの会話がハリウッド映画風になってしまう。(Special10「1期があれば2期もある♪」) 

第12巻

歳納京子は、描いているオリジナル漫画でロボットを登場させるにあたり、ごらく部のみんなにそのデザインを考えてほしいと話を持ち掛けた。そんな中、船見結衣の提案により、ロボットのパーツを一人1パーツずつ書き加えながら、ロボットのデザインを完成させる事となった。しかし、そのデザインはだんだんと軌道修正が難しいモノになってしまう。(第79話「グレートごらく部Zを作ってみた」)

京子が部室に置いてあった炬燵の電源を入れると、なぜかそのスイッチが入らない。仕方なく京子と赤座あかりが抱き合いながら暖を取る中、あかりは幼い頃やっていたかくれんぼの事を思い出す。(第80話「涙の家具調炬燵」)

杉浦綾乃は知り合いからアニメ映画のチケットをもらい、京子を映画に誘う事にした。しかし、綾乃は勇気が出せずになかなかそれを言い出す事ができない。そんな中、京子が母親から恋愛モノの映画チケットをもらったからと綾乃を映画に誘う。その映画の上映後、またいっしょに映画を観たいと言う京子に対して、綾乃は今度はアニメ映画を観に行こうと、持っていた映画のチケットを差し出す。(第81話「劇場版・恋のクラゲンジャー」)

ごらく部と生徒会のみんなでお花見に行く事になった。結衣と古谷向日葵は、料理の担当になって張り切っていた。一方、綾乃と池田千歳吉川ちなつはパーティーグッズの調達係、あかりと大室櫻子は出し物係として、それぞれがお花見の準備を進めていた。お花見の当日、京子は場所取り係として昨夜から陣取っており、そのお陰で特等席でのお花見が始まる。(第82話「花見しようぜ」、第83話「花見でPON」)

池田千鶴はクラスメイトとのあいだに心の距離を感じていた。千鶴は千歳のようにもっと柔らかく受け答えできれば、クラスメイト達ともうまくやれたのではと考えるが、自分にはそれはできないと思っていた。そんな中、千鶴は京子に友達の作り方を尋ねる。すると京子は千鶴に、自分らしくアタックしてみればいいのだ、とアドバイスを送る。それを参考にした千鶴は、積極的な姿勢でクラスメイトと接するように心掛け始める。(第84話「ありがとう」)

櫻子は、不自然に優しく接して来る向日葵の夢を見る。それに違和感を覚えた櫻子はその翌日、向日葵と距離を取って接してしまう。しかし、そんな櫻子の様子に気づいた向日葵は、何か悩み事でも抱えているのではないかと心配して、いつも以上に彼女に優しく接する。だが、櫻子は夢を彷彿とさせてしまい、さらに距離を取ろうとする。(第85話「夢で逢い…たくないかも」)

京子と結衣はいっしょにごらく部の部室にやって来ていた。そこで結衣は夢中になっている本を読み始めるが、一人ヒマを持て余した京子が、いっしょに遊んでほしいと結衣にちょっかいを掛ける。(第86話「かまってよ!」)

生徒会のみんなが櫻子の家に遊びに来る事になった。すると櫻子は朝早くから特製のカレーを作るなどして、先輩達に日頃の感謝を伝えたいと、最高のおもてなしを用意する。(第87話「華麗なる櫻子」)

京子がごらく部の部室に、親戚からもらったリンゴを持って来た。そこでみんなでリンゴの皮むきをし始めるが、京子やちなつは料理自体に慣れていないせいか、どこか危なっかしい包丁捌きで皮をむき始める。(第88話「アン・ナッポゥ!」) 

第13話

船見結衣はゲーム情報誌を読んで、大好きなゲームの続編が決まったと知り、大喜びでスキップを始める。しかし、その最中に足の小指をぶつけてしまい、杉浦綾乃に泣いている姿を見られてしまう。浮かれてスキップしていたなんて言えない結衣は、綾乃に涙の理由を問われて誤魔化そうとするが、綾乃は結衣に何か深刻な事でもあったのかと勘違いしてしまう。(第89話「冒険の代償」)

歳納京子ごらく部のみんなと水風船で遊んでいた。みんなは水浸しになってしまい、結衣の家まで濡れたまま帰る事になる。その週明け、赤座あかり吉川ちなつが学校に行くと、大室櫻子がずぶ濡れの女の幽霊を見たと騒いでいた。話を聞くと、その幽霊とはずぶ濡れで道を歩いていたごらく部の面々で、あかり達はどうやってその誤解を解いたものかと途方に暮れるのだった。(第90話「あの夏の…って、どの夏?」)

綾乃と池田千歳は服を買いに来ていた。綾乃がどの服にしようかと悩んでいると、千歳が京子が好きそうな服を綾乃のために選んであげる。そのアドバイスにより、買う服を決めた綾乃は、そのお礼として今度は千歳の服を選んであげる事にする。千歳に似合いそうな服を選んでいる内に楽しくなってきた綾乃は、その中から彼女に似合いそうなかわいいワンピースを選ぶ。綾乃の見立てどおり千歳はそのワンピースをかわいく着こなし、千歳は綾乃が自分のために真剣に服を選んでくれた事を喜ぶ。(第91話「七森中ファッションショー」)

松本りせは学校の廊下であかりのノートを拾う。それをあかりに届けると、そのお礼としてアメをもらった。そんな中、りせは風邪を引いて苦しそうにしている京子を見掛ける。あかりからもらったアメを彼女にあげると、そのお礼として京子のコスプレ写真をもらう。するとそれを見た綾乃が、京子のコスプレ写真をほしがり、交換としてヘアゴムを受け取る。こうしてりせは『わらしべ長者』のように、色々な人と物々交換をしていく。(第92話)

京子は結衣の家に泊まりに来て、いっしょにゲームをしていた。対戦格闘ゲームをして遊んだあとは、結衣の作ったオムライスを二人で食べ、そのあとにホラーゲームをいっしょにプレイする。そんな中、結衣が京子に、今日は課題をやりに来たのではないかと尋ねる。すると京子は、ホラーゲームの比ではないくらいに怖がってしまう。(第93話「HOLIDAY DA YO!!」)

突然、あかりが学校を休んでしまう。京子と結衣はあかりに何があったのかと心配するが、それを見送るちなつの髪から小さなあかりが現れる。あかりはなぜか身体が小さくなってしまい、それをちなつにだけ相談していたのだ。ちなつはあかりを家に連れて帰る事にしてあかりの世話をする。(第94話「ちっちゃくなっちゃった」)

京子は提出しなければいけないプリントを綾乃に渡すのを忘れてしまい、結衣といっしょに生徒会室に向う。一方、綾乃と千歳は京子からプリントを回収するために、ごらく部の部室に向かい、お互い行き違いになってしまう。(第95話「全ての道はオチに通ず」)

ごらく部で新年会を開く事になった。京子はその新年会の幹事を務め、作って来たプログラムどおりに新年会の進行を始める。しかし、京子が作った新年会のプログラムはどこか変で、結衣とちなつから、きちんとした新年会にするようにと指摘されてしまう。そんな中、京子の作ったプログラムにはあかりが一発芸をすると記載されており、あかりは無茶振りで即興の一発芸を披露する事になってしまう。(第96話「余興はこれからっ!」)

漫画を描いてみた櫻子は、生徒会のみんなに見せる。その漫画は櫻子が主人公で、不自然なまでに巨乳になっていた。そんな櫻子が困っている生徒会のみんなを次々と救っていくという内容だが、何かと展開がおかしく、終始向日葵がツッコみながらもその漫画をみんなで読み進めていく。(第97話「愛とおっぱいだけが友だちさ」)

結衣が雪が降り積もる中を散歩していると、自宅で雪かきをしているあかりに出会う。そして結衣はあかりの雪かきを手伝う事にして、なかよく作業を始めた。そんな中、あかりはちなつからメールで何をしているのかと聞かれて、結衣と雪かきをしているのだと返信する。するとちなつがスコップを持ってその場に現れる。(第98話「雪かき募集!(※参加費無料)」) 

第14巻

ある日、歳納京子池田千歳に対してツッコミはしないのかと尋ねる。以前、関西に住んでいた経験がある千歳だったが、温厚な性格からか、普段から他人に対してツッコミを入れるような事がなかったのだ。それがきっかけで千歳はツッコミの練習をしてみる事になり、ツッコミをする事が多い結衣を参考にし始める。(第99話「なんでやね~ん!」)

赤座あかり大室櫻子は、教師の西垣奈々に頼まれて資料室まで荷物を運んでいた。そんな中、資料室に誰もいないと勘違いした教師によって鍵を閉められてしまい、あかりと櫻子は資料室の中に閉じ込められてしまう。恐怖から泣き叫ぶあかりを櫻子が勇気づけながら、二人で助けを待つ。(第100話「明日への大脱出作戦」) 

は仕事がひと段落ついた事から理科準備室にいる奈々のもとを訪れていた。二人は高校の頃からの友人で、その頃から東は奈々をモデルにして絵を描きたがっていた。今日もまた、東は奈々にモデルの話を持ち掛けるが断られてしまう。奈々は気が向いたらモデルを引き受けると約束し、東はそれをいつまでも待つと答える。(第101話「やっぱりだめ?」)

船見まりはファミリーレストランで、アニメ「魔女っ娘ミラクるん」のキャンペーンをしていると知り、そのキャンペーンでもらえるグッズをほしがっていた。それを知ったごらく部のみんなは、まりを連れてファミリーレストランに行き、キャンペーン対象のメニューを食べる事にした。みんなは入手したグッズをすべてまりにプレゼントして、それを受け取ったまりは大喜びするのだった。(第102話「もらえるよっ!」)

杉浦綾乃と京子のやり取りを見て、千歳が仲がいいねと話す。しかし、素直でない性格の綾乃は、なかよくなんてないと否定してしまう。京子はそれにショックを受けた態度を見せ、綾乃はそれを見て傷つけたかもと罪悪感を抱く。その後、綾乃はその誤解を解くべく、その真意を京子に伝えようとする。(第103話「それとも…フツー?」)

京子と結衣はごらく部の部室に来ていた。京子が同人誌の締め切りが近いからと、必死でその作業をしているのに対して、結衣は京子の作業を手伝う。二人はその作業をいっしょに進めながら近況についての話をする。(第104話「京子と結衣」)

ごらく部のみんなは部室に集まってカードゲームをして遊んでいた。しかし、遊んでいるにもかかわらず、みんなの表情はどこか暗い。実はみんなそれぞれ、ほかのみんなに対して負い目があり、みんなで遊んでいる最中にも気にしていたのだ。(第105話「DEAD FISH EYES」)

結衣とまりが公園で遊んでいる最中、そこに古谷向日葵古谷楓がやって来る。そこで楓が持っていた風船を離してしまい、結衣と向日葵は咄嗟(とっさ)にそれを摑もうとする。(第106話「バルーンファイッ!」)

生徒会室で作業をしていた綾乃と千歳は、コンビニで販売している新作ラテのサイズをSかMのどちらにするかで話し合っていた。すると、それを聞いた向日葵と櫻子が、綾乃がマゾヒストで千歳がサディストなのだと勘違いしてしまう。(第107話「SM(それ・もうちょっと考えよう)」)

京子はごらく部が存続できなかった場合は、どんな部活を立ち上げればいいのかを考えていた。そこで京子は忍者部を立ち上げるのはどうだろうと言い始め、ごらく部のみんなで忍者部になった時の事を考え始める。(第108話「ごらく部新時代」) 

第15巻

歳納京子は、『ゆるゆり』を掲載している雑誌「コミック百合姫」が月刊化した事を報告。みんなでお祝いする中、京子がごらく部に新しく入部したいという子を連れて来たと言って、部室の外に出ていく。そこにやって来たのは髪型をツインテールにした京子だった。しかし、京子はあくまでもごらく部のみんなとは初対面だと言い張り、そのまま新入部員という形で話を進めていく。(第109話「そして異世界へ…」)

赤座あかりの家に泊まりに来ていた吉川ちなつは、彼女の部屋に置いてあったアルバムを見る。その中には京子と船見結衣の小学校の卒業式の日の写真があり、ちなつはあかりに京子達が卒業する時は寂しくなかったのかと尋ねる。そして、あかりは京子と結衣が小学校を卒業する日の事を思い出す。(第110話「卒業、そして。」)

杉浦綾乃は、京子のプリントを回収するためにごらく部の部室を訪れる。しかし、京子は不在で、結衣が一人で眠っていた。そこで綾乃は誤って足を滑らせてしまい、結衣に覆いかぶさる形になる。その途中で結衣が起きて綾乃が事情を説明している中、結衣と池田千歳が部室にやって来る。(第111話「練習してただけですよ?」)

ごらく部の部室にやって来た京子は、髪型がセミロングに変わっていた。それにみんなが驚く中、結衣が京子の髪に触れてウィッグである事がバレる。すると京子は結衣の髪型のウィッグも持って来ており、それをかぶった京子は結衣そっくりの見た目になった。(第112話「そういえば、髪切った?」)

生徒会室にゴキブリが出て大騒ぎになる。特に大室櫻子はゴキブリが苦手である事から、みんなでゴキブリを退治する事になる。すると、千歳が床にいたゴキブリに対してバケツをかぶせる事に成功するが、それからどうしたものかとみんなで途方に暮れてしまう。そんな中、京子が生徒会室にやって来て、見事な手際でゴキブリを退治してみせる。(第113話「誰っ!?」)

あかりは一人カラオケをするためにカラオケ屋にやって来ていた。しかし、いざ入ろうとすると勇気が出ず、店の前で入ろうかどうかを迷っていた。そんな中、偶然京子がその近くを通り掛かって、あかりを見つける。京子はあかりに、この店に何か用事があるのかと尋ねるが、その最中にあかりが居酒屋に行きたいのだと勘違いしてしまう。(第114話「うたうよ!アッカリーン♪」)

愛用の手袋をなくしてしまった千歳は、手袋なしで学校に向かう。そんな千歳が手を寒そうにしていると、綾乃が手袋を片方貸してあげる。さらに綾乃は、手袋をつけていない方の手をつなぎ、お互いにその手を温め合う。その後、なくしたと思っていた手袋が見つかる。千歳は手袋が見つかるまでのあいだ、いつも綾乃と手をつなぎ合って学校に行っていたため、手をつなぐ口実がなくなった事を寂しく思う。(第115話「なくしちゃった!?」)

ごらく部のみんなで部室に集まっている中、高校生になったらどんな感じになるのかと想像していた。しかし、その想像はどこかおかしく、逐一、結衣がツッコミを入れながら話が進んでいく。(第116話「高校生になったら」)

ある日、櫻子は歯が痛い事を我慢していた。それを見たあかり達は櫻子が怒っているのだと勘違いしてしまう。また櫻子は歯が痛い事を周囲にはひた隠しにしていた。しかし、それが周囲にバレてしまい、みんなが櫻子に、なぜそうまでして虫歯だと認めたくないのかを尋ねる。(第117話「認めんっ!」)

ちなつは古谷向日葵にクッキーの作り方を教えてほしいとお願いする。そこで週末の休みを利用して二人でクッキーを作る事にするが、ちなつの作るクッキーは彼女独特の感性により、おかしなものになってしまい、向日葵はなぜこのようになってしまうのかと疑問を抱く。(第118話「幸せはクッキーから」) 

第16巻

歳納京子船見結衣からアニメ「魔女っ娘ミラクるん」のグッズTシャツをもらう。それを喜んだ京子は、早速そのTシャツを着てお菓子の買い出しへと向かう。しかし、その道中に飲んでいたココアをうっかりTシャツにこぼして、汚してしまう。せっかくもらったTシャツを汚してしまった事で、罪悪感を抱いた京子は買い出しから戻れずにいた。するとそれを察した結衣が、京子を迎えにやって来る。(第119話「結衣のおくりもの」)

杉浦綾乃は立ち寄ったカフェで偶然、吉川ちなつに出会う。すると話はお互いの好きな人の話題になり、綾乃の好きな人が誰であるかが気になったちなつは、それについて詳しく知りたがる。しかし、ちなつは綾乃の好きな人が結衣であると勘違いしてしまい、彼女には負けないと宣戦布告するのだった。(第120話「すれ違いCAFE」)

大室櫻子はテレビでやっていた催眠術特集に影響され、自分でも催眠術を試してみようとする。そして櫻子は5円玉を糸に括りつけ、催眠術の真似事を始めた。池田千歳はそれに付き合う事にして、彼女の催眠術に掛かっているふりをする。それにより櫻子はだんだんと調子に乗り、千歳に対して綾乃にキスしたくなるという催眠術を掛けてしまう。今まで催眠術に掛かっているフリをしていた千歳は戸惑ってしまう。(第121話「あなたはだんだん…」)

ちなつは映画を観に行きたいと思い、ごらく部の誰かを誘おうと考えていた。しかし、その日は結衣と赤座あかりに用事があり、ちなつは仕方なく京子を映画に誘う事にした。しかし、ちなつからの誘いに舞い上がった京子は「映画観たくて」を「笑顔見たくて」と勘違いしてしまい、ちなつに最高の笑顔を届けたいと張り切る。(第122話「笑顔がみたくて(笑)」)

ごらく部のみんなが、もしも原始人だったらというシチュエーションで話が始まった。みんなはそれぞれで助け合い、食料を獲(と)ってみんなで分け合って食べようと話し合う。(第123話「ごらく部の原始的な1日。」)

ごらく部のみんなで、今日の買い出しを決めるためのジャンケンを行う。それに負けたあかりは買い出しへと向かおうとするが、買い出しの品数が予想以上に多く、結衣もいっしょに行く事になった。買い出しの最中、結衣はみんなには内緒だよと、あかりにアイスをあげるのだった。(第124話「じゃんけんしようぜ!」)

ある日、櫻子はちなつを遊びに誘う。ちなつがほかに誰を誘うのかと尋ねると、櫻子は二人きりで遊びたいと言う。櫻子はちなつと二人きりで遊んだ経験がなく、遊びたがっていたのだった。その当日、二人はお昼を食べに行く事になった。ちなつが美味しいハンバーグの店があると言うと、櫻子は店の場所も知らずに走り出してしまう。ちなつはそれを止めるために櫻子をあとから追い掛ける。(第125話「ふたりで遊んでみた。」)

ある日、あかり、ちなつ、京子の三人はごらく部の部室で、頭をぶつけて倒れている結衣を発見する。すると京子は事件の匂いがすると言い出して、なぜ結衣が頭をぶつけて倒れているのかを推理し始める。(第126話「船見結衣殺人事件!?」)

ごらく部のみんなは部室に集まって、それぞれでインスタント食品を持ち寄ってそれを食べる事にした。そんな中、結衣が食べた事のない味に挑戦する挑戦感が好きなのだと言って、キワモノ系のラーメンを取り出す。(第127話「3分クッキング!!」)

櫻子は自分のベッドにジュースをこぼしてしまう。それによりベッドが使えなくなった櫻子は、ベッドを貸してほしいと古谷向日葵に頼む込む。それを承諾した向日葵だったが、櫻子の寝相は悪そうだからと、妹の古谷楓といっしょに寝ようとする。それを聞いた櫻子は自分の寝相は悪くないと言い張り、向日葵は櫻子といっしょのベッドで寝る羽目になってしまう。(第128話「やっちゃった…!」) 

登場人物・キャラクター

赤座 あかり (あかざ あかり)

七森中ごらく部所属。中学1年生。明るく元気な女の子で、やや天然っぽいところがある。赤い髪を頭の左右でお団子に結っている。優しい良い子だが、存在感の薄さをネタにいじられることも少なくない。夜更かしとブラックコーヒーが苦手。

歳納 京子 (としのう きょうこ)

七森中ごらく部所属。中学2年生。金髪のロングヘアーで、赤いリボンがチャームポイント。あかりとは幼馴染み。マイペースな性格で、ごらく部のトラブルメーカー的存在。思いつきで行動してはトラブルを巻き起こし、あかりたちを困らせてしまうこともしばしば。真面目なタイプではないが、一夜漬けでテストで100点を取ってしまうほどの頭の良さを持つ。 「西京極ラム子」のペンネームで同人活動をしている。ラムレーズン味のアイスが大好物。

船見 結衣 (ふなみ ゆい)

七森中ごらく部所属。中学2年生。黒髪のショートヘア。あかり、京子とは幼馴染み。真面目でクールな性格で、京子に対するツッコミ役を担っている。笑顔が少なく無愛想にも見えるが、実は面倒見が良く、なんだかんだで京子の思いつきの相手をしてあげている。中学生ながらマンションで一人暮らしをしており、ごらく部の面々がよく遊びに行っている。 趣味はテレビゲーム。

吉川 ちなつ (よしかわ ちなつ)

七森中ごらく部所属。中学1年生。あかりのクラスメート。当初は茶道部に入るつもりだったが、廃部になっていたため、強引にごらく部に勧誘されて入部した。京子がお気に入りの漫画「魔女っ娘ミラクるん」の主人公にそっくりな容姿をしている。いわゆる腹黒キャラで、人前ではぶりっ子だが、実は計算高い一面を持っている。 結衣に対して憧れを越えた感情を抱いており、特別な仲になることをしばしば妄想している。芸術的センスに問題があり、描いたイラストはあかりに白目を剥かせるほど不気味だった。

杉浦 綾乃 (すぎうら あやの)

七森中生徒会副会長。中学2年生。真面目で努力家のため、苦労せずにテストで1位を取る京子をライバル視している。実は京子に対して好意を持っているが、素直になれず、ついツンツンした態度をとってしまう。京子を呼ぶ時は、照れ隠しの意味もあって「歳納京子」とフルネームで呼ぶ。「罰金バッキンガム宮殿」「安心アンコールワット」といった駄洒落をつい口にする癖がある。

池田 千歳 (いけだ ちとせ)

七森中生徒会メンバー。中学2年生。関西出身で、関西弁で喋る。双子の姉妹の姉。眼鏡をかけている。性格は真面目でおとなしいが、実は百合妄想癖があり、特に京子と綾乃のカップリングに激しく萌えている。眼鏡を外し視界をぼやけさせることで集中力を高め、より深い妄想に浸るという特技の持ち主。 妄想がエスカレートすると鼻血が吹き出し、辺り一面を血の海に変えてしまう。

大室 櫻子 (おおむろ さくらこ)

七森中生徒会メンバー。中学1年生。あかりとは同じクラス。明るく積極的な性格で行動力もあるが、勉強が好きではないので、学校の成績は悪い。同じクラスで同じ生徒会メンバーの古谷向日葵とは幼馴染みで、何かと対抗心を持っているが、一緒にいることが多く、実は仲は悪くない。高校生の姉・撫子と、小学生の妹・花子がいる。

古谷 向日葵 (ふるたに ひまわり)

七森中生徒会メンバー。中学1年生。真面目で成績優秀、落ち着いた性格の生徒で、常にお嬢様口調で喋る。大室櫻子とは幼馴染みで、言いたいことを遠慮なく言える間柄。だらしない性格の櫻子に対してダメ出しをすることも多いが、実は仲が良い。楓という妹がいる。中学1年生にしては胸が大きく、櫻子には羨ましがられているが、本人はそのことを気にしている。

松本 りせ (まつもと りせ)

七森中生徒会会長。中学3年生。黒髪でストレートのロングヘア。大変寡黙で、作中のセリフはすべて「……」。西垣奈々の様々な実験に付き合わされて、散々な目に遭っているが、本人は特に気にしている様子はない。

池田 千鶴 (いけだ ちづる)

七森中の2年生。池田千歳の双子の妹。見た目は姉の千歳にそっくりだが、姉ほど社交的ではなく、近寄りがたい雰囲気を出している。姉のことが大好きで、誰よりも姉の幸せを願っている。姉同様に妄想癖の持ち主で、眼鏡を外して妄想の世界に浸る。ただ、鼻血ではなくよだれを流す。妄想ネタは千歳と綾乃のカップリング。

西垣 奈々 (にしがき なな)

七森中教員。担当は理科。りせと仲が良く、「……」というセリフの内容が理解できる唯一の人物。小学生の時に実験に目覚め、教師となってからも様々な実験をしては失敗、爆発させている。校長に理科室を出入り禁止とされてからは、生徒会室に入り浸っている。

赤座あかね (あかざ あかね)

大学生。あかりの姉。見た目は優しそうなお姉さんキャラだが、実は大変な妹フェチで、妹モノの同人誌を多数隠し持っている。趣味はこっそり手に入れたあかりのパンツを頭にかぶって妹モノの同人誌を読みふけること。ただし、あかりにばれて嫌われることを怖れており、周囲にはひた隠しにしている。

船見 まり (ふなみ まり)

船見結衣の親戚である幼女。黒髪で、おさげの髪型をしている。アニメ「魔女っ娘ミラクるん」が大好きで、そのアニメの登場キャラクターであるミラクるんと容姿の似ている吉川ちなつの事を本物のミラクるんだと勘違いしていた。しかし、その後ちなつがミラクるんっぽくない言動をした事で、彼女がミラクるんではないと認識して、その後は普通のお姉ちゃんとして接する。 しかし、誰かがちなつをミラクるんだと勘違いした際は、その時の事を思い出して若干渋い顔つきになってしまう。

古谷 楓 (ふるたに かえで)

古谷向日葵の妹である幼女。青髪で、おさげの髪型をしている。心優しい性格の持ち主で、他人への気遣いもできる。しかし、胸の事を気にしている大室櫻子に対して、コンプレックスとは知らずにもっと胸が大きくなるようにと牛乳を勧めた。

大室 撫子 (おおむろ なでしこ)

大室櫻子の姉である高校生。金髪で、ショートカットの髪型をしている。スレンダーな身体つきをした美女。クールな性格の持ち主で、天真爛漫で少々お馬鹿な妹・櫻子に手を焼いている。現在、女性と付き合っている。

大室 花子 (おおむろ はなこ)

大室櫻子の妹である小学生で、茶髪をロングヘアにしている。年齢の割に大人びたところがあり、成績優秀のしっかり者。少々馬鹿な姉・櫻子により迷惑を被る事が多いが、櫻子との仲は良好。

(あずま)

七森中学校に勤務している美術教師の女性。黒髪のショートヘアで、温厚そうな雰囲気を漂わせている。西垣奈々とは高校の頃からの友人で、その頃から彼女をモデルにした絵を描きたがっている。これまで彼女に絵のモデルになってもらう事を何度も持ち掛けてはいるが、その度に断られている。

集団・組織

ごらく部 (ごらくぶ)

『ゆるゆり』に登場する部活。茶道部が廃部となり空き部屋になっていた茶道部部室を、歳納京子と船見結衣が勝手に部室として使い始めたのが始まり。中学入学と同時にあかりが入部。その後、茶道部に入るつもりでやってきたちなつを強引に入部させている。部活といっても何か目標があるわけではなく、基本的にお茶やおしゃべりなどをしてまったり過ごしている。 もちろん正式な部活動ではない。

その他キーワード

魔女っ娘ミラクるん (まじょっこみらくるん)

『ゆるゆり』に登場する架空の漫画作品。京子のお気に入りで、同人誌の題材としている。主役のミラクるんがちなつとよく似ており、結衣の親戚のまりのために、ちなつがミラクるんに扮したこともある。

アニメ

ゆるゆり♪♪

七森中学校の茶道部の茶室を占領した4人の女子生徒。彼女たちは「ごらく部」と称して茶室で放課後を過ごしている。生徒会の女子生徒たちはそれに目をつけ、何かとちょっかいを出してくる。ときに笑いあり、百合あり... 関連ページ:ゆるゆり♪♪

ゆるゆり

七森中学校の茶道部の茶室を、占領した4人の女子生徒。彼女たちは「ごらく部」と称して茶室で放課後を過ごしている。生徒会の女子生徒たちはそれに目をつけ、何かとちょっかいを出してくる。ときに笑いあり、百合あ... 関連ページ:ゆるゆり

書誌情報

ゆるゆり 22巻 一迅社〈百合姫コミックス〉

第1巻

(2009-07-18発行、 978-4758070553)

第22巻

(2022-12-26発行、 978-4758024815)

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