柳生裸真剣

柳生裸真剣

寛永元(1624)年。第3代将軍・徳川家光の剣術指南を務める柳生十兵衛は「女」であった。その事実を知った家光は、十兵衛の体を求めるが気絶させられてしまう。怒った家光は刺客を放ち、十兵衛は追われる身となる。「柳生十兵衛が女剣士だったら」という歴史IFの世界を描く、セクシー時代劇。小学館「週刊ポスト」2021年第15号より連載を開始。

正式名称
柳生裸真剣
ふりがな
やぎゅうらしんけん
作者
ジャンル
時代劇
 
歴史IFもの
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊5巻
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概要・あらすじ

寛永元(1624)年。柳生十兵衛は、第3代将軍・徳川家光の剣術指南を務めていた。ある日のこと。いつものように道場での稽古を終え、風呂に向かった十兵衛は、家光に裸を見られてしまう。凄まじい剣の才ゆえ、男として育てられたが、十兵衛は「女」であった。十兵衛の裸を見た家光は驚くが、同時に嬉しくもあった。13歳の十兵衛を初めて見て以来、家光は十兵衛に惹かれ続けていたのだ。十兵衛は、男性として襲いかかってくる家光を拒絶する。二人はもみ合い、やがて力づくで犯そうとする家光に、十兵衛は必殺の蹴りを入れてしまう。幸い家光は気絶しただけだったが、気性の激しい家光のことである。柳生家は無事では済まないかもしれない。十兵衛は帰宅し、父・柳生宗矩に一部始終を話す。宗矩の判断は、十兵衛を逃がすことであった。気位が高い家光は、おそらく今回の件を表沙汰にすることはないだろう。しかしその裏で、一刀流の刺客や公儀の忍者が十兵衛の命を狙うことは確実である。宗矩は、家光の気持ちが収まるまで逃げ続けるよう、十兵衛に命じた。こうして追われる身となった十兵衛と、恐ろしい刺客との死闘が幕を開けたのである。

登場人物・キャラクター

柳生十兵衛 (やぎゅうじゅうべえ)

将軍家指南役・柳生宗矩の第一子で、柳生新陰流の天才剣士。17歳の女性。幼い頃から剣技に優れ、男の子として育てられる。13歳の時に徳川家光の小姓として取り上げられ、15歳から家光の剣術指南を務める。家光とは兄弟のように育ったが、ある日女性であることがばれ、家光に体を求められる。しかしこれを拒絶したため、家光の怒りを買う。家光の放った刺客から逃れるため、武者修行を口実に旅に出る。宗矩に片目を斬られたという理由で、刀の鍔で左目(時には右目)を隠しているが、両目とも正常である。自らの裸身をさらし、敵の油断を誘う裸真剣を使う。同名の実在人物をモチーフにしている。

徳川 家光 (とくがわ いえみつ)

江戸幕府第3代将軍で20歳の青年。普段は優しいが、気性が激しく負けず嫌いの一面を持つ。13歳の柳生十兵衛を小姓に取り立て、2年後からは、十兵衛に剣術指南を受ける。初対面から好意を抱いていたため、十兵衛が女性だとわかった途端、彼女の体を求める。しかし、十兵衛の反撃に遭って失神。その事実が公になって失脚することを恐れ、十兵衛の命を狙う刺客を放つ。同名の実在人物をモチーフにしている。

柳生 宗矩 (やぎゅう むねのり)

柳生新陰流の剣豪で、将軍家指南役。柳生十兵衛の父で、年齢は54歳。後継者をつくりたい一心から、女として生まれた十兵衛を男として育てる。十兵衛が徳川家光の怒りを買った事件を知り、十兵衛の命を心配し、柳生の忍者を護衛につけて家から逃がす。同名の実在人物をモチーフにしている。

蜜羽 (みつは)

柳生流の忍び・影柳生のくノ一。年齢は16歳で、柳生十兵衛の異母妹。十兵衛の逃避行に同行する。幼少時より陰から十兵衛を見守っており、いざというときは十兵衛の影武者になるように育てられた。十兵衛に憧れ、恋心を抱いている。

ハヤテ

柳生流の忍び・影柳生の少年。年齢は12歳で、蜜羽の配下として、柳生十兵衛の逃避行に同行する。三里先の物音を聞き分ける特殊能力を持つ。また、小さな鉄のツブテを投げるのが得意で、抜群の命中率を誇る。

左内 (さない)

柳生流の忍び・影柳生の老人。普段は柳生家の中間として働く。柳生十兵衛が幼い頃は、遊び相手を務めていた。江戸にとどまり、敵の動きを配下の蜜羽、ハヤテに伝えることで、十兵衛の逃避行を手助けする。

書誌情報

柳生裸真剣 5巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2021-11-30発行、 978-4098612246)

第2巻

(2022-06-30発行、 978-4098613748)

第3巻

(2022-11-10発行、 978-4098615445)

第4巻

(2023-05-30発行、 978-4098618514)

第5巻

(2023-12-27発行、 978-4098627295)

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