イマジン

イマジン

自分の思いを正直に出せない娘飯島有羽と、わがままで自由奔放に生きる母飯島美津子の、仕事や恋に本気でぶつかり、悩む姿を描いた作品。

正式名称
イマジン
ふりがな
いまじん
作者
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概要・あらすじ

飯島有羽飯島美津子は2人暮らしの母娘。母の飯島美津子はずぼらで、わがままで、自由奔放に生きるのに対し、娘の飯島有羽は安定した生活を求めて事務系の仕事につく。飯島有羽は仙台から転勤してきた同僚の田中洋平と話すうちに心惹かれて付き合うが、彼は仙台に戻ってしまい、遠距離恋愛になる。しかし仙台には田中洋平の幼なじみで元恋人の本城貴子がいた。

彼女はまだ田中洋平の事を忘れておらず、飯島有羽は心をかき乱される。飯島美津子はテレビ局の敏腕ディレクター本能寺俊彦と恋愛関係になるが、割り切った関係だと考えていた。しかし、本能寺俊彦との子供ができたことで彼は結婚を考え始める。

飯島美津子にはその気が無く子供をおろすつもりでいた。

登場人物・キャラクター

飯島 有羽 (いいじま ゆう)

21歳のOL。ショートヘアー。3歳の時に両親が離婚。母の飯島美津子と二人暮らしで、自由奔放な母に振り回されている。人前ではっきり自分の意思を言えない、自信のない引っ込み思案な性格。田中洋平を好きになりいろいろと話すうちに、自分が主張して喧嘩して嫌われて傷つくより、良い娘でいると楽だから受身になっていたと気がつく。 幼い頃に両親が離婚したことから、男の人にどう触れたらいいのかわからず、田中洋平と体をかさねることに恐怖を覚えてしまう。しかし分かれた父親と会うことによって、自分は愛されていた、男の人は自分を傷つけないと信じられるようになり、田中洋平と深い仲になる。田中洋平と付き合い始めるが、彼はすぐに元いた仙台に戻ってしまい遠距離恋愛が始まる。

飯島 美津子 (いいじま みつこ)

飯島有羽の母。43歳。ロングの緩いパーマヘアー。家では、家事から着るものから、朝起こしてもらうのまで娘の飯島有羽に頼りきりのずぼら女。しかし外では、一級建築士でスタジオ・ミツコという会社の社長を務め、テレビ番組まで出てしまうやり手のいい女。好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと、はっきり物をいう性格。 好きになる男によって着る服も、香水も変わる。ひたむきに自分の人生を生きている。

田中 洋平 (たなか ようへい)

仙台から東京に転勤してきた飯島有羽の同僚。25歳。独身。眼鏡をかけていて寝癖があり、シャツもしわだらけと、とても仕事ができる感じには見えないが仙台支社のナンバーワン。東京でもその力は発揮され、高齢のお客様の愚痴を5時間も聞き、信頼を得て高額の契約を取り付ける老人キラー。飯島有羽と付き合うことになってすぐに仙台に戻ることになり遠距離恋愛が始まるが、仕事が忙しくてデートの約束がダメになることもしばしはあった。 本城貴子とは幼なじみで、8年付き合っていた元恋人。東京に来る前に別れたが、仙台に戻ってまた会うようになった。

本能寺 俊彦 (ほんのうじ としひこ)

飯島美津子が出演するテレビ番組「私とインテリア」のディレクター。昔はバラエティーで視聴率20%をたたき出していたが、やりすぎてはずされる。10人の女性と同時に付き合い、一人の女と会っているときに、次の女と約束するようなプレイボーイ。料理上手で女性に手料理をふるまうこともある。飯島美津子と付き合うようになって、今まで愛だと思っていたものが違うものだと気がつき、飯島美津子一筋になっていく。

池辺 正太郎 (いけべ しょうたろう)

飯島美津子が車をぶつけた相手。飯島美津子は自分が車をぶつけたにもかかわらず、部下に「ババア」と言われたことに腹を立てて逆切れしてしまう。物静かな感じだが、こわもてのお兄さんたちがいつも側にいる。かなり有名なプロモーターで、眼鏡をかけている事が多く、大抵ワイシャツにネクタイとスーツ姿。 飯島美津子のほうには恋愛感情はなく、大事な友達。

奥山 大輔 (おくやま だいすけ)

田中洋平が仙台に戻った後、大阪支社から転勤してきた飯島有羽の同僚。28歳。関西弁で話し、ノリがよく明るい性格。夏はスクーバ、冬はスキーと体育会系な人。他の女性とつるまない、周りに振り回されない飯島有羽の事を気になり、自分が所属するスキー同好会の飲み会や、ボーリングの集まりに誘ったりするようになる。 田中洋平を追って仙台へ行こうとする飯島有羽に、好きだから行ってほしくないと伝えるが断られてしまう。

本城 貴子 (ほんじょう たかこ)

劇団に所属している女優。田中洋平の幼なじみで、8年付き合っていた元恋人。田中洋平に一方的に切られたと思っていて、別れたことに納得していない。自分でもどうかしていると思いながらも、妻のいる男性と不倫するが、やはり田中洋平のことが忘れられない。飯島有羽に田中洋平を離さないと宣言しに来る気が強い性格の持ち主。

ノアノア

飯島美津子と本能寺俊彦との間にできた子供。お腹にまだいるときに飯島美津子にノアノアと命名されるが、飯島美津子が車で事故にあい生まれる前に死亡。タヒチ語で「かぐわしい匂い」という意味。

安野 サオリ

アイドルという殻を破り、本格派女優を目指している。本能寺俊彦が、プロデューサーとして再起をかけるドラマ、「月光」の主人公を演じることになる。本能寺俊彦のことを好きになるが、振られてしまう。

阿部 (あべ)

飯島有羽が仙台で勤め始めた株式会社ユースという会社の同僚。人に合わせて群れるタイプではなく、はっきり物を言うタイプ。そんな彼女が気になる飯島有羽は、彼女の残業を手伝ったりして近づこうとアピールする。その後飯島有羽とは二人で飲みに行ったり映画を見るような仲になる。飯島有羽が田中洋平と別れたとき、自分から忘れて、昨日より明日を見たほうがいいと前向きな考えをする人。 趣味で写真を撮っていて、鳥の写真が多い。山の事故で足の指を全て失ったが、強く前向きに生きている、山田という登山家と付き合っている。

飯島美津子の母

横浜で焼き鳥屋を営んでいる。最初の旦那は気が荒くて、子供っぽくて女をつくって出て行ってしまった。2度目の夫は無口すぎて訳の解らないような男。2度目の夫が、娘の飯島美津子にいたずらをしている事を知りながら、何もできなかった。

本能寺俊彦の母

花嫁が結婚式で挨拶をすることなど無かった時代に、挨拶をした勇ましくてたくましい女性。若い頃は「女だって人間なんだ」と頑張った女闘士。眼鏡を掛けて堅物で厳しそうな外見だが、酔うとのろけまくるというかわいい面もある。

集団・組織

集英リバブル (しゅうえいりばぶる)

『イマジン』の主人公飯島有羽が働いていた不動産会社。仙台や大阪などにも支社がある。飯島有羽はここで、営業などの補佐的な裏方の仕事をしていた。

株式会社ユース

『イマジン』の主人公飯島有羽が東京にある集英リバブルをやめて仙台で働きだした会社。福祉関係の車椅子や介護用品の卸会社。飯島有羽はそこで経理を勤め、阿部はその会社の先輩になる。

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