SILENCER

SILENCER

サイレンサー付きの拳銃を愛用し、巧みに使いこなす美人刑事の桂木静と、警視庁きっての非道なトラブルメーカー伊波健也。2人はそれぞれの目的を果たすために協力と裏切りを繰り返しながら、当時の社会問題が反映されたリアルな犯罪にルール無用の手段で立ち向かう。原作は史村翔、作画はながてゆか。

正式名称
SILENCER
ふりがな
さいれんさー
作画
原作
ジャンル
バトル
 
裏社会・アングラ
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概要・あらすじ

サイレンサー付きの拳銃をこよなく愛し、「毒を持って毒を制す」のポリシーで犯罪を暴く女性刑事の桂木静は、ニューヨーク市警での研修を終えて警視庁の吹き溜まり生活安全課“分室”へ配属される。そこで静がコンビを組むことになったのは、私欲のためなら手段を問わない悪党刑事、伊波健也だった。凸凹コンビの二人は互いを騙し、利用しあいながらも、警察が正攻法では対処できない裏社会の問題を自由奔放なガンアクションで解決していく。

極道や国家も絡む数々の凶悪犯罪と対峙するなか、静は自身の過去とつながりのある北朝鮮の非合法機関M-99の暗躍を知り、その清算をすべく動き出す。

登場人物・キャラクター

桂木 静 (かつらぎ しずか)

警視庁の生活安全課“分室”に所属する若き女性警察官で、階級は警部補。金髪のショートカットで、整ったスタイルと美貌を兼ね備えている。中卒で大検取得、国立大学を首席卒業するも官僚コースには進まず、数々の記録を破りながら警察学校を首席で卒業する。その経歴から“怪物”と称され、ニューヨーク市警における研修時代も多くの凶悪事件を解決している。 「毒をもって毒を制す」がポリシーで、目的を達成するためならいかなる手段でも強行する。また、銃撃戦を中心にあらゆる戦闘技術に精通しており、サイレンサー付きの銃を好んで使用している。幼少期は北朝鮮の秘密部隊M-99で非人道的な訓練を受けていたが、単身で脱北。その経験から、閉所恐怖症という弱点がある。 分室に所属後は伊波建也と組み、お互いを出し抜きながらも裏社会の事件に踏みこんでいく。

伊波 建也 (いば けんや)

警視庁の生活安全課“分室”に所属する男性警察官で、階級は警部補。常にだらしない格好で、顔には無精髭をたくわえている。警察官でありながら、金儲けとセックスのためならどんな手段もいとわない悪党で、桂木静を薬で昏睡させて襲おうとしたこともある。その一方で、真に迫る危機的状況では持ち前のずる賢さと戦闘技術で窮地を脱する実力を持っており、静とはちぐはぐな関係を保ちながらも、絶妙なチームプレイで事件を解決していく。 また、分室の仕事柄、裏社会にある程度通じており、暴力団ともトラブルを引き起こしている。

神崎 玲 (かんざき れい)

警視庁の交通課に所属する若き女性警察官。桂木静を先輩として慕っており、プライベートでもよく行動を共にしている。胸が大きいという特徴があり、伊波建也や静にたびたびからかわれている。事件にあたっては静や伊波のように前線で戦闘したり、暗躍したりといった関与はしないが、衛星システムによる車両追跡やデータベースの照合など、真っ当な警察官として解決をサポートする。

石川 太助 (いしかわ たすけ)

自称天才詐欺師の老人で、伊波建也と河出組が絡んだ若手投資家の詐欺事件をきっかけに生活安全課“分室”の面々と知り合う。以後は事件解決のための協力者となるが、その裏では伊波と手を組んで金儲けに精を出している。65歳という老齢でありながら、部屋のいたるところにフィギュアを飾るオタクであり、凄腕ハッカーとしての顔も持っている。

水沢 栄造 (みずさわ えいぞう)

警視庁の生活安全部部長を務める50歳の男性警察官で、階級は警視長。桂木静と伊波建也の上司にあたるニヒルな人物で、アウトローな静たちの扱い方を心得ており、表立っては手を出せない裏社会が絡む難事件を生活安全課“分室”に持ち込む。また、故人で静の養父にあたる桂木巡査長と面識があり、彼女の幼少時代を知る数少ない人物の1人である。

島津 一郎 (しまづ いちろう)

警視庁の生活安全課課長を務める40歳の男性警察官で、階級は警視正。生活安全課“分室”の桂木静と伊波建也は直属の部下であり、水沢栄造を上司に持つ。静たちの非合法な活動に絶えず翻弄される常識人だったが、次第に感化されて悪党としての振る舞いを覚えていく。伊波と不倫関係にある妻をもつが、島津はその事実を容認している。

8号 (はちごう)

かつて桂木静が所属していた北朝鮮の秘密部隊M-99の工作員で、長い黒髪を後ろに束ねたスレンダーな美女。女性でありながら静に匹敵する高い戦闘能力を持ち、ロシア人特殊工作員暗殺事件では河出組を実力行使で乗っ取っている。静とは辛い訓練を共に過ごした同期で、彼女のことをかつてのコードネームである“11号”という名で呼ぶ。 静の脱北にも手を貸しているが、そこで交わした約束を違えた彼女に憤りを感じでおり、強い敵意をもって分室メンバーの前に立ちはだかる。

集団・組織

生活安全課“分室” (せいかつあんぜんか ぶんしつ)

『SILENCER』に登場する警視庁の組織。痴漢対策や不法投棄の取り締まりといった地域防犯を扱う生活安全課に対し、分室にはヤクザや暴力団が絡む案件が割り当てられている。しかし、実際は伊波建也によって私物化されており、彼の金儲けの手段として利用されている。上司に対しても平気で銃を向ける桂木静も、水沢栄造の判断で同課に配属される。 表向きには閑職という位置づけであるためか、部署は物置きにあり、日当たりも悪い。

M-99

『SILENCER』に登場する組織。北朝鮮の暗部に存在する秘密部隊で、拉致被害者の少年少女で構成されている。工作員の育成を目的としており、脱落者は容赦なく見捨てる非人道的な訓練が恒常的に行われていた。隊員はすべてコードネームで呼ばれ、感情を失くすよう徹底的に教育される。中国の“特華”と呼ばれる秘密部隊も特殊戦闘指導員として関与していた。

河出組 (かわでぐみ)

『SILENCER』に登場する組織。表向きは“河出興行”という名義で鉄クズや中古車を扱っているが、裏では暴力団として暗躍している。伊波建也の企みによって組長が拘置された過去があり、現在は若頭が組を牽引している。そのため、伊波に対しては組織全体が恨みを持っている。また、ロシアを相手にした稼業をしていた経緯から、日本に潜伏するロシア人特殊工作員“P・A(プレジデント・アーミー)”に隠れ家を提供した結果、彼らの暗殺を目論む8号の標的に加えられてしまう。

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