ハクバノ王子サマ

ハクバノ王子サマ

私立小田原女子高等学校の新任男性教師となった25歳の小津晃太朗と、生徒の憧れの存在だが、良縁に恵まれない32歳の独身女性教師、原多香子の2人を中心に展開するラブロマンス漫画。新婚でありながら多香子の魅力へ引きこまれていく晃太朗と、既婚者と知りながら密かに想いを寄せる多香子のもどかしい恋の葛藤が、彼らを取り巻く多彩な登場人物とともに描かれている。

正式名称
ハクバノ王子サマ
ふりがな
はくばのおうじさま
作者
ジャンル
不倫
 
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概要・あらすじ

3年間の会社員生活に嫌気がさし、昔とった教員免許を頼りにサラリーマンから転身、25歳で高校教師となった小津晃太朗小田原女子高等学校で副担任を任された晃太朗は生徒からのアプローチを受けるが、「年下には興味が無い」とあっさり誘惑を断ち切る。しかし、生徒から「タカコサマ」と慕われる、クールで美人な担任教師の原多香子に対しては、並々ならぬ興味を示していた。

一方、不器用な性格が災いして独身のまま32歳を迎えた多香子も、晃太朗の何気ない行動をきっかけに恋愛感情を抱き始める。2人の想いを察した同僚の既婚者、黒沢明夫は、2人を食事へと連れ出すが、多香子はそこで晃太朗にイギリスで留学中の婚約者がいることを知ってしまう。

両親の離婚が原因で別姓を名乗ることになった晃太朗の実妹、市川琴実が生徒として監視する学園で、晃太朗と多香子は幾多のすれ違いと迷いを繰り返しながら心を通わせていく。

登場人物・キャラクター

小津 晃太朗 (おづ こうたろう)

小田原女子高等学校で社会科を担当する25歳の新任男性教師で、妹の市川琴実が在籍する2年B組の副担任も務めている。年下には興味がなく、周囲の女子高生には興味を示さないが、同クラスで担任を務める同僚、原多香子には初対面から魅力を感じている。一方で、晃太朗には東山カオリというイギリス留学中の婚約者がおり、多香子を想うことが不倫になってしまうと自戒しながらも、少しずつ彼女とその周囲をとりまく人間関係を意識するようになる。 なお、前職は大学の同級生である今村高志と同じ会社でサラリーマンをしており、教師になってからも今村とは友人関係を続けている。

原 多香子 (はら たかこ)

小田原女子高等学校の英語科教師で、2年B組の担任を務める32歳の女性。セミロングの黒髪で、泣きぼくろが特徴。同女子校のOGであり、クールな美しさから生徒に「タカコサマ」と慕われているが、実際はビールが大好きで結婚に焦るアラサー女子。そのため、小津晃太朗にアプローチされたことで好意を抱くが、彼に婚約相手がいることを知る。 そして、禁断の恋と知りながら諦めきれない自身の想いに揺らぎ、一時は黒沢明夫や江川智と関係を持ちながらも、晃太朗と惹かれあっていく。

東山 カオリ (ひがしやま かおり)

小津晃太朗の婚約者で、朗らかで柔らかな印象を持つロングヘアーの女性。ただし、物語中盤までは登場時の表情が隠されている。晃太朗の教員赴任時はイギリスに留学しており、女の園である女子校で晃太朗が不貞を働かないよう、メールで頻繁に連絡をとりあっていた。しかし、祖母の急病を折に緊急帰国し、彼女を安心させるために遠距離恋愛の浮気防止に結んでいた婚約を進め、晃太朗との結婚を決意する。

市川 琴実 (いちかわ ことみ)

小田原女子高等学校の2年生で、黒髪ショートカットの17歳。2年B組に在籍しており、副担任の小津晃太朗とは兄妹だが、両親の離婚後に母に引き取られたことから、旧姓を使っている。また、離婚の原因が父の浮気だったことから不倫や浮気に抵抗があり、女子校に赴任した晃太朗へ事あるごとに釘を刺している。 そして、彼と原多香子との関係を察すると、妨害に奔走するようになる。

黒沢 明夫 (くろさわ あきお)

小田原女子高等学校の男性社会科教師で、ショートカットと糸目が特徴の42歳。優しい性格で新任の小津晃太朗の世話を焼くほか、生徒からの信頼も厚く、「黒沢っち」の愛称で親しまれている。5歳年下で、かつて自分が担任したクラスの女子生徒と結婚しており、2児の父でもあるが、同僚の原多香子と2度の不倫関係を持ってしまう。

江川 智 (えがわ さとし)

今村高志が勤務する会社の取引先に勤めている30歳の男性で、あご髭が特徴の優男。今村の主催した合コンで原多香子と出会い、お互いにスキューバダイビングの免許を持っていたことから、彼女をデートに誘い出す。その後もアプローチを続け、小津晃太朗との関係に揺らぐ最中の多香子と結婚を前提にした交際を取り付けている。

今村 高志 (いまむら たかし)

小津晃太朗がかつて勤めていた会社の元同僚で、大学時代の同級生でもある男性。市川琴実とも旧知の仲で、「イマムー」と呼ばれている。黒縁の眼鏡をかけており、性格は明るく社交的だが、テンションが上がると名古屋弁が出て下品になる。晃太朗のよき相談相手として活躍するほか、合コンを開き原多香子と江川智が出会うきっかけを作っている。 ちなみに、妻帯者だが浮気の経験がある。

森先生 (もりせんせい)

小田原女子高等学校に勤務する女教師で、小津晃太朗や原多香子の同僚。担当は理科で、校内ではよく白衣を着ている。気さくな性格から思ったことは奥せず発言するタイプで、教員同士の飲み会では多香子や晃太朗に恋愛関係の核心を突く疑問をぶつけることもあるが、本人は周囲の相関関係に気づいていない。 また、独身のため、今村高志の主催した合コンにも参加している。

トモコ

原多香子の大学時代からの旧友で、会社勤めの女性。かつては多数のイケメンと交際し、就職後も毎日のようにデートを重ねるやり手の美女だったが、30代を境に男性との出会いが激減。その結果、39歳バツイチの冴えない男性と婚約する。そして、結婚披露宴の招待状を渡すために多香子と再会し、小津晃太朗や江川智との関係に葛藤する彼女に対し、過ぎゆく時間の重さを語っている。

場所

小田原女子高等学校 (おだわらじょしこうこう)

物語の主人公である小津晃太朗のほか、原多香子、黒沢明夫、森先生が教鞭をとる女子校で、晃太朗の妹にあたる市川琴実も2年生として在籍している。また、多香子の母校でもある。制服は紺色に白カラーのセーラー服で、赤色のタイを着用。体操ジャージは赤茶色となっている。

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