カムイの剣

カムイの剣

矢野徹作の同名冒険時代劇小説を原作とする劇場用長編アニメーションで、幕末までの次郎の冒険が描かれている。映画化にともない、明治維新以降を舞台とした続編小説も刊行された。

正式名称
カムイの剣
ふりがな
かむいのけん
原作者
制作
マッドハウス
公開日
監督
りんたろう
ジャンル
アドベンチャー
 
時代劇
 
幕末
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概要

幕末の世、育ての母親と姉を何者かに殺害されてしまった次郎は、親殺しの濡れ衣を着せられ村からも追われる身となってしまう。後に、公儀御庭番の首領、天海に拾われた次郎は忍びとして育てられ、亡き実父の短刀を手に、己の出生の謎を解く旅に出る。

やがて、自身の短刀「カムイの剣」に施された日月螺鈿の文様には、海賊キャプテン・キッドにまつわる財宝の謎が隠されていることを知る。

登場人物・キャラクター

次郎 (じろう)

育ての母つゆと姉さゆりを殺され、母と姉殺しの容疑で村を追われてからは、天海の下、忍びの修行をしながら成長する。父・太郎佐の死の謎を解くべく天海のもとを離れ探索を始める。必殺技は、剣技「カムイ無拍子」。

天海 (てんかい)

幕府公儀隠密の元締め。普段は高僧・天海和尚を名乗っている。次郎の父太郎佐の死に深く関係する。忍びとして育てた次郎を探索に出し、キャプテン・キッドの財宝を手に入れようと裏で画策している。

オヤルル

次郎の生みの母。アイヌ]の女性。太郎佐、次郎と生き別れてからはシノピリカコタンの集落を離れ1人で暮らしていた。次郎に託されたカムイの剣はアイヌの宝物であり、オヤルルが太郎佐に渡したもの。

ジェロニモ

ネイティブ・アメリカンの伝説的な指導者。チコの養父である。チコの危機を救った次郎を家族同然にもてなす。

三平 (さんぺい)

天海配下の忍びの一人であり、同時に次郎の父、太郎佐を知る親友でもある。お雪同様、財宝の謎を追う次郎を追う任を受ける。

お雪 (おゆき)

太郎佐の死の謎を追求するため抜け忍となった次郎を追う天海配下の忍びの一人。次郎を追う内に次郎との間に愛憎が芽生える。

マーク・トゥエイン (まーくとぅえいん)

財宝の謎を追い、酒場サンタ・カタリナに現れた次郎に興味を抱いたアメリカ人の作家。次郎に助言を施す。

藤林 源十郎 (ふじばやし げんじゅうろう)

伊賀の上忍で、次郎の配下となった忍びたちを統括する、協力者となる。

安藤 昌山 (あんどう しょうざん)

知床コタンに住む世捨て人の老人。天海から差し向けられた追手との死闘により傷ついた次郎を助け、教育を施して財宝の謎を解くきっかけを与えた。また、米国に渡ることを決意した次郎の援助もした。 安藤昌益の子孫とされる。

真吾 (しんご)

天海の実子で、次郎を一流の忍びとして鍛え上げた師にあたる人物。抜け忍次郎の追跡と財宝の謎究明の計画の指揮をとる。

チコ

米国に渡った後、危機に瀕していた次郎が救ったネイティブ・アメリカンの女性。その正体はジェロニモの養女で、フランス人。本名はジュリー・ルシェル。

太郎佐 (たろうざ)

次郎の父にあたる人物。薩摩藩の命で、蝦夷にてキャプテン・キッドの財宝探索にあたっていた忍び。アイヌの女性であるオヤルルとの間に次郎をもうけるが、財宝を狙う天海に追われ、次郎に財宝の謎を秘めた品を残して死ぬ。

西郷 隆盛 (さいごう たかもり)

薩摩における重要人物。三平、太郎佐ら薩摩の配下の元締めと目される。

クレジット

原作

矢野徹

監督

脚本

作画監督

野田卓雄

音楽監督

宇崎竜童 , 林英哲

アニメーション制作

マッドハウス

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