裏剣道ZERO

裏剣道ZERO

裏剣道・王道の使い手である裏剣道士、正宗零が、幼馴染の村正霧恵を守るために裏剣道・邪道からの刺客に立ち向かっていくバトルアクション漫画。代表作『エイケン』などのラブ・コメディを手がけた松山せいじによる、村正霧恵を始めとした女性キャラクターたちのお色気セクシー要素たっぷりの展開も魅力のひとつ。

正式名称
裏剣道ZERO
ふりがな
うらけんどうぜろ
作者
ジャンル
バトル
 
ラブコメ
 
剣道
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概要・あらすじ

離れて暮らす幼馴染の村正霧恵と10年前に交わした「えっち」の約束を果たすために、私立剣刀中学校に転校してきた天真爛漫な少年、正宗零は、命刀・正宗丸を振るう一撃必殺の剣術である裏剣道・王道の使い手だった。だが、敵対流派である裏剣道・邪道を操る集団、邪道鬼面流のカイザー増瀬が、裏剣道・王道の存在を排除しようとする。

学校や居候先である村正家にまで襲い掛かる刺客たちを何とか撃退するだったが、カイザー増瀬は恨みを力に変える邪神転生の儀式により、学校の生徒ごとを葬り去ろうとする。カイザー増瀬の正体は、いじめによる不登校で学校を恨んでいた天乃叢雲だった。叢雲の担任でもある本山みらいの説得によって、体に宿った邪気が叢雲かっら抜けたが、力を失い叢雲の側近として潜んでいた裏剣道・邪道の開祖、邪仁が復活してしまう。

登場人物・キャラクター

正宗 零 (まさむね ぜろ)

一撃必殺の剣術である裏剣道・王道を使う13歳の少年。形体変化する巨大な刀、命刀・正宗丸を振るい、身長130cm、体重19kgという年齢の割には小柄な体躯から想像できないような豪快な技を繰り出す。幼い頃、幼馴染の村正 霧恵と交わした「こんやくしょ」に書かれた「えっち」の約束を果たすために、10年ぶりに里から下り私立剣刀中学校に転校してきた。 性格は純朴かつ天真爛漫で人を疑う事を知らず、正義感が強く悪いことは許せないタイプ。裏剣道・邪道の一派である邪道鬼面流の送り込む刺客を次々に打ち倒し、裏剣道・王道の排除と学校の生徒たちの抹殺を企むカイザー増瀬の野望を阻止するため奮闘する。

村正 霧恵 (むらまさ きりえ)

正宗零の幼馴染であり、恋愛やオシャレに興味を持ついたって普通の14歳の少女。三姉妹の末娘だが、家事のできない姉たちに代わり、力仕事までこなす家庭的な一面もある。零と同じ里にいた頃は一緒に裏剣道の修行もしていた。里暮らしが長く常識や倫理観に欠ける零に手を焼きながらも、苦境を乗り越えるごとに次第に零に惹かれていく。

カイザー増瀬 (かいざーそぜ)

裏剣道・邪道の一派である邪道鬼面流の総帥であり、敵対流派である裏剣道・王道の排除を企む。正体はいじめによって不登校になり学校への恨みを募らせていた私立剣刀中学校の生徒、天乃叢雲だったが、邪神転生復活の儀式の最中に現れた天乃の唯一の理解者であった担任の女教師、本山みらいの決死の説得によって正気を取り戻す。

世文 (せぶん)

カイザー増瀬に仕える秘書の男性であり、自他共に何事にも完璧であることを求める。裏剣道・邪道の暗黒最強剣、邪神転生復活の儀式に加担するが、本山みらいの説得により邪気が抜け用済みになったカイザー増瀬を冷酷に切り捨て、復活した邪神転生の力を取り入れることによって封印されていた本来の姿を取り戻す。

本山 みらい (もとやま みらい)

私立剣刀中学校の女教師であり、正宗零や村正霧恵、邪気を注入されたカイザー増瀬の元の姿である天乃叢雲の担任。かつて教育実習で私立剣刀中学校を訪れていた際、失敗続きで落ち込んでいたところを天乃に励まされ、その時に手渡されたハンカチを今でも大切に持っている。そのせいか、いじめにより不登校になった天乃のことを、自分のことのように心配してしまう。

村正 英美 (むらまさ えいみ)

村正霧恵、村正部素ら三姉妹の長女であり、酒好きでいい加減な性格のOL。裏剣道にまつわる血塗られた歴史を正宗零と霧恵に語る。実は零と同じく裏剣道・王道の戦士であり、部素と共に「二剣二刀王道補助式 双龍四舞(ダブルしまい)」を駆使して戦う。武器は炎を発する二本の刀で、必殺技は「火龍双舞剣」。

村正 部素 (むらまさ べす)

村正霧恵、村正英美ら三姉妹の次女であり、常に笑顔を絶やさない女流マンガ家。非常におっとりとしていて、洗濯機の使い方も分からない間の抜けた性格。実は正宗零と同じく裏剣道・王道の戦士であり、英美と共に「二剣二刀王道補助式 双龍四舞(ダブルしまい)」を駆使して戦う。武器は炎を纏った素拳で、必殺技は「火龍剛鉄拳」。 戦いの際はめがねを外す。

場所

裏剣道 (うらけんどう)

『裏剣道ZERO』に登場する剣術。金閣寺建立の際に建設予定地に生えていた呪いの巨木「白銀の桜」に取り付いた妖を討伐するため、当代の剣聖である愛州移香斎が編み出した一撃必殺の剣術。妖に悩まされているすべての人々を救うため、二人の息子である王仁と邪仁に伝授するが、人斬りをした邪仁は破門となり、後に裏剣道・邪道を編み出す。 残った王仁は裏剣道の奥義である裏剣道・王道を伝授され、結果としてふたつの流派に分かれることになる。

その他キーワード

命刀・正宗丸 (めいとう・まさむねまる)

『裏剣道ZERO』に登場する武器。正宗零が持つ裏剣道・王道専用の武器。普段は樽桶に用いる木板のような長い板を石輪の拘束具でまとめたような姿だが、裏剣道起動時には拘束具を解除することでどさまざまな形に変形し、「一振百万斬(ミリオンホームラン)」や「風神の盾」、「王者彗星」などの必殺技を繰り出す。

邪神転生 (じゃじんてんせい)

『裏剣道ZERO』に登場する武器。カイザー増瀬が復活の儀式を行う、裏剣道・邪道専用の暗黒最強剣。人間の怒りや嫉妬、悲しみ、侮蔑、憎悪などの負の感情をエネルギーとし、私立剣刀中学校の生徒たちを生贄として次々に食らい尽くす。カイザー増瀬の手を離れた後は、本来の姿を取り戻そうとする世文の体に吸収され邪気を解き放つ。

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