武士沢レシーブ

武士沢レシーブ

ヒーローに憧れる武士沢光沢が、牛乳学園で元ヒーロー部の国本ウミハル、国本ちはる兄妹らと共にヒーローとして活動していく姿を描いた不条理ギャグ漫画。うすた京介の代表作『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!! マサルさん』の連載後に描かれ、最終回の衝撃的な展開が話題となった。「週刊少年ジャンプ」1999年18号から29号、31号から40号にかけて連載された作品。

正式名称
武士沢レシーブ
ふりがな
ぶしざわれしーぶ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
不条理・シュール
 
その他ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

部員数が少なく廃部寸前となった牛乳学園ヒーロー部。そこに突如として現れた武士沢光沢は、その強さと奇天烈な言動により、一気にヒーロー部部員たちに一目置かれる存在となる。そしてかつて黄金期のヒーロー部において司令官を長年務めてきたコマンダー矢吹の指導のもと、ヒーロー部はスーパーヒーロー部A、「さわやか戦隊☆ヒザサポーターズ」とレベルアップしていく。

そしていつしか武士沢たちは世界征服をたくらむ謎の生命体の存在を知り、その壊滅のために動き出すのだった。

登場人物・キャラクター

武士沢 光沢 (ぶしざわ こうたく)

常にヘルメットを着用している。ヒーローに憧れており、「武士沢レシーブパンチ」や「武士沢アタック」など数々の必殺技を持つ。「はだか戦隊ギリギリ☆セーフ」の大ファンで、いつか彼らを越えたヒーローになってみせるという野望を持っている。テンションは常に高く、熱い男なのだがその行動は支離滅裂なことが多く、周囲の人間たちは振り回されがちである。

国本 ウミハル (くにもと うみはる)

ヒーロー部の元部長。ヒーローおたくであり「はだか戦隊 ギリギリ☆セーフ」のフィギュア収集を趣味としている。常に耳のついたようなゴーグルを着用している。ひ弱で、学園の生徒達からも笑い者にされているが、妹のピンチになると不良の鬼嶋しげるにも向かっていく根性の持ち主。

国本 ちはる (くにもと ちはる)

ヒーロー部に所属していた国本ウミハルの妹。コマンダー矢吹の一存で、兄や武士沢光沢を差し置いてスーパーヒーロー部Aのリーダーに任命される。「大きな古時計」を歌っていると途中から必ず「ドナドナ」に変わってしまうという癖がある。兄をバカにされると「お兄ちゃんは腰抜けじゃない!」と激怒する。

ピーター・ワッチメン (ぴーたーわっちめん)

ハワイから牛乳学園に転入してきた留学生。6歳で大学を卒業し天才少年と呼ばれた。10年前にコマンダー矢吹の下で働いており、実は矢吹に呼ばれ牛乳学園にやって来た。誰かに酷い目にあわされると「憎い奴日記」を付けるのだが、武士沢光沢と出会った日には彼の事を14ページも書いている。常に半袖、半ズボンで武士沢からは「ナマ足」と呼ばれる。

コマンダー矢吹 (こまんだーやぶき)

「はだか戦隊 ギリギリ☆セーフ」の司令官である「コマンダーさん」のモデルとなった人物。服は着ているものの顔は完全に犬。10年前にはヒーロー部の黄金時代を築いた顧問を務めていた。真のヒーローになりうる若い才能を捜し続ける中で武士沢光沢たちと出会い、彼らを導いていくことなった。

鬼嶋 しげる (おにじま しげる)

不良グループ鬼島組を率いている巨漢。歌うことが好きで嫌がる生徒を集めリサイタルを開く。サラサラな髪質にこだわりを持っていたが、国本ちはるに失恋したことがきっかけで、ピチッとした髪型に変更。それに伴い名前も「ジェームズ鬼嶋」に改名した。

トリップ王子 (とりっぷおうじ)

地中に棲むゼリーという生命体の王子。武士沢光沢を倒したことで、勝手にライバル視され、逆につけ狙われることとなる。人間を原始人と呼び、下等生物とみなしている。種族の復興に使命感を燃やし、その足並みを乱す者は仲間であっても粛清する残忍な性格。武士沢からは「トリ王子」や「トリ男」と呼ばれている。

場所

牛乳学園 (ぎゅうにゅうがくえん)

武士沢光沢たちが通う学園で通称「ぎゅうがく」。10年前この学園のヒーロー部は黄金時代を迎えており、その時の部員たちは「黄金戦隊ンナ~ェンジャー」と呼ばれている。

その他キーワード

ゼリー

地中に棲む生命体で10年前にコマンダー矢吹率いるヒーロー部の手によって封印されたが復活。気を失うと身体がゼリー状に変化してしまう。ベトッカーズという不思議な結晶から少しずつ染み出す液体に、その身体の成長を抑えこむ作用がある。

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