武田みけん星

武田みけん星

戦国武将武田信玄の生まれ変わりとされる高校生武田晴信が喧嘩とラグビーを通じて日本中の不良学生をまとめあげていく様を描いたラグビー番長漫画。

正式名称
武田みけん星
ふりがな
たけだみけんぼし
作者
ジャンル
ラグビー・アメフト
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概要・あらすじ

山梨県の甲府風林高校1年生武田晴信は戦国武将武田信玄の生まれ変わりと言われ、その額の星型の痣から天下を取る宿命の元に生まれたと信じられていた。桁外れの度量と力にめぐまれた晴信は入学早々喧嘩を繰り返し、甲府風林高校を掌握する。だが、喧嘩で天下を取ることの愚を悟り、ラグビーで全国の番長を束ねることを思いつく。

「全国の総番長を花園ラグビー場で決めるべし!」との檄告を全国に飛ばす晴信。これによりラグビー戦国時代が幕を明けた…かに思われた。しかし、越後の上杉景虎、広島の毛利元輝らは晴信の考えに賛同せず、独自の手法で天下取りに邁進し始める。晴信率いる武田軍団はそんな彼らに真っ向からぶつかっていく!

登場人物・キャラクター

武田 晴信 (たけだ はるのぶ)

甲府風林高校1年生。昭和40年生まれ。武田信玄が出家する前に名乗っていた晴信を名に持つ快男児。身長185センチの偉丈夫で喧嘩が強く体力も抜群。「人は石垣」が口癖で、万人の上に立つ大きな度量の持ち主である。額に星形の痣があり、これを「武田みけん星」と称す。「みけんに星を持った者が武田を再興する」と武田勝頼が言い残したとされ、天下を取る宿命に生まれたことを自覚している。 圧倒的な喧嘩の強さを誇る晴信は入学早々甲府風林高校を掌握し、1年生ながら風林疾風隊隊長となる。しかし、喧嘩で天下を取ることの愚を悟り、ラグビーで日本の総番長を決めることを決意。全国の番長に檄告を飛ばした。 甲府風林高校ラグビー部のポジションは不動のナンバーエイト。

板垣 信正 (いたがき のぶまさ)

甲府風林高校1年生。中学時代は甲府市の総番として知られていたが、入学早々武田晴信とタイマンを張って敗れる。それ以来、武田晴信の器量に心服し、その右腕的存在となる。ラグビーでのポジションはスタンドオフ。武田信玄の家臣で武田四天王の板垣信方にあやかり名を授かった。 実家は甲府市内で料亭を営んでいる。

飯富 昌虎 (おぶ まさとら)

甲府風林高校1年生。韮崎北中の元番長。身長195センチ。板垣信正に続いて武田晴信にタイマンを挑むがあっさり敗れ去る。以来、晴信の下についた。風林疾風隊一の巨漢で、ラグビーのポジションはプロップ。常に学帽を被り、首に巨大な数珠を下げている。武田信玄の宿老で武田二十四将に挙げられる飯富虎昌にあやかり名を授かった。

諸角 定虎 (もろずみ さだとら)

甲府風林高校3年生。風林疾風隊の副長であったが、1年生の武田晴信とタイマンを張り負けたことで、その軍門に下った。もともと風林疾風隊では最強をうたわれていた存在。中学時代はラグビー部員で県大会でも優勝したことがある名選手だった。将来は全日本候補とも言われていたが、甲府風林高校のラグビー部は部員不足で衰退しており、退部して風林疾風隊で喧嘩三昧の日々を送っていた。 長髪で白眼のニヒルな風貌。ラグビーでのポジションはフルバック。武田信玄の家臣で川中島の合戦で討ち死にした諸角虎定にあやかり名を授かった。

甘利 康虎 (あまり やすとら)

甲府風林高校1年生。新入生でただひとりラグビー部に入部した生粋のラグビー好き。武田 晴信のラガーとしての才能を見抜き、ラグビー部に勧誘した。眼鏡のニキビ面で生真面目な性格。身長が低く、堅太りの体型でラグビーでのポジションはフッカー。晴信をラグビー部に入部させるため、風林疾風隊との戦いに同行し、隊長の芹沢と対マンを張って引き分けるなど、ここ一番で根性を見せる。 武田信玄の家臣で武田二十四将に上げられる甘利虎泰にあやかり名を授かった。

山本 勘助 (やまもと かんすけ)

武田晴信に天下を取る資質ありと見込み、甲府風林高校に転入してきた高校放浪人(こうこうさすらいびと)。旅役者の子供で親の巡業について回っていたため諸国の事情に詳しい。2の前歯が目立つ風貌でサングラスで目を隠している小柄な男。強力なリーダーシップを持つ男の元で軍師となって天下を取らせることを目指しており、武田晴信がラグビーで全国の番長をまとめあげる事を思いつくよう自然に誘導した。 東京大学に楽勝で入れる頭脳の持ち主であり、卓越した知略の持ち主。武田信玄の軍師山本勘助にあやかり名を授かった。

上杉 景虎 (うえすぎ かげとら)

自ら戦国時代の名将上杉謙信の再来を自認する武田晴信最大のライバル。新潟県越後学園1年生にして、越後闘竜隊総帥。晴信同様高校1年生ながら、北陸全域を制圧した総番長である。天才的な頭脳を誇る容姿端麗な男でもちろん喧嘩も抜群に強い。父親は日本の政財界を牛耳る超大物政治家田中角丸。 内縁の妻の子であることから姓は違うが、優秀な資質をかわれ、後継者の座が約束されている。父親の権力を利用し、日本中から優秀な学生を越後学園に集め超エリートとして育成。その上に君臨することで将来の日本を支配しようと目論んでいる。元は義に厚い人間であったが、父田中角丸との関係から権力志向の極めて強い人間に変貌してしまっている。

織田 信秀 (おだ のぶひで)

尾張中央高校1年生にして番長。戦国時代の英雄織田信長の再来を自認し、愛知岐阜三重を勢力下に置く。日本最大の遊興企業ループ尾河興業を病に倒れた父親に代わり経営する実業家でもある。尾河興業が経営する岐阜金津園のトルコ本能寺でナンバー1接客嬢蘭丸とのプレイ中、腹心明智秀光の裏切りにあい焼き討ちをしかけられるが、武田晴信の救援でからくも死地を脱した。 これを機会に晴信と義兄弟の杯を交わし、「ラグビーによる天下取り」に同意する。

毛利 元輝 (もうり もとてる)

広島安芸学園1年生にして番長。安芸激烈隊隊長。武田晴信の「全国の総番長を花園ラグビー場で決定する」提案に反発し、あくまでも武力による「全国制覇」を目指そうとした。その背後には西日本最大の暴力団組織王虎会が控えている。鹿児島の島津久義の許嫁を人質に取るなど卑劣な手段で西日本を制圧した。 その後、晴信を盟主とする東日本連合と激突。晴信とタイマンして敗れた。この時、晴信に命を助けられたことで、その度量に心服し、「ラグビーによる天下取り」に同意した。

島津 久義 (しまづ ひさよし)

鹿児島薩摩学園番長。九州連合3000人の総帥である。高校1年生にして九州全土を掌握した逸材であるが、許嫁を人質に取られたことで広島の毛利元輝の軍門に降っていた。武田晴信の前に毛利が屈した後は、晴信の「ラグビーによる天下取り」に合意したが、上杉景虎陣営の工作により離反。 最後の川中島決戦では上杉の同盟者として晴信側と戦った。

伊達 正義 (だて まさよし)

仙台陸前高校1年生番長。実家は戦国時代から続いた名家で不動産業、観光事業などを経営する東北屈指の資産家。正義感が強く、筋の通らぬことを嫌う性格である。隻眼であり、右目を眼帯で覆っている。溺愛する妹を武田晴信の子分に襲われたと勘違いし、1度はぶつかり合ったが、誤解が解けた後は晴信の器のでかさに感銘を受け、「ラグビーによる天下取り」に合意した。 だが、その後「北海道独立」を画策する神聖一郎思想に共鳴し、武田晴信陣営を離脱。最後の川中島決戦では上杉景虎の同盟者となった。

3人委員会 (さんにんいいんかい)

北陸を制す上杉景虎のブレーンである3人組。メンバーは黒岩秀、青島玲、赤嶺神。エリートの集う越後学園の中でも群を抜いてIQの高い3人で、全員がIQ180を誇る頭脳集団。上杉景虎を中心に21世紀の日本を動かすために結成された。しかしブレーンであることに飽き足らなくなり、次第に独自の策を弄して上杉を操ろうとし始める。

大田原 鉄之助 (おおたわら てつのすけ)

北海道独立を目指す北海猛者連総番長。影の総番にして理論的指導者の神聖一郎を信奉しており、彼の指示により、上杉景虎と同盟を組み、武田晴信軍団と戦った。

仁科 麗華 (にしな れいか)

諏訪の名家にして山林王である仁科家令嬢。西陵高校3年生。気品ある清楚な美女だが強い意志も併せもつ。武田晴信が心底惚れぬき、最後には結ばれる相手である。

田中 角丸 (たなか かくまる)

北陸の総番・上杉景虎の父親。政財界を牛耳る超実力者の政治家。内縁の妻に産ませた子供ゆえ景虎には上杉の姓を名乗らせている。正妻が産んだ長男が死亡したため、景虎を後継者と認め、様々なバックアップを施す。景虎の器量と能力を高く評価している。

神 聖一郎 (じん せいいちろう)

北海道独立を目指す北海猛者連の影の総番にして理論的指導者。函館の郊外の寺で僧侶の修行もしている。実は影で三人委員会と連携しており、上杉景虎を操って日本を思うままに動かそうと企んでいた。

集団・組織

風林疾風隊 (ふうりんしっぷうたい)

『武田みけん星』に登場する組織。甲府風林高校の各学年の番長が集まって組織された番長連合の名称。山梨県全域の高校を傘下におさめている。武田晴信は1年生ながら、板垣信正、飯富昌虎、諸角定虎ら6人と共に風林疾風隊を叩きのめし、隊長の座についた。

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