源氏

源氏

江端克己が突然姿を消した恋人長谷川桜を追いかけて、日本との並行世界である日本国に流れ着く物語。2015年5月現在未完。

正式名称
源氏
ふりがな
げんじ
作者
ジャンル
ファンタジー
 
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概要・あらすじ

16歳の江端克己の2歳年上の恋人長谷川桜は、突然姿を消す。長谷川桜が居た痕跡がなくなっていて、誰も覚えていない。長谷川桜は並行世界日本国の者だった。江端克己は恋人を取り戻すため、全てを捨て日本国に向かう。

登場人物・キャラクター

江端 克己 (えばた かつみ)

16歳の高校生。10人の異母兄弟たちにかわいがられて育ったせいか、要領が良く根っからの甘えん坊。土下座してまで付き合ってもらっている2歳年上の彼女の長谷川桜に夢中。姿を消した長谷川桜を追い、日本国へ向かうことになった。そこで、頼朝に顔がそっくりなこともあり、源氏と平家の戦いに巻き込まれていく。 年齢性別関わらず、まっすぐな気持ちで接し、時折ハッとさせる言動から、いつの間にか相手の懐に入るという特技がある。

長谷川 桜 (はせがわ さくら)

江端克己の恋人で、18歳にして大人の余裕を感じられる女性。実は日本国の不思議な力を持つガーディアンの姫という身分。訳あって現代日本で高校生活を送っていた。その後、晴海ふ頭から出る船に乗り、日本国へ戻る。その代償にすべての記憶を失ってしまう。日本国に到着後、記憶がないところを空也に拾われ、その後、平家に世話になる。

源 頼朝 (みなもと の よりとも)

若くして清和源氏を率いる統領だったが、23歳にして毒殺される。誰からも好かれる人望の厚い人物だった。江端克己に顔は瓜二つ。日本国の中立地帯・東京で、平清盛弟と偶然再会し、彼をかばって毒矢を受けてしまった。長谷川桜は許嫁であった。同名の実在の人物がモデル。

源 義経 (みなもと の よしつね)

23歳。源頼朝の弟で、源氏軍義経隊隊長。左目は義眼。周囲には獰猛な人間だと噂されているが、実は感情表現が豊かで親しみやすい性格。兄の頼朝に対しては尊敬を通り越してブラコンでもあった。頼朝にそっくりな江端克己を身代わりに、自分の兄への恋心を成就する。最初は兄の身代わりに思っていたが、少しずつ江端克己の魅力に惹かれ、恋愛感情を抱くようになる。 同名の実在の人物がモデル。

北条 政子 (ほうじょう まさこ)

15歳。北条家の長女で、源頼朝の奥方候補であった。2人の兄がいる。7歳のころから源氏の行軍に参加し、弁慶に育てられたため、彼のことは父親のように思っている。源義経は年の近い兄弟のように思っており、弁慶と一緒にからかうことも。江端克己とは、少しずつ気になる存在となり、恋愛対象として意識していく。 同名の実在の人物がモデル。

武蔵坊 弁慶 (むさしぼう べんけい)

22歳。源氏軍義経隊参謀で、源義経の側近。常に義経のことだけを考え、行動している。頼朝の死で混乱する義経と北条政子をなだめ、軍のために処理しようと冷静な判断力を持つ切れ者。頼朝の通夜の場に偶然通りかかった、克己の姿に目をつけ、源氏の統領の代わりに仕立て上げた。 同名の実在の人物がモデル。

平 清盛(弟) (たいらの きよもり)

23歳。平家の総大将。義母・建礼院との折り合いが悪く命を狙われている。衆人の目の中、毒の杯と知りながら飲み干したことも。頼朝とはお互いに統領となる前からの旧知の仲。一方で婚約者がいながら、次々と女をとっかえひっかえする女癖の悪さがあり、捨てられた女の始末は空也が行っている。平清盛(兄)に異様な執着心を持っており、自らの手で殺してしまう。 同名の実在の人物がモデル。

平 清盛(兄) (たいらの きよもり)

23歳。同じ名前を名乗る平清盛(弟)の双子の兄。好戦的で凶暴な性格ゆえ、いつもは北の塔の牢で鎖に繋がれ、戦の時にのみ外に出される。空也だけは他の者よりは話を聞くので、牢から出すのは彼の役目でもある。バビロンの花街で周子の試練を受けにきた江端克己と出会う。怪我をした自分に手当をしてくれた克己に好意を持つ。 現代日本に流れ着いた時は、克己と桜と一緒に過ごし、幸せな時を過ごしていたが、弟の清盛の手で殺されてしまう。同名の実在の人物がモデル。

嵯峨野 空也 (さがの くうや)

平家の副将軍で、平清盛(弟)の側近。兄と弟共に信頼を得ており、フォローをする役割。人当たりは良く優しく見えるが、腹の中では計算高く何を考えているかわからない。戦場に立つと、鬼神のごとく大殺戮を行う冷酷さを持つ。平清盛(弟)の命で頼朝を探していたところ、偶然、江端克己と出会う。

周子 (しゅうこ)

バビロンという花街にいる源頼朝の専属鎧師。頼朝の人柄と強さに惚れこんでいる。頼朝の真っ白い鎧は彼女作。迷路で敵を倒す試練を受けさせ、そこで満点を出した者のみ、彼女の鎧を手にすることができる。頼朝から連絡がないことに怒り、店先で客引きをしていたところ、平清盛(兄)に目をつけられる。 戦の中、弁慶と恋仲になる。

常陸坊 海尊 (ひたちぼう かいそん)

弁慶の幼馴染。どちらかが殺されたら必ず仇を取るという関係。源氏側に弁慶がいることを知って志願兵となった。左目の深い傷は、瀬戸内水軍との戦いでつけられたもの。弁慶が命をかけて庇護している義経にライバル心を燃やしている。新しく軍に加わった友絵を気にしている。実は、平家に対して挙兵をした長野県木曽党を率いる若きホープ・木曽義仲であり、素性を隠して行動をしていた。 15歳になる自身にそっくりな息子がいる。実在の人物、木曽義仲がモデル。

友絵 (ともえ)

江端克己が現代の日本の晴海ふ頭で出会った女子高生。いつもトモエと一緒に行動しており、2人してヒラヒラのピンクハウスの服を着ている。「死にたい」と願い、江端克己に誘われ、晴海ふ頭から船に乗り、日本国へ足を踏み入れる。気が強く、思ったことはすぐ口にするタイプ。江端克己と共に源氏軍に加わることになった。 実は遺伝子が男性ということがつい最近発覚。絶望していたが、日本国に来てから少しずつ生きる力を取り戻す。

トモエ

江端克己が現代の日本の晴海ふ頭で出会った女子高生。いつも友絵の後ろにくっついていて、引っ込み思案な性格。日本国が何なのかわからないまま、源氏軍に加わることになったが、順応性は友絵よりも高く、肝もすわっている。常陸坊海尊の死んだ妻に顔がそっくりで、彼を好きな友絵との間で苦しむことになるが、長かった髪をバッサリ切ることで嫌われようとする。

場所

日本国 (にほんこく)

源平合戦の頃の日本のようだが、別次元の世界。砂漠を馬で移動する一方で、空港や高速道路などもあり、現代と同じ建造物もある。さらに、医療技術は現代より発展しており、高性能の義眼や有機機械を使用した移植も行われている。源氏が関東、平家が関西を支配しており、東京都市は中立地域となっている。2988年7月時点では、平家軍が圧勝。

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