死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く

死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く

彩峰舞人の小説『死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く』のコミカライズ作品。赤ん坊の頃から死神に育てられた人間の少女が、戦争をしている国の軍人となり、いなくなった死神の手がかりを探す姿を描いたダークファンタジー。「月刊コミック電撃大王」の2019年9月号から連載の作品。

正式名称
死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く
ふりがな
しにがみにそだてられたしょうじょはしっこくのけんをむねにいだく
原作者
彩峰 舞人
作画
ジャンル
ダークファンタジー
レーベル
電撃コミックスNEXT(KADOKAWA)
巻数
既刊7巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

赤ん坊の頃に死神のゼットに引き取られたオリビアは、ゼットから剣術や格闘術、魔術、読み書き、兵学、大陸の情勢をはじめ、獲物の狩り方や調理法も教わっていた。しかしオリビアが15歳の時、ゼットが手紙と緋色の宝石、黒い靄(もや)をまとった漆黒の剣を残して突然姿を消してしまう。ゼットの手がかりを探すためオリビアは、デュベディリカ大陸にあるファーネスト王国軍へ志願するために向かう。道中、オリビアはカナリア街道でファーネスト王国と戦争しているアースベルト帝国のザームエルの部隊に難癖をつけられるものの、ザームエルをはじめとする多くの帝国軍兵を屠(ほふ)り、その首を持ってファーネスト王国のガリア要塞に到着。その後、ファーネスト王国軍の准尉としてガリア要塞に配属された。ある日、軍人としてガリア要塞で過ごしていたオリビアは、上官のオットーからある特別任務を言い渡される。

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小説

本作『死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く』は、彩峰舞人の小説『死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く』が原作となっている。原作小説版は、彩峰舞人が「小説家になろう」に投稿していた同名小説で、漫画版より残酷な表現が多い。オーバーラップ文庫から刊行された。イラストはシエラが担当している。

登場人物・キャラクター

オリビア

ファーネスト王国の軍人の女性。年齢は15歳。赤ん坊の頃に死神のゼットに引き取られ、15歳になるまでゼットから剣術や格闘術、魔術、読み書き、兵学、大陸の情勢などをはじめ、獲物の狩り方や調理法も教わった。「オリビア」という名前もゼットから付けられた。ゼットがいなくなったことから、その手がかりを探すためにファーネスト王国軍に志願。途中で戦争相手国のザームエルを屠った手柄もあって准尉として配属される。その後、ランブルグ砦奪還成功により少尉に昇格する。自由奔放な性格で、軍に所属するまで身近にはゼット以外いなかったため、一般常識や礼儀にやや欠けており、厳格なオットーから注意されることが多い。剣での戦闘を得意としており、戦闘能力は所属する第七軍最強を誇る。持っている剣はゼットが残していったもので、漆黒の刃に黒い靄をまとっている。

ゼット

赤ん坊のオリビアを引き取り、育てた死神。オリビアに剣術や格闘術、魔術、読み書き、兵学、大陸の情勢をはじめ、獲物の狩り方や調理法も教えた。オリビアが15歳の時に、オリビア宛の手紙や緋色の宝石、黒い靄をまとった漆黒の剣を残して姿を消す。

アシュトン・ゼーネフィルダー

ファーネスト王国の軍人の男性。階級は二等兵で、最近徴兵されたばかりの新兵。第七軍に所属し、ガリア要塞で戦争相手のアースベルト帝国の侵攻に備えている。名門校で優秀な成績を収めていたため、徴兵を免除されていた自分が徴兵されたことで、母国が相当危ないことを認識し落ち込んでいる。食堂でオリビアがとなりに座ったことで彼女と知り合い、オリビアの特殊任務にも帯同する。

オットー

ファーネスト王国の軍人の男性。階級は中佐で、第七軍の副官を務める。規律や常識に厳しい人物で、自由奔放なオリビアやオリビアに甘いパウルに頭を悩ませている。一方で徹底的な現実主義者でもあり、オリビアの戦闘能力にいち早く注目し、あきらめていた作戦をオリビアに任す。

パウル

ファーネスト王国の軍人の男性。階級は中将で、第七軍の司令官を務める。見た目は好々爺だが眼光は非常に鋭い。自由奔放なオリビアを孫娘のように溺愛していることに、部下のオットーからよく注意されている。

ナインハルト・ブランシュ

ファーネスト王国の軍人の男性。階級は大佐で、第一軍の副官を務める。盟友の敵であるザームエルを屠ったオリビアに興味を示し、実際に会うと想像と違いすぎて言葉も出なかった。オットーからオリビアの人間性を聞いて、次の作戦の要となるオリビアを補佐する役目として従妹のクラウディア・ユングを推薦する。

クラウディア・ユング

ファーネスト王国の軍人の女性。階級は准尉。従兄のナインハルト・ブランシュの推薦で第一軍から第七軍に移籍し、少尉となったオリビアを補佐する副官となる。面倒ごとを押し付けてきたナインハルトを恨みつつも、ほかとは違う雰囲気のオリビアに興味を示す。

ザームエル

アースベルト帝国の軍人の男性。階級は大尉。カナリア街道の監視責任者を務め、部下と共に通行する人間に難癖をつけて悪行を繰り返している。「暴突」という異名にもなった一撃必殺の突きを得意としており、多くの名だたる兵士を屠ってきた帝国屈指の猛者だったが、オリビアに返り討ちに遭って死亡する。

モーリス

アースベルト帝国の軍人の男性。階級は曹長。密偵としてファーネスト王国の軍人になりすましてガリア要塞に入り込む。集めた情報をゼノンに報告しているところをオリビアに見つかり、逃げるところで両足とも切断される。捕獲後はガリア要塞で死んだ方がマシと思えるような拷問を受けている。

ゼノン

アースベルト帝国の軍人の男性。階級は少尉で、諜報部隊“陽炎”に所属している。投げナイフや仕込み刀など変則的な戦いを得意としている。モーリスから報告を受けていた時にオリビアに見つかり、排除しようと襲い掛かるものの返り討ちに遭って死亡する。

ヴォルフ

ファーネスト王国のランブルグ砦に巣くう山賊の男性。四〇人近くの山賊を従えていて、今まで奪還にきた王国軍を返り討ちにしている。長槍を使った戦闘を得意としている。自信満々でオリビアに襲い掛かるが、あっという間に懐に入られて剣で突き刺されて死亡する。

クレジット

原作

彩峰 舞人

キャラクターデザイン

シエラ

書誌情報

死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く 7巻 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉

第5巻

(2022-07-27発行、 978-4049145175)

第6巻

(2023-03-25発行、 978-4049149708)

第7巻

(2023-11-27発行、 978-4049154030)

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