ゲゲゲの家計簿

ゲゲゲの家計簿

マンガ家水木しげるが人気マンガ家になる前につけていた家計簿を基に、当時の極貧生活情景を描いたノンフィクションエッセイマンガ。

正式名称
ゲゲゲの家計簿
ふりがな
げげげのかけいぼ
作者
ジャンル
エッセイ
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概要・あらすじ

売れっ子マンガ家になる前の水木しげるが昭和26年から昭和41年にかけてつけていた家計簿を基に、紙芝居の画稿描きから、貸本マンガ、そしてマンガ月刊誌でデビューするまでの生活情景が描かれている。

登場人物・キャラクター

水木 しげる (みずき しげる)

本名は武良茂。神戸で水木荘というアパートを経営しながら、紙芝居を描いていた。その頃から家計簿をつけ始める。紙芝居が廃れ、貸本マンガへ乗り出す。その後、貸本も不景気になり、月刊マンガ誌で描き始める。昭和40年8月15日『別冊少年マガジン夏休みお楽しみ特大号』に掲載された『テレビ君』で第6回講談社児童まんが賞受賞。 次々と雑誌の仕事が舞い込み、昭和41年6月15日水木プロダクション設立。家計簿をつける必要もなくなり、以降つけていない。実在の漫画家、水木しげるがモデル。

鈴木 勝丸 (すずき かつまる)

紙芝居の版元。水木しげるが紙芝居の画稿を持ちこみ、画料をもらっていた。実在の人物、鈴木勝丸がモデル。

幸夫 (ゆきお)

水木しげるの弟。水木荘に住み始める。水木しげるの弟で、実在の人物、武良幸夫がモデル。

宗平 (そうへい)

水木しげるの兄。BC級戦犯として巣鴨プリズンに入っていた。出所後、電気会社に就職し、水木しげるが上京するまで同居していた。水木しげるの兄で、実在の人物、武良宗平がモデル。

加太 こうじ (かた こうじ)

東京在住の紙芝居作家の大家。阪神画劇社の景気が悪いため、水木しげると協議する。戦前に東京で伊藤正美という人が『墓場奇太郎』という作品で人気を博したので、水木しげるに怪奇ものを描くように勧める。まったく別元として練り直したのが墓場鬼太郎となった。実在の人物、加太こうじがモデル。

田辺 一鶴 (たなべ いっかく)

水木しげるが上京した際の下宿屋の屋根裏に住む講談師。水木しげるのアシスタント第一号。ポルノ講談で有名になる。実在の講談師、田辺一鶴がモデル。

梅田 (うめだ)

水木しげるに「少年戦記の会」というものを作らせる。当時、戦記物が流行っていて会員名簿を作って模型紙飛行機などを売れば儲かるとの考えだった。

モツちゃん

水木しげるの東京の自宅近くに住んでいた少年。「少年戦記の会」の会報作りや発送を手伝っていた。

布枝 (ぬのえ)

水木しげるの妻。見合いから結婚式まで5日間というスピードだった。その後、水木とともに東京に出てくる。ある日、原稿に忙しい水木しげるにかわって、宏文堂へ原稿料を取りに行く。実在の人物で、水木しげるの妻、武良布枝(旧姓、飯塚)がモデル。

つげ 義春 (つげ よしはる)

水木しげるのアシスタントとなる。毎回のアシスタント代を上着のポケットにしまったままのため、どんどんふくらんでいく。それは、今まで滞納した家賃をまとめて払うためだった。実在の漫画家、つげ義春がモデル。

場所

水木荘 (みずきそう)

『ゲゲゲの家計簿』に登場するアパート。水木しげるが紙芝居作家時代に神戸で経営していた。水木しげるのペンネーム水木は、ここからつけられた。

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