駅弁ひとり旅

駅弁ひとり旅

弁当店「大ちゃん」の店主である中原大介が、日本一周の鉄道旅をしながら各地の名物駅弁を食べ歩くグルメ紀行漫画。鉄道愛好家で駅弁をこよなく愛するフォトジャーナリストの櫻井寛が監修を務め、劇中の随所に各種鉄道の豆知識や駅弁のおかずに対する考察が光る。既刊15冊のほかに、テーマ別総集編として「ザ・ベスト 絶景・秘境編」「一度は食べたい絶品海の幸編」「寝台列車で美味しい旅編」「全国ローカル私鉄編」の単行本が発売されている。また、2012年4月5日よりBSジャパンでテレビドラマ版が全国放送された。

正式名称
駅弁ひとり旅
ふりがな
えきべんひとりたび
作画
ジャンル
その他料理・グルメ
 
旅行
関連商品
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概要・あらすじ

結婚10周年の記念に妻の中原優子から九州行き寝台特急のチケットを渡された中原大介。これは夫婦で営む弁当店「大ちゃん」の経営成功のご褒美。弁当の研究という名目ながらも大好きな鉄道で駅弁食べ歩きの日本一周旅行をプレゼントされた大介は、喜んで東京を後にする。旅の途中、女性ジャーナリストの尾崎菜々や四国で出会った水越美希、オーストラリア人のケイトらと各所を同行しながら、日本全国津々浦々を鉄道で巡りながら各地の名物駅弁に舌鼓を打つ。

日本一周達成後の「がんばっぺ東北編」では東日本大震災の被災地を訪ね、これまでの旅で世話になった弁当屋などを巡った。

登場人物・キャラクター

中原 大介 (なかはら だいすけ)

弁当店「大ちゃん」を夫婦で経営する35歳の男性。恰幅がよく髭も蓄えているため、作中では「ヒグマ」に例えられることもある。結婚10周年の記念に妻の中原優子から経営成功のご褒美として九州行き寝台特急のチケットをプレゼントされ、自身の店で出す弁当の研究という名目で大好きな鉄道による日本一周の駅弁食べ歩き旅に出発する。 旅の途中、女性ジャーナリストの尾崎菜々や四国で出会った水越美希、オーストラリア人のケイトなどさまざまな人物と出会いながら日本全国津々浦々を巡り、鉄道や駅弁に関するうんちくを披露しつつ、各地で名物の駅弁に舌鼓を打つ。極度の高所恐怖症であり、高い橋梁やケーブルカー、ロープウェイなどの上では頭を抱えて縮こまってしまう。

中原 優子 (なかはら ゆうこ)

夫である中原大介と共に弁当店大ちゃんを切り盛りし、大介に日本一周旅行をプレゼントした後は、パートのおばちゃん達と一緒に弁当店を運営する。旅の途中の大介と何度か合流しており、4巻では大阪駅発のトワイライトエクスプレスによる「あこがれの1号車1番の展望スイート」で夫婦水入らずの北海道旅行を満喫する。 旅が進むにつれて大介がメタボ化していっているのが悩み。

尾崎 菜々 (おざき なな)

女性ジャーナリストとして日本全国を巡っている。九州の取材中、はやぶさ号内にて中原大介と偶然仲良くなって以来、目的地で別れるものの、各所で度々再開し、作中において大介ともっとも長く道中を共にしている。女性ながら食欲旺盛で運動神経もいいが、心霊や怨霊の類が苦手。

水越 美希 (みずこし みき)

司法試験に失敗し四国八十八箇所めぐりをしていたところ、道後温泉の休憩所で旅の途中の中原大介と出会い、宇和島駅から大介と共に四国一周の二人旅をする。旅の最中に出会った少年、太郎との交流の中で甥の洋史の事を思い出し、大介に勧められたことで岡山の後楽園で洋史と再開する。

洋史 (ひろし)

水越美希の甥。父親を交通事故で亡くしており、父親と一緒に行くはずだったSLやまぐち号と余部鉄橋を見たいと願う鉄道ファンの少年。岡山で母親と共に中原大介と美希に出会うが、初めは無愛想に振る舞っていたものの、大介とD51など鉄道の話に興じるうちに次第に打ち解けていく。魚類(特に小魚)が苦手で、弁当に入っていた小魚を残したところ大介にしかられ、父のことを思い出した。

武おじさん (たけおじさん)

中原大介、中原優子夫婦の親類であり、トワイライトエクスプレスで旅行中の二人に地元の金沢駅で高級駅弁を差し入れする。ほとんど会話する暇もないほどの合流時間であったが、駅弁と共に渡した手紙には大介らの夫婦仲を案じる暖かい内容がしたためられていた。また、北陸の駅弁業者に顔が利き、大介と夏美瑶、夏美琪の双子姉妹に直江津の駅弁業者を紹介した。

ケイト

名古屋市に住むオーストラリア人の女性。兵庫県の城崎温泉で、日本の入浴方法が分からず男湯に入っていたところ中原大介に出会う。日本文化に興味があり、大介の鉄道旅行に同行し関西と紀伊半島を一緒に巡る。「悪魔ノ魚」と呼ぶほどたこが苦手だったが、明石海峡のフェリー上で食べた「ひっぱりだこ飯」のうまさに感動し、たこを食べられるようになった。

クリスティーナ

日本旅行中のフランス人女性で、秋田内陸縦貫鉄道の車内で中原大介に出会い、駅弁に興味を持ち大介の旅に同行する。あまり日本語が得意ではなく、大介のことを「ダイスキ」、「大好き」のことを「ダイスケ」と呼んでしまう。日本の温泉が好きで、温泉地に立ち寄った際はかならず入浴する。また、太宰治のファンでもある。

夏 美瑶 (しゃ めいやう)

台湾から来た双子女性の姉で、水戸で中原大介と出会い鉄道旅行を共にする。もともとは妹の夏美琪と共に能登半島の輪島に住む父方の祖父、林豊隆に会うために来日していた。姉妹揃って大介のことを「クマさん」と呼ぶこともある。大の文学好きで、芸術作品などに造詣が深い。「沖縄・台湾編」では美琪と共に大介を案内した。

夏 美琪 (しゃ めいち)

台湾から来た双子女性の妹で、水戸で中原大介と出会い鉄道旅行を共にする。もともとは姉の夏美瑶と共に能登半島の輪島に住む父方の祖父、林豊隆に会うために来日していた。姉とは対照的にグルメとイケメンに目が無いミーハーなタイプで、他人の食べている弁当のおかずを欲しがったり、隙あらばその土地の名産のお菓子を買って食べていたりする。

クレジット

監修

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