異能戦士

異能戦士

自分勝手に相手の考えを読む「異能力」を持つ女子高生、深見知世が主人公。世界征服を企む恐怖の大王と、知世をリーダーとする異能戦士たちの戦いを描いた学園ギャグコメディ。知らないうちにそこにいる異能力「ただおる」や、ありがた迷惑なほどの気遣いの異能力「気くばり」など、何の役にも立たないような個性的な異能力が多数登場する。雑誌連載時は、読者から異能力者にまつわる投稿を募集しており、そのうちいくつかは実際に作中に登場している。

正式名称
異能戦士
ふりがな
いのうせんし
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

主人公の深見知世は、自分勝手に相手の考えを先読みする異能力者。世界征服を企む恐怖の大王と戦う宿命を背負った女子高生だ。学園がいつの間にか、恐怖の大王に支配されつつある事実を知った知世は、異能力を持った異能戦士を集め、これに対抗。知世をリーダーとする異能戦士と、大王率いる「ですますかブラザース」の激しい戦いが繰り広げられる。

登場人物・キャラクター

深見 知世 (ふかみ ともよ)

聖プルメリア学園に通う女子高生。自分勝手に相手の心を読む異能力「異能てれぱしー」の持ち主で、決めゼリフは「その先は言わないで!」。小さい頃に死に別れた母親の遺言で、恐怖の大王の世界征服阻止を目論む。美少女だが、わがままな性格で、突拍子もない行動で周囲を呆れさせる。「異能てれぱしー」の他にも、カマトトぶりっ子の擬音で相手をかく乱する「異能きゃぴりんボンバー」や、イタコのように他者を降臨させる「異能のりうつり」などを使う。

広大 豊顔 (こうだい ほうがん)

異能戦士の一人。異常にでかい顔を持つ男子高校生。超でかい顔と態度で、自分の意見をゴリ押しする「異能ビッグ顔力」の持ち主。

留竹 忠男 (るだけ ただお)

異能戦士の一人。小柄な男子高校生。目立たず、発言もせず、知らないうちに皆に打ち解けてそこにいる「異能ただおる」の持ち主。妻帯者。

高木 令子 (たかぎ れいこ)

聖プルメリア学園に通う美人女子高生。スケバン。先輩である脇坂秀平を巡る深見知世の恋のライバルであり、脇坂の前では超ブリっ子になる。物語終盤では、女子プロレス部の代表として、「ですますかブラザース」側に立ち、異能戦士と対決する。

脇坂 秀平 (わきさか しゅうへい)

深見知世の先輩。知世や高木令子をはじめ、学校中の女子の人気を独占する。ハンサムでクール、文学を好む青年だが、低俗な漫画を読むと、ブリーフ一丁でパンツを頭に被ったお下劣マンに変身する二重人格。「ですますかブラザース」の一員。

古館 一郎 (ふるたち いちろう)

異能戦士の一人。聖プルメリア学園に通う高校生。マイクを片手に、プロレスの実況中継のような激しい話し方をする「異能エキサイティング」の持ち主。深見知世のことを一途に愛する熱い男。新日本プロレスの実況アナウンサー時代の古舘伊知郎をモチーフにしたキャラクター。

恐怖の大王 (きょうふのだいおう)

世界征服をたくらむ高校生。覆面に鎧兜、マントやブーツを身につけた異様な恰好をしている。「ですますかブラザース」を率いる独裁者。下品で礼節を欠いた者には厳罰を処すため、党員から異常に恐れられている。その性格は「あまえんぼう」で、赤ちゃん言葉を話す。知世の決めゼリフ「その先は言わないで!」に、「その先を言っちゃいます!」で反撃して知世を苦しめる。

ブタッコデブル

聖プルメリア学園演劇部の生徒。かなり太めの体型。「ですますかブラザース」の一員。化粧で他人に変装する「メタモルフォーゼ」の能力を持つ。恐怖の大王の指令を受け、異能戦士が集結する前に、深見知世を亡き者にしようとする。

毛脛 深志 (けずね ふかし)

異能戦士の一人。異常に濃いすね毛で様々な攻撃をする「異能すね毛」の持ち主。歩くたびにすね毛が擦れ合って不気味な音がする。また、すね毛をこすり回して「アリの大群」を作り、相手を気味悪がらせる攻撃も得意。

藤原 強造 (ふじわら ごうぞう)

異能戦士の一人。強面で常に腕を組んでいる。ただひたすら強情をはる「異能強情」の持ち主。敵味方関係なく、己の都合のよい強情しかはらないので、あまり戦力にはならない。

梅星 酢平 (うめぼし すっぺい)

異能戦士の一人。恐ろしく酸っぱそうな顔をする「異能すっぱ面」の持ち主。敵に猛烈な酸っぱさをもよおさせ、生唾を止まらなくして脱水症状を起こさせる。

集団・組織

ですますかブラザース

『異能戦士』に登場する組織。恐怖の大王が率いる、世界征服のための組織。混乱した世の中にけじめをつけるため、礼節を重んじており、丁寧な言葉を使いながら悪事を働く。

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