ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~

ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~

コンビニのアルバイトの裏事情をコミカルに描いたノンフィクションコメディ漫画。

正式名称
ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~
ふりがな
にーちぇせんせい こんびにに さとりせだいのしんじんがまいおりた
漫画
原作
ジャンル
自伝・伝記
レーベル
MFコミックス ジーンシリーズ(KADOKAWA)
巻数
既刊20巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

コンビニエンスストア777(スリーセブン)で深夜勤のアルバイトをしている松駒は、新人の仁井智慧と同じシフトに入る事になった。仁井は大学の仏教学部に在籍しており、まるで人間とはなにかを悟ったような言動を繰り返し、松駒だけでなく客をも翻弄する。(エピソード「さとり時代の大型新人が舞い降りた。」。ほか、5エピソード収録)

第2巻

コンビニエンスストア777(スリーセブン)に、新人アルバイトとして柴田健が入って来た。明るく人懐っこい性格の柴田と仁井智慧はキャラクターが真逆ではあったが、猫のエサの美味しさについて語り合うなどして少しずつ親睦を深めていく。そんな中、松駒は柴田と働いていくうちに、彼が過去に危ないアルバイトをしていたり、警察が追っている重要参考人と同じ自転車に乗っていたりと、外見からは想像できない怪しい一面がある事を知る。(エピソード「シバケンが、店にやってきた。」。ほか、5エピソード収録)

第3巻

コンビニエンスストア777(スリーセブン)では万引き被害が相次いでいたが、仁井智慧の執念と柴田健の素人とは思えないような犯罪知識によって犯人を確保する事に成功。警察に犯人を引き渡した際、店舗の近辺で放火の被害が相次いでいると聞いた松駒をはじめとする777のアルバイト店員達は、改めて防犯意識を高めるのだった。そして防犯を口実に、柴田はカップルに対する嫉妬からアルコール類販売の年齢確認をさらに厳格化し、仁井はコンビニの入口に放置された家庭ゴミから捨てた持ち主を探し出し、着払いでゴミを送り返し始める。(エピソード「防犯週間」。ほか、5エピソード収録)

第4巻

体調が悪い中、コンビニエンスストア777(スリーセブン)に出勤した松駒は、仁井智慧達からあからさまに病原菌扱いをされ、密かに傷ついていた。それでもシフト通りの勤務を続けていた松駒だが、ついに高熱により倒れてしまう。かかりつけの医師から、「多分インフルエンザだろう」という緩い診断を受けた松駒は、自分の代わりにアルバイトのシフトに入ってくれる人を探すが、なかなか見つからない。(エピソード「インフルエンザ注意報」。ほか、5エピソード収録)

第5巻

コンビニエンスストア777(スリーセブン)本部では、新商品や新サービスの展示会が催される事となった。オーナーから声を掛けられ、仁井智慧松駒渡利久慈、柴田健がいっしょに参加する事になったが、松駒を除く三人は、展示会の会場でもいつもと変わらずマイペースな言動を繰り返す。(エピソード「展示会に行こう!」。ほか、5エピソード収録)

第6巻

新年を迎えたコンビニエンスストア777(スリーセブン)では、スタッフの親睦を兼ねた新年会が開催された。ボウリングでは仁井智慧が不思議な技を使ってストライクを連発したり、ビリヤードでは宇井がプロ級の腕を見せたりと、松駒は改めて職場の仲間の個性の強さを実感していた。そんな中、松駒は学生時代から仲のいい馬酔木たかしと食事をする事となった。相変わらず支離滅裂で常識外れの振る舞いをする馬酔木に対して松駒は、悔しいが誰よりも気が合う相手だと確信する。(エピソード「類は友を呼ぶ」。ほか、5エピソード収録)

第7巻

松駒が勤務するコンビニエンスストア777(スリーセブン)は店舗改装のため、2か月間休業する事になった。仁井智慧と黒木珠子は学業に専念し、柴田健と北川翔太が副業に励んだりする中、松駒だけはなにをするか決まっていなかった。そんな中、松駒は短期間のコンビニ店員のアルバイトに応募するが、面接で好感触であっても、働いている店舗の名称を言うと申しわけなさそうに先方から断られてしまう事が続く。そこで松駒は初めて、自分が勤務していた店舗が近隣の商店からブラックリストに入れられている事実を知る。(エピソード「ご愛顧ありがとうございました。」。ほか、5エピソード収録)

第8巻

松駒オーナーより、コンビニエンスストア777(スリーセブン)二号店をオープンさせる計画を打ち明けられる。オーナーから新店舗の店長候補として指名された松駒は大いに浮足立つが、オーナーに同行した開業セミナーで、金銭的な問題をはじめとしたシビアな現実に直面する。店長になれば正社員になれる事もあり、あえてネガティブな部分からわざと目をそらす松駒に対し、仁井智慧は本当に喜ぶべきなのかと厳しい現実を容赦なく突きつける。(エピソード「青天の霹靂」。ほか、4エピソード収録)

第9巻

オーナーが経営するコンビニエンスストア777(スリーセブン)二号店のオープンが近づき、オーナーは仁井智慧松駒渡利久慈、柴田健を引き連れて新店舗のお披露目会を開催した。そこで二号店が最寄駅から徒歩90分の辺境の地にある事を知った仁井達は言葉を失う。一方で、スタッフの使いやすさを意識して設計された最新設備を見た松駒と渡利は、感動も覚えるのだった。そんな中、オーナーは仁井達に対し、本来であればオープニングスタッフは13名必要としているが、現状では6名しか確保できていないと告白し、一同は嫌な予感に包まれる。(エピソード「無謀への挑戦」。ほか、5エピソード収録)

登場人物・キャラクター

仁井 智慧 (にい ともはる)

コンビニエンスストア777(スリーセブン)で深夜勤のアルバイトをしている。大学の仏教学部に在籍し、僧侶を目指している。そのため、悟りを開いたかのような態度で客や店員を惑わせる。「お客様は神様だろぅ!?」と怒った客に対し、「神は死んだ」と淡々と返答するなどの行動により、松駒からは心の中で「ニーチェ先生」と呼ばれている。 また、素直な性格のため、感情が言動や態度にすぐ出てしまう。実家はキリスト教徒だが、過去のトラウマにより仏教徒となった。なぜかバンドを組んでおり、担当はドラム。バンド名は「 」(くうはく)。「別冊マーガレット」を愛読しており、原始仏教を学ぶためインドに短期留学した際にも持参した。

松駒 (まつこま)

就職浪人1年目の23歳。メガネをかけている男性。松駒は、本作原作者のハンドルネーム。コンビニエンスストア777(スリーセブン)で深夜勤のアルバイトをしながら就職活動も行っているが、なかなか決まらず、仁井智慧からは「コンビニ店員が天職なのでは」と言われている。 仁井や渡利、買い物に来る客たちに絶妙なツッコミを心の中で入れている。おっさんが好き。

渡利 久慈 (わたり ひさじ)

松駒、仁井智慧と同じ、コンビニエンスストア777(スリーセブン)で深夜勤のアルバイトをしている26歳の男性。松駒、仁井の先輩アルバイト。髪を後ろで一つに結んでいる。食事に困るほど貧しいため、お金に執着している。常に宝くじでひと山あてることばかり考えており、松駒からは宝くじ先輩と呼ばれている。

オーナー

松駒、仁井智慧、渡利が勤務するコンビニエンスストア777(スリーセブン)の店長。あまり売れそうにない商品を100個単位で発注したり、繁忙期に旅行に行くなど無茶苦茶な面がある。だが、人を見る目があり、気立てのよい人物。

桐生 (きりゅう)

コンビニエンスストア777(スリーセブン)の本部に勤務しているスーパーバイザーの男性。顔色が悪く、いつも疲れ切った表情をしており、時々松駒達の働く店舗に立ち寄っている。777系列の店舗で買い物をすると溜まるポイントを、3万ポイント以上所持している。これは累計で300万円以上を使っている計算になるため、松駒と黒木珠子を驚愕させた。

馬酔木 たかし (あせび たかし)

松駒の学生時代からの男友達。まるでビジュアル系アーティストのような私服を好んで愛用している。学生時代は美少女アニメを愛する「二次元萌え」だったが、現在は高齢の女性の幼い日を勝手に想像して楽しむ「四次元萌え」を楽しんでいる。松駒とは親しい関係だが、はっきりと顔を認識していない。支離滅裂な言動が多いものの、飲食店で正社員として勤務している。キッチンも任されているため、料理の手際がいい。

シャルク

コンビニエンスストア777(スリーセブン)のアルバイトとして働くインド人の男性。褐色の肌に整ったルックスで、シャルクが働き始めてから女性客が増える事となった。基本的にまじめな勤務態度ではあるものの、時折インドの常識を交えて接客するため、その度に松駒からつっこみを入れられている。インドでは裕福な家庭で育っている。

柴田 健 (しばた けん)

コンビニエンスストア777(スリーセブン)の深夜勤アルバイトとして働く男子大学生。学生時代から友達には「シバケン」と呼ばれているが、777のアルバイト仲間にはその名で呼ぶ者はいない。明るい性格の、コミュニケーション能力の高い今どきの若者で、仁井智慧に対しても臆する事なく接する。また、過去に年齢を詐称して、怪し気な物を運ぶだけのアルバイト経験があったり、SMプレイに関する技術に長けていたりと、時折アウトローな一面をのぞかせている。さらに実家はヤクザである疑惑もある。思った事はすぐに口にするタイプで、デリカシーに欠ける発言が多い。

宇井 (うい)

コンビニエンスストア777(スリーセブン)のアルバイトとして働く男性。年齢は63歳。夜勤アルバイトとしてシフトに入る事もある。有名料理店の支配人や、名門ホテルの新人研修を担当した事もあり、さらに多数の特許まで所持しているという、一介のアルバイト店員としては極端なオーバースペックの経歴の持ち主。ほかにも大型バイクを乗り回したり、ビリヤードでプロ級の腕を持つなど、その才能は実に多彩。さらにコンビニエンスストアの実態に関しても、長く勤務している松駒や渡利久慈以上の知識を持つ。

梶 栄太 (かじ えいた)

コンビニエンスストア777(スリーセブン)2号店でアルバイトをする元自衛隊員の男性。オープニングスタッフとして、面接もほとんどなしで採用となった。接客業が未経験な事、さらにまじめすぎる性格故にオープン前からストレスを覚え、あっという間に8キロも痩せてしまう。

奈良原 (ならはら)

コンビニエンスストア777(スリーセブン)の夜勤アルバイトとして研修にやって来た男性。深刻な人手不足から、オーナーが、人柄ではなく日本語がしゃべれるという理由で採用されている。非常に軽い性格の持ち主で、時間にもルーズ。仕事ぶりも適当なため、仁井智慧からは相手にされず、松駒からは厄介者扱いされていた。しかし奈良原本人は、密かに業務内容をメモするなど努力をしていたが、勤務して5時間で、勝手に帰宅してしまった。その後、仁井達の働く777のアルバイト募集要項には「奈良原以外」という文言が付け加えられた。

北川 翔太 (きたがわ しょうた)

コンビニエンスストア777(スリーセブン)で、不定期のアルバイトをしている男性。年齢は18歳。陰険な客に松駒が絡まれていた際、客として来店中だったにもかかわらず、物怖じせずに注意した場面をオーナーに見込まれ、その場でスカウトされた。夜間の学校に通っており、昼間はとび職をしているため、不定期なシフトでよければと、オーナーからの誘いを受ける。屈強な身体に高圧的な態度を取る、いわゆる不良少年のような外見で、数々の修羅場をくぐり抜けて来た事を窺わせる言動を繰り返す。基本的に無愛想だが、ケンカの話題になると満面の笑みを見せ、またお年寄りなど弱い者に対しては優しい。漢字がほとんど読めずに苦労する事が多いが、仕事に対してはまじめに取り組んでいる。

黒木 珠子 (くろき たまこ)

コンビニエンスストア777(スリーセブン)の夕勤アルバイトとして働く女子高校生。年齢は18歳。松駒とは夕勤アルバイトのヘルプとして、シフトに入って来た際に知り合う。接客は丁寧で、さらに清純な雰囲気のおとなしそうな美少女のため、客に連絡先を聞かれる事も多い。渡利久慈からも一方的なアプローチを受けている。銃火器が好きで、ゲームセンターのシューティングゲームでは無敵を誇る。銃火器への愛が高まり、最近では無機物を対象としてボーイズラブ作品を執筆するなど、性癖を拗(こじ)らせている。

塩山 楓 (しおやま かえで)

コンビニエンスストア777(スリーセブン)の常連客の女性。松駒の幼なじみで、職業は看護師。仁井智慧に一目惚れをし、少しでもいっしょにいる時間がほしいからと、自分宛ての荷物を送ったり、領収書をもらったりと、恋愛に関してはややストーカー気質を持つドM。仁井に対して猛アプローチを続けているが、まったく相手にされていない。見た目はかわいらしいが、5円玉で作ったブレスレットを愛用するなど感性は一般人と大幅にずれている。

書誌情報

ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 20巻 KADOKAWA〈MFコミックス ジーンシリーズ〉

第10巻

(2019-01-26発行、 978-4040654003)

第11巻

(2019-08-27発行、 978-4040658674)

第12巻

(2020-02-27発行、 978-4040643861)

第13巻

(2020-08-27発行、 978-4040648484)

第14巻

(2021-02-25発行、 978-4046801814)

第15巻

(2021-08-26発行、 978-4046806239)

第16巻

(2022-02-26発行、 978-4046811189)

第17巻

(2022-08-26発行、 978-4046816047)

第18巻

(2023-02-27発行、 978-4046821249)

第19巻

(2023-08-25発行、 978-4046827845)

第20巻

(2024-02-27発行、 978-4046833211)

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