コクリコ坂から

コクリコ坂から

学校中を巻き込んだ騒動を経て、惹かれ合うよなった小松崎海と風間俊が、異母兄妹だと教えられ、葛藤する様子を描いている作品。

正式名称
コクリコ坂から
ふりがな
こくりこざかから
作画
原作
ジャンル
恋愛
レーベル
角川文庫(KADOKAWA)
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概要・あらすじ

学校の騒動がきっかけで惹かれ合うようになった、正義感の強い小松崎海とインチキ新聞部部長の風間俊。交際を始めた二人が実は異母兄妹だと判明。だが、真実は小松崎海の父が死んだ親友の子を実子としてひきとったためと明かされる。

登場人物・キャラクター

小松崎 海 (こまつざき うみ)

港南学園高等部1年生で、カメラマンの母小松崎虹江に代わって下宿を切り盛りする。活発で物おじしない性格。学校新聞の「ミス港南」で10位「ミスおさげ」になったが、それは風間俊の仕業だった。船乗りの父は10年前に遭難し、現在も行方不明。メルという呼び名は「海」のフランス語「ラ メール」が詰まったもの。

風間 俊 (かざま しゅん)

風間写真店の息子で、小松崎海と同じ港南学園高等部の2年生で新聞部部長。賭け麻雀の負け分に担保とした生徒手帳をを取り戻すため、自作自演の新聞記事で売上増加を画策している。小松崎海と交際することになる。

水沼 史郎 (みずぬま しろう)

小松崎海が通う港南学園高等部の生徒会長で、風間俊の親友。港南一の秀才だが、生徒会費を使い込んだり、校長たちと裏で繋がっていたりと、かなりのやり手。風間俊とともに賭け麻雀で負けて担保に取られた生徒手帳 を取り返すために金策をしている。

小松崎 虹江 (こまつざき にじえ)

カメラマンで海外を飛び回っている、小松崎海の母。家事がダメで、経済観念もない。小松崎島太郎の反対のため、戸籍上は未婚のままになっている。

小松崎 空 (こまつざき そら)

小松崎海の妹で、おしゃれに余念がない港南学園中等部3年生。当番の家事をさぼって小松崎海に怒られてばかりいる。小松崎海と風間俊の交際に協力する。

小松崎 陸 (こまつざき りく)

小松崎海の弟で、単純熱血な港南学園中等部1年生。風間俊を尊敬している。

小松崎 花 (こまつざき はな)

小松崎海の祖母で、お酒好きで気ままな老女。小松崎海が家計のために鰯ばかり食事に出すのが不満。

小松崎 島太郎 (こまつざき しまたろう)

小松崎海の祖父。小松崎虹絵の結婚に反対をして別居してアパート暮らしをしている。頑固者で十数年帰らないままだった。小松崎花の説得で家に戻ることにする。

北見 北斗 (きたみ ほくと)

小松崎海の下宿に済んでいる獣医大生で小松崎海の憧れの人。小松崎海をメルと呼び始めた人物。大学卒業後は北海道で獣医になる。

安藤 響子 (あんどう きょうこ)

アルバイトで芸者をやっている英薫女子大の大学生。風間俊と水沼史郎に賭け麻雀で勝って、その借金の担保に生徒手帳を預かる。

滝川 英治 (たきがわ えいじ)

船乗りで十年前に遭難して行方不明になった小松崎海の父。正義感で友だち思い。事故死した親友の子風間俊を実子として引き取った。

広瀬 真 (ひろせ まこと)

港南学園高等部3年生で、学校新聞でダメ男ベストテンに入れられたため、風間俊を嫌っている。風間俊への嫌がらせで小松崎海に交際を申し込む。

集団・組織

港南学園 (こうなんがくえん)

中等部と高等部が、同じ敷地内にある。厳格な校則はあるが、試験の自主管理、学校運営への参加など、かなりのことが生徒の自治にまかされている。

場所

コクリコ坂 (こくりこざか)

小松崎海の一家が住む美咲の家に向かう坂のこと。ひなげし(フランス語で「コクリコ」)が周囲一面に咲く。

書誌情報

コクリコ坂から KADOKAWA〈角川文庫〉

(2011-06-23発行、 978-4043944446)

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