TENKAFUBU 信長

TENKAFUBU 信長

戦国時代の風雲児織田信長の波乱の生涯を描いた作品。

正式名称
TENKAFUBU 信長
ふりがな
てんかふぶ のぶなが
作者
ジャンル
戦国
 
自伝・伝記
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概要・あらすじ

1547年、尾張に「うつけ者」と呼ばれる若い武将・織田信長がいた。一見奇異な振る舞いが多いが、彼はいち早く鉄砲に目をつけるなど先進的な発想と類稀な行動力を持っていた。その才を認めた斎藤道三から贈られた言葉「天下布武」を旗印に、天下統一を目指す戦いが始まる。常識に捉われない発想と胆力で人々を惹きつける信長は、圧倒的に不利な戦でも勝利を治めていく。

愈々天下が目前となったある日、信長は明智光秀に真の目的を語る。

登場人物・キャラクター

織田 上総介 信長 (おだ かずさのすけ のぶなが)

実在の歴史上の人物織田信長がモデル。戦国時代、尾張の武将織田信秀の息子として生まれる。一見奇異な振る舞いが多く、周囲からは「うつけ」、「たわけ」と謗られていた。しかしいち早く鉄砲に目をつけるなど、先進的な発想と行動力を持っている。「俺達の時代を作る」という言葉を旗印に、共に戦う者達を家来ではなく仲間と呼ぶ。

明智 光秀 (あけち みつひで)

実在の歴史上の人物明智光秀がモデル。美濃を治める武将・斎藤道三の家臣。堺で鉄砲商人の元を訪れ織田信長と出会う。周囲から「たわけ」「うつけ」とされている信長の本当の能力に早くから注目していた。道三の元を離れた後は足利義昭に仕え、信長に彼の後ろ盾となるよう依頼。その後、正式に信長の家臣となる。 信長からはその優れた政治手腕を見込まれて後継者と目されていたが、信長の真の目的を知り、自らその地位を放棄する。

斎藤 道三 (さいとう どうさん)

実在の歴史上の人物斎藤道三がモデル。美濃を治める武将。一介の油売りから身を起こし、邪魔者を消すのに手段を選ばないため「マムシ」の異名を持つ。隣国尾張の武将・織田信秀の宿敵。政略結婚として娘の濃姫を信秀の息子織田信長に嫁がせるが、その際に信長を見て非凡な才を見る。後に信長に天下取りの夢を託し、「天下布武」の言葉を贈った。

織田 信秀 (おだ のぶひで)

実在の歴史上の人物織田信秀がモデル。戦国時代に尾張で勢力を拡大した武将で、織田信長の父。周囲から「たわけ」、「うつけ」などと蔑まれていた息子・信長に天下統一の夢を託し、家臣達の反対を押し切って跡継ぎとする。肥沃で交通の要所でもある尾張を制した者は、天下を制すると考えている。何者かに毒を盛られ命を落とした。

木下 藤吉郎 (きのした とうきちろう)

実在の歴史上の人物豊臣秀吉がモデル。清州城下で魚を商っていた。うつけと評判の織田信長に可能性を見出し仕官した。信長の家臣の中では特に前田犬千代から親切にされ、親友となる。

織田 信行 (おだ のぶゆき)

実在の歴史上の人物織田信行がモデル。尾張の武将織田信秀の息子で、織田信長の弟。粗暴で奇異な振る舞いの目立つ兄に比べ、礼儀正しく怜悧なため、周囲でも跡継ぎに推す声が多かった。しかし信秀は跡継ぎを信長とする。その決定に不満を抱いていたところを本家・織田信友の家臣坂井大膳に付け込まれ、父・信秀を裏切ってしまう。

前田 犬千代 (まえだ いぬちよ)

実在の歴史上の人物前田利家がモデル。頭に巻いた布がトレードマーク。若い頃から織田信長と行動を共にする。熱血漢だが血の気が多いあまり 今川義元の家臣に手を上げて、攻め込まれる口実を作ってしまうなど問題も引き起こす。

徳川 家康 (とくがわ いえやす)

実在の歴史上の人物徳川家康がモデル。幼い頃に尾張の織田家に人質として連れてこられたが、織田信長には兄弟のように接してもらい、彼を兄と慕うようになる。長じて今川義元の配下となり、不本意ながら織田軍との戦いに参戦することになるが、今川の支配を離れてからは信長と同盟を組む。

濃姫 (のうひめ)

実在の歴史上の人物濃姫がモデル。美濃を治める武将斎藤道三の娘。政略結婚の道具として、隣国尾張の織田信長の元に嫁ぐことになった。婚礼の席では織田家の家臣達の冷たい目に晒されるなど屈辱を味わうが、信長から「仲間」と呼ばれ彼には心を許すようになる。

丹羽 万千代 (にわ まんちよ)

実在の歴史上の人物丹羽長秀がモデル。前田犬千代、池田勝三郎らと共に早くから織田信長に仕えた家臣。美濃を吸収した後は鉄砲隊、長槍隊を従えた二番隊の隊長となり、織田軍の中核として活躍する。

池田 勝三郎 (いけだ かつさぶろう)

実在の歴史上の人物池田恒興がモデル。前田犬千代、丹羽万千代らと共に早くから織田信長に仕えた家臣。後に恒興と改名し、織田軍団の中核となる。

蜂須賀 小六 (はちすか ころく)

実在の歴史上の人物蜂須賀正勝がモデル。煙草を咥え、関西弁で話す。かつて木下藤吉郎が放浪していた際に出会った。博打打ちや盗人など気の荒い連中の親玉で、群を抜く戦闘力を持つ。斎藤道三からも目をかけられ、彼を師と慕っていた。道三から見込まれたという織田信長の力を認め、家臣となる。信長の妹・お市と出会い惹かれ合うが、お互いその想いは胸に秘め浅井長政に嫁ぐ彼女を見送った。

柴田 勝家 (しばた かついえ)

実在の歴史上の人物柴田勝家がモデル。尾張の武将織田信秀の家臣。実直で勇敢だが、やや単純な性格。織田信長を評判通りのうつけ者とみなし、弟の織田信行の側について対立していた。後に信長に仕えるが、新参の家臣木下藤吉郎らとは折り合いが良くなかった。しかし今川義元との戦いで信長の真の実力を認め、織田軍の幹部の1人となる。

今川 義元 (いまがわ よしもと)

実在の歴史上の人物今川義元がモデル。駿河を治める武将。武家でありながら公家風を好み京の文化を愛した。しかしその軍事力は天下一。尾張を狙い、四万人の軍勢で織田信長に戦いを仕掛ける。次々に織田軍の砦を破り勝利目前と思われていたが、豪雨の中で田楽狭間に留まっていたことが命運を分けた。

足利 義輝 (あしかが よしてる)

実在の歴史上の人物足利義輝がモデル。室町幕府第十三代将軍。当時の幕府の権威は既に地に落ち実権も無い状態で、権威のみを利用しようという大名達が絶えなかった。そのため人を信じられなくなっていた。しかし命を懸けて自分を守ろうとする織田信長に感じ入り、手を組むことを決意する。

竹中 半兵衛 (たけなか はんべえ)

実在の歴史上の人物竹中半兵衛がモデル。美濃で子ども達相手に手習いをして、先生と呼ばれていた。一度も外に出ることなく戦術と勝敗を言い当て、斎藤義龍の目に留まり若干17歳にして軍師となった。天才的な軍略で織田信長の軍を追い詰めるが、自らの発想の上を行く信長に密かに感服する。美濃が信長の手に落ちた後は、彼の配下となる。

斎藤 義龍 (さいとう よしたつ)

実在の歴史上の人物斎藤義龍がモデル。美濃を治める武将斎藤道三の息子。信長の器の大きさに心酔した父・道三から、信長の軍門に下るよう命じられ反発。道三を攻め滅ぼし、信長と対峙する。しかし実際の戦を交えると信長との力量の差を痛感し、天才的な軍師・竹中半兵衛を自軍に招き入れる。

浅井 長政 (あさい ながまさ)

実在の歴史上の人物浅井長政がモデル。近江を治める武将。商業を振興して近江を豊かな街に育て、また身分に拘らず適材適所の配置で強力な軍隊を編成するなど優れた政治手腕を持つ。織田信長の着想と胆力を認め、信長の妹お市を妻に娶って同盟を組む。しかし共に上洛した後に足利義昭にたきつけられ、天下人を狙う気持ちが再燃し信長を裏切ることになる。

松永 久秀 (まつなが ひさひで)

実在の歴史上の人物松永久秀がモデル。京に勢力を張る武将。一時は織田信長に破れ敗走するが、室町幕府第十五代将軍足利義昭に取り入り、浅井長政をたきつけて信長を裏切らせるなど狡猾な手段で信長を追い詰めていく。

武田 信玄 (たけだ しんげん)

実在の歴史上の人物武田信玄がモデル。甲斐を治める武将。織田信長、上杉謙信と並び天下統一に最も近い一人。農民1人に至るまで戦いに臨む強力な軍事政権を築く。また、鉄砲をものともしない騎馬隊を組織している。

上杉 謙信 (うえすぎ けんしん)

実在の歴史上の人物上杉謙信がモデル。越後を治める武将。「北の軍神」の異名を持つ。織田信長、武田信玄と並び最も天下統一に近い一人。足利義昭に連なり他の大名達と信長包囲網を組織していたが、武田信玄との戦いを控えた信長の申し出を受けて手を組む。

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