東のエデン

東のエデン

ホワイトハウスの前でふと気がつくと、男は記憶を失い、全裸で片手には拳銃、もう片手には見たこともない携帯電話を手にしていた。携帯電話の指示に従い入った部屋には多数の銃と写真は自分だが名前はバラバラのパスポート。まずいことに巻き込まれていると感じつつ滝沢朗のパスポートを選び、ホワイトハウス前で偶然助けた女性と日本への帰路に就く。失った記憶と82億もの大金が振り込まれた携帯電話の謎を追う旅が始まる。全11話でTVシリーズはひとまず終了するが、物語のは、劇場版2作に続き、完結する。

正式名称
東のエデン
ふりがな
ひがしのえでん
原作者
制作
Production I.G
監督
神山 健治
放送期間
2009年4月9日 〜 2009年6月18日
放送局
フジテレビ
話数
11話
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
アクション
 
サスペンス
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概要・あらすじ

迂闊な月曜日と呼ばれた事件から3ヶ月が経過し、人々の記憶からも薄れ、以前と変わらない日常が戻ってきた頃、森美咲は大学のサークル仲間とアメリカへ修学旅行へ出かけていた。仲間と別れ一人ホワイトハウスへ向かった森美咲は、変わらない日常に抗うために、敷地内にコインを投げ入れようとする。

不審人物として警官に囲まれそうになったところを、全裸の日本人に救われた。見るからに怪しい男に感謝しつつも関わるまいと、自分のコートを渡して別れるが、コートの中にパスポートを入れたままだったことに気づき、追いかける。

慣れない土地で苦労しつつ、振るいアパートを突き止め再会した彼は、滝沢朗と名乗った。

登場人物・キャラクター

滝沢 朗 (たきざわ あきら)

22歳。ホワイトハウスの前で記憶を失い、全裸のまま目覚めた謎の男。セレソンNo.9としてノブレス携帯を持つ。近くに居合わせた森美咲を助け、共に日本への帰路に就く。その後はジュイスを頼りにノブレス携帯の履歴から自らの記憶を探して歩く。 絶望的な状況ながらも明るく前向き。

結城 亮 (ゆうき りょう)

セレソンNo.10。京都在住のセレソン。物部と共に行動している。

春日 晴男 (かすが はるお)

21歳。大学3年生。大学サークル東のエデンでもっとも年下の部員。嬉々として平澤の指示を受け、情報収集、状況報告、私的な分析に能力を発揮する。

火浦 元 (ひうら はじめ)

セレソンNo.5。52歳。元敏腕脳神経外科医。事故により手が不自由となり、精度の求められるオペが出来なくなった。「一人の医師が助けられる患者の数は限られている」という思想の元に、ノブレス携帯を使って理想の医療を目指そうとしている。 滝沢朗にノブレス携帯を持たされた経緯と現在巻き込まれているゲームについて教える。

板津 豊 (いたづ ゆたか)

京都大学工学部の学生。京都の四畳半のアパートに引きこもっているが、「世間コンピューター」という自らが開発した高性能システムを用いて、セレソンが関わっていたと思われる事件を独自に調査していた。 ハッカーとしても高い能力を持ち、滝沢朗の依頼で近藤 勇誠のノブレス携帯を解析し、履歴データの取り出し、解析に成功。いち早く滝沢の記憶消去前の行動を知る。

平澤 一臣 (ひらさわ かずおみ)

22歳。大学サークル東のエデンの参謀。論理で徹底武装している知性派。携帯サイトを運営する東のエデンを足がかりに起業しようとしている。当初は滝沢朗に対し反感を抱くが、その人となりを知って滝沢との協力に前向きになる。

葛原 みくる (かつはら みくる)

21歳。大学3年生。携帯サイト東のエデンにおけるプログラミングをこなしたすご腕プログラマー。人見知りが激しいが、仲間内では毒舌を振るう。

白鳥・D・黒羽 (しらとりだいあなくろは)

セレソンNo.11。昼間はモデル事務所の社長。夜は連続殺人鬼。ノブレス携帯を使いエレガントに証拠隠滅を図る。

大杉 智 (おおすぎ さとし)

22歳。高校時代から咲に片想いしている。積極的に就職活動に挑み、社会の荒波に漕ぎ出そうとしている。自分との約束をすっぽかして滝沢朗と行動を共にする森美咲を目撃してしまい、滝沢への不審を募らせ独自に調査。 その結果、滝沢は犯罪者なのではないかとの疑いを強め、森美咲に警告する。

物部 大樹 (もののべ だいじゅ)

セレソンNo.1。財務官僚から商社マンに転職し、執行役員にまで登りつめる。無駄を切り捨て、少数精鋭の国家を目指す。

近藤 勇誠 (こんどう ゆうせい)

セレソンNo.4。35歳。所轄の生活安全課刑事。ギャンブルや女にノブレス携帯の電子マネーを浪費し、多額の借金を抱えている。

おネエ

様々な学部で目撃されるが、そもそも学生かどうかも定かではない。熱くなりやすい平澤 一臣をなだめすかす、女房役。

森 美咲 (もりみ さき)

22歳。就職を直前に控えた相慈院大学4年生。両親を自己で亡くしてからは、実家のパン屋を継いだ姉夫婦と暮らしている。卒業旅行で訪れたホワイトハウスの前で滝沢朗に出会う。滝沢がおかしな事態に巻き込まれていること、そして記憶を消した真相等をいち早く知り、彼の力になりたいと考える。

イベント・出来事

迂闊な月曜日 (うかつなげつようび)

『東のエデン』の用語。2010年11月22日に発生した、架空の事件。日本各地に10発のミサイルが落ちた。しかしながらひとりの犠牲者も出さなかった奇妙なテロ事件を人々は迂闊な月曜日と呼び、すぐに忘れてしまった。

その他キーワード

東のエデン

『東のエデン』の用語。平澤 一臣や森美咲が運営している画像検索携帯サイト。携帯やカメラで撮影した画像を元に検索をかけることで情報の検索が可能。リサイクルコミュニティのサークル名でもあるが、悪用されたことにより活動縮小中。

ノブレス携帯

『東のエデン』の用語。セレソンに渡される、100億円の電子マネーがチャージされた特殊な携帯電話。ジュイスと通話し正しい方向へ導くための要望で、実現可能であると判断されれば、電子マネーから必要額が支払われ、要望が速やかに実行される。 他のセレソンの電子マネーの引き落とし額と目的も閲覧することが可能。指紋認証機構により、登録されたセレソン本人しか使用できない。

サポーター

『東のエデン』の用語。ノブレス携帯を正しく使っていない者を消滅させる役割を持つセレソン。12人のセレソンの中に1人だけ紛れているらしいが、セレソンたちは誰がサポーターなのかを知らない。

JUIZ (じゅいす)

『東のエデン』の用語。各セレソンの日本救済を手助けする専属のコンセルジュ(総合世話係)。ノブレス携帯によって通話でき、セレソンの依頼を実現すべく手配する。いずれのJUIZも、同一の女性の声によって受け答えがなされるが、各セレソンによってその口調は微妙に異なる。

セレソン

『東のエデン』の用語。Mr.OUTSIDEによって選出された、日本を正しい方向へ導くための人間。セレソンとして選ばれた者には特殊な携帯端末ノブレス携帯が送られ、日本を改善するための資金として100億円が支給される。 ノブレス携帯を介してオペレーターであるジュイスに命令することで、その要望が実現され、残高からその命令実現に必要とされた金額が差し引かれていく。明らかな任務の放棄、資金の私的利用、目的を達せず資金を使い切った場合には、ゲームオーバーとしてサポーターに命を狙われることになる。

クレジット

原作

キャラクター原案

総作画監督

中村悟

音楽

川井憲次

アニメーション制作

Production I.G

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