男子高校生の日常

男子高校生の日常

県立真田北高校に通うタダクニ、ヒデノリ、ヨシタケの3人組のエピソードに始まり、同じ地域に住む複数のグループ毎に短編エピソードが続いていく形で進行する、男子高校生たちの他愛もない日常の笑いを描いたギャグマンガで、山内泰延のデビュー作。

正式名称
男子高校生の日常
ふりがな
だんしこうこうせいのにちじょう
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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あらすじ

第1巻

いつものようにタダクニの自宅に遊びに来ていたヒデノリは、スカートについてどう思うかとみんなに尋ねる。その場にいたヨシタケは、スカートは破廉恥だと言い放つが、ヒデノリはタダクニに対し、タダクニの妹からスカートを拝借できないかと頼む。それは無理だと返すタダクニだったが、ヨシタケが勝手にタダクニの妹の所有しているスカートを持ち出して来る。さらには拝借したスカートを試しに着てみようとヒデノリ、ヨシタケの二人が言い出すのだった。(第1話「男子高校生とスカート」)

タダクニはヒデノリとヨシタケの二人に対して、彼女はどうすればできるのかと尋ねる。すると突然ヒデノリは、どうすれば彼女ができるのかというテーマで寸劇を開始する。さらにはタダクニにも寸劇への参加を促すが、タダクニは女子を演じるヨシタケをうまくリードできず、正解を導き出す事ができなかった。しかし、それであきらめきれないタダクニは、もう一度寸劇を開始する事にした。(第2話「男子高校生と放課後」)

ヒデノリは、先日定食屋に行った時、他校のかわいい美少女を見かけたものの、しばらくして姿を消した彼女の席には、なぜか箸が3本置かれていたと語る。タダクニはその話に怯えてしまい、それを聞いたヨシタケもまた、自身が体験した怖い話を始めるのだった。(第3話「男子高校生と怪談」)

ある日、ヒデノリが河原で本を読んでいると、そこに黒髪のロングヘアの少女、文学少女がやって来て、なぜか初対面であるヒデノリの真横に座る。気まずさを感じてしまうヒデノリだったが、その少女はロマンチックで非現実的なボーイミーツガールを期待しているのだと考える。少女の雰囲気からそれを察したヒデノリは、彼女の期待に応えるためにそれらしい一言を放つ。(第4話「男子高校生と文学少女」)

ある日、学校の窓から外を覗いていたヒデノリは、タダクニが女性といっしょに道を歩いている事に驚きの声を上げる。するとその声を聞いたクラス中が次々と、タダクニが女性と二人きりでいる事について騒ぎ立て始めた。そんな中、モトハルは騒いでいるクラスメイトを一喝し、女性といっしょにいる理由についてタダクニを問い詰める。(第5話「男子高校生と同伴少女」)

学校からの帰り道、タダクニは木の棒切れを拾う。その途端、ヒデノリとヨシタケが西洋ファンタジーをテーマとした寸劇を始めようとする。最初こそ寸劇を始める事に否定的だったタダクニだったが、結局ヒデノリとヨシタケのペースに巻き込まれるのだった。(第6話「男子高校生と旅立ちの朝」)

ピザ宅配店でアルバイトをしているタダクニは、勤務中にヒマを持て余す中、同僚である奈古さんに、女子高校生は男性のどこに惚れるのかと尋ねる。すると奈古さんは顔と即答する。それでは努力のしようがないからと、それ以外で何かないかともう一度尋ねた。奈古さんはタダクニの質問に答えたのち、タダクニにモテたいのかと尋ねる。しかし、タダクニは自分はモテるからと見栄を張ってしまう。(第7話「男子高校生と凸面鏡少女」)

タダクニの妹が、タダクニをいきなり蹴り飛ばした。その理不尽な行動の理由をヒデノリとヨシタケが尋ねると、タダクニの妹は自分の下着を盗んだ犯人としてタダクニ、ヒデノリ、ヨシタケの3人を疑っていた事を明かす。それを否定する3人に対して、タダクニの妹は下着を盗んだ犯人を捕まえろと無理難題を押しつける。仕方なく3人は下着泥棒の犯人を捜し始める。(第8話「男子高校生と友情パワー」)

文学少女はヒデノリとのボーイミーツガールを期待して、河原で本を読みふけっていた。するとその後ろに男子高校生のモトハルが立っていた。そしてモトハルは、まるで物語のキャラクターのような詩的な表現を口にして、文学少女の前から姿を消す。モトハルは文学少女の後ろ姿を知り合いだと勘違いして、あのような詩的な台詞を吐いてしまったのだが、人違いである事が分かり、恥ずかしさで身悶えしてしまう。(第9話「男子高校生と文学少女2」)

学校の放課後、帰宅しようとするタダクニ、ヒデノリ、ヨシタケの3人をクラスメイトである唐沢としゆきが呼び止め、学校行事の一環であるゴミ拾いへの参加を呼び掛けた。すると3人はその行事への参加に対して愚痴をこぼし、さらには学校行事には無駄な行事が多くないかと、としゆきに尋ねた。特に70時間断食の意義がわからず、3人はとしゆきと共に校長室へ向う。(第10話「男子高校生と伝統行事」)

夏休みの計画を決めるため、クラスメイト達がタダクニの家に集まっていた。そんな中、話の進行を務めていたヒデノリが、貴重な夏休みだというのに男ばかりで集まっている現状を嘆き始める。するとそこにいる全員がヒデノリに反感を示し、進行役にとしゆきを呼べと騒ぎ立てる。それによってタダクニの家にやって来たとしゆきだが、彼もまた夏休みに男ばかりが集まっている現状を嘆く。テンションが下がった男達は、偶然通り掛かったタダクニの妹に、この中で付き合うとしたら誰がいいかと尋ねるのだった。(第11話「男子高校生と夏計画」)

タダクニ達は、夏休みを利用して海にやって来ていた。そんな中、水着少女と戯れたい男達が、海に来ていた女性達に次々と声を掛けるが、一向によい返事をもらえない。すると焼きそばを食べていた少女を見たヒデノリが突然、飲んでいたジュースを噴き出してしまう。どうしたのかとみんながヒデノリに尋ねると、ヒデノリは彼女らは麺食いなのだと麺と面を掛けたダジャレを口にする。それに苛立ったモトハルは、ヒデノリをビンタする。(第12話「男子高校生と夏の海」)

海にやって来ていたタダクニ達は、みんなで温泉旅館に泊まる事にした。すると卓球台を見つけたヒデノリの提案により、球を打ちながらお題に沿ったワードを言う「古今東西卓球」を始める。さらには負けた者は生徒会長を一発殴るという罰ゲームまで加えられ、一同は負けられない戦いとなる。そんな中、タダクニは古今東西のお題が難しすぎる事に困惑する。さらにタダクニは、自分以外の全員がその難しいお題を楽々クリアした事で不正を疑い出し、自分にお題を決めさせろと言い出す。(第13話「男子高校生と温泉卓球」)

夏休みが残り僅かとなる中、ヒデノリ達は最後まで遊び倒そうと夏休みを満喫する。そんな中、タダクニから明日の予定について尋ねられる。明日はどこへ行こうかとカレンダーを確認したヒデノリは、そこですでに夏休みが終わっている事に気づく。(第14話「男子高校生と夏の思い出」)

タダクニの家に遊びに来ていたヒデノリとヨシタケは突然、ラジオ番組の寸劇を始める。ヒデノリが司会、ヨシタケがゲストのシンガーソングライターを演じたその即興劇は、架空のハガキを読みつつ進行していく。しかし、それを横で聞いていたはずのタダクニは、一向に寸劇に加わろうとしない。(第15話「男子高校生とラジオDJ」)

お嬢様の由香奈が、学校をずる休みしたいと言い出す。彼女の執事である永瀬、浅野、豊川の3人は彼女を説得するが、それでも学校に行く事をごねる由香奈は、学校を休むためのうまい言い訳を執事達に考えさせようとする。仕方なく学校を休むための言い訳を考え始めた執事達だったが、その言い訳は明らかに面白半分なものばかりだった。(特別収録「お嬢様の日常」)

ヤナギン羽原生島の3人で集まっている中、いきなり生島がどうすれば彼氏ができるかとほかの二人に尋ねた。ヤナギンはそんな生島をいきなり理不尽に殴り飛ばす。そんな二人のあいだを取り持とうとする羽原に対し、ヤナギンは女子高校生は男子高校生に比べて人気者なのだから、何をしてもいいのだと意味不明な事を叫び出す。(特別読切「女子高生は異常」) 

第2巻

モトハルモトハルの姉といっしょに夕焼けの道を歩いていた。するとモトハルの姉が、自分達は周囲に比べて姉弟仲がいいのではないかと話す。しかし、モトハルは両親が忙しいから姉弟で協力し合っているだけで、そこまで自分達の仲はよくないと反論。さらに姉は、かつてよく河原の土手でいっしょに遊んだ話を振るが、モトハルはその話から、姉によって虐められた過去を思い出してしまう。(第16話「男子高校生と少年時代」)

タダクニの家に遊びに来ていたヒデノリは唐突に今朝、歯を磨いていた時の話を始めた。その時、眉毛にゴミが付いている事に気づき、それを引っこ抜くとそれはゴミではなく、白い眉毛だった。その場でヒデノリの話を聞いていたヨシタケは、それをなぜか怖い話と捉えてしまい、ヒデノリの怖い話に負けたくないと、自分も怖い話を始めるのだった。(第17話「男子高校生と怪談2」)

ヒデノリには毎朝同じ車両に乗り合わせる女の子がいた。ヒデノリはその娘の首筋にあるホクロから毛が生えているのが気になって仕方がない。親切心からそれを女の子に指摘しようとしていたヒデノリだったが、いつもそのきっかけがつかめずにいた。それを友人に相談すると、そんな親切心は伝わらないから止めておけと忠告されてしまう。しかし、それでもヒデノリは女の子にホクロの毛の事を伝えたくて、意を決して女の子のそばに近寄る。(第18話「男子高校生と通学電車」)

県立真田北高校の近くにある真田東女子高校に通っている生徒会長のりんごちゃんは、県立真田北高校との合同文化祭の打ち合わせをするために、生徒会室へと向かっていた。県立真田北高校に通う生徒よりも自分達の方が品位においては格上だという事を示すため、張り切るりんごちゃんだったが、訪れた生徒会室できちんとした礼節のある歓迎を受けた事で、自分達の方が品位が格下だと悟り、ショックを受ける。(第19話「男子高校生と文化祭」)

県立真田北高校と真田東女子高校とのあいだで開催される事となった文化祭の当日。県立真田北高校を訪れていたりんごちゃんの胸中は穏やかではなかった。なぜなら、内心では見下していた男子高生達よりも自分達の方が礼節や品位が劣っている事がわかったからだ。りんごちゃんはこの汚名を返上するためには、県立真田北高校の会長に勝つしかないと闘志を燃やし始める。そして、その会長が自信作だと自慢するお化け屋敷の展示にて、一声も悲鳴をあげずに踏破できれば自分の勝利だと一方的なルールを定め、お化け屋敷に入っていく。(第20話「男子高校生と文化祭2」)

ヨシタケは真田東女子高校の女子生徒と、文化祭の入場者受付を担当していたが、ある時、女子生徒から理不尽な罵声を浴びせられたうえに、不当に殴られてしまう。それに苛立ったヨシタケは、受付の担当を強面の男子生徒、副会長と交代する。ヨシタケと比べて見た目が怖い副会長を相手にした女子生徒は怯え切ってしまい、調子に乗った言動を謝罪するのだった。(第21話「男子高校生と文化祭3」)

文化祭の当日。りんごちゃんは体育館で文化部の演目を鑑賞、自分達女子高生の演目の方が男子高生の演目よりもレベルが高いと自画自賛していた。そんな中、会長がりんごちゃんに対して、そんな意地の張り合いは止めにしないかと忠告する。それに怒りをあらわにしたりんごちゃんが会長に食って掛かると、会長もまたその喧嘩を買い、二人は殴り合いを始めてしまう。その場に居合わせた唐沢としゆきは咄嗟の判断で、この喧嘩を文化祭の演目として周囲の目を誤魔化し、事なきを得るのだった。(第22話「男子高校生と文化祭4」)

タダクニは道端でヒデノリとヨシタケの二人を発見する。自分がいないところで二人がどんな会話をしているのかが気になったタダクニは、こっそり二人の会話を盗み聞きする事にした。するとタダクニといっしょにいる時には決してしない会話をヒデノリとヨシタケの二人が始め、タダクニは二人とまだ心の距離があったのかと不安になる。(第23話「男子高校生と立ち聞き」)

モトハルは道端を歩いていると、突然モトハルの姉によって呼び止められ、さらにモトハルの姉の友人達によって囲まれてしまう。このままでは姉の友人達になめられる事を察知したモトハルは、なめられないように姉の友人達相手に少しだけ強気な口調でしゃべる。しかし、その途端、モトハルはモトハルの姉から、友達にため口を聞いた事を叱責される。そして結局、モトハルはモトハルの姉の友人達にいじり倒されてしまうのだった。(第24話「男子高校生と年功序列」)

ピザ宅配店でのアルバイトが終わったタダクニは、同僚の奈古さんといっしょに帰路についていた。そんな中、タダクニは友人達が最近冷たくなってしまった事を奈古さんに相談する。すると奈古さんは、友人から誘ってくれるのを待っているだけでは駄目だとアドバイスを送る。そのアドバイスを参考にしたタダクニは、偶然見かけたヒデノリとヨシタケに積極的に話し掛けに行く。(第25話「男子高校生と悩み相談」)

県立真田北高校の生徒会メンバーは、真田東女子高校の生徒会長であるりんごちゃんに学校の備品を貸してほしいと頼んでいた。しかし、りんごちゃんは貸した事が発覚したら、自分が叱られてしまうからと、その頼みを無下に断ってしまう。生徒会メンバーはそれでも引き下がらず両者が争う中、快活なイケメンの少年がやって来て、争いは止めるように助言する。その少年は生徒会メンバーが、りんごちゃんをナンパしていると勘違いしたのだ。それを悟った生徒会メンバーは、少年にその勘違いを悟らせないように、自ら少女をナンパしていたゴロツキ役を演じ、さらには少年に食って掛かって情けなくやられるところまで見事に演じ切る。(第26話「男子高校生と救世主」)

ヒデノリとヨシタケは、二人でいたところを旧友のキヨタカに呼び止められる。そのまま世間話を始めるが、キヨタカといっしょにいた女の子がこちらを睨みつけている事に二人は気づく。女の子が彼氏との二人の時間を邪魔されたから怒っているのだと考えたヒデノリとヨシタケは、すぐにその場から去ろうとする。しかし、キヨタカはそれに気づかないのか、二人を呼び止めてファーストフード店に誘う。(第27話「男子高校生と旧友」)

タダクニ、ヒデノリ、ヨシタケの3人はやたらとテンションの高い3人の女子高校生を発見し、その女の子達の会話を自分達で勝手にアテレコを始めた。女の子達の動きに合わせて寸劇のようなアテレコをする最中、自分達が女の子達を覗き込んでいる事に対して、嫌悪感を抱いている彼女達の様子をアテレコする。そして、そのアテレコに対して自らへこんでしまうのだった。(第28話「男子高校生とアテレコ」)

ヒデノリは8年前に虐められていた時の事を思い出す。当時ヒデノリは、印象的な口笛を吹く仮面をかぶった少年に、虐められているところを助けられた事があった。ヒデノリは、8年経った今もその仮面の少年を尊敬しており、その時の少年にまた会えないかと考えていた。そして、その仮面の少年と初めて出会った神社の境内で、あの少年がよく口ずさんでいた口笛を耳にする。口笛の主を探ると、そこにいたのは友人のヨシタケだった。尊敬していた仮面の少年の正体がヨシタケである事を信じられなかったヒデノリは、そのまま一目散に神社をあとにする。(第29話「男子高校生と偉人伝」)

ヒデノリが河原のそばに立っていると、その後ろにはかつての文学少女が立っていた。文学少女はまたもや非現実的なボーイミーツガールをヒデノリに期待しているらしく、ヒデノリはそんな文学少女の期待に応えるために、彼女の求めていそうな言葉を口にする。しかし、ヒデノリの口にした言葉は、文学少女の琴線に触れる事はなく、さらにはその失敗を取り返そうとして放った言葉を、文学少女に笑われてしまう。(第30話「男子高校生と文学少女3」)

クリスマスイブの日、ヨシタケの姉は怒り狂っていた。ヨシタケの家に遊びに来ていたヒデノリが、ヨシタケの姉がクリスマスに一人でいる事を、うっかり指摘してしまったからだ。ヒデノリやタダクニに向かってブロック石を投げるほどに怒り狂ったヨシタケの姉は、殺意を持って彼らを追いかけ回す。その最中、ヨシタケの姉は彼らを見失い、代わりにアベック達が行き交う街の中で、自分の寂しさを自覚する。(第31話「男子高校生と聖なる夜」)

冬休みが終わり新学期が始まった。学校に登校したヨシタケは、友達に冬休みの思い出を尋ねると、みんなはゲームの話で盛り上がり始めた。そんな中、担任教師が教室に入って来て、おもむろに黒板にまだ冬休みで始業式は明日である事を書き始める。担任教師は配ったプリントに不備があった事の連絡を、ヨシタケ達にだけ忘れていたのだ。それを伝えたあと、即座に逃亡しようとする担任教師に対して、ヨシタケ達は怒りをあらわにする。(第32話「男子高校生と新学期」)

ヤナギン、生島の二人は親しい男友達であるたかひろに、羽原と付き合ってくれないかとお願いする。しかし、たかひろは羽原とだけは付き合うのは嫌だと答え彼女を泣かせてしまう。しかし、羽原は小学生の頃、「アークデーモン」と呼ばれて周囲から恐れられていた悪童で、たかひろもそんな羽原に虐められた経験を持つ一人だったのだ。(特別読切「女子高生は異常」) 

第3巻

県立真田北高校の生徒会室をタダクニの妹がいきなり訪れる。なぜここに来たのかと生徒会に所属している唐沢としゆきが尋ねると、彼女は少し相談したい事があると口にした。タダクニの妹は学校で男子生徒から告白され、それを断ったところ、その男子に殴られてしまったという。しかし、その理由を聞いたとしゆきは、自分でなんとかするべきだと言って、タダクニの妹を突き放す。(第33話「男子高校生と妹の悩み」)

県立真田北高校の生徒会室をりんごちゃんがいきなり訪れた。何か用でもあるのかとモトハルが尋ねると、りんごちゃんは友人にチビと言われてしまったと打ち明ける。それに対してとしゆきや副会長はアドバイスを送るが、りんごちゃんは、彼らが自分に気を遣っていると参考にせず、率直な意見を聞こうと、自分に気を遣わない会長を探し始めた。しかし、このままでは会長が殴られてしまうと察したモトハル達は、りんごちゃんの気を会長から反らそうとする。(第34話「男子高校生とりんごちゃんの悩み」)

いつからか生徒会室には困った人達が何人も訪れるようになり、生徒会は半ば便利屋のような扱いになっていた。そんな風になったのはとしゆきのせいだ、とモトハルが批難する。としゆきは昔から困っている人に手を差し伸べてしまう性格で、そんな評判が広まった結果が、今のような状況を招いてしまったのだ。その一方でモトハルもまた、としゆきと同様にお節介な性格で、今のような状況を招いた原因はモトハルにもあるだろうと、としゆきは反論する。議論はエスカレートし、モトハルは人を助けないと誓えと、としゆきに迫る。しかし、としゆきはモトハルの訴えを断固として拒否する。(第35話「男子高校生とモトハルの悩み」)

サッカー部に所属しているミツオは、必殺シュートを練習するために、クラスメイトのヒデノリにゴールキーパーをしてもらう事にする。しかし、そんなミツオの必殺シュートを、ヒデノリはあっさりキャッチしてしまう。ヒデノリを素人だと思って舐めていたミツオは、次こそはヒデノリを相手にゴールを決めようと、少し汚い手を使ってゴールを決めようとする。(第36話「男子高校生と必殺シュート」)

タダクニの家でヒマを持て余していたヒデノリは、タダクニとヨシタケの二人に対し突然、有名ゲームをもとにした「ド○クエごっこ」をやろうと言い出した。そんなヒデノリに付き合おうとするタダクニだったが、ヒデノリとヨシタケの二人は、ゲームとは似ても似つかないような寸劇を始めてしまう。(第37話「男子高校生と室内の冒険」)

ヒデノリ、タダクニ、ヨシタケの3人は、タダクニの部屋で有名ゲームをもとにした「ド○クエごっこ」と称する寸劇を続けていた。しかし、その寸劇はだんだんとおかしな方向へと進み、やがて収拾がつかなくなってしまう。そんな中、タダクニの妹が帰って来る。するとヒデノリとヨシタケがタダクニの妹を「魔王」だと称し、その魔王とのラストバトルをやろうと騒ぎ立てる。(第38話「男子高校生と室内の冒険2」)

ヨシタケはヒデノリとタダクニの二人に対して、突如一発芸を繰り出す。しかし、ヨシタケの一発芸は何をしようとしているのかも意味不明だった。すると、今度はタダクニが一発芸をやり出した。タダクニは手に持った牛乳を目から出すと宣言。しかし、その宣言とは違い、なぜか牛乳を目に入れようとして失敗する。そして最後にヒデノリが二人に対して一発芸を繰り出した。(第39話「男子高校生と一発芸」)

ヒデノリの兄、ユウスケは、タダクニの妹とヨシタケの姉からカフェに呼び出され、ヨシタケ、ヒデノリ、タダクニの3人にしっかりしてほしいので、ユウスケに説教してくれないかとお願いされる。これに対してユウスケは、どっちつかずな返事を返す。(第40話「男子高校生と兄」)

ヒデノリが河原のそばに立っていると、いつの間にかその後ろには文学少女が立っていた。しかし、文学少女はいつもとは様子が違っている。つい先日、ヒデノリに失礼を働いてしまった事を文学少女は気にしており、それについて謝罪しようと考えていたのだ。だが文学少女が謝罪をしようとする最中、ヒデノリの前でドジを連発してしまう。そんな彼女の情けない姿を見て、ヒデノリは笑いをこらえ続ける。(第41話「男子高校生とありのままの自分」)

男子達は進路調査票を担任教師に提出する。しかし、彼らがまじめに書いていない事を察した担任教師は、進路調査票に書かれていた内容を、その場で読み上げ始める。(第42話「男子高校生と進路」)

教室に集まっていたモトハル達は、クラスメイトであるミツオの話で盛り上がっていた。ミツオは幼い頃から情けない姿ばかりをみんなに晒しており、そんな話ばかりが教室中を飛び交う。しかし、その話を外で聞いていたミツオは、仕方なく気まずい思いをしながら教室の中に入って行く。(第43話「男子高校生とミツオ君」)

ミツオの過去を話の種にしてみんなで笑っている事に、ミツオは怒りをあらわにする。しかしミツオの話をするのは、ミツオを尊敬しているからこそだと、クラスメイトの一人が口にする。そんな中、そのクラスメイトがまたもミツオの過去の失敗談を話し始める。しかし、その失敗談はミツオのものではなく、実はヨシタケの失敗談だった。それをヨシタケが指摘する中、モトハルがミツオの失敗談と称して、またもヨシタケの失敗談を話し始める。(第44話「男子高校生とミツオ君2」)

モトハルの姉は誰かにときめいた経験がなく、いっしょに道を歩いていたモトハルに、そのような経験があるかと尋ねる。そんな姉に対しモトハルは、他人を小馬鹿にする悪癖があるからだと指摘する。(第45話「男子高校生とモトハルの姉」)

落ち込んでいるミツオを、ヒデノリとヨシタケの二人が慰める。落ち込んでいる事は些細な事だとヒデノリが励ますが、それでもミツオは納得しない。二人は仕方なくその場をあとにしたように見えたが、実は帰ってはおらず、落ち込んでいるミツオの様子をこっそり見ていた。だが、ミツオはそれから4時間以上も悩み続け、痺れを切らした二人はついに後ろからミツオの事を蹴り飛ばしてしまう。ミツオの悩んでいる本当の理由は、親に隠していたエロ本が見つかった事だった。(第46話「男子高校生とミツオ君の悩み」)

ヒデノリは、ヨシタケに自作の漫画の感想を求めた。しかしヨシタケは細かいところばかりを指摘し続け、怒ったヒデノリは、お前にはオレの漫画は理解できないとヨシタケを殴りつける。しかし、ヨシタケはヒデノリを応援し続けるとエールを送るのだった。(第47話「男子高校生とマンガ」)

ヒデノリは道を歩いている途中、学生の男女がお互いの部屋の窓を通して会話している様子を眺めていた。そんな漫画のようなシチュエーションを見たヒデノリは、その光景を心底羨ましがった。その夜、ヒデノリは自分の家の窓からとなりの家のベランダに飛び移る。その家にはヒデノリと同い歳くらいの少女が住んでおり、彼女に昼間のようなやり取りを期待していたのだ。さらにヒデノリは、その少女と大してなかよくないにもかかわらず、DVDを貸してほしいと彼女に申し出るが、案の定少女からは不審者扱いされ、暴言を吐かれてしまう。(第48話「男子高校生とベランダ」)

ある日、コンビニに行ったヒデノリは、レジで研修中の店員に出会う。その研修中の店員は明らかに接客に慣れていない様子で、ヒデノリに渡す釣銭の金額を間違えてしまう。それを指摘しようとしたヒデノリだったが、自分の後ろに長蛇の列ができている事に気づき、このまま店員に釣銭の間違いを指摘すれば、この店員がパニックに陥ってしまうのではないかと危惧する。(第49話「男子高校生とコンビニ」)

タダクニの妹は鞄を放り投げて木に引っ掛けてしまうが、そんな中、タダクニの妹を助けるためにヒデノリとモトハルの二人がやって来た。ヒデノリは肩車で木に引っ掛かった鞄を取ろうと提案するが、なぜかタダクニの妹を肩車の下にしてしまう。なぜ自分が肩車の下なのかと文句を言うタダクニの妹だったが、気合でヒデノリを持ち上げる。しかし、それでも木に引っ掛かった鞄には届かなかった。するとモトハルが3人で肩車をしてみてはどうかと提案する。しかし、またもタダクニの妹は肩車の一番下にされてしまう。(第50話「男子高校生と塔」)

ヨシタケは突然、ヒデノリに今一番やりたい事を尋ねた。するとヒデノリは思い切り小便を漏らしてみたいと答える。ヨシタケはそれ以外で何かないかと聞くと、ヒデノリはケーキをまるごと食べてみたいと口にした。するとその1時間後にヨシタケが、ホールケーキを買って来る。実は今日はヒデノリの誕生日で、そんな彼を祝福するヨシタケとタダクニに対して、いい友達を持ったとヒデノリは涙を流す。(第51話「男子高校生とケーキ」)

学校の試験で学年2位だったヤナギンは、学年1位の名護に勝負を挑んだ。ヤナギンは以前から名護をライバル視していたのだ。最初は空手で名護に勝負を挑むヤナギンだったが、逆に返り討ちに遭ってしまう。ヤナギンはあきらめずに、続けてラーメンの早食い対決を挑む。しかし、今回も圧倒的大差で負けたうえに、名護に名前すらも憶えられてはいなかった。ヤナギンは自分が名護の眼中にすらなかった事に対して、ショックを受けてしまう。(特別読切「女子高生は異常」) 

第4巻

ある日、ヨシタケは占いの本を見て、自分の星座である乙女座が今日、10年に一度の最悪な日になっている事を知る。一方、ヨシタケと同じく乙女座であるヒデノリは、その結果を気にも留めていない。そんな中、ヒデノリの唇にスズメバチが止まる。混乱したヒデノリはなぜかヨシタケに顔を近づけ、二人の唇と唇のあいだでスズメバチを潰してしまう。そして、そんな様子をモトハルに見られてしまうのだった。(第52話「男子高校生と占い」)

ある日突然、ヨシタケの姉がヒデノリの兄であるユウスケと付き合うと宣言する。それを聞いて驚くヒデノリとヨシタケだったが、ユウスケもまたその宣言に驚いていた。なぜならユウスケも今、その事を知ったからだ。突然何を言い出すのかと、ヨシタケの姉に問い質すユウスケに対して、ヨシタケの姉は長い付き合いだからいいじゃないかと口にする。ヒデノリはヨシタケの姉にユウスケとキスできるのかと尋ねるが、ヨシタケの姉はできるわけないと答える。ヨシタケの姉は、彼氏がほしいあまり判断力がおかしくなっていたのだ。(第53話「男子高校生と兄と姉」)

ヒデノリは夏休みを利用して田舎にある祖父母の家に遊びに来ていたものの、何もない田舎という事もあり、ヒマを持てあましていた。そんな中、川辺に立っていたヒデノリは、突如として後ろからドロップキックを喰らってしまう。そして、そこに立っていたのは色黒の美少女だった。その美少女、絵美は幼なじみである清彦とヒデノリを間違えて、ドロップキックをお見舞いしてしまったのだ。ヒデノリはそんなきっかけから絵美、清彦の二人となかよくなる。(第54話「男子高校生とドロップキック」)

絵美はヒデノリを川に叩き落した事がきっかけで、彼となかよくなる。そして夏休み中は絵美、ヒデノリ、清彦の3人で頻繁に遊ぶようになる。しかし、ヒデノリは明日の朝には地元に帰ってしまうという。それを知った絵美は、ヒデノリをお祭りに連れ出した。清彦も加えて3人でお祭りを堪能する最中、絵美は清彦におつかいを頼む。この夏のあいだに絵美はヒデノリの事を好きになってしまい、彼と二人きりになりたかったのだ。そして清彦がいなくなり、絵美は意を決してヒデノリに思いを伝える。(第55話「男子高校生と夏の終わり」)

モトハルは自宅に侵入したムカデを退治するために、集中力を研ぎ澄ませていた。物陰から飛び出して来たムカデに対して、冷凍スプレーを使って動きを止めたあとにそのトドメを刺す徹底ぶりで、ムカデを退治する事に成功する。しかし、その直後にモトハルの姉が自宅の窓を不用意に開けてしまった事から、新たなムカデが侵入してしまい、モトハルはまたもやムカデと対峙する事になる。(第56話「男子高校生と100」)

ヒデノリはふだん使いしている眼鏡を失くしてしまったと大騒ぎしていたが、肝心の眼鏡はヒデノリの頭の上に乗っかっていた。しかし、クラスメイトの誰もその事実をヒデノリに対して指摘しない。その様子を見ていたミツオは、そういうネタなのだなと納得しつつ、それを指摘するタイミングを見計らっていた。(第57話「男子高校生とメガネ」)

県立真田北高校の生徒会は会議を始めた。さまざまな議題が飛び交う中、生徒会のメンバーは生徒会の業務ではない案件までどうするか考え始める。ついには他校からも頼まれ事をされており、そんな現状に副会長は驚きを隠せない。そんな中、生徒会室にやって来た教師が、不祥事が起こったからその処理を頼みたいと持ち掛ける。(第58話「男子高校生と生徒会の日常」)

副会長が駅で階段をのぼっている女性のパンツを偶然目にする。モトハルがその感想を聞くと、副会長はパンツを見てしまった罪悪感で、憂鬱になっていると感想を漏らす。それは気が小さすぎると言うモトハルに対して、副会長は自分を馬鹿にする前に一度試してみろと言い出す。そして、女性のパンツを見るために他校の生徒会長であるりんごちゃんを電話で呼び出す。副会長とモトハルの二人はりんごちゃんを騙して、こっそり彼女のパンツを覗き見る。モトハルはりんごちゃんを騙してパンツを見てしまった罪悪感によって、学校を3日休むほど落ち込んでしまう。(第59話「男子高校生とパンツ」)

りんごちゃんを騙した罪悪感に苛まれてしまったモトハルは、その罪滅ぼしをしたいと言い出した。そんな彼のために、生徒会は他校である中央高校から依頼されたパソコンの配置作業を手伝う事にする。その作業に満足した中央高校の生徒会長は、作業の中心である副会長を褒め称えた。彼女はなぜ副会長ほどの優秀な男が会長のようなボンクラのもとで働いているのかを不思議がり、理由を尋ねたところ、副会長は会長のもとで働いている理由を語り始めた。(第60話「男子高校生と配線」)

ヒデノリはトイレを借りるためにコンビニに入る。しかしトイレには先客がおり、さらには中々出て来てくれない。このままでは漏らしてしまうと痺れを切らしたヒデノリは、コンビニを飛び出してトイレを探し始める。しかし、そこは住宅地でトイレがありそうな場所が見当たらない。漏れそうになりながらもヒデノリは、なんとか公園の公衆便所までたどり着く。しかし、公園のベンチには文学少女が座っていた。彼女に発見される事を恐れたヒデノリは、仕方なく公衆便所に入るのをあきらめる。(第61話「男子高校生と限界」)

ミツオはその日、不運な事ばかりが身の回りに起こっていた。コンビニのトイレに入ればトイレットペーパーが切れており、道を歩けばバナナの皮を踏んですべって転んでしまう。さらには川に流されていた猫を救おうと川に飛び込むと、その猫は玩具だった。(第62話「男子高校生と結果」)

衣替えの季節がやって来てクラス中が冬服に変わっていく中、ヒデノリだけは夏服のまま過ごしていた。ヒデノリには冬服に衣替えできない理由があったのだ。ヒデノリは文学少女が頻繁に出没する河原に行き、以前貸した冬服の上着を返してくださいと彼女にお願いする。(第63話「男子高校生と冬」)

街中を知り合いの男子生徒と歩いていた文学少女は、その様子をヒデノリに目撃されてしまう。それに気づいた途端、凄い剣幕で文学少女はヒデノリを追いかけて来て、ヒデノリは体力が尽きたところで捕まってしまう。文学少女はヒデノリに一言、さっきいっしょに歩いていた男子生徒は、ただのクラスメイトだからと口にするのだった。(第64話「男子高校生と走る」)

元旦に雑煮を作って一人で食べていたヒデノリは、餅を喉に詰まらせてしまう。助けを呼ぼうにも、家族は旅行中で自宅には誰もいない。そのまま呼吸もままならずに苦しんでいたヒデノリは、ヨシタケに助けを求める。しかしその時、ヨシタケもまた雑煮を食べて喉に餅を詰まらせており、タダクニに助けを求めていた。(第65話「男子高校生と雑煮」)

雪が残っている道を歩いていたタダクニの妹は、雪に足を取られて転んでしまう。その様子を偶然にも目撃したヒデノリは、彼女を助けようと近寄る。しかしヒデノリもまた、すべって転んでしまう。(第66話「男子高校生と地面」)

モトハルといっしょに自販機で飲み物を買っていたヨシタケは、ひったくりに財布を盗まれてしまう。自転車で逃げようとするひったくり犯を、ヨシタケとモトハルは追いかけ始める。その途中で通行人から自転車を借りたモトハルだったが、実は自転車に乗れないために途中で倒れてしまう。そんな彼の様子を見たヨシタケは、自転車に乗るモトハルを後ろから支える。しかし、それでもモトハルは自転車に乗る事ができない。いつしか二人は、ひったくり犯の事などすっかり忘れて、自転車の練習に没頭してしまう。(第67話「男子高校生と自転車」) 

ヤナギンは唐沢としゆきに対してどうすれば許してくれるのかと尋ねる。ヤナギンは過去の過ちから、としゆきに対して負い目があったのだ。すると、としゆきは「キン○クバスター」をさせてくれれば許してやると口にする。ヤナギンはそんなとしゆきの言葉を受け入れ、技をかけられる事にする。(特別読切「女子高生は異常」) 

第5巻

ヒデノリヨシタケは、学校の教室でヒマを持て余していた。そんな中、ヒデノリがヨシタケにキャッチボールをしないかと提案する。それを受けて二人は校庭に出るが、肝心のボールがない。そこでヨシタケは自分の上着を丸めてボールの代わりにする。(第68話「男子高校生と学校」)

今日は何を食べたいかと尋ねたモトハルの姉に対し、モトハルはコロッケが食べたいと答える。モトハルの姉はそれを面倒に思いながら、なおもモトハルがコロッケを食べたいと口にするため、自分で料理を作れと命じる。当初、弟の作る出来の悪いコロッケを馬鹿にするつもりだったが、モトハルが作ったコロッケの予想外の美味しさに驚愕する。しかし、ふだん台所を任されているプライドから、そのコロッケを手放しで褒める事ができないモトハルの姉は、今度はチャーハンを作れとモトハルに命じる。するとモトハルはチャーハンも美味しく調理してしまう。(第69話「男子高校生と料理」)

ヒデノリは父親とキャッチボールをしていた。しかし、父親はなぜかヒデノリの投げるボールをゴルフクラブで打ち返してしまう。そして、まじめにキャッチボールをしようと提案するヒデノリの言葉に聞く耳を持たない父親は、今度はヒデノリに対して将来なりたいものはないのかと尋ねる。それを聞かれたヒデノリは、海外に出て人の役に立つ事がしたいと答える。だが、そんなヒデノリの言葉を父親は嫌味たらしく否定する。(第70話「男子高校生と父」)

ある日、河原で座っていた女子高校生のそばにヒデノリが座る。女子高校生は、知らない男子高校生が自分の近くに座った事に驚くが、一方のヒデノリは、女子高校生のそばに座ってしまった事に焦っていた。ヒデノリは読んでいる漫画に夢中で、彼女のそばに座った事に気づかなかったのだ。慌ててヒデノリがその場から離れる中、残された女子高校生の肩を、いつの間にかその場にいた文学少女が叩く。(第71話「男子高校生と文学少女4」)

ヒデノリはヨシタケを探していた。するとヒデノリの背後から尖った文房具が飛んでくる。それを紙一重で避けたヒデノリは、それがヨシタケの仕業である事を察した。なおも彼の姿を探す中、唐沢としゆきを見つけたヒデノリは、ヨシタケが通らなかったかと彼に尋ねる。しかし、それはとしゆきではなく、としゆきに変装したヨシタケだった。実は二人はなんでもありのルールで、缶ケリをしていたのだった。(第72話「男子高校生と闘争」)

ヒデノリ、ヨシタケ、ミツオは3人で缶ケリを始めていた。鬼は缶ケリ初参加のミツオに決定するが、ヒデノリとヨシタケの物騒な言動にミツオは驚く。なぜならヒデノリとヨシタケは缶ケリのルールを、目潰しと金的以外はなんでもありだと勝手に決めていたのだ。さらにヒデノリは缶ケリに使う空き缶の代わりとして、ミツオの宝物であるプラモデルを使うと言い出すと、ミツオの抗議も受けつけずに缶ケリをスタートさせる。宝物を蹴り飛ばしに来る二人からその宝物を守るべく、ミツオは必死で缶ケリの鬼役を務める。(第73話「男子高校生と缶ケリ」)

とある男子高校生二人が、女の子のかわいさとはなんだろうかと議論を重ねていた。すると一人が大食いの女の子はかわいくないかと意見を出す。しかし、その意見をもう一人が否定する。そして彼らの出したもっともかわいい女の子は、生徒会長なのに馬鹿にされている女の子だった。それを聞いていたりんごちゃんは、そんな奴はいないだろうと、自分を棚に上げてその結論を否定する。(第74話「男子高校生と雑談」)

ある日、ヨシタケが学校に登校すると、自分の靴箱にラブレターが入っていた。男子校であるにもかかわらずラブレターをもらってしまった事に対して疑問を覚えつつも、ヨシタケはそれを周囲に相談する。それを聞いたヨシタケのクラスメイト達は酷いジョークだと、ラブレターを出した犯人を捜す事にした。ラブレターに書かれていた待ち合わせ場所で待つヨシタケの周囲には、クラスメイト達が爆竹とロケット花火を準備しつつ隠れている。そんな中、ヨシタケの前に現れたのはクラスメイトでのミツオだった。(第75話「男子高校生とラブレター」)

ある日、電車に乗っていたとある女子高校生が、男子高校生がとなりに立ったところで、その場から離れるという遊びをしていた。彼女は男子高校生が女子高校生から露骨に距離を取られると傷つくというのを知り、次々と男子高校生の繊細な心を傷つけては面白がる。そんな中、女子高校生のとなりにヨシタケが立つ。(第76話「男子高校生と間合い」)

真田北高校の化学部は、オゾンの分解反応の実験を行っていた。そんな中、一人の化学部員である少年が部活を辞めたいと言い出す。彼は毎日化学部で行っている成分分析や水質調査などの地味な作業に嫌気が差していたのだ。化学部の部長はそんな化学部員を殴りつけるが、それでも彼の意思は変わらない。仕方なく化学部の部長は彼の退部を認めるが、それと同時に化学部の部長は化学部員が興味を持つような実験を始める。(第77話「男子高校生と化学部」)

元化学部員だった少年は映画研究部に興味を持って、その部室を訪れていた。しかし、そこに化学部の部長がやって来て、なぜか映画研究部の撮る映画の主役を狙っていると言い出す。映画研究部の部長は、そんな化学部の部長の言い分は認められないと、彼を追い出そうとする。しかし、化学部の部長はそこに酸化鉄とアルミニウム粉末の混合物をばら撒く。そして、自分の要求が通らない場合、ばら撒いた混合物に火をつけて大爆発を起こすと宣言するのだった。(第78話「男子高校生と映画研究部」)

元化学部員だった少年は、コンピュータ部に仮入部を果たしていた。そんな彼にコンピュータ部の男性はパソコン歴を尋ねる。その質問に対して元化学部員の少年は、これまで一回も触った事がないと答える。それを聞いたコンピュータ部の男性は、いきなり元化学部員の少年に殴り掛かる。しかし、それを避けた元化学部員の少年は、逆にコンピュータ部の男性を殴りつける。(第79話「男子高校生とコンピュータ部」)

元化学部員だった少年は、手芸部を訪れていた。手芸部の部室の扉を開けると、そこにいたのはヒデノリとタダクニの二人だった。ヒデノリはなぜか元化学部員の少年に対して履歴書の提出を求め、あたかもアルバイトの面接のような形式で、元化学部員の少年と話し始める。(第80話「男子高校生と手芸部」)

ヒデノリはヨシタケとの付き合いが長い故に、彼の些細な仕草に苛立ってしまう事があった。唇をほとんど動かさずに話す喋り方やシャツの袖を捲り上げる癖など、さまざまな苛立つ言動を一つ一つ挙げていく。しかし、その途中から彼の美徳だと考えられる点などに触れ始め、ヒデノリがヨシタケを心から大切な友人だと思っている事を理解する。(第81話「男子高校生とイラ」)

ヤナギンは突然、この中の誰が一番強いのかと言い出す。するとそれを聞いた生島が、今からそれを決めようと言葉を返す。そして、ヤナギン、生島、羽原の3人で勝負をする事になった。ただ、その前に勝負のルールを決めようとするヤナギンと生島に対して、羽原は今から戦うのになぜルールが必要なのかと尋ねる。羽原には必要以上のケガをしないようにするために、ルールを決めるという概念が理解できなかったのである。そんな羽原の倫理観に欠けた凶暴性に気づいたヤナギンと生島は、勝負を中止する事にする。すると羽原は手に握っていた大きな石を投げ捨てる。(特別読切「女子高生は異常」) 

第6巻

とある男子高校生二人が、格好いい男の条件ついて話し合っていた。以前は女の子のかわいさについて熱い激論を交わした二人だったが、今回は「顔」以外の格好いい男の条件について思いつかなかった。しかし、考えた末に身体を張って女性を守ってやるのが格好いい男の条件であると一人が言い出す。そんな中、そこを通り掛かった女子高校生のスカートが風によって捲れてしまう。すると女子高校生の羞恥心を紛らわすために、男子高校生の一人が自分のチャックを下ろす。(第82話「男子高校生とチャック」)

モトハルはとなりを歩いていたヨシタケに、ツイッターとは何かを尋ねたところ、イタリア料理であるというウソの答えを返される。さらに、モトハルの質問に対して、ヨシタケは次々とウソの答えを口にするのだった。(第83話「男子高校生と嘘」)

ヒデノリは、UFOキャッチャーに挑戦していた。しかし、10回やっても商品を取れる気配すらない。そんなヒデノリを見かねたヨシタケは、彼の代わりにUFOキャッチャーをプレイし始める。しかしヨシタケも、そして次にプレイしたタダクニもUFOキャッチャーはへたくそだった。ついに3人はお金がつきてしまい、商品を取るのをあきらめる。そんな中、タダクニの妹がUFOキャッチャーの筐体の前に立った。(第84話「男子高校生とUFO」)

ヒデノリは美少女フィギュアをゲットするために、UFOキャッチャーをプレイしていた。しかし、幾らやっても商品は微動だにしない。そんな中、ヒデノリの中には羞恥心が生まれ始めていた。なぜなら美少女フィギュアのゲットに時間と労力、そしてお金を掛けるのは周囲からは痛々しい奴に思われる、と考えていたからだ。だがここまで来てあとには退けないヒデノリは、なんとしてでも美少女フィギュアを手に入れたかった。そんなヒデノリに、店員がUFOキャッチャーに入っている美少女フィギュアの位置をずらそうかと話し掛けてくる。しかし、そこまでして美少女フィギュアに執着していると思われたくなかったヒデノリは、強がりから店員の提案を断る。(第85話「男子高校生と店員」)

男子高校生数人で下校している中、ミツオは持っていたフランクフルトを手から落としてしまう。フランクフルトが地面へと落ちる前に拾おうとしたヨシタケだったが、キャッチに失敗してしまう。するとそれを見ていたヒデノリが、ヨシタケの代わりにフランクフルトを拾おうとする。しかし、彼もまた、フランクフルトを取り落としてしまう。だが、今度はそれを見ていたモトハルが、フランクフルトを拾おうと試みる。(第86話「男子高校生とフランクフルト」)

ヒデノリは突然、食べ方が汚い女の子ってかわいいと思わないかと言い出す。最初はヒデノリの言い分に理解を示さないヨシタケだったが、ヒデノリが丁寧に説明すると、ようやく彼の言い分を認める。すると突然ヨシタケが、酒が強い女性にあこがれると言い出す。しかし、今度はヒデノリがヨシタケの言い分に意義を唱える。(第87話「男子高校生と理想」)

クリスマスを前にしたヒデノリは、クリスマスに集まって何かやらないかとみんなに提案した。しかし全員から予定があると断わられて、クリスマス当日を漫画喫茶で過ごす事にした。そんな中、ヒデノリはその日予定があるはずの3人と漫画喫茶で出会う。見栄を張りたい気持ちを理解したヒデノリは彼らに声を掛けず、見ないふりを決め込むのだった。(第88話「男子高校生と孤独」)

ミツオはモトハルにガムを食うかと差し出した。その好意に甘えてガムを受け取ろうとしたモトハルだったが、すんでのところで思いとどまる。最近、モトハルの周りではガムを取ろうとした際に、金具が指を挟む仕掛けのどっきりが流行っていたからだ。これも自分を驚かすための罠ではないかと察したモトハルだが、それでもこのままガムを取らなければミツオに申し訳ないと思い、ガムを受け取る。(第89話「男子高校生とひっかけ」)

真田北高校の生徒会室に遊びに来ていたりんごちゃんは、シャックリが止まらなくなってしまう。そんな彼女のシャックリを止めるために副会長は、彼女を驚かせようとする。そして、副会長はりんごちゃんに対して、昨日会長が死にましたという明らかなウソを口にした。しかし、りんごちゃんはそれを信じ込んでしまう。そんな中、彼女の前に会長が現れる。(第90話「男子高校生としゃっくり」)

ある日、女子高校生が誰にも聞かれていないと思い、道を歩きながら鼻歌を口ずさんでいた。しかし、それは見知らぬ男子高校生であったタダクニによって聞かれてしまう。それに気づいた女子高校生は、恥ずかしいと思いながら、その場を足早に立ち去ろうとする。一方、タダクニはそんな女子高校生を気遣い、自分も鼻歌を口ずさみ始める。(第91話「男子高校生と気遣い」)

ヒデノリがエレベーターに乗っていると、そこへ偶然、文学少女が乗り合わせた。文学少女に苦手意識を抱いているヒデノリだったが、エレベーター内には逃げ場がない。どうすればいいかと混乱するヒデノリだったが、文学少女は次の階で自ら下りてしまう。ヒデノリは彼女から何もされなかった事に安堵する一方、もう自分に興味を失ったのかと、一抹の寂しさを感じていた。しかし、文学少女はトイレを我慢していただけで、決してヒデノリに興味を失ったわけではなかった。トイレを済ませた文学少女は急いでエレベーターに戻るが、そこにヒデノリはもういなかった。(第92話「男子高校生とエレベーター」)

電車に乗っていたタダクニの妹は、寝ながらも寝言とは思えない言葉を口走っていた。それを横で観察していた男子高校生には、彼女が寝ているのか、はたまた起きているのか判別がつかない。しかし、そんな男子高校生の疑問を他所に、タダクニの妹は次々と寝言とは思えない言葉を口走る。ついに男子高校生は彼女の寝言に対して思わずツッコミを入れてしまう。(第93話「男子高校生と電車の中」)

モトハルとモトハルの姉は、二人で道を歩いていた。その最中、モトハルは以前から自分にも姉がいたらいいなと思っていた事を話す。モトハルの姉はそんな彼の言葉に混乱する。それは彼女がモトハルの実の姉だったからだ。それを指摘すると、モトハルはよく考えれば自分にも姉がいたと口にする。モトハルは自分の姉を、世間一般で言うところの姉とは認識していなかったのだ。(第94話「男子高校生と交換」)

とある男子高校生に対して、異常にお節介を焼いている女子高校生がいた。そんな二人のやり取りを男子高校生二人が観察しており、一人がもう一人にその二人のやり取りをどう思うかと尋ねる。すると一人が、その女子がどうしてそうも異性に対して積極的に行動できるのか、理解に苦しむそぶりを見せる。すると男子高校生二人は近くを通っていた女子高校生の文学少女にも意見を求める。すると彼女はそんな行動は気に入らないと評した。(番外編①「男子高校生と積極性」)

真田北高校の生徒会室に遊びに来ていたりんごちゃんは、突然ヒマだと呟いた。そして、生徒会のメンバーを強引に連れ出して遊びに出掛ける。するとりんごちゃんは、生徒会のメンバーが目を離したスキに男子高校生3人に絡まれていた。それを見つけた生徒会のメンバーは、男子高校生3人を追っ払いつつ、りんごちゃんに対して単独行動は慎むようにお願いする。しかし、彼女はまたも単独行動に走り、また二人の男子高校生に絡まれる。(番外編②「男子高校生と絡まれ」)

最近、ヤナギンと生島の仲が険悪になっていた。その二人を仲直りさせるべく、羽原は二人に何があったのかと尋ねる。二人が喧嘩をしている理由は、ヤナギンが生島に胸囲を抜かれたのを根に持ったからだと言う。一方、発育が悪いのを気にしていた羽原もまた、生島の胸が成長しているというのを聞いて嫉妬してしまうのだった。(特別読切「女子高生は異常」) 

第7巻

学校への登校途中、突然ヨシタケが学校に行くのが怠(したる)いと言い始める。するとそれを聞いたヒデノリが、今日はみんなで学校をサボらないかと提案する。しかし、タダクニは学校をサボれば学校や家庭でかなり怒られるのではないかと、二人を諫めようとする。しかし、それでも学校をサボりたかったヒデノリとヨシタケは、3人で学校をサボっても怒られない理由を考え始める。(第95話「男子高校生と欠席」) 

ミツオは、授業の内容が理解できなくなっていた。テストを直前に控えて授業の内容が少しも分からないのは問題だと焦り始めたミツオは、周囲のクラスメイト達にそれを相談する。すると、クラスメイト達もミツオと同様に授業の内容についていけなくなっていた。このままでは駄目だと感じたミツオ達は、その対策としてみんなで勉強会を開く事に決める。(第96話「男子高校生と勉強」)

ヒデノリが何か面白い話はないかとみんなに尋ねる。そして、話の流れから、隠してきた秘密をみんなで暴露し合おうという事になった。みんなが大した秘密を暴露しない中、突然クラスメイトの一人が、実は留年している事を暴露する。その秘密にみんなが驚く中、ヒデノリが驚愕の秘密を暴露し始めた。(第97話「男子高校生と秘密」)

真田北高校では定期的に大掃除の日が設けられており、その日は生徒達全員で教室中を綺麗にする事になっていた。その大掃除の日、タダクニがヒデノリとテレビを運ぼうとしてそれを壊してしまう。さらにタダクニは交換用の蛍光灯を持って来る際、その蛍光灯を割ってしまう。タダクニは何をやっても、その度に余計な仕事を増やしてしまうのだ。そんなタダクニに仕事を任せてはいけないと考えたヒデノリは、彼に失敗のなさそうな黒板の掃除をお願いする。(第98話「男子高校生と掃除」)

授業中、モトハルは声に出して教科書を読んでいた。しかしクラスメイト達は、彼の読んでいる言葉に違和感を覚える。モトハルは普通ではない言い間違いをしていたのだ。それに気づいたクラスメイト達が爆笑する中、モトハルは自分が何故笑われているのかがまったくわからない。それに酷く傷ついたモトハルは、教室を飛び出してしまう。(第99話「男子高校生と朗読」)

映画館で映画を鑑賞していたヒデノリは、いつの間にか自分のとなりに文学少女が座っている事に気づく。しかし、彼女はヒデノリの存在に気づいてはいない。その事を察知したヒデノリは、彼女に気づかれないようにその場をあとにしようとする。しかし文学少女に、その存在を気づかれてしまう。走って追い掛けて来る文学少女から必死で逃げようとしていたヒデノリは、落ちていたバナナの皮を踏んで転んでしまう。(第100話「男子高校生と映画」)

ヨシタケは横に座っているヨシタケの姉に対して突然、姉ちゃんは最低の人間だと言い放つ。それを聞いたヨシタケの姉は、なぜ自分を最低の人間だと思うのか、とヨシタケに尋ねると、ヨシタケは今までの行動を見たらそう思わざるを得ないと口にする。それでは納得できないヨシタケの姉だったが、ヨシタケはそう思う理由を、今度は具体的に語り始める。(第101話「男子高校生と最低」)

真田北高校の生徒会室に遊びに来ていたりんごちゃんは、いつの間にかそこで眠ってしまっていた。りんごちゃんは何をしても起きず、それを面白がった生徒会のメンバーはどこまでなら起きないのかと、彼女を試し始めた。(第102話「男子高校生と爆睡」)

副会長が道に置いている空き缶を蹴ると、それが偶然にもタダクニの妹の背中に当たってしまう。タダクニの妹がそれに怒って副会長を睨みつけるが、副会長はそんな彼女の視線から目を逸らす。すると今度はタダクニの妹の背中にセミが止まる。セミが止まったと気づいていないタダクニの妹は、背中に違和感を感じ、またも副会長が背中に悪戯でもしたのかと勘違いしてしまう。(第103話「男子高校生と誤解」)

ヒデノリが河原で座っていると、後ろに気配を感じた。まさかまた文学少女がやって来たのではと振り返った先には、ヒデノリの予想に反して、見知らぬ男子高校生が立っていた。そんな男子高校生が自分の後ろに座って、一体何をしていたのか考えるが、その途中でなぜ男に気を遣っているのかと思い直す。(第104話「男子高校生と男」)

ヒデノリが河原で座っていると、そのすぐ後ろに見知らぬ女子高校生のヤナギンが座った。彼女はヒデノリが格好いい台詞を言うのを期待しているのだ、と考えたヒデノリは、彼女が期待しているであろう台詞を口にする。しかし、ヤナギンは電話中で、ヒデノリの言葉が聞こえていない。仕方なくヒデノリは、彼女に聞こえるようにもう一度その台詞を口にする。(第105話「男子高校生と風」)

タダクニの家に遊びに来ていたヒデノリは、その場にいたヨシタケに、ずっと前にどこかで自分と会った事はないかと尋ねる。その昔ヒデノリは虐められていたところを仮面の少年に助けられており、その少年の正体が実はヨシタケではないかと考えていた。するとヨシタケは、小学生の頃に仮面をかぶって悪い奴をぶちのめす遊びをしていたと口にする。しかし、それをしていたのはヨシタケだけでなく、実はタダクニもまた、その遊びをしていた事を知る。(最終話「男子高校生と仮面」)

真田北高校の文化祭が始まった。ヒデノリのクラスはお化け屋敷を出し物にしており、ヒデノリはその中でお化け役を演じていた。そんな中、やって来たお客を驚かそうとしたヒデノリは、その客が文学少女である事に気づく。お化けに扮していたヒデノリは、その正体がバレない内にその場を去ろうとするが、文学少女はすぐにそのお化けがヒデノリである事に気づいてしまう。(描き下ろし「男子高校生とおまけ」)

ある日、羽原は道端で唐沢としゆきを見掛ける。すると、としゆきは地面に置いてあったコンクリートブロックに引っ掛かって転んでしまい、階段から落ちてしまう。そんなとしゆきをかばい、羽原は階段から落ちてケガをしてしまう。この事故により羽原は、としゆきに対する負い目がなくなり、逆に羽原に弱みを握られてしまったとしゆきは、散々避けてきた彼女と対等に向き合う事になる。(特別読切「女子高生は異常」) 

登場人物・キャラクター

タダクニ

基本的にツッコミ役。髪の色は黒。妹がいるが、月に1回くらいしか会話しない。週二でピザ屋のバイトをしており、奈古さんとはバイト仲間。

ヒデノリ

『男子高校生の日常』の登場人物で、タダクニの友人。茶髪で眼鏡をかけている。頭のよくなさそうな言動が目立つ。小学生の頃はいじめられており、自分を救ってくれた仮面の少年の正体を知りたがっている。川の土手で文学少女と出会ってからは彼女に付きまとわれている。

ヨシタケ

『男子高校生の日常』の登場人物で、タダクニの友人。金髪。オーバーリアクションが多くヒデノリが発端で起こった出来事をややこしくする役回りが多い。乱暴な姉がおり、あまり彼女のことが好きではない。

タダクニの妹 (ただくにのいもうと)

兄のタダクニとは仲が悪く一ヶ月に一回しか会話しない。ラクロスプレイヤーで並の男子高校生以上の膂力がある。男子高校生たちによく下着を盗まれている。顔をはっきりと描かれたことがない。

文学少女 (ぶんがくしょうじょ)

黒髪ロングの女子高校生で、漫画のようなシチュエーションに憧れを持っている。夕暮れの風の強い日の川の土手の上、自作の小説に出てくるような状況でヒデノリと出会った際に会話を交わして以降、彼に付きまとうようになる。ストーカー気質。

モトハル

オールバックの黒髪でおでこにニキビが出たりすると前髪をおろす。ヤンキーのモトハルとも呼ばれるが、生徒会役員であり繊細で気が弱く気遣いができる性格であったり、外見以上に特にヤンキーらしい要素は見当たらない。家では姉に頭が上がらない。

奈古さん (なごさん)

タダクニのバイト仲間であり、目つきの悪い眼鏡の女性。太めの体型で身長は171cmある。基本的には冷たい性格だが、タダクニの相談に乗る等、優しい一面もある。凸面鏡を使って眼鏡を外し、目を精一杯見開くと美少女である自分を演出できる。

唐沢 としゆき (からわら としゆき)

生徒会役員の一人でいつもベースボールキャップをかぶっている。クールでニヒルな性格をしているが、友人からの信頼も厚く交友関係も広い。主に幼いころに女子に負わされた傷が全身にある。

モトハルの姉 (もとはるのあね)

ミノというあだ名があるが本名は不明で顔もはっきりとは描かれていない。幼い頃はよくモトハルをいじめており、成長した今もモトハルは姉に頭が上がらない。弟とはよく話し、周囲の友人からは弟と仲がいいと言われている。

りんごちゃん

『男子高校生の日常』の登場人物で18歳。りんごほっぺが特徴の背の低い女性で、真田北高校生たちからはりんごちゃんと呼ばれているが本名は不明。真田東女子高校の生徒会長だが基本的にはアホの子であり、騙されやすく、下らないことで男子校である県立真田北高校の面々と張り合おうとする。

副会長

金髪で浅黒く強面だが、紳士的で県立真田北高校の生徒会役員の有能な副会長を務める。見た目通り昔は荒れていたようだが、会長のおかげで更生した。その為会長のことを父親同然に尊敬している。

会長 (かいちょう)

県立真田北高校の生徒会長だが、あまり物事を考えて行動するタイプではなく空気の読めない行動をすることも多い。生徒会の他の役員が有能な所為か、ほとんど生徒会の仕事をしている様子がないが、副会長からは慕われている。

ヨシタケの姉 (よしたけのあね)

ヨシタケの姉であり、平気でウソをつき乱暴なのでヨシタケからは嫌われているばかりか内心見下されている。彼氏がいないことを非常に気にしている。

ヤナギン

羽原、生島と腐れ縁の仲である女子高校生。ショートカットの髪型で、眼鏡をかけている。快活で男勝りな性格であるが故に男友達が多いが、言動が下品である事から周囲の男友達からは厄介者扱いされる事もしばしば。小学生の頃、身体が大きく空手を習っていた事から、アークデーモン討伐の際のメンバーに加わっていた。当時の討伐隊メンバーとは今でも面識があり、アークデーモンの監視役として羽原の動向を伺っている。 ちなみに周囲からは柳、ヒロなどと呼ばれる事があるが、その本名は不明。羽原、生島とはよくいっしょにいるが、決して仲がいい訳ではない。

羽原

ヤナギン、生島と腐れ縁の仲である女子高校生。黒髪のショートカットの髪型をしている。何かと衝突する事の多いヤナギンと生島を仲裁したり、問題行動を起こす二人を止めたりする役割を担っている。今でこそおとなしい性格であるが、小学生の頃は悪童として周囲から恐れられており、そのあまりの凶悪さで「アークデーモン」と呼ばれていた。 その非道な行いを危険視されて小学4年生の時には、近所の小学生達のあいだで討伐隊が組織された。結果、その討伐隊との喧嘩に負けてからは、徐々におとなしい性格に変わっていった。当時の悪行は高校生となった今でも近所で語り継がれている。中でも唐沢としゆきに対しては顔に大きな傷跡が残るほどのケガを負わせており、その事からとしゆきには頭が上がらない。 今でも凶暴であった頃の片鱗が垣間見える事があり、脅威の反射神経や怪力を有している。ヤナギン、生島とはよくいっしょにいるが、決して仲がいい訳ではない。

生島

羽原、ヤナギンと腐れ縁の仲である女子高校生。黒髪で、ツインテールの髪型にしている。乱暴で下品な言葉を多用する。レスリングをしているため、腕っぷしには自信がある。ヤナギン、羽原とはよくいっしょにいるが、決して仲がいい訳ではない。

ヤナギンの先輩

ヤナギンの通う高校の先輩の女子。黒髪をロングヘアにしている。小学3年生の時に羽原の先輩と大喧嘩をして以来、彼女とは犬猿の仲となっている。だが、その喧嘩の大元の原因が生島の先輩にあると知り、羽原の先輩との確執は一応水に流す形となった。

羽原の先輩

羽原の通う高校の先輩の女子。ロングヘアで、目が細い。小学3年生の時にヤナギンの先輩と大喧嘩をして以来、彼女とは犬猿の仲となっている。だが、その喧嘩の大元の原因が生島の先輩にあると知り、ヤナギンの先輩との確執は一応水に流す形となった。

生島の先輩

生島の通う高校の先輩の女子。黒髪をロングヘアにしている。小学3年生の時に給食費を盗まれる事件が起こり、その容疑者として名を挙がったのが、ヤナギンの先輩と羽原の先輩の二人。二人はお互いに罪を擦り付け合った結果、その確執を高校生になるまで引きずり大喧嘩を引き起こした。だが、生島の先輩は盗まれたはずの給食費を自分の自宅で発見してしまい、それ以来、その事実を二人には打ち明けられないでいる。

ミツオ

真田北高校に通っている男子高校生。ショートカットの髪型で、サッカー部に所属している。幼い頃の失敗談をもとにしてクラスメイトからよくいじられる立場にある。空気が読めない性格の持ち主。

ユウスケ

ヒデノリの兄で、黒髪のショートカットの髪型をしている。眼鏡をかけた優男風の外見。ヒデノリ、ヨシタケ、タダクニのリーダー的な存在で、時折彼らといっしょになって即興劇や悪戯をして楽しんでいる。ちなみに付き合っている異性はいないが、ヨシタケの姉から彼女がいるかどうかを問われた際、思わず彼女がいると見栄を張ってしまった。

絵美

田舎に住んでいる少女で、清彦の幼なじみ。黒髪のショートカットの髪型をしている。日に焼けた健康的な色黒の肌を持つ。夏休みを利用して田舎にある祖母の家に遊びに来ていたヒデノリとなかよくなる。夏休みのあいだ、清彦とヒデノリの三人で遊ぶ内にヒデノリに思いを寄せるようになる。ヒデノリが実家に帰ろうとする前日にその思いを伝えようとするが、ヒデノリから実は親戚であった事を聞かされたために結局告白する事はできなかった。

清彦

田舎に住んでいるショートヘアの少年で、絵美の幼なじみ。夏休みを利用して田舎にある祖母の家に遊びに来ていたヒデノリとなかよくなる。普段は絵美から理不尽な扱いを受ける事が多く、ヒデノリがその気持ちをわかってくれた際は嬉しさで涙を流していた。

化学部の部長

とある高校の化学部部長を務めている少年。ボサボサの金髪ショートヘアで、下あごが突き出ている。非常に毒舌家で、化学部を辞めたいと言う化学部員に対して椅子で殴りつけるなど、行き過ぎた暴力を振るう事に何のためらいもない。実は過去に、傍若無人な振る舞いをしていた羽原を懲らしめるための討伐隊として集められた精鋭の一人。現在も羽原の動向はかつての仲間であるヤナギンを通して知っている。 ただ、かつて羽原に対して多人数で襲い掛かった事を悔いており、今は羽原の明るい未来を願っている。ちなみに下あごはわざと突き出している。

集団・組織

県立真田北高校 (けんりつさなだきたこうこう)

『男子高校生の日常』に登場する高校。タダクニたちの通う高校であり、制服はブレザー。地域に愛される自由な校風で通っておりゴミ拾いなどのボランティアなどが行事に組み込まれているが中には70時間断食といった意味不明な行事もある。しかしこの設定が生かされたことはほとんどない。

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