日々ロック

日々ロック

落ちこぼれだが、熱いロック魂を持つ日々沼拓郎が、様々な困難に遭いながらもロックを武器に闘い、成長していく様を描いた、青春音楽漫画。日々沼の直球の歌詞に乗せて描かれる、熱いライブシーンが特徴。マンガ大賞2012にノミネートされた、榎屋克優の代表作。

正式名称
日々ロック
ふりがな
ひびろっく
作者
ジャンル
バンド
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概要・あらすじ

17歳の高校生日々沼拓郎は、勉強も運動も出来ない落ちこぼれで、根っからのいじめられっ子。しかし、そんな日々沼には愛するロックがあった。ある日日々沼は同級生で同じいじめられっ子の草壁守に誘われ、文化祭のライブに参加を決意、ドラマーの依田明も加えて、「ザ・ロックンロールブラザーズ」を結成する。

高校卒業後、ロックンローラーを目指し上京した彼らの前に数々の困難が立ちはだかるも、日々沼は持ち前のロック魂を武器に立ち向かっていく。

登場人物・キャラクター

日々沼 拓郎 (ひびぬま たくろう)

ザ・ロックンロール・ブラザーズのギター&ボーカル。勉強も運動も出来ない落ちこぼれで、いじめられっ子だが、ロックへの情熱は人一倍強く、ライブ中にテンションが上がると、全裸になってしまう癖がある。高校生の時から、「日々ロック」の名前で月に数回ライブハウスで演奏をしており、最初こそ人気が無かったが、徐々に理解者を増やし人気を博していく。 高校卒業後に上京、ライブハウスモンスターGOGOで働きながら練習を重ね、人気と実力を高めていく。ロックを心から愛し、自分の信念に向かって突き進む強さを持つ。その真っ直ぐさは人から好かれており、彼のために努力を惜しまない友人も多い。高校生の時、女の子にモテたいという気持ちからパーマをかけていたが、東京での復活ライブを気に、元のストレートヘアーに戻している。 東京で出会ったミュージシャン宇田川咲を意識している。

依田 明 (よだ あきら)

ザ・ロックンロール・ブラザーズのドラマー。卓越した技術を持っていたが、過去にバンドメンバーを交通事故で亡くしており、他の面子とバンドを組むことを嫌がっていた。文化祭のライブに参加するために日々沼拓郎に誘われた際も、最初はつっけんどんに追い返していたが、日々沼のライブを見て感動しメンバー入りを決意した。 高校卒業後、地元で就活を決めるも、日々沼の説得に応じ上京した。普段は冷静だが、熱い情熱も持ちあわせており、草壁守が浜橋によるリンチを受けた際は殴りこみをかけるほど。

草壁 守 (くさかべ まもる)

ザ・ロックンロール・ブラザーズのベース。日々沼拓郎以上のいじめられっ子であり、常に浜橋の標的となっていた。片思いの女の子が浜橋にレイプされ、バンドで見返すことを決意、日々沼を誘いザ・ロックンロール・ブラザーズの発起人となった。欲望に忠実なザ・ロックンロール・ブラザーズ一のトラブルメーカー。 格好ばかりに気を取られ、練習もろくにしないため、技術面で日々沼や依田に大きく差を付けられているが、友情によって受け入れられている。宇田川咲とは犬猿の仲であるが、派手な化粧を落とした彼女を咲だと思わずに恋心を抱いていた。実家が大手会社を経営しており、後を継がせたいと考えている父親と意見が対立している。

宇田川 咲 (うだがわ さき)

メジャーデビューを目指して上京してきた、ソロシンガー。ザ・ロックンロール・ブラザーズのファンであり、彼らの曲をひと通り演奏できる。幼少期から病弱な体で、入院することも多かったが、ロックスターを目指す姉の影響で、音楽へ興味を向けていく。ギター、ドラム、ベースなど、楽器をひと通り演奏する事ができる。 人目を引くルックスやパフォーマンス性の高さから人気を博し、大手レコード会社からメジャーデビューを果たす。

松本 猛 (まつもと たけし)

ライブハウスモンスターGOGOの店長。口が悪く、短気ですぐに手が出るが、悪人ではなく、心の底からロックを愛している。ザ・ロックンロール・ブラザーズにきつくあたりながらも、彼らの情熱と才能を認めており、色々と便宜を図っている。

しげ

松本の友人で、多くのバンドのデビューを手がけた敏腕プロデューサーで、インディーズレーベル「キャロルレコード」の代表。ザ・ロックンロール・ブラザーズがCDを録音する際、エンジニアを務めた。病弱で普段は覇気のない中年男性だが、矢沢栄吉を聞くと豹変、口調も「ヤザワ」調になる。

町田 町子 (まちだ まちこ)

日々沼拓郎の高校の同級生。日々沼がライブハウスでソロライブをやっていた時からのファンで、日々沼に好意を抱かれていた。高校卒業後、京都の芸術大学へ進学した。ザ・ロックンロール・ブラザーズがライブハウスモンスターGOGOでライブをする際に上京したが、その時元カレの新之助と出くわす。

浜橋 (はまばし)

日々沼拓郎の高校の同級生で、彼と草壁守をいじめていた主犯格。軽音楽部に所属しており、文化祭でのザ・ロックンロール・ブラザーズのライブを邪魔しようとした。その後実家の工場が倒産し、父親が蒸発したため、残った借金と家族の為に保険会社に就職、成績が悪いため上司のストレスのはけ口となっている。

新之助 (しんのすけ)

人気バンド、ザ・ランゴリアーズのギター。ザ・ロックンロール・ブラザーズを泥臭いと嫌い、CDの売上での勝負を仕掛ける。常に笑みを絶やさない美青年だが、ファンレターや差し入れをゴミ扱いするなど性格は悪い。町田町子の元カレであり、彼女を巡り日々沼拓郎らと対決することとなる。

青井 春子 (あおい はるこ)

日々沼拓郎の地元にある店の娘。小さなころから耳が不自由だが、歌手の宇田川咲に憧れを抱いている。デザイナーを目指しているが、父親の承諾が得られず地元の公務員への就職が決まりかけていた時、日々沼のライブに強い影響を受け、自分の夢を追いかける決意を固めた。

MARE (まれ)

日本を代表するロックバンドDICE RIOTのギター&ボーカル。自身が出ることを切望していたフェスに出場した、ザ・ロックンロール・ブラザーズに憎しみと興味を持ち、全国ライブのオープニングアクトに指名する。天性の才能を持っており、才能のないミュージシャンを極端に嫌う。宇田川咲とは古い知り合いで、彼女の才能は認めている。

集団・組織

ザ・ロックンロール・ブラザーズ (ざろっくんろーるぶらざーず)

『日々ロック』に登場するロックバンド。ギター&ボーカルを日々沼拓郎、ベースを草壁守、ドラムを依田明が担当するスリーピースバンド。高校の文化祭をきっかけに草壁が提唱し、結成された。さまざまな困難を乗り越えながら、着実にファンを増やしていく。バンドの作詞作曲は日々沼が担当しており、演奏力に未熟さが残るも、泥臭くストレートなロックに魅了されるファンは多い。

犬レイプ (いぬれいぷ)

『日々ロック』に登場するパンクバンド。「犬が罪深き人間を精神的に征服する」、をコンセプトにしている五人組バンド。象徴さんという、中年男性が犬に征服されるパフォーマンスが特徴。日々沼拓郎がソロで活動していた時からの理解者達で、ザ・ロックンロール・ブラザーズが上京してからもバックアップをしている。

場所

モンスターGOGO (もんすたーごーごー)

『日々ロック』に登場するライブハウス。数々の有名ロックバンドが出演してきたと言われる、インディーズバンドの聖地。

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