畳捕り傘次郎

畳捕り傘次郎

夫婦十手として活動する腕利きの同心とその妻が、さまざまな事件を通して互いの絆を深めていく時代劇。『首斬り朝』に登場する坂根傘次郎を主人公としたスピンオフ作品だが、その他の主要人物もほぼ同じで実質的な続編となっている。原作は小池一夫。1981、82年に『傘次郎・新子捕物日記』のタイトルでフジテレビ系列にて2回にわたりTVドラマ化されている。TVドラマ版では、坂根傘次郎を渡瀬恒彦、新子を原田美枝子が演じた。

正式名称
畳捕り傘次郎
ふりがな
たたみどりかさじろう
原作者
小池 一夫
作者
ジャンル
時代劇
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概要・あらすじ

定廻り同心の坂根傘次郎と女房の新子は夫婦で十手者として活動する夫婦十手だった。ある時、傘次郎は自分たち夫婦の下ッ引きを務めてきた弥吉から、大川沿いの夜鷹たちを束ねる才蔵という男のことを聞かされる。そして、弥吉は「自分が死んだらその男を後釜にしろ」と言い残して息を引き取ってしまう。傘次郎は弥吉の遺言に従って才蔵に会おうと大川端を見廻るが、そこで彼は労咳に苦しむ夜鷹の血痰を口で吸い取って介抱する才蔵を目撃。

その姿に心を打たれ、「こんな男を手下に欲しい」と強く願った傘次郎は、才蔵を子分にするべく彼との命懸けの勝負に臨む。

登場人物・キャラクター

坂根 傘次郎 (さかね かさじろう)

北町奉行所の定廻り同心で、他人の雨をしのいでやれる傘のような男になってほしいという亡き父の願いから「傘次郎」と名付けられた。その名の通り人情家で、誰でも分け隔てなく接するので人望が厚い。また、鉤縄を使った捕縛術「畳捕り」の名人でもある。妻の新子とともに夫婦十手として活動しており夫婦仲は良好だが、なかなか子供ができないのが悩みの種。

新子 (しんこ)

坂根傘次郎の女房。女ながら夫の傘次郎とともに夫婦十手として活動する十手持ちで、背中一面に見事な河童の彫り物をしていることから「河童の新子」の異名を持つ。また、水練の名手で水中を自由自在に泳ぎ回ることができる。気が強く男勝りで傘次郎とケンカになることもたびたびあるが、夫に惚れ込んでおり彼の子がほしいと強く願っている。

才蔵 (さいぞう)

大川端の夜鷹たちを束ねる男性。名の知れた菓子職人だったが、惚れた女を死なせてしまった過去があり、その女の霊を背負っているという罪の意識から「肩車の才蔵」と名乗っている。坂根傘次郎に自分の手下になって欲しいと望まれ一度は断るが、直参(将軍直属)の身である傘次郎が入れ墨を入れた訳あり女の新子を女房にしていることを知り、その男気に惚れて彼の下ッ引きになる。

山田 朝右衛門 (やまだ あさえもん)

罪人の斬首を生業としている公儀御様御用(こうぎおためしごよう)の三代目。常に冷静沈着で、いかなる罪人も慈悲を持って一刀のもとに首を断つ。その見事な腕前から「首斬り朝」と呼ばれ恐れられている。同心の坂根傘次郎とは肝胆相照らす仲で、何かと彼の相談に乗っている。実在の人物である、山田浅右衛門がモデル。

近藤 (こんどう)

北町奉行所の定廻り同心で坂根傘次郎の同僚。前歯が欠けているため「歯かけの旦那」と呼ばれている。少し強面だがなかなかの切れ者で、北町の同心たちのリーダー格となっている。傘次郎、新子と組んで事件の捜査にあたることが多く、2人への信頼も厚い。

弥吉 (やきち)

坂根傘次郎と新子の下ッ引きをしていた老人。老齢で余命いくばくもなく、大川の夜鷹たちの世話をしている才蔵を自身の後釜として傘次郎に推薦する。新子のことを娘同然に思っており、今際のきわに自分のことを「おとっつあん」と呼んで欲しいと願う。

里井 半兵衛 (さとい はんべえ)

労咳に冒されている老いた浪人。娘と2人で細々と暮らしていたが、治療費や薬代を稼ぐために娘が身体を売っていることを知り激怒。武家の面目を汚した娘を我が手で成敗した。さらに、娘をたぶらかして苦界に堕とした女衒も討つべく、事件について調べる坂根傘次郎たちの後をつける。

笹船の一八 (ささふねのいはち)

女ころがしを生業とする女衒の男で、素人娘を騙して身体を売らせる隠売女(かくしばいた)組の首領。馬並の巨根を持つことから「馬並の一八」の異名を持つ。夜泣きそば屋の主人に化けて大名屋敷の並ぶ町を徘徊しながら女の注文をとっていたが、坂根傘次郎と新子に正体を見破られる。

その他キーワード

畳捕り (たたみどり)

坂根傘次郎が駆使する捕縛術。鉤縄を畳、木、机などに引っ掛けて縄を持ったまま飛びかかるというもので、縄が飛んでくると身構える相手の隙を突き、相手の首や体などに縄を絡ませて召し捕る。

クレジット

原作

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